救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

訪米は「よいタイミング」と評価された(2007/05/02)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2007.05.02)

 4月23日に出発した家族会・救う会訪米団の増元照明家族会事務局長、斉藤
文代さん、島田洋一救う会副会長の3名は30日に帰国し、成田空港での会見で
概要以下の通り報告した。

■訪米は「よいタイミング」と評価された

増元照明 訪米して直接米国政府関係者と話したら、日本にいて受け取っていた
印象と違うと思った。ワイルダーNSC(国家安全保障会議)上級部長は「テロ
支援国指定と拉致問題を切り離さない」と言明され、力強く思った。国務省とホ
ワイトハウスの温度差を感じた。バンコ・デルタ・アジア問題について北朝鮮が
納得しない限り事が進まないとすれば、米国はいつまでも待つわけにはいかない
だろう。米国の北朝鮮に対する今の姿勢に歯止めがかかってくるのではないか。
核をテーマとする協議であってもそれが始まれば、拉致問題も前進すると思って
いる。

 米国務省は、日本が毅然と筋を通していることに驚いているのではないか。拉
致問題の「進展」とは何か、把握したいという雰囲気があった。

 ボルトン前国連大使もワイルダー上級部長もこのタイミングで私たちと面会で
きたのはよかったと言っていた。安倍首相の訪米もベストなタイミングだと言っ
ていた。

 慰安婦問題の抗議にホワイトハウス前に集まった人は約20人だったが、中朝
国境で北朝鮮難民を、特に女性の虐待を許容し、強制送還している中国の在米大
使館への抗議集会に参加したのは60人くらいだった。

斉藤文代 私にとっては初めての訪米だった。米国が本当に協力してくれるのか
思っていたが、面会を通して、協力してくれると聞いて、安心して帰ってきた。

島田洋一 重要なのは、NSCのデニス・ワイルダー上級部長、ビクター・チャ
・アジア部長との面談だった。ワイルダー氏は、テロ支援国リスト問題に関して、
「われわれは、拉致問題とテロ支援国指定の問題を分離する(de-link)つもりは
ない」と強調した。面談に出てきたのはホワイトハウスからの指示があったから
だろうと感じた。チャ氏は「米側の認識では、すでに決着済みだ。何が引っかかっ
ているのかは分からない。北朝鮮の時間稼ぎかもしれない」と述べた。米国側は
苛立ちを強めていくことになるのではないか。

 北朝鮮ジェノサイド展に下村博文内閣官房副長官が来たとき、在米コリアンの
人たちも出迎えた。下村副長官は全部のパネルを見学して回った。この問題に関
心を示すことで日本の協力姿勢を見せる事が出来たと思う。スザン・ショルティー
氏が代表である北朝鮮自由連合のナム・シン副代表は在米コリアンだが、彼が強
調しているのは、中朝国境の北朝鮮難民女性たちがセックススレイブにあってい
るのに、それを見てみぬふりをしている人たちが60年前のことを言っているの
は許せない、ということだ。

 26日に会ったボルトン前国連大使は、今度は民間の立場だったから、現在の
米政府の北朝鮮政策批判をはっきり言った。「北朝鮮が2月の6者合意を履行す
るとは思われない」「合意が間違ったものだという認識は共和党議員に共有され
ている」と述べた。また、8月頃日本で家族会・救う会が国際会議を開催するな
ら来日してもよいと答えてくれた。



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