金正日個人を脅かす国際的制裁を! 趙甲済氏(2009/05/08)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2009.05.08)
以下は、東京・日比谷公会堂で、5月6日に開催された「拉致被害者の早期救
出を求める国民大集会」で、韓国のジャーナリスト・趙甲済氏が話したものです
(文責=編集部)。
国民大集会報告2
■金正日個人を脅かす国際的制裁を! 趙甲済氏
2006年5月に、この集会に来たことがあります。その時、約束したことを
覚えています。2007年の大統領選挙では必ず左翼政権を倒して保守政権を建
てる、と。そうすれば拉致問題について韓国政府はもっともっと協力できるよう
になる、と。その約束を守ることができたのは、まだ幼い韓国の民主主義、そし
て有権者の力です。金賢姫さんと田口八重子さんの家族との出会いもその政権交
代がもたらした贈り物です。
李明博政権は、遅いのですけれども、前進しています。この1年、これまで1
0年間毎年10億ドル相当のお金と物が韓国から北に入っていたのですが、それ
が断たれました(拍手)。李明博式の経済制裁が今も続いているのです。北朝鮮
人権問題改善のための国際的な協力に李明博も参加しているということです。韓
国とアメリカ、そしてアメリカと日本の同盟は軍事同盟ではありますが、その核
心的な意味は、人権を大切にする同盟だと思います。
先週には、金賢姫さんと、日本政府関係者、そして韓国政府関係者が一堂に会
して情報交換がなされました。民間対民間の協力関係が、政府対政府の協力関係
にアップグレードしたのだと思います。10数年ぶりに口を開いた金賢姫さんは、
ある意味では、金正日の胸に突きつけられた刃です。金賢姫さんは最近、注目す
べき3つの証言をしました。
1.同僚工作員であった金淑姫が、拉致されてきた横田めぐみさんから日本語を
学んだ。
2.死亡したと発表された田口八重子さんは必ず生きているということ。
3.自分に中国語を教えた先生は、3年前に日本の救う会が明らかにした、マカ
オから拉致された「ミス孔」という女性だったということ。
私が、西岡先生から貰った、拉致される前の「ミス孔」の写真を見せたところ、
金賢姫さんは、「まさにこの女性から4か月間中国語を習った」と証言しました。
これは大変重要な証言だと思います。マカオは中国の領土です。すなわち中国も
拉致被害国であるということです。
中国はこれ以上北朝鮮をかばわず、韓国、日本、タイなど拉致被害国と一緒に
人権問題を追及する国家的な義務があるのです。拉致問題解決のために、北朝鮮
にどう対処しなければならないのか。圧力を行使しなければならないというのが、
この集まりの結論だと思います(拍手)。私は、もう一歩進んで、その目標を、
金正日個人に合わせるべきだと思います(拍手)。その理由は、北朝鮮の政権は、
金正日という脳髄が動かしている政権だからです。
アメリカの国連大使を勤められたボルトン大使は、「金正日にダイエットをさ
せれば北の食糧問題は解決する」と言いました。同じように、金正日が、精神的、
肉体的に脅威を感じて初めて拉致問題は解決されます(拍手)。金正日は北朝鮮
の国民や兵隊に対して、「自分を護る爆弾になれ」という言葉を公然と使ってい
ます。「首領がいなくなった国は、肉体の抜け殻だ」という言い方もします。
金日成・金正日父子は、代を継いで戦争犯罪と人権侵害で、約700万人の人
間を殺しました。朝鮮戦争で300万人、国民を飢えさせて300万人、政治犯
収容所で100万人です。この700万人は、数字ではなく死体です。700万
人の死体を一列に並べると、ソウルを出発してウラル山脈を越えて、モスクワや
パリを経てマドリードにまで辿り着きます。1万4千キロの死体の列を作った金
正日に、説得と言葉が通じると考えるのは大きな誤解です(拍手)。
このような金正日が21世紀になっても未だに存在しているということは、人
類の良識に対する重大な挑戦です(拍手)。金正日は、アメリカ、日本、韓国の
民間そして政府の力で、必ず国際刑事裁判所に告発されなければなりません(拍
手)。数万人を虐殺したという理由で、スーダンの指導者が今、国際刑事裁判所
に訴えられています。そうであれば、数百万人を虐殺した金正日を国際刑事裁判
所で裁けない理由はありません。法と論理はもう揃っています。足りないのは勇
気だけです(拍手)。
今や金正日体制は、国際世論に影響を受ける体制になってきています。私たち
は、金正日を恐れる必要はありません。私たちは、金正日を震えさせなければな
りません(拍手)。金正日と意味のない対話をしている間に、数十万人、数百万
人の人命被害が出たのです。金正日は必ず、法的に断罪しなければなりません
(拍手)。金正日を断罪する以上の正義はないと思います(拍手)。
韓国、日本、アメリカ、そして世界が、人権の連合艦隊を作って、正義、真実、
勇気の爆弾攻撃を、平壌に向かってしなければなりません(拍手)。金正日に一
番効果があった制裁は、バンコ・デルタ・アジア銀行に対する金融制裁でした。
金正日が彼の秘密資金をどれほど大切にしているかが確認されました。そのよう
な金正日が、自分の生命をどれほど大切に考えているでしょうか。金正日の生命
に脅威を与える国際的制裁こそが、拉致問題解決の一番の早道だということを確
信します(拍手)。共に戦って勝利しましょう(拍手)。
以上
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●麻生首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 麻生太郎殿
