緊急国民集会記録2(2010/06/22)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2010.06.22-4)
有本明弘 家族会副代表、有本恵子さん父
皆さんこんにちは。大変暑い中、本当にご苦労様です。菅総理が私たち家族に
お会いするという話です。私は昨日からこちらにきて、私がやらなければならな
い仕事をやってきました。その中で、私がやっていることの中で、一つの問題に
ついて菅総理に聞いていただきたいことがあり、言葉にすると長くなりますので
それを文章にしております。お会いした時には、話す機会がなくてもお渡ししよ
うと思っております。
その内容をちょっと紹介しておきます。去年の4月の末に、田原総一朗という
有名なジャーナリストが自分の番組で「有本恵子、横田めぐみさんは亡くなって
いるのだ。名前は言えないが官僚のナンバー2か3かの人から聞いた」と発言した
のです。ではその「ナンバー2か3」は誰かということになります。それを拉致特
別委員会で聞取り調査をした。「そんなことを言う筈がない」というのが外務省
側の答弁です。そうしたら田原総一朗は言葉に詰まって、「取材をしたんだ」と。
「色々聞いた。そうした中で私はそう思っている」という話になって、裁判が何
回か続いています。
今度はどういい出したかというと、外務省批判に変わってきた。「外務省は死
んだという外交をせよ」。そういうことを言い出したんです。2回に渡ってそう
いうことを言ってきているから、昨日外務省に行って、それを外務省側にただし
てきました。だから田原氏に関しては、外務省側の言い分を書いて、今度は私が
裁判所に提出しようと思っています。
そういういきさつを菅総理が知っておく必要があると思いますので、そういう
ことを書面にして、「(外務省の)斎木局長の説明を聞いてもらいたい」と書き
ました。宜しくお願いいたします。
増元照明 家族会事務局長、増元るみ子さん弟
皆さんこんにちは。平日の昼間から、仕事をお休みになったりして来ていただ
いて本当にありがとうございます。平成14年9月、金正日の拉致告白により、わ
が国はこの拉致被害者の救出、拉致問題の解決は最優先課題と私たちに伝えてい
ます。
しかし、本当に拉致問題の解決が最優先課題になっているんでしょうか。国会
で拉致問題の解決を審議されているんでしょうか。総理自ら、率先して、拉致問
題の解決を国民に訴えているんでしょうか。一向にその姿が見えない中、私は今
日、拉致問題の解決を最優先課題にしてほしいと伝えてきます。
私たちの家族を、国民を取戻すのが国家の責務です。それができない弱い国で
あってはならない。私の父は8年前、「日本を信じる」と言って死んでいきまし
た。こんなに弱い日本ではなかった筈です。早く被害者を取戻して、この国に力
強い流れを作っていきたいと思います。
西岡 熱い拍手で5人を送りたいとおもいます。(拍手)。5人の代表は、菅総理
に会った後、こちらに戻ってきて一緒にデモ行進を歩きます。それでは、特定失
踪者問題調査会の荒木和博さん宜しくお願いいたします。
荒木和博 調査会代表
今日は平日お昼からたくさんの方にお出でいただきご苦労様です。ご報告をし
てご挨拶に代えさせていただきます。
私どもはこの秋に、特定失踪者の問題だけに焦点を絞った大集会を開催するこ
とを予定しています。日時、場所が決まりましたらご連絡させていただきます。
この問題は、拉致問題というよりは特定失踪者の問題、つまり北朝鮮の問題とい
うよりは、基本的には日本の問題です。
当然この集会の中では、これまで拉致問題を解決してこられなかった現政権及
び前政権の問題を問うていきたいと思っています。拉致問題は、基本的には大部
分が日本国内の問題です。日本が、今まで何人もの人がおっしゃっていましたが、
しっかりした国であれば拉致をされている筈がない。何人か拉致をされてもそれ
を取り返して、それ以降は拉致されないですむということになっていた筈です。
最大の理由は、わが国がこの60年の間、日米同盟という美名に隠れて、自分の
