真の交渉はこれから?日朝実務者協議報告(2008/08/14)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2008.08.14)
本日、8月14日、内閣府で日朝実務者協議に関する説明会が開催され、斎木
昭隆アジア大洋州局長から家族会・救う会・調査会に報告がなされた。説明会に
は、中山恭子拉致問題担当大臣も参加した。また配布された資料は、昨日伝えら
れた「お知らせ」とは文言が異なっているので改めて全文を掲載する。参加者は、
家族会から、飯塚繁雄代表、有本明弘副代表、浜本七郎副代表、増元照明事務局
長の他、横田滋・早紀江夫妻、本間勝さん、増元俊子さん、松本孟さん、松木信
宏さん、内田満津夫さんが参加、救う会からは藤野義昭会長、平田隆太郎事務局
長、山岸丈良事務局次長が、調査会から荒木和博代表、真鍋貞樹副代表が参加し
た。
■真の交渉はこれから?日朝実務者協議報告
◆日朝実務者協議の概要
8月11日及び12日、瀋陽にて開催された日朝実務者協議の概要は以下のと
おり。(我が方:斎木昭隆アジア大洋州局長、先方:宋日昊外務省朝日会談担当
大使。)
1.総論
(1)今回の協議では、6月の日朝実務者協議で双方が表明した措置、特に北朝
鮮による拉致問題の調査のやり直しの具体的態様につき、突っ込んで議論。
(2)その結果、北朝鮮が実施する拉致問題の調査の具体的態様や日本側が実施
する措置及び双方の措置実施のタイミングに合意。
2.拉致問題に関する調査の具体的態様
北朝鮮側が実施する拉致問題に関する調査は、以下のとおり行われることとなっ
た。
(1)北朝鮮側が行う調査は、拉致問題解決に向けた具体的行動をとるため、す
なわち生存者を発見し帰国させるための、拉致被害者に関する全面的な調査とな
ること。
(2)調査の 対象には、政府が認定した被害者やその他提起された行方不明者
等が含まれ、すなわち、すべての拉致被害者が対象となること。
(3)調査は、権限が与えられた北朝鮮の調査委員会によって迅速に行われ、可
能な限り秋には終了すること。
(4)北朝鮮側は、調査の進捗過程について日本側に随時通報し、協議を行うこ
と。調査の過程で生存者が発見される場合には、日本側に伝達され、その後の段
取りについては、日本側と協議し、合意されること。
(5)北朝鮮側は、日本側が関係者との面談、関係資料の共有、関係場所への訪
問などを通じて、調査結果を直接確認できるよう協力すること。
(6)調査に関連するその他の事項については、引き続き協議すること。
3.日本側の措置
北朝鮮側が、今後、上記2.の調査を開始することと同時に、日本側も、?人
的往来の規制解除及び?航空チャーター便の規制解除を実施する用意がある旨表
明した。なお、双方が措置をとるタイミングについては、今後、日朝間で調整し
て確定していくこととなった。
4.その他の日朝双方の措置
6月の日朝実務者協議で双方が表明した措置のうち、「よど号」関係者の問題
解決のための協力、人道支援物資輸送目的の北朝鮮船舶の入港については、今後
改めて協議することとなった。
5.その他
(1)今回の協議では、日朝平壌宣言に従って、拉致、核、ミサイルといった諸
懸案を包括的に解決し不幸な過去を清算して国交正常化を実現するとの我が国の
基本的立場を説明し、核、ミサイルといった懸案についても、北朝鮮側に解決に
向けた行動を要求。
(2)北朝鮮側からは、朝鮮総連の「弾圧」や我が国による北朝鮮に対する措置
に対する批判等があった。
◆斎木局長のその他の説明(以下文責=救う会事務局)
・最も重視していたのは調査のやり直しだ。6月には原則は合意していたが、細
目を詰めて実施に向けて北朝鮮がアクションをとるようにした。厳しい交渉だっ
たが、結論的にはある程度のことができたと思う。
・ご不満もあると思うが、政府一体となって最大限の努力をし、納得できる解決
をめざすという政府の方針は一貫しており、それに基づいて交渉した。
・私は「再調査」という言葉は好んでいない。協議では「調査のやり直し」とい
う言葉を使ってきた。