●救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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以下は、東京・日比谷公会堂で、5月6日に開催された「拉致被害者の早期救
出を求める国民大集会」で、韓国のジャーナリスト・趙甲済氏が話したものです
(文責=編集部)。
国民大集会報告2
■金正日個人を脅かす国際的制裁を! 趙甲済氏
2006年5月に、この集会に来たことがあります。その時、約束したことを
覚えています。2007年の大統領選挙では必ず左翼政権を倒して保守政権を建
てる、と。そうすれば拉致問題について韓国政府はもっともっと協力できるよう
になる、と。その約束を守ることができたのは、まだ幼い韓国の民主主義、そし
て有権者の力です。金賢姫さんと田口八重子さんの家族との出会いもその政権交
代がもたらした贈り物です。
李明博政権は、遅いのですけれども、前進しています。この1年、これまで1
0年間毎年10億ドル相当のお金と物が韓国から北に入っていたのですが、それ
が断たれました(拍手)。李明博式の経済制裁が今も続いているのです。北朝鮮
人権問題改善のための国際的な協力に李明博も参加しているということです。韓
国とアメリカ、そしてアメリカと日本の同盟は軍事同盟ではありますが、その核
心的な意味は、人権を大切にする同盟だと思います。
先週には、金賢姫さんと、日本政府関係者、そして韓国政府関係者が一堂に会
して情報交換がなされました。民間対民間の協力関係が、政府対政府の協力関係
にアップグレードしたのだと思います。10数年ぶりに口を開いた金賢姫さんは、
ある意味では、金正日の胸に突きつけられた刃です。金賢姫さんは最近、注目す
べき3つの証言をしました。
1.同僚工作員であった金淑姫が、拉致されてきた横田めぐみさんから日本語を
学んだ。
2.死亡したと発表された田口八重子さんは必ず生きているということ。
3.自分に中国語を教えた先生は、3年前に日本の救う会が明らかにした、マカ
オから拉致された「ミス孔」という女性だったということ。
私が、西岡先生から貰った、拉致される前の「ミス孔」の写真を見せたところ、
金賢姫さんは、「まさにこの女性から4か月間中国語を習った」と証言しました。
これは大変重要な証言だと思います。マカオは中国の領土です。すなわち中国も
拉致被害国であるということです。
中国はこれ以上北朝鮮をかばわず、韓国、日本、タイなど拉致被害国と一緒に
人権問題を追及する国家的な義務があるのです。拉致問題解決のために、北朝鮮
にどう対処しなければならないのか。圧力を行使しなければならないというのが、
この集まりの結論だと思います(拍手)。私は、もう一歩進んで、その目標を、
金正日個人に合わせるべきだと思います(拍手)。その理由は、北朝鮮の政権は、
金正日という脳髄が動かしている政権だからです。
アメリカの国連大使を勤められたボルトン大使は、「金正日にダイエットをさ
せれば北の食糧問題は解決する」と言いました。同じように、金正日が、精神的、
肉体的に脅威を感じて初めて拉致問題は解決されます(拍手)。金正日は北朝鮮
の国民や兵隊に対して、「自分を護る爆弾になれ」という言葉を公然と使ってい
ます。「首領がいなくなった国は、肉体の抜け殻だ」という言い方もします。
金日成・金正日父子は、代を継いで戦争犯罪と人権侵害で、約700万人の人
間を殺しました。朝鮮戦争で300万人、国民を飢えさせて300万人、政治犯
収容所で100万人です。この700万人は、数字ではなく死体です。700万
人の死体を一列に並べると、ソウルを出発してウラル山脈を越えて、モスクワや
パリを経てマドリードにまで辿り着きます。1万4千キロの死体の列を作った金
正日に、説得と言葉が通じると考えるのは大きな誤解です(拍手)。
このような金正日が21世紀になっても未だに存在しているということは、人
類の良識に対する重大な挑戦です(拍手)。金正日は、アメリカ、日本、韓国の
民間そして政府の力で、必ず国際刑事裁判所に告発されなければなりません(拍
手)。数万人を虐殺したという理由で、スーダンの指導者が今、国際刑事裁判所
に訴えられています。そうであれば、数百万人を虐殺した金正日を国際刑事裁判
所で裁けない理由はありません。法と論理はもう揃っています。足りないのは勇
気だけです(拍手)。
今や金正日体制は、国際世論に影響を受ける体制になってきています。私たち
は、金正日を恐れる必要はありません。私たちは、金正日を震えさせなければな
りません(拍手)。金正日と意味のない対話をしている間に、数十万人、数百万
人の人命被害が出たのです。金正日は必ず、法的に断罪しなければなりません
(拍手)。金正日を断罪する以上の正義はないと思います(拍手)。
韓国、日本、アメリカ、そして世界が、人権の連合艦隊を作って、正義、真実、
勇気の爆弾攻撃を、平壌に向かってしなければなりません(拍手)。金正日に一
番効果があった制裁は、バンコ・デルタ・アジア銀行に対する金融制裁でした。
金正日が彼の秘密資金をどれほど大切にしているかが確認されました。そのよう
な金正日が、自分の生命をどれほど大切に考えているでしょうか。金正日の生命
に脅威を与える国際的制裁こそが、拉致問題解決の一番の早道だということを確
信します(拍手)。共に戦って勝利しましょう(拍手)。
以上
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 麻生太郎殿
●救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
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