国を自分で守ることを放棄してきたことにほかならないと思います。その責任は
もちろん歴代内閣、現内閣ももちろんですが、その政治にあります。
この民主主義の国で政治を作ってきたのは、私たち国民一人ひとりです。私も
含めて、すべての国民が、我々は一体どうやってこの60年間を過ごしてきたのか
を考え直して、その上で一体何をすべきかを考え、実行していくことが何よりも
必要であろうと思います。
敢えて言いますが、拉致問題が国政の最優先課題と言ってくれなくたって構わ
ないんです。何も言わなくても、とにかく拉致被害者を取り返してきてくれれば
いい問題です。どんなに最優先課題という言葉を使っても、取り返せないのでは
何の意味もありません。
今日は与野党の先生方がおられますので、申し上げておきたいと思います。北
朝鮮人権法の第8条に、「北朝鮮が人権問題に関する改善を見せない場合」とい
う項目があります。この中に経済制裁等の項目が入っていますが、当然ながらこ
こには拉致被害者の救出に関する措置が入っている筈で、入っていなければなり
ません。しかし、残念ながら、入っていません。もちろん、入っていなくても当
然やるべきことではありますが、敢えてこの際、国会が一致して、この8条に
「救出措置」というのをつけていただいて、具体的にどうして取り返すかという
ことを実行していただきたいと切にお願いします。
先の「天安」の事件でお分かりのように、北朝鮮の軍事力というものは決して
あなどれるものではありません。こういう国、そして自分の国民を何百万人殺し
ても構わないような国から拉致被害者を取り返すためには、日本側も当然犠牲を
出すという覚悟が必要です。それがなければ取り返せないし、それがなければこ
れからも拉致をされるであろうと思います。私自身も先頭に立って戦うつもりで
おります。ご協力をお願いして、ご挨拶とさせていただきます。
西岡 それでは家族会の皆さんの訴えをお願いいたします。デモも時間が迫って
いますので、お一人一分で。
浜本七郎 家族会副代表、浜本富貴恵さん兄
皆さんこんにちは。帰国組の副代表をやっています。北朝鮮は1983年、ラングー
ン爆破事件、それから大韓航空機事件、今年の哨戒艦爆破事件、これは全部「やっ
てない」と言っています。拉致問題でも、一部は認めたものの、実際のところは
嘘のかたまりで、嘘を貫き通していう国です。
だから、結局どうしたらいいかということが我々の要求です。それで、制裁を
やってくれと政府の方に何回もやってきました。我々は微力で何もできません。
家族会はただ単純に帰ってくればいいわけです。そういう意味で、純粋に帰って
くればいいわけです。それを言っているので、菅政府もそれを実行していただき
たい。それが願いです。今日の行進は、政府に向かって大きな波になって歩いて
いただければと思います。ありがとうございました。
平野フミ子 増元るみ子さん姉
皆さんこんにちは。今日は暑い中を本当にありがとうございます。私の父は、
「北朝鮮は嘘ばっかいじゃ。何も信用できん」と常日頃言っていました。本当に
嘘で固められたあの国に対して、政府がどれだけ攻められるかという正念場だと
思います。私は、日本が嫌いになったことがありました。日本をこんなにたくさ
んの人が支えていらっしゃいます。ダメな国日本を、世界ではばたける日本にし
てほしいんです。その力が日本にはあると思います。どうぞ、拉致被害者を助け
てあげてください。
増元るみ子! 横田めぐみちゃん! 頑張ってね。みんなが待ってるからね。
増元俊子 増元るみ子さん義妹
皆さんこんにちは。私は体調によって参加できないことが多いんですが、昨日、
砂防会館に参りました。必ず参加しますとおしゃってくださった方々もおられて、
きっと今日も集まってくださってると思います。私は今年、砂防会館は二度目で
した。一度目は5月3日、憲法記念日の日でした。拉致の解決に何が必要なのか、
今姉もいいましたが、私の家に増元るみ子が帰ってくるためには、どうしたらい
いのか、具体的な方法は素人では分かりませんから、色々な会合に参加して、ど
ういう具体例があるのか、西岡先生から伺ったり、荒木先生から伺ったり、国会
