金正日重病後の北朝鮮と拉致救出運動・国際シンポジウムを開催?3団体(2008/12/15)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2008.12.15)
家族会・救う会・拉致議連は、12月12日、東京・星陵会館で、「国際シン
ポジウム?北朝鮮の現状と拉致被害者の救出」を開催した。400名が参加し、
会場は満員となった。国際シンポジウムの概要は以下の通り。
■金正日重病後の北朝鮮と拉致救出運動・国際シンポジウムを開催?3団体
「国際シンポジウム?北朝鮮の現状と拉致被害者の救出」を開催したのは、北朝
鮮による拉致被害者家族連絡会(代表 飯塚繁雄)、北朝鮮に拉致された日本人
を救出するための全国協議会(会長 藤野義昭)、北朝鮮に拉致された日本人を
早期に救出するために行動する議員連盟(会長 平沼赳夫)の3団体。
ジャーナリストの櫻井よしこさんの総合司会で国際シンポジウムが開会された。
主催者3団体から、飯塚繁雄(家族会代表)、平沼赳夫(拉致議連会長)、藤野
義昭(救う会会長)の3氏から挨拶がなされた。中川昭一・財務大臣は、政務に
より、開会前に会場を訪れ懇談した。
第1部「北朝鮮情勢と拉致問題について」では、まずアーサー・ブラウン・米
CIA元東アジア支部局長が報告を行い、救う会拉致問題プロジェクト委員の惠
谷治氏(ジャーナリスト・早稲田大学客員教授)がコメントを行った。次いで、
張哲賢・韓国・国家安保戦略研究所先任研究員が報告を行い、洪?・早稲田大学
客員研究員がコメントを行い、その後4人で討論を行った。最後に、西岡力・救
う会会長代行(東京基督教大学教授)が第1部を総括した。
同シンポジウムは、最近の金正日重病説、北朝鮮の権力構造の変化、北朝鮮の
対外政策等北朝鮮の現状を探り、今後の展望を踏まえ拉致被害者救出運動のあり
かたを検討するとともに、内外に救出に関するメッセージを発信することを目的
としたもので、3団体関係者の他、韓国・国家安保戦略研究所先任研究員の張哲
賢氏(元北朝鮮統一戦線部幹部)、元米CIA東アジア支部局長のアーサー・ブ
ラウン氏などが参加した。北朝鮮は、シンポジウム前日に終了した6者協議で不
誠実な対応を行い、日朝協議にも応じなかったが、シンポジウムでは、日本政府
が追加制裁を発動すべきことで一致した。
ブラウン氏は、「米国は拉致問題に関しては日本に口をつぐんでいてほしいと
い
うのが本音だ。日本の強い経済力を北朝鮮への支援ではなく、日本独自の圧力と
して使うべき。日本がテロ国家に指定すれば、米国も注目する」等と指摘した。
また、張哲賢氏は、「北朝鮮の政権は自らは変化しない。下からの圧力だけで
変化する。(北朝鮮の内部に圧力を生じさせるために)、民間団体が(ラジオや
風船で)対北心理戦を続けること、北朝鮮の住民に拉致被害者がいることを知ら
せることが効果的」と述べた他、「金総書記が日本人拉致を認めた平成14年の
日朝首脳会談直後、統一戦線部幹部用資料に、『拉致を認定すれば日本の政権は
北朝鮮に100億ドル(約1兆円)を支払う』と書かれていた」と証言した。ま
た、
北朝鮮の権力構造に関し、「金正日の側近中の側近は李済剛・組織指導部第1副
部長、李勇哲・組織指導部第1副部長、張成沢・朝鮮労働党中央委員会第1 副部
長(元組織指導部第1副部長で復帰したかは不明)の3氏である」とし初めて公
開される内容に言及した。さらに「金正日は金日成死去前に、後継者になってい
たが、金正日死去後は後継体制が決まっておらず、権力の空白が生じる」と予測
した(詳細は次号)。
なお、洪●氏は張哲賢氏について、「韓国には脱北者が約1万5000人いる
が、
統一戦線部出身者は極めて少なく、しかも張氏は工作員ではなく幹部であり、脱
北者の中でも北朝鮮の権力構造について証言できる数人のうちの一人」と述べた。
(●=塋の土を火に)
第2部「今後の展望と拉致問題解決のための運動について」では、まず、家族
会の各被害者家族から以下の9名が訴えを行った。有本嘉代子さん(有本恵子さ
ん母)、浜本七郎さん(浜本富貴江さん兄)、横田早紀江さん(横田めぐみさん
母)、本間勝さん(田口八重子さん兄)、平野フミ子さん(増元るみ子さん姉)、
市川健一さん(市川修一さん兄)、斉藤文代さん(松木薫さん姉)、松本孟さん
(松本京子さん兄)、寺越昭男さん(寺越昭二さん長男)。「日本政府がイニシ
アチブを取り、総力を挙げて解決を強く要求してほしい」、「残された家族が帰
国を待ち望みながら高齢化して死亡しており、一日も早い解決をお願いしたい」、
「31年間待ち続けた。なぜ助けられないのかといつも疑問に思う」などと訴え
た。
続いて、荒木和博・調査会代表と下記の3団体役員8名が報告を行い、総合司
会の櫻井よしこさんがまとめを行った。古屋圭司(自民党拉致問題対策特命委員
長、議連事務局長)、中井洽(民主党拉致問題対策本部長、議連会長代行)、西
村眞悟(拉致議連幹事長)、横田滋(家族会前代表)、有本明弘(家族会副代表)、
増元照明(家族会事務局長)、島田洋一(救う会副会長、福井県立大学教授)。
(次号につづく)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
●麻生首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 麻生太郎殿
