救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

訪米団報告15日,16日(2007/11/17)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆ (2007.11.16)

■ 11月15日、16日 訪米団がヒル次官補、上下両院議員、
関係学者らにテロ支援国指定解除反対を訴える


 訪米団は、11月15日、16日も以下のとおり忙しい日程を消化した。


11月15日
0930 ロスレイティネン下院議員、

1030 ブラウンバック上院議員

1200?45 ヒル国務次官補(国務省)

1330 ローラバッカー下院議員

1600 ラヴィッチ副大統領次席補佐官(副大統領府)

1730 記者会見


11月16日
この日午前の飛行機で、議連訪米団の5人が帰国、松原議員と家族会・
救う会訪米団が残って以下の日程で活動

0900  ラントス下院外交委員長政策スタッフスタッフ

1100  マイケルグリーン戦略問題研究所上級顧問

1230  チャックダウンズ氏

1400  日米首脳下段の結果について記者会見

1500 ケビン・ドーク ジョージワシントン大学教授(日本思想史)


面談の内容は後日、お伝えしたいが、一つの関心の的となった、ヒル次官
補とのやりとりについて、西岡が記録したメモから概要を公開する。


 平沼赳夫 拉致議連会長
「昼休みの時間に訪れてすみません。
 200人の国会議員が加盟する議連を代表してワシントンに来ました。
議連は日米同盟を最重要と考えている超党派の国会議員の集まりです。
 北朝鮮への制裁解除に強い懸念を持っています。米下院でも28人の
議員が賛同して、指定解除の条件として拉致を掲げる法案が提出されて
います。」

ヒル
「ロスレイティネン下院議員が提案したものですね」

平沼
「先ほど私たちもお会いしてきました。
 北朝鮮は約束を守ったことがない国です。米政府がテロ支援国家とし
て挙げた理由に拉致が入っています。6カ月以内にテロを行っていない
ことが解除の条件ということですが、拉致は現在進行形でいまも続いて
います。
 核もミサイルも我が国にとって大事な問題です。しかし、拉致は国民
全体が心配している特別な問題です。解除するなら日米同盟によくない
ことがおきると心配し、ここまで来ました」

 中井洽 会長代理
「私たちも拉致問題解決のために、制裁をかけるなど北朝鮮に厳しい対
応をしています。
 拉致問題解決の助けは米国による北朝鮮への圧力です。米国が拉致は
テロだと認定したことは、勇気づけられることでした。
 ところが、拉致被害者が帰ってこないのに指定が解除されることは、
はしごを外されることになり、国民全体が失望します。
 6カ国協議での100万トンの重油提供はかまいませんです。拉致問
題は現在進行形のテロであり、同盟国日本の国民の失望につながらない
ようぜひ配慮をお願いしたいです」

 古屋圭司 事務局長
「私たちの議連には200人を超える国会議員が加盟しています。10
月に議連の総会を開き、現時点での解除は非常に問題であると結論づけ
ました。そのことに伝えに来ました。
 反対の理由の第1は、日米同盟を重視している立場として、この時期
に解除すれば、同盟にヒビが入ると心配します。
 第2に、指定解除条件に、6カ月以内にテロに加担していないことが
ありますが、拉致はいまも解決していません。したがってテロはいまも
継続していると認識しています。
 第3に、シリアとイランと北朝鮮がテロ支援国家として指定されてい
ます。シリアと北朝鮮の間で核技術移転の疑惑が指摘されている現在、
なぜ北朝鮮だけ解除されるか理解できません。 
 200人の国会議員の連盟の総意としての反対を重くみてほしいです。」

 松原仁 事務局長代理
「指定解除に反対します。
 第1に、国務省の年次報告書では指定の理由に拉致が書き込まれてい
ます。解除するならこのことをどう考えているのか問いたいです。
 第2に、解除の条件は直近6カ月間でテロをしていないことですが、
拉致は未解決で、多くの日本人が抑留されています。いまもテロが続い
ているのです。この状態で解除することは多くの日本人は納得できませ
ん。
 それから、米国議会でもすでに下院では、現状での解除に反対する法
案が提出され、上院でもブラウンバック議員らが同様の法案を準備をし
ていると同議員からさきほど聞きました。このように懸念の声が高まる
中、解除をしないで下さい」

