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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

町村外相に厳しい姿勢での交渉を要請(2004/10/13)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2004.10.13-1)

■町村外相に厳しい姿勢での交渉を要請

 平成16年10月14日、家族会、救う会、拉致議連が町村信孝新外相を外務
省に訪れ、経済制裁も辞さない厳しい姿勢で対北朝鮮交渉に臨むよう、また任期
中にこの問題を解決するよう要請した。町村外相は、「伝家の宝刀は抜かなけれ
ば意味がない。必要な折にはしっかり対応することを北朝鮮にも認識してもらい
交渉に当たりたい」と述べた。参加者と概要は以下の通り。

参加者
外務省=町村信孝外相、逢沢一郎副大臣、福島啓史郎政務官、伊藤直樹北東アジ
ア課長他
家族会=横田滋・早紀江家族会代表夫妻、飯塚繁雄副代表、蓮池透事務局長、増
元照明事務局次長、有本明弘・嘉代子、市川健一・龍子、松木信宏、斉藤文代、
平野フミ子、蓮池秀量・ハツイ、奥土一男、金子浩・富美子、本間勝、横田哲也
(以上19名)
救う会=佐藤勝巳会長、島田洋一副会長、平田隆太郎事務局長
議 連=平沼赳夫会長、西村眞悟幹事長、松原 仁事務局長代理
支援室=小熊博室長他

町村外相 小泉総理の二度の訪朝があったがまだ十分に解決していないのは明か
だ。斎木審議官がこの重要な時期に転任することも考えられない。我々は日本国
民の厳しい声を北朝鮮に伝えている。伝家の宝刀は抜かなければ意味がない。必
要な折にはしっかり対応することを北朝鮮にも認識してもらい交渉に当たりたい。

横田代表 就任早々に新外相にお会いできたのは初めてのことだ。また、就任直
後に、「北朝鮮が再調査結果を出してこなくても、期限を切るべきで、誠意のな
い回答なら経済制裁も辞さない」との姿勢を明らかにしていただき心強く思う。

町村 必要があるから制裁法を作ったわけで使わなければ意味がない。

家族会 経済制裁は実効性がないというコメンテーターがいる。国が取り戻す意
思表示をしないと、取り戻す気がないのかと思われる。タイミングを見て、制裁
すると発言することは国として取り戻す意思の表明になる。

町村 そういうコメンテーターの効果論は意味がない。

家族会 首相や大臣が「粘り強く対応する」という言葉をこれまで何度も聞いて
きた。対話では効果がないことが分かっているのに、家族があきらめるのを待つ
ということなのだろうかと思ってしまう。「粘り強く」ということばは使わない
でほしい。
家族会 大臣は交代が可能だが被害者は交代できない。任期中に解決してほしい。
家族会 今日、川口市だけで20万の署名が集まり官邸に届けた。世論は7割が
経済制裁を支持しているのだからこのことを踏まえて力強い対応をお願いしたい。

家族会 この2年間、拉致問題で外相の顔が見えなかった。先頭を切って日朝の
やりとりを行ってほしい。
家族会 北朝鮮の国家犯罪が主権と人権を侵している。アメリカは北朝鮮人権法
を作り、日本人拉致問題の解決を含めている。日本はどうしてできないのか。世
界に見える形で日本の意思を表してほしい。
救う会 アメリカの人権法は、中国の責任で脱北者を送れと言っているのではな
い。国連高等弁務官に脱北者の意思確認をさせろと言っているだけ。アーミテー
ジ国務副長官は、安保理での制裁決議も視野に入れると言っている。安保理に賛
意を示すことで日本独自の意思を示すことになる。

町村 貴重な意見だ。

家族会 平壌で実務者協議をやっても不誠実な対応の場合は、担当者が制裁も視
野に入れると言っていただけるのか。

町村 私の発言を北朝鮮が非難したので伝わったことは間違いない。必要がある
から制裁法を作ったわけで使わなければ意味がない。担当者間の電報や電話でも
制裁のことばを使っている。

家族会 両親はもう90歳だ。北朝鮮から見て強硬な大臣であると発信してほし
い。
家族会 石岡 章さんからメッセージを預った。「家族の帰国問題に厳正に対応
してほしい。これ以上はぐらかしたら北朝鮮にとって関係悪化しかないことを伝
えてほしい」とある。
家族会 曽我ひとみさんからも手紙を預った。
家族会 政府認定以外の被害者もたくさんいる。認定、非認定ではなく、失踪者
も含めて対応してほしい。

町村 分かりました。

家族会 署名活動をしていると、最近小泉さんはおかしいんじゃないかとか政府
はおかしいと言われる。どういう戦略で迫っていくのか。一国だけでは難しい。

町村 先週訪米し、パウレル国務長官、ライス補佐官と拉致問題を話した。彼ら
は、日本政府の取り組みを支持すると明確に言う。アメリカの力をバックにする
ことも最終的には必要だ。ベトナムで中国外相とも拉致問題を取り上げた。協力
を求めたところ、「よく分かりました」とのことだった。

救う会 日本政府は話し合いで解決すると言ってきたが結果がでなかった。経済
制裁法案が2つ成立したのに、総理、外相は発動しないとすぐ言った。だから実
務協議では失礼極まる回答になった。残る手段は制裁しかない。自民党は制裁の
ためのプロジェクトチームを作った。大臣も政府の中にプロジェクトチームを作
り制裁の検討をしてほしい。制裁は、段階的にもできる。段階的に制裁しながら
対話する高度の外交が必要だ。

松原 仁議員 我々は、与野党を問わず、拉致問題のための戦略部署を作れと言っ
てきた。拉致は国家テロであり断固妥協しないのが国際ルールだ。人道支援と称
するものも矛盾があると言われる。人道支援の出し方もかけひきになる。対北朝
鮮関係は今も平時ではなく有事だ。

西村眞悟議員 議連は政府の外交をサポートする。家族を奪還するにも被害者が
何人いるのか政府が調査すべきだ。

家族会 5月22日に、小泉首相は、家族が生きていると言うから、家族が納得
できないから再調査をと言った。大臣には、被害者の生存を前提でやってほしい。

町村 (うなづく)
以上

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