斎木審議官から報告?日朝実務者協議(2004/08/13)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2004.08.13)
■斎木審議官から報告?日朝実務者協議
平成16年8月13日(金)、家族会、救う会は支援室会議室で8月11日から2日
間にわたる日朝実務者協議に参加して本日帰国した、斎木昭隆・アジア大洋州局審議
官らから協議結果について報告を受けた。参加者多数から、このような質問をしたか
等と質問があったが、斎木審議官は、すべて質問したと具体的に報告した。実務者協
議は結果的にゼロ回答ではあったが、参加者は斎木氏等の努力に感謝し、終了した。
参加者は以下の通り。
外務省=斎木昭隆・アジア大洋州局審議官、伊藤直樹・北東アジア課長他
家族会=横田滋・早紀江、飯塚繁雄、蓮池透、増元照明、救う会=佐藤勝巳、平田隆太郎
支援室=中山恭子・内閣官房参与、小熊博・内閣官房拉致被害者・家族支援室長、岡田参
事官他
◆斎木審議官から報告(概要)
・日本側は、斎木審議官、伊藤課長他が参加、北朝鮮側は、宋日昊・北朝鮮外務省日
本担当副局長、金チョルホ日本担当課長他が参加し、8月11日に7時間半、12日
に4時間半協議した。
・今回の目的は、7月1日にジャカルタで開催された日朝外相会談における合意によ
り、5月22日の日朝首脳会談のフォローアップとして、日朝間の懸案を話合うため
であった。2日で計12時間協議したが、その3分の2を安否不明者のやりとりに使
った。
・北朝鮮では、6月3日に調査委員会を立ち上げ、これには日本の警察に相当する人
民保安機関と、地方行政組織に相当する人民政権機関からほぼ半分づつ計20名が出
て作られたもので、双方から局長クラスが出て共同責任者をつとめているとのこと。
・調査方法としては、住民台帳の洗い直しや、拉致被害者に接触した人への調査など
を行うという。今住民台帳を見ているところで、10人について担当を決めて調査す
る。拉致被害者を一元的に管理していた特殊機関にも協力を要請しているとのこと。
・このような報告を聞き、我々が知りたいのはそういうことではない。今どこに、ど
うしているのだと聞いた。また、いつまでにやるのかと繰り返し聞いた。返事は、一
生懸命にやっていると言うだけで、明確な返事はなかった。隠しているのではないと
も言っていた。白紙の状況から慎重にやっているが、今のところ新しく判明した事実
はないと言っていた。
・日本の警察当局が捜査しており、追加認定もありうるとして、藤田進さんの写真鑑
定の結果をあげて、この他にも認定していないケースが多数あるので調査の中で出て
きたら報告するよう要請したところ、「分かりました」と述べた。よど号犯引渡し要
求も改めて行った。なお、4人の犯人と交渉の余地は全くなく、人物確定のための面
会しかないことを伝えた。
・食糧支援の約束を日本は誠実に果たしている。税金を使うので、国民に行き渡って
いるか見届けたいと伝えた。特段の異議は述べず、協力するという感じだった。
・拉致、核、ミサイルの解決なしに国交正常化はありえないとはっきり伝えた。拉致
と切り離して正常化交渉を行うこともありえない。宋副局長は、「国に伝達する」と
述べた。国交正常化に触れたのはこの時だけで、北朝鮮側から言及はなかった。
・「北朝鮮は安否をすべて知っているはず」との質問をしたかとの問に、「もちろん
した。特殊機関なので難しいと言っていた」。
・「一元的管理ではなく、複数の管理組織があるのではないか」との問に、「次回質
問する」。
・マスコミで横田めぐみさんの目撃証言が報道されたこと、国民が調査に関心を持っ
ていると伝えた。
・少なくとも、あと1回は実務者協議をやる。
・政府上層部、家族にすべて伝えるが、報告した時の国民の激しい反発は覚悟してく
れと伝えた。
・佐藤救う会会長 引き延ばしたのは金正日が結論を出せていないからだ。内部に対
立があり、また金正日が軍を押さえきれていないという情報が初めて出てきた。藤田
さんの写真が出てきたのも内部混乱の現象だ。日本国民は、なぜ調査結果が出る前に
52億円の食料支援等を出すのかと怒っている。
・中山参与 政府間で拉致問題をこれほど長時間、直接話合う場がなかった。日本側
の意向を伝えられたことに意味がある。対話と圧力の対話であり、対話も圧力にな
る。何回も続ける必要がある。
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3946-5784
http://www.sukuukai.jp
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
担当:平田隆太郎(事務局長info@sukuukai.jp)
