田原氏の「説明」は受け入れられない?家族会・救う会(2009/05/22)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2009.05.22)
本日、5月22日、田原総一朗氏より「お詫び」と「ご説明」の文書が届いた。
「外務省も生きてない事が判っている」旨の発言は事実とは異なることが分かっ
たが、「説明」は受け入れられないものであった。以下に、田原氏からの文書の
全文と、家族会・救う会共同声明を送ります。
■田原氏の「説明」は受け入れられない?家族会・救う会
◆田原氏からの文書
平成21年5月21日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 飯塚 繁雄 殿
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 藤野 義昭 殿
田原 総一朗
「朝まで生テレビ」4月24日放送における私、田原総一朗の発言についてのお
詫び
拝啓、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
お詫びが大変遅くなりまして、まことに申しわけありません。
平成21年4月24日に放送しました番組「朝まで生テレビ」のご指摘の点に
つきまして、発言者である私からご説明いたしたいと存じます。
プロデューサー紫藤泰之氏が申し上げましたように、4月24日放送の「朝ま
で生テレビ」は「激論 日本の安全保障と外交」が企画意図であり、一連の北朝
鮮ミサイル問題と日本の対応の検証を入り口に、防衛・安全保障・外交の課題と
展望について各界の専門家にお集まりいただき、多角的観点から討論をしてもら
う、というものでした。
その生放送の中で、私が泣致被害者の方々について「外務省も生きてない事が
判っている」旨の発言をいたしました。これはまことに乱暴な言い方でして、拉
致被害者の救出に全力で取り組んでおられるご家族、ならびに関係者の方々にご
不快の念を抱かせ、お心を傷つけましたことを心からお詫び申し上げます。
私は、日朝交渉が暗礁に乗り上げているのは、北朝鮮はもちろんですが、日本
側も本格的な話し合いのテーブルにつこうとしない事に要因があるという問題提
起のつもりで発言したのでした。外務省幹部から“八人の拉致被害者が生きてい
る事を前提にした交渉には限界がある”と言う事を聞かされたのです。こうした
意味の言葉を何通りも聞かされていて、私は「朝まで生テレビ」で発言したよう
に判断したわけです。
言い方はまことに乱暴でした。そして情報源をお教えできないことを幾重にも
お詫び申し上げなければなりません。
情報源を明かさないことを“根拠なし”と判断されることに不満はありません。
当然ではありますが、私は横田めぐみさん、有本恵子さんなど八人の方々が生
きてらっしやることを心から望んでおります。
最後になりましたが、皆様のますますのご健康とご発展をお祈りしつつ、略式
ながら書中にてご返事申し上げます。
敬具
◆家族会・救う会共同声明
本日、5月22日、田原総一朗氏より、「『朝まで生テレビ』4月24日放送
における私、田原総一朗の発言についてのお詫び」という5月21日付けの文章
が郵送で届いた。
その中で田原氏は、「(拉致被害者について)外務省も生きてない事が判って
いる」という自身の発言について、「まことに乱暴な言い方」として詫びた。
しかし、私たちが田原氏に問いただしたのは、「死亡」を証明する根拠を持っ
ていたのかどうかである。それなしに、「生きてない事が判っている」と発言し
たのであれば、「乱暴」などという表現ではすまされない人命軽視の暴言であり、
重大な人権侵害である。
また田原氏は、「外務省幹部から“八人の拉致被害者が生きている事を前提に
した交渉には限界がある”と言う事を聞かされた」と書いている。政府は、死亡
の根拠がないので全員生存を前提に交渉する方針である。この方針が「限界があ
る」とする理由は、論理的には、「死亡」の根拠が存在するか、または外交のた
め生存の可能性がある拉致被害者を見捨てるべきと考えているかのどちらかであ
る。
田原氏は、「死亡」の根拠を示せなかった。従って、田原氏及び田原氏と話し
たという外務省幹部は、後者の立場に立っているとみなさざるをえない。これは
あまりにもひどい人権侵害だ。
公共の電波を使って、拉致被害者を見捨てると発言する人物を、今後も番組に
使い続けるのか。テレビ朝日を初めとする放送各社は真剣に検討していただきた
い。
また外務省は、田原氏にそのようなことを語ったという外務省幹部が本当にい
るのかどうかを調べていただきたい。
以上の理由で、私たちは田原氏の「説明」を受け入れることはできない。今後
BPO(放送倫理・番組向上機構)に提訴することを含めて考えたい。
平成21年5月22日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 飯塚繁雄
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 藤野義昭
以上
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●麻生首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 麻生太郎殿