・拉致以外の関係事項もやりとりしたが、時間とエネルギーを最もさいたのは拉
致問題だった。
・1?(1)は目的で「全面的な調査」という言葉は白紙に返しての調査という
意味だ。
・2?(2)は調査の対象で、行方不明者等の「等」は日本政府が把握していな
い拉致被害者のことで、つまりすべての拉致被害者という意味だ。
・2?(3)は、調査を誰がやるかで、北朝鮮側に調査委員会を作らせてやる。
ダラダラと先送りになるのは避けたいので「秋まで」というメドを入れたが、秋
が過ぎたからこれでおしまいという意味ではない。
・2―(4)は、ただ待つのではなく、どの程度調査したか通報させ、またこち
らから問合せもする。
・2―(5)は、日本側として確認する仕組みが必要なので入れた。先方も協力
することとなった。
・3.の具体的なタイミングだが、例えば何日委員会を立ち上げ、調査を開始
したという報告を受けて解除するもので。双方の同時行動原則に基づく。
・4.は、6月の協議での約束を踏まえ政府とも協議したが結論が出なかった。
・一日も早い活動開始にもっていくことが次にやるべきことだ。
・北朝鮮側から、朝鮮総連への「弾圧」批判があったが、拉致問題に時間をとる
ためにあえて反論せず、次回以降の論議とした。
・合意にはご批判もあると思うが、交渉は、一方的にこちらが実現したいことを
とるのはなかなかむずかしい。先方の措置への見返りは必要だ。これは高村外相
も含め政府の一致した考えだ。
◆家族会・救う会からの質問
各家族からは、協議の苦労をねぎらうことばとともに、色々な期待や不安が語
られた。
・今か今かと結果を待っていた。本日正式に報告をいただき、流れがようやく見
え始めたというのが実感だ。心配は、先方が具体的な事実を出してくるかだ。
「生存者」とあるが、前の報告分(過去の「死亡」報告)は終わりということに
ならないか。百数十人の被害者が短い期間で出てくるか。口約束だけで制裁を解
除するのは心配がある。
・「死亡」とされた人を返してほしいという交渉をしてほしい。これまでの流れ
からいって、被害者をどんどん出してくるとは思えない。
・何か動き出したことに期待が持てる。人的往来は比較的問題が少ないと思う。
交渉者の判断は分かる。この合意どおりに進めば成功だ。
・解決済みという言葉が出ない交渉になった。生きているのだろう、と聞いたか。
北朝鮮はこの2か月間何もしていなかったのか。
・どちら側の要求が多く通ったのか。
・結果が大事。成果が得られるかもしれないが、北朝鮮は約束を破る国だ。約束
を破った場合の対応を考えているか。破ると大変なことになると意思表示したか。
・2002年、2004年に続き3度目のチャンスだ。調査委員会にはどの程度
の権限があるのか。
・小泉首相は、コメ25万トンと医薬品1000万ドルを約束し、12万5千ト
ン送ったのに先方は約束を果たしていない。その分を入れると北朝鮮ペースの交
渉だ。日本側のペースに戻してほしい。4.は「よど号犯」を返せば、万景峰号
を入れるということか。万景峰号は絶対に許せない。
・実家の義母に「秋までには調査結果がでるらしい」と言ったら、「帰ってくる
のか」と聞かれ、答えられなかった。「また死亡と言われるのか」とも言ってい
た。一斉行動で多くの声を聞いたが、多くの人が万景峰号を入れることを心配し
ていた。
・ボールを投げたのだからどう返ってくるか心配している。期待もある。個々の
人をどう取り戻すのか。
・北朝鮮は、父の墓があり、骨があると言っている。死亡した人の骨は返しても
らえるか。
・すべての拉致被害者を取りもどさない限り制裁を解除すべきでないというのが
我々の立場で、今回の一部解除は遺憾だ。北朝鮮の解決への意気込みを感じたか。
斎木局長の答え
・スピード感を持ってやってくれと伝えた。「可能な限り秋まで」はそういう意
味だ。
・我々は、北朝鮮の過去の調査結果を全く受け入れていない。だからチェックす
る仕組みを組み込んだつもりだ。
・結果が出るまで待つだけでなく、問いただすこともする。
・合意は、一言一句詰めて合意した。文書は作っていない。
