救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

自由北朝鮮放送日本支局を開設?連続集会でも訴え(2007/06/29)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆ (2007.06.29-3)

 家族会・救う会・拉致議連が支援委員会を作り支援してきた自由北朝鮮放送
(FNK=韓国名は自由北韓放送、金聖○代表)が、6月28日、東京都文京区
に日本支局を開設した。開設に合わせソウルより金聖○(キム・ソンミン)代表、
金善美(キム・ソンミ)アナウンサー、金大虎(キム・デホ)記者が来日し、記
者会見を行った。FNKは、北朝鮮から直接情報を取る独自の線を確保しており、
会見の場で、昨年以降、時期、場所の違う3か所の闇市の映像情報(各20分)
を報道関係者に披露し、映像を無償提供した。その後、救う会主催の東京連続集
会に参加し、冒頭、黄長●・北朝鮮労働党元書記の日本語によるメッセージ映像
(17分)を披露した他、概要以下の発言を行った。なお、黄長●氏のメッセー
ジは、近く救う会ホームページから閲覧できるようにする予定。
(○=王ヘンに文 ●=火へんに華)

■自由北朝鮮放送日本支局を開設?連続集会でも訴え
金聖○ 自由北朝鮮放送の目的は、ラジオを通じて北朝鮮を民主化し、人民を解
放することが目的であるが、この目的は拉致被害者の解放にもつながる。また、
被害者に希望のメッセージを伝えたいと思ってこれまでも放送してきた。さらに、
脱北者が運営する自由北朝鮮放送は、脱北者を支えるとともに、北朝鮮人民に希
望を与えることも考えてきた。

 テレビや新聞は当局が統制できるが、ラジオは統制できない唯一の手段だ。現
在、対北朝鮮ラジオ放送が11ある。まずアメリカはボイス・オブ・アメリカ
(VOA)、自由アジア放送(FAR)の2つ、日本はNHK国際放送、特定失
踪者問題調査会の「しおかぜ」、そして7月に開始される政府拉致対策本部の
「故郷の風」の3つ。韓国はまず、キリスト教関係が極東放送と宣教放送の2つ
がある。次に、KBSはNHKのような放送局で、4月1日より北朝鮮の外にい
る朝鮮族対象となり北朝鮮に真実を伝える役割は非常に薄くなった。さらに我々
のFNKの他民間で2つあり、ヨルリン北朝鮮放送と自由朝鮮放送だ。

 放送時間が一番長いのが我々のFNKで1日2時間。また拉致問題を伝えよう
とする局は、FNKと日本の「しおかぜ」、「故郷の風」の3つだけになる。

 対北朝鮮放送の聴取割合の測定はできないが、我々がこの3年間に脱北者20
0人を対象に調べた結果、外の世界のラジオを聞いていた人が60%だった。こ
れは脱北者における割合で、北朝鮮住民の60%が聞いているということではな
い。

 最近嬉しいニュースがあった。日本に漂着した4人の脱北者が、拉致問題につ
いて知っていたことだ。私も北朝鮮で政治将校をしていた時は一度も聞いたこと
がなかった。FNKには、月に1度、30人くらいの新たな脱北者が研修のため
に来る。そしてFNKを聞いている人が増えていることが分かった。FNKで、
日本の大学教授(西岡力常任副会長)の放送を聴いていた人もいた(拍手)。

 たった一人でもいい。外からの情報で正義と真実が北朝鮮に入ればいいと思っ
て報道している。

西岡 自由北朝鮮放送は、2005年12月に短波放送を開始し、以来毎週10
分、拉致問題をテーマに、金聖?氏との掛け合いでやってきた。金聖?氏の質問を
貰い、北朝鮮の人々の水準から見て分かるように伝える努力をしてきた。安倍政
権が拉致対策本部を作ったこと、横田早紀江さんや拓也さんがブッシュ大統領に
会ったこと、日本は本気だということ等を伝えてきた。ところで北朝鮮の人々は
拉致問題を知っているか。

金聖○ 17歳から16年間軍にいた。大尉になり兵士の精神を教育する立場の
政治将校だったが、偉大な将軍様が拉致を行うなど北朝鮮では想像もできないこ
とだった。申相玉監督と女優の崔銀姫さんの拉致については、「芸術の天才であ
る将軍様のふところで活動したくて北朝鮮に来た」と聞かされていたので、韓国
に来て拉致だと知り動転した。

金善美 北朝鮮では党の宣伝部の仕事をしており、今と同じような仕事(アナウ
ンサー)だった。共産国では宣伝の仕事が大事だ。拉致問題は聞いたことがなかっ
た。脱北者もそれを聞いて皆驚いている。今は北朝鮮内部でも放送を聞いてだん
だん分かってきていると思う。