●救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
家族会・救う会・拉致議連は、12月12日、東京・星陵会館で、「国際シン
ポジウム?北朝鮮の現状と拉致被害者の救出」を開催した。400名が参加し、
会場は満員となった。国際シンポジウムの概要は以下の通り。
■金正日重病後の北朝鮮と拉致救出運動・国際シンポジウムを開催?3団体
「国際シンポジウム?北朝鮮の現状と拉致被害者の救出」を開催したのは、北朝
鮮による拉致被害者家族連絡会(代表 飯塚繁雄)、北朝鮮に拉致された日本人
を救出するための全国協議会(会長 藤野義昭)、北朝鮮に拉致された日本人を
早期に救出するために行動する議員連盟(会長 平沼赳夫)の3団体。
ジャーナリストの櫻井よしこさんの総合司会で国際シンポジウムが開会された。
主催者3団体から、飯塚繁雄(家族会代表)、平沼赳夫(拉致議連会長)、藤野
義昭(救う会会長)の3氏から挨拶がなされた。中川昭一・財務大臣は、政務に
より、開会前に会場を訪れ懇談した。
第1部「北朝鮮情勢と拉致問題について」では、まずアーサー・ブラウン・米
CIA元東アジア支部局長が報告を行い、救う会拉致問題プロジェクト委員の惠
谷治氏(ジャーナリスト・早稲田大学客員教授)がコメントを行った。次いで、
張哲賢・韓国・国家安保戦略研究所先任研究員が報告を行い、洪?・早稲田大学
客員研究員がコメントを行い、その後4人で討論を行った。最後に、西岡力・救
う会会長代行(東京基督教大学教授)が第1部を総括した。
同シンポジウムは、最近の金正日重病説、北朝鮮の権力構造の変化、北朝鮮の
対外政策等北朝鮮の現状を探り、今後の展望を踏まえ拉致被害者救出運動のあり
かたを検討するとともに、内外に救出に関するメッセージを発信することを目的
としたもので、3団体関係者の他、韓国・国家安保戦略研究所先任研究員の張哲
賢氏(元北朝鮮統一戦線部幹部)、元米CIA東アジア支部局長のアーサー・ブ
ラウン氏などが参加した。北朝鮮は、シンポジウム前日に終了した6者協議で不
誠実な対応を行い、日朝協議にも応じなかったが、シンポジウムでは、日本政府
が追加制裁を発動すべきことで一致した。
ブラウン氏は、「米国は拉致問題に関しては日本に口をつぐんでいてほしいと
い
うのが本音だ。日本の強い経済力を北朝鮮への支援ではなく、日本独自の圧力と
して使うべき。日本がテロ国家に指定すれば、米国も注目する」等と指摘した。
また、張哲賢氏は、「北朝鮮の政権は自らは変化しない。下からの圧力だけで
変化する。(北朝鮮の内部に圧力を生じさせるために)、民間団体が(ラジオや
風船で)対北心理戦を続けること、北朝鮮の住民に拉致被害者がいることを知ら
せることが効果的」と述べた他、「金総書記が日本人拉致を認めた平成14年の
日朝首脳会談直後、統一戦線部幹部用資料に、『拉致を認定すれば日本の政権は
北朝鮮に100億ドル(約1兆円)を支払う』と書かれていた」と証言した。ま
た、
北朝鮮の権力構造に関し、「金正日の側近中の側近は李済剛・組織指導部第1副
部長、李勇哲・組織指導部第1副部長、張成沢・朝鮮労働党中央委員会第1 副部
長(元組織指導部第1副部長で復帰したかは不明)の3氏である」とし初めて公
開される内容に言及した。さらに「金正日は金日成死去前に、後継者になってい
たが、金正日死去後は後継体制が決まっておらず、権力の空白が生じる」と予測
した(詳細は次号)。
なお、洪●氏は張哲賢氏について、「韓国には脱北者が約1万5000人いる
が、
統一戦線部出身者は極めて少なく、しかも張氏は工作員ではなく幹部であり、脱
北者の中でも北朝鮮の権力構造について証言できる数人のうちの一人」と述べた。
(●=塋の土を火に)
第2部「今後の展望と拉致問題解決のための運動について」では、まず、家族
会の各被害者家族から以下の9名が訴えを行った。有本嘉代子さん(有本恵子さ
ん母)、浜本七郎さん(浜本富貴江さん兄)、横田早紀江さん(横田めぐみさん
母)、本間勝さん(田口八重子さん兄)、平野フミ子さん(増元るみ子さん姉)、
市川健一さん(市川修一さん兄)、斉藤文代さん(松木薫さん姉)、松本孟さん
(松本京子さん兄)、寺越昭男さん(寺越昭二さん長男)。「日本政府がイニシ
アチブを取り、総力を挙げて解決を強く要求してほしい」、「残された家族が帰
国を待ち望みながら高齢化して死亡しており、一日も早い解決をお願いしたい」、
「31年間待ち続けた。なぜ助けられないのかといつも疑問に思う」などと訴え
た。
続いて、荒木和博・調査会代表と下記の3団体役員8名が報告を行い、総合司
会の櫻井よしこさんがまとめを行った。古屋圭司(自民党拉致問題対策特命委員
長、議連事務局長)、中井洽(民主党拉致問題対策本部長、議連会長代行)、西
村眞悟(拉致議連幹事長)、横田滋(家族会前代表)、有本明弘(家族会副代表)、
増元照明(家族会事務局長)、島田洋一(救う会副会長、福井県立大学教授)。
(次号につづく)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
●麻生首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 麻生太郎殿
●救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