議員の先生から伺ったりします。そして早く取戻せるようにと一緒に戦ってくだ
さる国民の方々の思いをいつも聞いているんですが、それがなかなか一つになら
ないのはなぜなんだろうと思っております。私もどうやっていいのか分からない
と、主人といつも話しながら毎日寝るときに、「お姉さんは今日はすこやかだっ
ただろうか」、「明日はどういう一日を迎えるのだろうか」、「お姉さんの未来
を誰が奪っているのか」といつもそういいながら床についています。
皆さんの中にも、同じような気持ちで一日を送ってくださる方がいると思いま
す。どうぞあきらめずに、私たちに力を貸してくださいますよう、宜しくお願い
いたします。
横田哲也 横田めぐみさん弟
菅さんが念願の総理になったわけですが、それは私たちにとっては、どうでも
いい話であり、なったからには何をしていただけるのかということ、この拉致問
題にどういう戦略が、そして気概があるのかということが非常に大事なのじゃな
いかと思います。
冒頭に、平沼先生から、辛光洙の嘆願書の話がありました。過去が決して許さ
れるわけではないですが、未来をどう変えていくのかということが、菅さんに問
われていることだと思います。この集会が終わると同時に、皆様と一緒に歩くこ
とになりますが、是非総理官邸に私たちのこえが届くよう、一緒に頑張りたいと
思います。宜しくお願いします。
本間 勝 田口八重子さん兄
皆さんこんにちは。八重子は今月の6月29日に東京池袋から騙されて拉致され
ました。この陽気の時期なんです。この時期に全被害者を取戻すという政府に対
しての行動をとれるということは、八重子をすぐに取り返すということにもつな
がりますので、皆様どうか力を貸してください。
それと、経済制裁を日本は北朝鮮に対してかけています。これは拉致被害者を
取戻すためなんです。それなのに経済制裁をかけている中で、金正日の支持に基
づき、朝鮮総連の学校に対して、高校の無償化を検討しているということは、私
個人としては、戦う姿勢が本当にあるのか、あるならば金正日を崇拝するような
教育を行う者に対しては、断じて日本人として許せないと思います。
金正日に言いたい。日本人を返せ! 今すぐ返せ! 特定失踪者と言われる拉
致被害者も認定されている拉致被害者もすべてを直ちに返せ!
北野政男 寺越昭二さん次男
石川県から来ました。幸か不幸か、今日はこうやって皆さんに集まっていただ
きましたが、この集会とデモ行進が鳩山政権と菅政権の交代に、ちょうどぶつか
りました。半年後、1年後に、拉致問題に振り向くようになるように、皆様方の
力と国会議員の方々に肝に命じていただき、半年後には解決するぞとの気持ちを
持っていただきたいと思います。今日はありがとうございました。
市川健一 市川修一さん兄
皆様こんにちは。遅々として進まぬ拉致問題。北朝鮮に主権、人権を侵害され
ながら政府は、手も足も出ない。これはどういうことなのかと怒りを覚えます。
総理に強いリーダーシップをとっていただけば、拉致問題は大きく前進し、解決
に結びつくことは間違いないと思います。党派を超えて、オール日本でこの問題
に取り組み、被害者全員を一刻も早く奪還してもらいたいと思います。
政府が毅然とした態度でやっていくためには、やはり国民の皆様方の後押しが
必要です。皆様のさらなる支援を宜しくお願いいたします。
市川龍子 市川修一さん義姉
皆様こんにちは。鹿児島から来ました。被害者は誰を頼ったらいいんでしょう
か。もう7人、8人の総理大臣や外務大臣など色々な人に会いましたが一向に解決
できないんです。では誰を頼りにこの先生きていけばいいのか、自問自答してい
ます。これまで33年間、日本人を奪還できないていたらくのこの日本は、世界か
ら物笑いになっています。いつこの物笑いの国を払拭するんですか。これが国の
恥なら、私たちの代表である国会議員の恥でもあります。しっかり肝に銘じてこ
れからの政治に頑張っていただきたいと思います。
国会議員は国民の代表です。議員のみなさんにも愛する子どもがいると思いま
す。その子どもが拉致されたら、必死になって、先頭に立って戦うと思うんです。
