救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致問題で進展はなかったが……6者会合につき佐々江賢一郎アジア大洋州局長説明会(2006/12/26)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.12.26-1)

■拉致問題で進展はなかったが……6者会合につき佐々江賢一郎アジア大洋州局長説明会

 本日、12月26日、6者会合日本代表の佐々江賢一郎アジア大洋州局長ら外
務省幹部から北京で開催された6者会合につき説明がなされた。佐々江局長は、
「拉致問題で進展はなかったが、北朝鮮の非核化に向けた作業をするめるための
北朝鮮を除く各国で意見のすり合わせがなされ、これは北朝鮮への圧力として意
味があった」等と語った。参加者と概要は以下の通り。

 参加者

 政府側=佐々江局長、梅田邦夫前参事官、伊原純一新参事官、山田重夫北東ア
ジア課長、中山恭子総理大臣補佐官・拉致対策本部長、河内 隆 内閣官房拉致
問題連絡調整室長ら

 家族会=横田滋・早紀江代表夫妻、増元照明事務局長

 救う会=佐藤勝巳会長、西岡力常任副会長、平田隆太郎事務局長、山岸丈良事
務局次長

 調査会=荒木和博代表、真鍋貞樹専務理事

佐々江局長報告(概要)
・12月18日から開催された第5回6者会合は、昨年11月に開催された第1
次会合以来13か月ぶりの再開となったが、再度休会となった。つまり、次回の
合意ができなかった。

・北朝鮮が、「米国による金融制裁が解決されるまで共同声明実施に係る議論に
は入れない」との立場を堅持したため、非核化に向けての進展はなかった。つま
り北朝鮮が金融制裁の解除なしに議論に入れないとの入口論を堅持した。他方、
5者間においてはかなりすり合わせることのできる協議を行うことができた。こ
れは北朝鮮への圧力として意味があった。

・日本は、北朝鮮以外の5者とは議論を深めることができた。また、非核化が進
むとき、拉致問題が置き去りにされることのないように、拉致問題が安倍政権の
最重要課題であり早期解決が重要であることを訴えた他、複数の交渉分野を設け
で協議するとともに、「包括的に」交渉を実施することを提案した。

・日朝協議はできなかったが、北朝鮮との対話の窓は開いておいた。こちらから
頭を下げてへりくだってお願いはしなかった。

・外務省報道課長から中国のプレスに対し、中国人拉致問題について情報提供と
説明を行った。

 また、参加者より以下の質問や意見があった。

・6者会合は制裁を議論する場ではないので、安保理事会になるが、中国に協力
をお願いするのではなく、同じ拉致被害者がいる国として連携すべきことを訴え
るとともに、安保理の場で北朝鮮への圧力を強め時間稼ぎをさせないことが重要
ではないか。

・クリントンは先に北朝鮮に物をやった。ブッシュはバーターだからこれも物を
やるという考えだ。そこに事実認識の間違いがある。北朝鮮がどういう国かをしっ
かり把握しないままで協議を継続するのは危険だ。北朝鮮は、会議をあと1年引
き延ばせば米国は選挙モードになると考えている。時間は北朝鮮に有利と考え、
核保有国をアピールしている。また北朝鮮は、日米の制裁は効いていないと言っ
ているがこれは逆だ。金正日の政策を変えるための6者会合と位置づけるべきで、
まずやってみようというのであれば問題だ。北朝鮮は時間を稼いで必死で核の軽
量化をしている。クリントン8年、ブッシュ6年の対北朝鮮政策はよかったのか
検討すべき。中国を動かすカードは日本にいくらもある。

・核も拉致も同じ人命にかかわることだ。人命重視の観点で対応してほしい。

・6者会合前進のためには圧力をかける必要がある。安保理決議について、韓国、
中国はできることをやっていない。金剛山は赤字で、開城が倒産すれば政府が支
援する。韓国は民間の活動と言うが、民間の活動をどう規制できるかだ。

・6者協議を毎月やったらどうか。北朝鮮が参加しなければ不誠実さがはっきり
する。


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