・ある日から北朝鮮は調査を開始する。我々も解除を実施する。
・私も宋日昊も上層部に相談して訓令に基づき協議している。
・今回は「解決済み」とは言わなかった。6月に方針転換をしたという前提だ。
これは守られた。
・北朝鮮はこの2か月間、国際情勢を見たと思う。6者協議、米朝協議、中国な
ど。その上で、今協議することがプラスと判断したはずだ。
・一部の人が8月11日の米国の指定解除日との関係につき言っているが、まっ
たくの偶然で決まった。
・我々の言い分が大分通った。北朝鮮側から、白紙に返して調査という文言を
「全面的な調査」に等の要求はあった。
・問題はこれからの実行を見ることだ。調査についても、途中途中でチェックす
る。破ったら問題だが、今は進めさせることに努めたい。
・各被害者のことは、今後当然色々な対応を考えている。
・私は「誠意」ということばは使わない。真剣かどうかだ。宋日昊氏も本国の指
示を受け、国益の実現には真剣だ。拉致問題を解決しないと、日朝関係はこれで
おしまいになる。拉致を乗り越えないと何も前進しない。そういう認識をしてき
たかと聞いたら、そうだと答えた。
中山大臣の話
・今回は国の指示なので口先だけの話ではないと思うが、どんな権限ある調査に
なるのかこれからだ。
・北朝鮮が全員を帰す決断をしたかも、今のところ確たる判断材料はない。調査
する中で、そこを見極める必要がある。そして全員の帰国に持っていかねばなら
ない。
・「よど号犯」と万景峰号は全くリンクしていない。
・これからがまさに真の交渉になる。厳しい交渉がなされると思う。斎木局長に
頑張ってほしい。
以上
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●福田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 福田康夫殿
●救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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本日、8月14日、内閣府で日朝実務者協議に関する説明会が開催され、斎木
昭隆アジア大洋州局長から家族会・救う会・調査会に報告がなされた。説明会に
は、中山恭子拉致問題担当大臣も参加した。また配布された資料は、昨日伝えら
れた「お知らせ」とは文言が異なっているので改めて全文を掲載する。参加者は、
家族会から、飯塚繁雄代表、有本明弘副代表、浜本七郎副代表、増元照明事務局
長の他、横田滋・早紀江夫妻、本間勝さん、増元俊子さん、松本孟さん、松木信
宏さん、内田満津夫さんが参加、救う会からは藤野義昭会長、平田隆太郎事務局
長、山岸丈良事務局次長が、調査会から荒木和博代表、真鍋貞樹副代表が参加し
た。
■真の交渉はこれから?日朝実務者協議報告
◆日朝実務者協議の概要
8月11日及び12日、瀋陽にて開催された日朝実務者協議の概要は以下のと
おり。(我が方:斎木昭隆アジア大洋州局長、先方:宋日昊外務省朝日会談担当
大使。)
1.総論
(1)今回の協議では、6月の日朝実務者協議で双方が表明した措置、特に北朝
鮮による拉致問題の調査のやり直しの具体的態様につき、突っ込んで議論。
(2)その結果、北朝鮮が実施する拉致問題の調査の具体的態様や日本側が実施
する措置及び双方の措置実施のタイミングに合意。
2.拉致問題に関する調査の具体的態様
北朝鮮側が実施する拉致問題に関する調査は、以下のとおり行われることとなっ
た。
(1)北朝鮮側が行う調査は、拉致問題解決に向けた具体的行動をとるため、す
なわち生存者を発見し帰国させるための、拉致被害者に関する全面的な調査とな
ること。
(2)調査の 対象には、政府が認定した被害者やその他提起された行方不明者
等が含まれ、すなわち、すべての拉致被害者が対象となること。
(3)調査は、権限が与えられた北朝鮮の調査委員会によって迅速に行われ、可
能な限り秋には終了すること。
(4)北朝鮮側は、調査の進捗過程について日本側に随時通報し、協議を行うこ