それがなかなか見えません。今日のこのデモ行進にも国会議員は参加せよと言い
たいです。助けてください。お願いいたします。
斉藤文代 松木薫さん姉
熊本から来ました。薫は6月13日に拉致されて30年になります。私たちは本当
に、誰を頼りにすればいいのか、どうしていいか分からない毎日を送っています。
どうしてこんな日本になったんでしょう。私が申し上げたいのは、国家の主権に
関わる問題です。一番にこの拉致問題をまず解決していただきたいということを
皆様方と一緒になってお願いしていただいて、早く取戻せますようにご協力宜し
くお願いいたします。ありがとうございます。
松本 孟 松本京子さん兄
お暑い中、大勢の方にお集まりいただいて本当にありがとうございます。妹が
拉致されて今年で33年目になります。なぜ助からないのか、なぜ日本に帰れない
のか。日本の政府がやる気がないからです。北朝鮮と喧嘩をし、血を流して、命
を懸けてやる人物が今の所いません。やろうと思えばできるんです。日本にも立
派な軍隊があるんです。日本の政府を動かすのは、本日ここに集まっている皆さ
ん方の力です。是非その力を私どもにお貸しください。そして一日も早く、北朝
鮮に拉致された皆さん全員がこの日本に帰れるようにしたいと思いますので、ど
うぞ宜しくお願いいたします。
内田美津夫 寺越昭二さん三男
皆様こんにちは。今日は本当にお忙しい中、暑い中を参加していただきありが
とうございます。私は深夜の仕事をしておりまして、深夜1時から朝9時まで仕事
をして、12時の飛行機で石川県からやってきました。まだぼっとしていますが、
「応援してくださる皆様が一生懸命やってくださるのに、行かないわけには行か
ない、身体張って行ってやるわい」と思ってやってきました。
鳩山さんに家族会が最初にお願いしに行った時に、「前政権と違うようなこと
をするから見ていてください」と。帰りに部屋から出るとき、両手で私の手を握っ
て、「頑張りましょう」と。本当に期待をしましたけど残念ながら何の進展もな
く交代されました。
今度菅さんが総理になられましたが、私今まで拉致の「ら」の字も聞いたこと
がないし、今日はその菅さんに対して精一杯私たちの思いが、声が届くように頑
張りたいと思います。皆さんも一緒に頑張ってください。今日は、嫁さんと兄貴
も頑張りますので宜しくお願いいたします。
西岡 ありがとうございました。それでは来賓の方をご紹介します。(特定失踪
者の家族、各地方議会の拉致議連メンバー、救う会役員・幹事等紹介)
松原仁・拉致議連事務局長(参加の議連議員を紹介)
平沼赳夫 衆議院 たちあがれ、古屋圭司 衆議院 自民、松原 仁 衆議院
民主、高木 毅 衆議院 自民、大西孝典 衆議院 民主、木内孝胤 衆議院
民主、高橋英行 衆議院 民主、横光克彦 衆議院 民主、川島智太郎衆議院
民主、勝又恒一郎衆議院 民主、本村賢太郎衆議院 民主、谷田川元 衆議院
民主、衛藤晟一 衆議院 自民、稲田朋美 衆議院 自民、西村康稔 衆議院
自民、竹内 譲 衆議院 公明
徳永久志 参議院 民主、山根隆治 参議院 民主、松浦大悟 参議院 民主
中山恭子 参議院 自民
以上20名(民主13、自民5、たちあがれ1、公明1)
(その後の、請願行進では、衆議院議員面会所に漆原良夫氏、森ゆう子氏など約
10名がかけつけた)
その後、シュプレヒコールを行い集会を閉じ、大行進に移った。
以上
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■菅首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 菅 直人殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
有本明弘 家族会副代表、有本恵子さん父
皆さんこんにちは。大変暑い中、本当にご苦労様です。菅総理が私たち家族に
お会いするという話です。私は昨日からこちらにきて、私がやらなければならな
い仕事をやってきました。その中で、私がやっていることの中で、一つの問題に