ヒル国務次官補
「皆様の来訪と懸念の表明を感謝します。一つ確認したいことは、私は
一人で交渉していません。組織上の上位の人と連絡しつつ交渉していま
す。その点を踏まえて私の考えを言います。
  第1にこの問題を深く認識しています。東アジアにおいて、ひどい
出来事の1つです。ブッシュ大統領も横田めぐみさんの家族に会って悲
惨な話を聞きました。私もその現場にいました。大統領が大変心を痛め
ていることを知っています。
 ご承知の通り北朝鮮との交渉は困難です。交渉では解決できないとい
う人さえいます。拉致も困難な問題です。韓国にも拉致被害者がいます。
ミサイルも日本を脅かしています。核問題は世界と隣国を脅かしており、
核を他の国に売る問題もあります。
 きちんとルールに則って行動しない北朝鮮の存在は残念です。北朝鮮
は自分たちが孤立し、勝手に動いていることにプライドさえ持っている
ようです。北朝鮮は約束を守らないです。北朝鮮との交渉は不安定で、
設定した目標が達成できないかもしれないです。
 私はいつも交渉で拉致問題を取り上げています。すべての交渉できち
んとした回答を求めています。だが北朝鮮から回答がないです。私が求
めていないから解決しないのではなく、北朝鮮がそれをしないから解決
しないのです。
 (名刺入れから折りたたまれた日本政府作成の拉致の小型パンフレッ
トを取り出し)
いつもこのパンフレットをみています。この写真を見ながら北朝鮮に解
決を求めています。忘れていることはないと約束します。我が国議会の
方々と同じくらい行政府でも拉致問題を懸念しています。
 米日関係は大切です。日本との関係はいろいろな困難、難しい歴史も
あったと両親から聞いています。われわれの世代で、世界のなかで一番
強い同盟関係をつくりました。
 交渉するたびに最大限のよい結果を出そうと努力しています。北朝鮮
に対して、はっきりと日本との悪い関係を続けては未来がないと伝えて
います。米朝がよくなるかわりに日米が悪くなることは決してありえな
いと伝えています。
 この交渉が終わるとき、拉致も完全に解決し、すべての人が帰ってく
ると私は望んでいます。北朝鮮は2002年に拉致を認めました。わず
かなステップですが、それを積み上げていきたいです。
 日本1国では解決できません。米国1国でも解決できません。日本、
米国でいっしょになって解決しなければなりません。
 明日は福田首相とブッシュ大統領の昼食会に同席します。首脳会談で
も拉致問題は重要課題として扱われるでしょう。
 成果を出すようなアプローチをとります。成功は約束できないが、全
力を尽くすことは約束します」

 松原
「拉致は現在進行形のテロであり、そう考えれば、解除はできないはず
ですが、あなたはこの点についてどのように認識しているか答えて下さ
い」

 ヒル
「テロ支援国家指定に関することは議会が定めた法律によって決められ
ており、わたしは法的になされる解除について話す立場にないです。私
のレベルで解除を決定するものではないのです。
  解除は譲歩を引き出す一つの手段とみています。こちらが譲歩する
場合、北朝鮮から最大の譲歩を引き出したいです。賢くしていきたいで
す。
  北朝鮮は解除や支援を求めています。こちらは日朝関係をよくする
ことを求めています。先生と気持ちは一緒です。ただし個人的立場は言
えないのです。
  テロ支援国家リストに関するすべての決定は、国務次官、国務副長
官、長官、そして大統領というラインを上り、大統領のレベルで決めま
す」

 増元照明 家族会事務局長
「2003年にアーミテージ 国務副長官(当時)は私たちに『拉致は
現在進行形のテロ』と言われました。国務省はいつからその認識を変え
たのか教えてほしいです。
  解除したら、米国は拉致を重視しないとの間違ったメッセージを発
することになってしまいます。
  また、日本では米国とともにテロとの戦いを続けていくことをやめ
ようという動きが出るのではないかと心配しています」

 ヒル
「私はあなたの心配を理解します。いつも忘れずとりあげています。誇
張でないです。
(被害者の)名前を覚えていないので、(拉致の)パンフレットをみな
がら取り上げているのです。
 大変悲惨な(テリブル)悲惨な物語です。ある国が隣の国の罪のない
人を拉致し、何十年もそれを認めないとは、ひどい話です。問題解決に
ベストを尽くすことを約束いたします。」

 中井
「交渉の度に拉致を取り上げて下さっていることには感謝します。私た
ちはこの交渉の中で解決することを望んでいます。
  おっしゃるとおり拉致は日米が協力しなければならなりません。そ
の最大の武器はテロ指定です。拉致に対する日本国民の怒りは激しいで
す。これまでだまされていたという思いがあるから怒りはものすごく強
いです。昔の日本だったら戦争しています。」

 古屋
「解除の決定があなたのレベルでないのなら、解除しないよう大統領に
進言してほしいです。そしてあなたは交渉のなかで北朝鮮に対し、「拉
致が解決されない限りテロ支援国家指定を解除しない」と言ってくださ
い。それで大きく変わります」

 ヒル
「リストの解除は私のレベルで決定する問題でありません」

 飯塚繁雄家族会副代表
「多くの拉致被害者は30年あまり、いつ帰れるかとずっと待っていま
す。今度こそ帰れるという状況が出来つつあるこの時期に、なぜ解除す
るのですか。  この好機に解除することは被害者が北朝鮮の地で葬ら
れることになるかもしれない。もしそうなれば日米関係が非常に悪くな
ると思います。
 中途半端に北朝鮮と約束することはやめてほしいです。核の完全放棄、
全員の帰国を解除の条件にしていただきたいです。」


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●福田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 福田康夫殿

●救う会全国協議会ニュース

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