●救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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本日、5月22日、田原総一朗氏より「お詫び」と「ご説明」の文書が届いた。
「外務省も生きてない事が判っている」旨の発言は事実とは異なることが分かっ
たが、「説明」は受け入れられないものであった。以下に、田原氏からの文書の
全文と、家族会・救う会共同声明を送ります。
■田原氏の「説明」は受け入れられない?家族会・救う会
◆田原氏からの文書
平成21年5月21日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 飯塚 繁雄 殿
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 藤野 義昭 殿
田原 総一朗
「朝まで生テレビ」4月24日放送における私、田原総一朗の発言についてのお
詫び
拝啓、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
お詫びが大変遅くなりまして、まことに申しわけありません。
平成21年4月24日に放送しました番組「朝まで生テレビ」のご指摘の点に
つきまして、発言者である私からご説明いたしたいと存じます。
プロデューサー紫藤泰之氏が申し上げましたように、4月24日放送の「朝ま
で生テレビ」は「激論 日本の安全保障と外交」が企画意図であり、一連の北朝
鮮ミサイル問題と日本の対応の検証を入り口に、防衛・安全保障・外交の課題と
展望について各界の専門家にお集まりいただき、多角的観点から討論をしてもら
う、というものでした。
その生放送の中で、私が泣致被害者の方々について「外務省も生きてない事が
判っている」旨の発言をいたしました。これはまことに乱暴な言い方でして、拉
致被害者の救出に全力で取り組んでおられるご家族、ならびに関係者の方々にご
不快の念を抱かせ、お心を傷つけましたことを心からお詫び申し上げます。
私は、日朝交渉が暗礁に乗り上げているのは、北朝鮮はもちろんですが、日本
側も本格的な話し合いのテーブルにつこうとしない事に要因があるという問題提
起のつもりで発言したのでした。外務省幹部から“八人の拉致被害者が生きてい
る事を前提にした交渉には限界がある”と言う事を聞かされたのです。こうした
意味の言葉を何通りも聞かされていて、私は「朝まで生テレビ」で発言したよう
に判断したわけです。
言い方はまことに乱暴でした。そして情報源をお教えできないことを幾重にも
お詫び申し上げなければなりません。
情報源を明かさないことを“根拠なし”と判断されることに不満はありません。
当然ではありますが、私は横田めぐみさん、有本恵子さんなど八人の方々が生
きてらっしやることを心から望んでおります。
最後になりましたが、皆様のますますのご健康とご発展をお祈りしつつ、略式
ながら書中にてご返事申し上げます。
敬具
◆家族会・救う会共同声明
本日、5月22日、田原総一朗氏より、「『朝まで生テレビ』4月24日放送
における私、田原総一朗の発言についてのお詫び」という5月21日付けの文章
が郵送で届いた。
その中で田原氏は、「(拉致被害者について)外務省も生きてない事が判って
いる」という自身の発言について、「まことに乱暴な言い方」として詫びた。
しかし、私たちが田原氏に問いただしたのは、「死亡」を証明する根拠を持っ
ていたのかどうかである。それなしに、「生きてない事が判っている」と発言し
たのであれば、「乱暴」などという表現ではすまされない人命軽視の暴言であり、
重大な人権侵害である。
また田原氏は、「外務省幹部から“八人の拉致被害者が生きている事を前提に
した交渉には限界がある”と言う事を聞かされた」と書いている。政府は、死亡
の根拠がないので全員生存を前提に交渉する方針である。この方針が「限界があ
る」とする理由は、論理的には、「死亡」の根拠が存在するか、または外交のた
め生存の可能性がある拉致被害者を見捨てるべきと考えているかのどちらかであ
る。
田原氏は、「死亡」の根拠を示せなかった。従って、田原氏及び田原氏と話し
たという外務省幹部は、後者の立場に立っているとみなさざるをえない。これは
あまりにもひどい人権侵害だ。
公共の電波を使って、拉致被害者を見捨てると発言する人物を、今後も番組に
使い続けるのか。テレビ朝日を初めとする放送各社は真剣に検討していただきた
い。
また外務省は、田原氏にそのようなことを語ったという外務省幹部が本当にい
るのかどうかを調べていただきたい。
以上の理由で、私たちは田原氏の「説明」を受け入れることはできない。今後
BPO(放送倫理・番組向上機構)に提訴することを含めて考えたい。
平成21年5月22日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 飯塚繁雄
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 藤野義昭
以上
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●麻生首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 麻生太郎殿
●救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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