ついて菅総理に聞いていただきたいことがあり、言葉にすると長くなりますので
それを文章にしております。お会いした時には、話す機会がなくてもお渡ししよ
うと思っております。
その内容をちょっと紹介しておきます。去年の4月の末に、田原総一朗という
有名なジャーナリストが自分の番組で「有本恵子、横田めぐみさんは亡くなって
いるのだ。名前は言えないが官僚のナンバー2か3かの人から聞いた」と発言した
のです。ではその「ナンバー2か3」は誰かということになります。それを拉致特
別委員会で聞取り調査をした。「そんなことを言う筈がない」というのが外務省
側の答弁です。そうしたら田原総一朗は言葉に詰まって、「取材をしたんだ」と。
「色々聞いた。そうした中で私はそう思っている」という話になって、裁判が何
回か続いています。
今度はどういい出したかというと、外務省批判に変わってきた。「外務省は死
んだという外交をせよ」。そういうことを言い出したんです。2回に渡ってそう
いうことを言ってきているから、昨日外務省に行って、それを外務省側にただし
てきました。だから田原氏に関しては、外務省側の言い分を書いて、今度は私が
裁判所に提出しようと思っています。
そういういきさつを菅総理が知っておく必要があると思いますので、そういう
ことを書面にして、「(外務省の)斎木局長の説明を聞いてもらいたい」と書き
ました。宜しくお願いいたします。
増元照明 家族会事務局長、増元るみ子さん弟
皆さんこんにちは。平日の昼間から、仕事をお休みになったりして来ていただ
いて本当にありがとうございます。平成14年9月、金正日の拉致告白により、わ
が国はこの拉致被害者の救出、拉致問題の解決は最優先課題と私たちに伝えてい
ます。
しかし、本当に拉致問題の解決が最優先課題になっているんでしょうか。国会
で拉致問題の解決を審議されているんでしょうか。総理自ら、率先して、拉致問
題の解決を国民に訴えているんでしょうか。一向にその姿が見えない中、私は今
日、拉致問題の解決を最優先課題にしてほしいと伝えてきます。
私たちの家族を、国民を取戻すのが国家の責務です。それができない弱い国で
あってはならない。私の父は8年前、「日本を信じる」と言って死んでいきまし
た。こんなに弱い日本ではなかった筈です。早く被害者を取戻して、この国に力
強い流れを作っていきたいと思います。
西岡 熱い拍手で5人を送りたいとおもいます。(拍手)。5人の代表は、菅総理
に会った後、こちらに戻ってきて一緒にデモ行進を歩きます。それでは、特定失
踪者問題調査会の荒木和博さん宜しくお願いいたします。
荒木和博 調査会代表
今日は平日お昼からたくさんの方にお出でいただきご苦労様です。ご報告をし
てご挨拶に代えさせていただきます。
私どもはこの秋に、特定失踪者の問題だけに焦点を絞った大集会を開催するこ
とを予定しています。日時、場所が決まりましたらご連絡させていただきます。
この問題は、拉致問題というよりは特定失踪者の問題、つまり北朝鮮の問題とい
うよりは、基本的には日本の問題です。
当然この集会の中では、これまで拉致問題を解決してこられなかった現政権及
び前政権の問題を問うていきたいと思っています。拉致問題は、基本的には大部
分が日本国内の問題です。日本が、今まで何人もの人がおっしゃっていましたが、
しっかりした国であれば拉致をされている筈がない。何人か拉致をされてもそれ
を取り返して、それ以降は拉致されないですむということになっていた筈です。
最大の理由は、わが国がこの60年の間、日米同盟という美名に隠れて、自分の
国を自分で守ることを放棄してきたことにほかならないと思います。その責任は
もちろん歴代内閣、現内閣ももちろんですが、その政治にあります。
この民主主義の国で政治を作ってきたのは、私たち国民一人ひとりです。私も
含めて、すべての国民が、我々は一体どうやってこの60年間を過ごしてきたのか
を考え直して、その上で一体何をすべきかを考え、実行していくことが何よりも
必要であろうと思います。
敢えて言いますが、拉致問題が国政の最優先課題と言ってくれなくたって構わ