と。調査の過程で生存者が発見される場合には、日本側に伝達され、その後の段
取りについては、日本側と協議し、合意されること。
(5)北朝鮮側は、日本側が関係者との面談、関係資料の共有、関係場所への訪
問などを通じて、調査結果を直接確認できるよう協力すること。
(6)調査に関連するその他の事項については、引き続き協議すること。
3.日本側の措置
北朝鮮側が、今後、上記2.の調査を開始することと同時に、日本側も、?人
的往来の規制解除及び?航空チャーター便の規制解除を実施する用意がある旨表
明した。なお、双方が措置をとるタイミングについては、今後、日朝間で調整し
て確定していくこととなった。
4.その他の日朝双方の措置
6月の日朝実務者協議で双方が表明した措置のうち、「よど号」関係者の問題
解決のための協力、人道支援物資輸送目的の北朝鮮船舶の入港については、今後
改めて協議することとなった。
5.その他
(1)今回の協議では、日朝平壌宣言に従って、拉致、核、ミサイルといった諸
懸案を包括的に解決し不幸な過去を清算して国交正常化を実現するとの我が国の
基本的立場を説明し、核、ミサイルといった懸案についても、北朝鮮側に解決に
向けた行動を要求。
(2)北朝鮮側からは、朝鮮総連の「弾圧」や我が国による北朝鮮に対する措置
に対する批判等があった。
◆斎木局長のその他の説明(以下文責=救う会事務局)
・最も重視していたのは調査のやり直しだ。6月には原則は合意していたが、細
目を詰めて実施に向けて北朝鮮がアクションをとるようにした。厳しい交渉だっ
たが、結論的にはある程度のことができたと思う。
・ご不満もあると思うが、政府一体となって最大限の努力をし、納得できる解決
をめざすという政府の方針は一貫しており、それに基づいて交渉した。
・私は「再調査」という言葉は好んでいない。協議では「調査のやり直し」とい
う言葉を使ってきた。
・拉致以外の関係事項もやりとりしたが、時間とエネルギーを最もさいたのは拉
致問題だった。
・1?(1)は目的で「全面的な調査」という言葉は白紙に返しての調査という
意味だ。
・2?(2)は調査の対象で、行方不明者等の「等」は日本政府が把握していな
い拉致被害者のことで、つまりすべての拉致被害者という意味だ。
・2?(3)は、調査を誰がやるかで、北朝鮮側に調査委員会を作らせてやる。
ダラダラと先送りになるのは避けたいので「秋まで」というメドを入れたが、秋
が過ぎたからこれでおしまいという意味ではない。
・2―(4)は、ただ待つのではなく、どの程度調査したか通報させ、またこち
らから問合せもする。
・2―(5)は、日本側として確認する仕組みが必要なので入れた。先方も協力
することとなった。
・3.の具体的なタイミングだが、例えば何日委員会を立ち上げ、調査を開始
したという報告を受けて解除するもので。双方の同時行動原則に基づく。
・4.は、6月の協議での約束を踏まえ政府とも協議したが結論が出なかった。
・一日も早い活動開始にもっていくことが次にやるべきことだ。
・北朝鮮側から、朝鮮総連への「弾圧」批判があったが、拉致問題に時間をとる
ためにあえて反論せず、次回以降の論議とした。
・合意にはご批判もあると思うが、交渉は、一方的にこちらが実現したいことを
とるのはなかなかむずかしい。先方の措置への見返りは必要だ。これは高村外相
も含め政府の一致した考えだ。
◆家族会・救う会からの質問
各家族からは、協議の苦労をねぎらうことばとともに、色々な期待や不安が語
られた。
・今か今かと結果を待っていた。本日正式に報告をいただき、流れがようやく見
え始めたというのが実感だ。心配は、先方が具体的な事実を出してくるかだ。
「生存者」とあるが、前の報告分(過去の「死亡」報告)は終わりということに
ならないか。百数十人の被害者が短い期間で出てくるか。口約束だけで制裁を解
除するのは心配がある。
・「死亡」とされた人を返してほしいという交渉をしてほしい。これまでの流れ
からいって、被害者をどんどん出してくるとは思えない。