金大虎 清津の大学を出て軍に勤務した。清津には日本から来た僑朋が多かった
ので学生時代から日本のことを聞いていたが、北朝鮮の嘘にだまされて帰国し、
自殺した人がいると聞いた。しかし、拉致問題は知らなかった。ソウルでニュー
スを聞いて分かった。在日僑朋は、北朝鮮では差別、蔑視され、いじめられてい
る。私も僑朋の子をいじめたことがある。彼らは暮らしが辛いので日本が恋しい
だろう。まして拉致日本人の子どもの場合、それ以上の恋しさがあると思う。

金聖○ 拉致問題を放送するむずかしさがある。拉致問題が全くわからない住民
にまず説明がいる。偉大なる将軍様はアメリカに負けたことがない。その将軍様
が拉致を認め、5人を帰したと放送して信じるだろうか、という思いがあった。
めぐみさんのお母さんや弟さんがアメリカの大統領に会ったことを信じるだろう
か。拉致被害者の家族が日本の総理にいつでも会うことができ、食事もいっしょ
にできると信じるだろうか。しかし、真心をこめて続けていけば信じるようにな
ると思う。11の放送があるので、一つのニュースが次のニュースを作るような
効果もある。拉致問題を扱う3つのラジオが連携して、他の放送を受けて放送す
ることを続けていけば、北朝鮮住民もいずれ分かると思う。 例えば、日本支局
が開設されたので、拉致家族や皆さんと対話をしたことを韓国に送り、それを他
の放送にも知らせることができる。

西岡 ラジオの目的は拉致問題についての情報を北朝鮮に入れることだが、北朝
鮮の情報を取ることも目的だ。北朝鮮の内部情報が今、自由北朝鮮放送に集まっ
てくる。今日の会見では、金聖?氏は、そのような情報のうち、3つの闇市情報
を無償で日本の報道に提供した。今後、拉致問題の情報が集まる可能性はあるか。

金聖○ 韓国政府が対北放送をやらなくなったので、内部情報が我々のところに
来るようになった。例えば、覚えている人もいると思うが、昨年10月に北朝鮮
における公開処刑の映像を出した。日本のテレビ朝日が放送したのだが、あれは
我々が提供したものだ。ソウルの日本のメディアもFNKに来るようになった。
軍や党の内部情報や資料もたくさん入る。我々が独自で収集したものもあるが、
北朝鮮から、ただではないが、放送に使ってほしいと言ってくる。

 北朝鮮の中で隠しカメラで撮影した情報をお金を払って買うケースが多いと聞
いているが、我々は今日無償で提供した。北朝鮮ではお金さえあればなんでもで
きる。今、内部情報を集める絶好の機会だ。韓国戦争で捕虜になった軍人の家族
がビデオを送ってきた。助けてくれというビデオだ。拉致問題の手がかりはまだ
ない。金正日が極秘にし、対策を講じているから難しいが、辛抱強くやれば情報
が入ってくると思う。

 また北朝鮮に対するメッセージを当局に対する脅迫的なものから変えようと思っ
ている。拉致被害者に対し、周りの人々の知恵を借りるように、信頼を分かち合
うように、それを通じて情報がとれるように自ら努力するように、というような
メッセージにしようと思っている。

西岡 今、1週間に10分救う会の放送をしているが、30分にしてもらう話を
しているところだ。FNKでは近く中波でも放送することとなっている。拉致問
題だけではなく、日本の大きなニュース、北朝鮮から見ればショックを受けるよ
うなニュース、金正日への信頼がゆらぐようなニュースを発信したいと思ってい
る。例えば、朝鮮総連が崩壊の危機にあるとか。

金聖○ 北朝鮮では、朝鮮総連は、日帝の中にあって共和国を守るために骨を削
る努力をしている海外同胞という認識だ。

金大虎 当局の宣伝通りにそう信じてきた。朝鮮総連は新年祝賀や将軍様の誕生
日に一番大きな規模で来て、忠誠を誓う組織だと思っていた。また、将軍様が朝
鮮総連の子どもたちの教育にたくさん資金を出してあげている団体と思っていた。

金善美 同じ思いだ。政権は人民を欺瞞する。放送を通じて人民の80%はだま
される。人民を愚弄する政治は許せない。

金聖○ 南に来て、総連が金父子の金づるだったということが分かった。「教育
援助を我々に下さった将軍様」という歌を総連の人たちが歌い、北朝鮮の人も可
哀想と涙を流してきた。「将軍様のふところでつかの間の幸福を感じている人々」
と思っていた(笑)。総連の本部が差し押さえられたこと、それが北朝鮮に資金
を送った結果であることにつき、報道を朗読する形で放送しようと思っている。




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