ないんです。何も言わなくても、とにかく拉致被害者を取り返してきてくれれば
いい問題です。どんなに最優先課題という言葉を使っても、取り返せないのでは
何の意味もありません。
今日は与野党の先生方がおられますので、申し上げておきたいと思います。北
朝鮮人権法の第8条に、「北朝鮮が人権問題に関する改善を見せない場合」とい
う項目があります。この中に経済制裁等の項目が入っていますが、当然ながらこ
こには拉致被害者の救出に関する措置が入っている筈で、入っていなければなり
ません。しかし、残念ながら、入っていません。もちろん、入っていなくても当
然やるべきことではありますが、敢えてこの際、国会が一致して、この8条に
「救出措置」というのをつけていただいて、具体的にどうして取り返すかという
ことを実行していただきたいと切にお願いします。
先の「天安」の事件でお分かりのように、北朝鮮の軍事力というものは決して
あなどれるものではありません。こういう国、そして自分の国民を何百万人殺し
ても構わないような国から拉致被害者を取り返すためには、日本側も当然犠牲を
出すという覚悟が必要です。それがなければ取り返せないし、それがなければこ
れからも拉致をされるであろうと思います。私自身も先頭に立って戦うつもりで
おります。ご協力をお願いして、ご挨拶とさせていただきます。
西岡 それでは家族会の皆さんの訴えをお願いいたします。デモも時間が迫って
いますので、お一人一分で。
浜本七郎 家族会副代表、浜本富貴恵さん兄
皆さんこんにちは。帰国組の副代表をやっています。北朝鮮は1983年、ラングー
ン爆破事件、それから大韓航空機事件、今年の哨戒艦爆破事件、これは全部「やっ
てない」と言っています。拉致問題でも、一部は認めたものの、実際のところは
嘘のかたまりで、嘘を貫き通していう国です。
だから、結局どうしたらいいかということが我々の要求です。それで、制裁を
やってくれと政府の方に何回もやってきました。我々は微力で何もできません。
家族会はただ単純に帰ってくればいいわけです。そういう意味で、純粋に帰って
くればいいわけです。それを言っているので、菅政府もそれを実行していただき
たい。それが願いです。今日の行進は、政府に向かって大きな波になって歩いて
いただければと思います。ありがとうございました。
平野フミ子 増元るみ子さん姉
皆さんこんにちは。今日は暑い中を本当にありがとうございます。私の父は、
「北朝鮮は嘘ばっかいじゃ。何も信用できん」と常日頃言っていました。本当に
嘘で固められたあの国に対して、政府がどれだけ攻められるかという正念場だと
思います。私は、日本が嫌いになったことがありました。日本をこんなにたくさ
んの人が支えていらっしゃいます。ダメな国日本を、世界ではばたける日本にし
てほしいんです。その力が日本にはあると思います。どうぞ、拉致被害者を助け
てあげてください。
増元るみ子! 横田めぐみちゃん! 頑張ってね。みんなが待ってるからね。
増元俊子 増元るみ子さん義妹
皆さんこんにちは。私は体調によって参加できないことが多いんですが、昨日、
砂防会館に参りました。必ず参加しますとおしゃってくださった方々もおられて、
きっと今日も集まってくださってると思います。私は今年、砂防会館は二度目で
した。一度目は5月3日、憲法記念日の日でした。拉致の解決に何が必要なのか、
今姉もいいましたが、私の家に増元るみ子が帰ってくるためには、どうしたらい
いのか、具体的な方法は素人では分かりませんから、色々な会合に参加して、ど
ういう具体例があるのか、西岡先生から伺ったり、荒木先生から伺ったり、国会
議員の先生から伺ったりします。そして早く取戻せるようにと一緒に戦ってくだ
さる国民の方々の思いをいつも聞いているんですが、それがなかなか一つになら
ないのはなぜなんだろうと思っております。私もどうやっていいのか分からない
と、主人といつも話しながら毎日寝るときに、「お姉さんは今日はすこやかだっ
ただろうか」、「明日はどういう一日を迎えるのだろうか」、「お姉さんの未来
を誰が奪っているのか」といつもそういいながら床についています。