・何か動き出したことに期待が持てる。人的往来は比較的問題が少ないと思う。
交渉者の判断は分かる。この合意どおりに進めば成功だ。
・解決済みという言葉が出ない交渉になった。生きているのだろう、と聞いたか。
北朝鮮はこの2か月間何もしていなかったのか。
・どちら側の要求が多く通ったのか。
・結果が大事。成果が得られるかもしれないが、北朝鮮は約束を破る国だ。約束
を破った場合の対応を考えているか。破ると大変なことになると意思表示したか。
・2002年、2004年に続き3度目のチャンスだ。調査委員会にはどの程度
の権限があるのか。
・小泉首相は、コメ25万トンと医薬品1000万ドルを約束し、12万5千ト
ン送ったのに先方は約束を果たしていない。その分を入れると北朝鮮ペースの交
渉だ。日本側のペースに戻してほしい。4.は「よど号犯」を返せば、万景峰号
を入れるということか。万景峰号は絶対に許せない。
・実家の義母に「秋までには調査結果がでるらしい」と言ったら、「帰ってくる
のか」と聞かれ、答えられなかった。「また死亡と言われるのか」とも言ってい
た。一斉行動で多くの声を聞いたが、多くの人が万景峰号を入れることを心配し
ていた。
・ボールを投げたのだからどう返ってくるか心配している。期待もある。個々の
人をどう取り戻すのか。
・北朝鮮は、父の墓があり、骨があると言っている。死亡した人の骨は返しても
らえるか。
・すべての拉致被害者を取りもどさない限り制裁を解除すべきでないというのが
我々の立場で、今回の一部解除は遺憾だ。北朝鮮の解決への意気込みを感じたか。
斎木局長の答え
・スピード感を持ってやってくれと伝えた。「可能な限り秋まで」はそういう意
味だ。
・我々は、北朝鮮の過去の調査結果を全く受け入れていない。だからチェックす
る仕組みを組み込んだつもりだ。
・結果が出るまで待つだけでなく、問いただすこともする。
・合意は、一言一句詰めて合意した。文書は作っていない。
・ある日から北朝鮮は調査を開始する。我々も解除を実施する。
・私も宋日昊も上層部に相談して訓令に基づき協議している。
・今回は「解決済み」とは言わなかった。6月に方針転換をしたという前提だ。
これは守られた。
・北朝鮮はこの2か月間、国際情勢を見たと思う。6者協議、米朝協議、中国な
ど。その上で、今協議することがプラスと判断したはずだ。
・一部の人が8月11日の米国の指定解除日との関係につき言っているが、まっ
たくの偶然で決まった。
・我々の言い分が大分通った。北朝鮮側から、白紙に返して調査という文言を
「全面的な調査」に等の要求はあった。
・問題はこれからの実行を見ることだ。調査についても、途中途中でチェックす
る。破ったら問題だが、今は進めさせることに努めたい。
・各被害者のことは、今後当然色々な対応を考えている。
・私は「誠意」ということばは使わない。真剣かどうかだ。宋日昊氏も本国の指
示を受け、国益の実現には真剣だ。拉致問題を解決しないと、日朝関係はこれで
おしまいになる。拉致を乗り越えないと何も前進しない。そういう認識をしてき
たかと聞いたら、そうだと答えた。
中山大臣の話
・今回は国の指示なので口先だけの話ではないと思うが、どんな権限ある調査に
なるのかこれからだ。
・北朝鮮が全員を帰す決断をしたかも、今のところ確たる判断材料はない。調査
する中で、そこを見極める必要がある。そして全員の帰国に持っていかねばなら
ない。
・「よど号犯」と万景峰号は全くリンクしていない。
・これからがまさに真の交渉になる。厳しい交渉がなされると思う。斎木局長に
頑張ってほしい。
以上
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●福田首相にメール・葉書を
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TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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