救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

金正日脳卒中で倒れる、テロ国家指定解除延期が引き金か(2008/10/01)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2008.10.01)

下記の報告「金正日脳卒中で倒れる、テロ国家指定解除延期が引き金か」は、
西岡 力・救う会会長代行が、日本政策研究センターのホームページに「惠岡隆
一レポート№48」として平成20年9月24日に発表したものです。参考情報として
送付します。

なお、「惠岡隆一レポート」とは、惠谷 治、西岡 力、平田隆太郎、島田洋
一の4名による朝鮮半島研究プロジェクト(日本政策研究センター)のレポート
のことで、4人の名前から一文字ずつとって合成した名前です。毎週1回、最新
レポートを発表しており、下記のアドレスから閲覧できます。

http://www.seisaku-center.net/modules/wordpress/index.php?cat=29

■金正日脳卒中で倒れる、テロ国家指定解除延期が引き金か

様々なルートの情報を総合すると、
(1) 8月14日、金正日が脳卒中で倒れたこと、
(2) 治療の結果一命は取り留めたこと、
(3) 後遺症が残っており、式典などに参加して姿をさらすことはできないこと
は間違いない。
ただし、
(4) 後遺症の度合いに関しては確実な情報がない。権力行使はできる程度に軽い
のか、重体で権力の空白が生まれているのかは、不明である。

脳卒中とは、脳の血管が詰まりその先の脳細胞が破壊される脳梗塞と、脳の血
管が破裂して脳内に血液が流れ出る脳溢血、などに分類される。金正日の疾病が
そのうちどれにあたるのかは、まだ分からない。

脳卒中はストレスが発病の引き金になる。金正日にとって最大のストレス源は、
金正日政権を「悪の枢軸」の一つとして名指して強い圧力をかけ続けてきた米国
ブッシュ政権だったはずだ。昨年以降、米国は北朝鮮に対して融和的な外交を展
開し、ついに今年6月には、大統領が議会に対して北朝鮮をテロ支援国指定から
はずすことを通告するに至った。金正日はこれを大勝利ととらえていた。ところ
が、指定解除実施が予定されていた8月11日、ブッシュ政権はそれを延期した。
この解除延期は、金正日に重大な精神的ショックをもたらしたはずだ。

西岡は、7月末に朝鮮労働党統一戦線部が朝鮮総連幹部たちに読ませるために
作成した内部文書「新しい転換局面を迎えた朝鮮半島情勢に対して」を入手した
(本レポートメール版には日本語訳を付録としてつけた=上記アドレスに掲載)。

そこでテロ国家指定解除を次のように位置づけ大賞賛している。

「これは敬愛する金正日将軍さまの前に、米国史上もっとも好戦的で反動的な大
統領ブッシュが膝を屈して降伏宣言をしたのも同じだ。

このような意味で、今回の措置は、半世紀以上にわたる対米対決において敬愛
する将軍様の偉大な先軍領導に従って進みゆく朝鮮人民が、祖国解放戦争勝利以
来、勝ち取ったもう一つの歴史的勝利と言える。」

「偉大な金正日将軍様の賢明な領導を高く敬い、建国以来の危機的状況に正面か
ら突き進み、『苦難の行軍』、強行軍を勝利的に結束した朝鮮人民が、2012年に
強盛大国の大門を開くための総進軍を開始した今年、特に共和国創建60周年を民
族的大慶事として祝う今年に、ついに米国が対朝鮮敵視政策の撤回を行動に移し
た。」

ここで、傍点部分に注目したい。彼らは、現情勢を「建国以来の危機的状況」
ととらえ、米国の指定解除はそれを一遍に挽回する起死回生の勝利と捉えていた
のだ。

解除がなされれば北朝鮮経済は「飛躍的な発展を成し遂げる」として、次のよ
うにバラ色のシナリオを描く。

「朝鮮に対する国際的な経済封鎖を主導してきた米国が、その主たる法的措置を
解除することにより、我が国は今後米国をはじめとして世界すべての国と貿易と
合弁、合作そして金融取引を障害無く進められるようになり、世界銀行やアジア
開発銀行のような国際金融機関から融資を受けられる道が開くだろう。」

「米国の機嫌を見ながら息を殺していた朝鮮に対する外国の投資は、いまや詰まっ
ていた水路が開けたかのように殺到するだろう。

共和国貿易省次官は『いま率直に言って、我が国に入ろうとする外国企業が列
をなして我々を訪ねてきています』と話している。

今後、朝鮮の対外経済は飛躍的な発展を成し遂げるだろう。」

また、日本も追い詰められて制裁を解除し国交正常化に向かうだろうと次のよ
うに書いている。

「朝米関係の急速な進展により6者協議で完全に孤立し、拉致問題を口実にした
対朝鮮強硬策をこれ以上維持できなくなった日本政府は、我が国側に制裁解除意
思を表明して対話に応じてくれることを懇願した。

6月11日?12日に北京で行われた朝日実務者協議で日本は段階的な制裁解除を約
束せざるを得なくなった。」

「日本福田政権をして、安倍政権時期の『負の遺産』を清算して制裁を撤回し朝
日平壌宣言を誠実に履行するように追い込む、有利な国際環境を準備した」

ところが、8月11日、期待していた解除は実現せず、ブッシュ政権の融和的な
外交を批判するマケイン政権が成立する可能性も出てきた。「建国以来の危機的
状況」は全く変わらず、8月14日、金正日は脳卒中で倒れた。(西岡 力)


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