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■斎木審議官から報告?日朝実務者協議
平成16年8月13日(金)、家族会、救う会は支援室会議室で8月11日から2日
間にわたる日朝実務者協議に参加して本日帰国した、斎木昭隆・アジア大洋州局審議
官らから協議結果について報告を受けた。参加者多数から、このような質問をしたか
等と質問があったが、斎木審議官は、すべて質問したと具体的に報告した。実務者協
議は結果的にゼロ回答ではあったが、参加者は斎木氏等の努力に感謝し、終了した。
参加者は以下の通り。
外務省=斎木昭隆・アジア大洋州局審議官、伊藤直樹・北東アジア課長他
家族会=横田滋・早紀江、飯塚繁雄、蓮池透、増元照明、救う会=佐藤勝巳、平田隆太郎
支援室=中山恭子・内閣官房参与、小熊博・内閣官房拉致被害者・家族支援室長、岡田参
事官他
◆斎木審議官から報告(概要)
・日本側は、斎木審議官、伊藤課長他が参加、北朝鮮側は、宋日昊・北朝鮮外務省日
本担当副局長、金チョルホ日本担当課長他が参加し、8月11日に7時間半、12日
に4時間半協議した。
・今回の目的は、7月1日にジャカルタで開催された日朝外相会談における合意によ
り、5月22日の日朝首脳会談のフォローアップとして、日朝間の懸案を話合うため
であった。2日で計12時間協議したが、その3分の2を安否不明者のやりとりに使
った。
・北朝鮮では、6月3日に調査委員会を立ち上げ、これには日本の警察に相当する人
民保安機関と、地方行政組織に相当する人民政権機関からほぼ半分づつ計20名が出
て作られたもので、双方から局長クラスが出て共同責任者をつとめているとのこと。
・調査方法としては、住民台帳の洗い直しや、拉致被害者に接触した人への調査など
を行うという。今住民台帳を見ているところで、10人について担当を決めて調査す
る。拉致被害者を一元的に管理していた特殊機関にも協力を要請しているとのこと。
・このような報告を聞き、我々が知りたいのはそういうことではない。今どこに、ど
うしているのだと聞いた。また、いつまでにやるのかと繰り返し聞いた。返事は、一
生懸命にやっていると言うだけで、明確な返事はなかった。隠しているのではないと
も言っていた。白紙の状況から慎重にやっているが、今のところ新しく判明した事実
はないと言っていた。
・日本の警察当局が捜査しており、追加認定もありうるとして、藤田進さんの写真鑑
定の結果をあげて、この他にも認定していないケースが多数あるので調査の中で出て
きたら報告するよう要請したところ、「分かりました」と述べた。よど号犯引渡し要
求も改めて行った。なお、4人の犯人と交渉の余地は全くなく、人物確定のための面
会しかないことを伝えた。
・食糧支援の約束を日本は誠実に果たしている。税金を使うので、国民に行き渡って
いるか見届けたいと伝えた。特段の異議は述べず、協力するという感じだった。
・拉致、核、ミサイルの解決なしに国交正常化はありえないとはっきり伝えた。拉致
と切り離して正常化交渉を行うこともありえない。宋副局長は、「国に伝達する」と
述べた。国交正常化に触れたのはこの時だけで、北朝鮮側から言及はなかった。
・「北朝鮮は安否をすべて知っているはず」との質問をしたかとの問に、「もちろん
した。特殊機関なので難しいと言っていた」。
・「一元的管理ではなく、複数の管理組織があるのではないか」との問に、「次回質
問する」。
・マスコミで横田めぐみさんの目撃証言が報道されたこと、国民が調査に関心を持っ
ていると伝えた。
・少なくとも、あと1回は実務者協議をやる。
・政府上層部、家族にすべて伝えるが、報告した時の国民の激しい反発は覚悟してく
れと伝えた。
・佐藤救う会会長 引き延ばしたのは金正日が結論を出せていないからだ。内部に対
立があり、また金正日が軍を押さえきれていないという情報が初めて出てきた。藤田
さんの写真が出てきたのも内部混乱の現象だ。日本国民は、なぜ調査結果が出る前に
52億円の食料支援等を出すのかと怒っている。
・中山参与 政府間で拉致問題をこれほど長時間、直接話合う場がなかった。日本側
の意向を伝えられたことに意味がある。対話と圧力の対話であり、対話も圧力にな
る。何回も続ける必要がある。
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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3946-5784
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担当:平田隆太郎(事務局長info@sukuukai.jp)
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