救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

新潟港で抗議行動と集会?家族会・救う会・地元参加者(2004/10/20)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2004.10.20)

■新潟港で抗議行動と集会?家族会・救う会・地元参加者

 本日、平成16年10月20日午前8時半、北朝鮮の万景峰号が新潟西港中央
埠頭に入港した。家族会、救う会、地元救う会新潟関係者、県議会議員7名、地
元参加者など百数十名が集まり、救う会全国協議会主催、救う会新潟共催で埠頭
で抗議行動を行い、終了後新潟木材会館で抗議集会を実施した。
 万景峰号は、前回よりはやや音量を落としたものの、相変わらず「将軍様」を
称える歌を大音量で流しながら着岸し、再び抗議行動を攻撃、妨害し、短時間で
はあったが埠頭は犯罪国家北朝鮮の領土のような状況となった。
 被害者家族ら参加者は、「拉致被害者を返せ」、「政府は北朝鮮に経済制裁を」、
「万景峰号は帰れ」などの怒りと抗議の声をあげた。集会には、17日の投票で
新知事に当選した泉田裕彦次期新潟県知事から、下記のメッセージが寄せられた。

◆泉田裕彦次期新潟県知事メッセージ
 被害者家族の皆様へ
 私にも、11歳の娘がおります。家族が、突然拉致されて、長い間帰ってこな
いという状況に、もし、自分が立たされた場合、とても容認することはできませ
ん。
 被害者家族の皆様には、このような困難な状況に置かれている訳であり、心情
をお察し申し上げます。私としては、一日も早い事件の全面解決が必要だと考え
ており、できることは何でも行って、事件の全面解決に尽力したいと考えており
ます。
 頑張っていきましょう。
 平成16年10月20日
 泉田 裕彦(いずみだ ひろひこ)

 また、中川昭一・経済産業大臣からもメッセージが届いた。

◆中川昭一・経済産業大臣からのメッセージ
 本日、救う会の新潟埠頭集会を行動されたことが、今後拉致問題の解決につな
がりますよう心からご祈念申し上げます。
北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟顧問 中川昭一

抗議行動への参加者は以下の通り。
家族会=飯塚繁雄副代表、増元照明事務局次長、市川龍子、平野フミ子
救う会=佐藤勝巳会長、平田隆太郎事務局長、他北海道から熊本まで各県幹事等
20数名
新潟県議=高橋正氏など7名
救う会新潟=馬場吉衛会長、幹事、一般参加者など100名程度

◆抗議集会
 埠頭での抗議行動に引き続き抗議集会が開かれ、家族らが訴えた。概要以下の
通り。

飯塚繁雄さん(田口八重子さん兄) 
 怒りの声を北朝鮮に送りつけることが大事。金正日は日本の世論が怖い。国民
の7割が経済制裁を支持してくださっているのが心強い。もはや「交渉」ではな
く「要求」を突きつけるべきだ。町村新外相は、「圧力のカードを持って交渉に
あたる」という趣旨の発言をしてくれた。それに期待している。

増元照明さん(増元るみ子さん弟) 
 万景峰の入港を見て、くやしさがこみ上げ少し涙が出た。なぜ拉致被害者を返
さない国が日本の港を自由に出入りできるのか。このままでは、金正日が拉致を
白状してからもう3度目の冬を迎えることになる。酷寒の北朝鮮だけにそれがつ
らい。なぜ我々が日本政府に抗議しなければならないのか。国民を守れる国にす
るために共に戦ってほしい。

市川龍子さん(市川修一さんの義姉) 
 万景峰を見ると、悲しさを通り越して怒りがこみあげる。何もできない日本の
愚かさをみているようだ。何人の外務大臣、総理大臣にお願いしたら解決するの
だろうか。トップの人たちは交代できるが被害者も家族も交代できない。泉田知
事のメッセージに「子を思う親の心」を聞いた。大変な極寒の地で冬を過ごす弟
に向けて私はこんな歌を作った。

 巡り来る 凍てつく冬の到来に 断じて生き抜け 春を信じて

平野フミ子さん(増元るみ子さん姉) 
 去年、6月8日に新潟駅に来た時に拉致問題を訴えるポスターがあった。今日
もあった。自治体でポスターを作っているのは唯一ではないか。知事のメッセー
ジに、自分のこことしてやってくれると思った。「死亡」というのはでたらめと
思っている。母はもう身体も精神もまいっている。妹を母に会わせたい。また、
横田早紀江さんをみていると、本当に一日も早く、めぐみさんを抱かせてあげた
いと思う。

佐藤勝巳救う会会長 
 アメリカはテロとの戦いで1000人以上の血を流しているというのに、日本
は人道援助をWFP(世界食糧計画)にお金を出すという方法で身代金を出した。
こんなことが許されるか。日本からの金が核とミサイルの開発に使われることに
なる。アメリカが「悪の枢軸」とした国で核とミサイルの開発能力を持つのは北
朝鮮だけだ。これは世界の平和と安全にマイナスになる。これに国民がノーと言
うかどうかだ。
 もし、11月の日朝実務者協議、官邸主導で外務省に対し、「日朝合同調査委
員会」を日本側から提案しろということになると、調査をしながら制裁はできな
いということになる。中山参与辞任に続いて斎木審議官が転任という話が出た時
は、拉致問題を幕引きにするのかと官邸に抗議が殺到したという。しかし、合同
調査となると、拉致問題が幕引きとなり、残るのは核問題と国交交渉になる。こ
の合同調査委員会案は断じてやらせるべきではない。「調査する」と言った北朝
鮮がやるべきことだ。


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