皆さんの中にも、同じような気持ちで一日を送ってくださる方がいると思いま
す。どうぞあきらめずに、私たちに力を貸してくださいますよう、宜しくお願い
いたします。
横田哲也 横田めぐみさん弟
菅さんが念願の総理になったわけですが、それは私たちにとっては、どうでも
いい話であり、なったからには何をしていただけるのかということ、この拉致問
題にどういう戦略が、そして気概があるのかということが非常に大事なのじゃな
いかと思います。
冒頭に、平沼先生から、辛光洙の嘆願書の話がありました。過去が決して許さ
れるわけではないですが、未来をどう変えていくのかということが、菅さんに問
われていることだと思います。この集会が終わると同時に、皆様と一緒に歩くこ
とになりますが、是非総理官邸に私たちのこえが届くよう、一緒に頑張りたいと
思います。宜しくお願いします。
本間 勝 田口八重子さん兄
皆さんこんにちは。八重子は今月の6月29日に東京池袋から騙されて拉致され
ました。この陽気の時期なんです。この時期に全被害者を取戻すという政府に対
しての行動をとれるということは、八重子をすぐに取り返すということにもつな
がりますので、皆様どうか力を貸してください。
それと、経済制裁を日本は北朝鮮に対してかけています。これは拉致被害者を
取戻すためなんです。それなのに経済制裁をかけている中で、金正日の支持に基
づき、朝鮮総連の学校に対して、高校の無償化を検討しているということは、私
個人としては、戦う姿勢が本当にあるのか、あるならば金正日を崇拝するような
教育を行う者に対しては、断じて日本人として許せないと思います。
金正日に言いたい。日本人を返せ! 今すぐ返せ! 特定失踪者と言われる拉
致被害者も認定されている拉致被害者もすべてを直ちに返せ!
北野政男 寺越昭二さん次男
石川県から来ました。幸か不幸か、今日はこうやって皆さんに集まっていただ
きましたが、この集会とデモ行進が鳩山政権と菅政権の交代に、ちょうどぶつか
りました。半年後、1年後に、拉致問題に振り向くようになるように、皆様方の
力と国会議員の方々に肝に命じていただき、半年後には解決するぞとの気持ちを
持っていただきたいと思います。今日はありがとうございました。
市川健一 市川修一さん兄
皆様こんにちは。遅々として進まぬ拉致問題。北朝鮮に主権、人権を侵害され
ながら政府は、手も足も出ない。これはどういうことなのかと怒りを覚えます。
総理に強いリーダーシップをとっていただけば、拉致問題は大きく前進し、解決
に結びつくことは間違いないと思います。党派を超えて、オール日本でこの問題
に取り組み、被害者全員を一刻も早く奪還してもらいたいと思います。
政府が毅然とした態度でやっていくためには、やはり国民の皆様方の後押しが
必要です。皆様のさらなる支援を宜しくお願いいたします。
市川龍子 市川修一さん義姉
皆様こんにちは。鹿児島から来ました。被害者は誰を頼ったらいいんでしょう
か。もう7人、8人の総理大臣や外務大臣など色々な人に会いましたが一向に解決
できないんです。では誰を頼りにこの先生きていけばいいのか、自問自答してい
ます。これまで33年間、日本人を奪還できないていたらくのこの日本は、世界か
ら物笑いになっています。いつこの物笑いの国を払拭するんですか。これが国の
恥なら、私たちの代表である国会議員の恥でもあります。しっかり肝に銘じてこ
れからの政治に頑張っていただきたいと思います。
国会議員は国民の代表です。議員のみなさんにも愛する子どもがいると思いま
す。その子どもが拉致されたら、必死になって、先頭に立って戦うと思うんです。
それがなかなか見えません。今日のこのデモ行進にも国会議員は参加せよと言い
たいです。助けてください。お願いいたします。
斉藤文代 松木薫さん姉
熊本から来ました。薫は6月13日に拉致されて30年になります。私たちは本当
に、誰を頼りにすればいいのか、どうしていいか分からない毎日を送っています。
どうしてこんな日本になったんでしょう。私が申し上げたいのは、国家の主権に
関わる問題です。一番にこの拉致問題をまず解決していただきたいということを
皆様方と一緒になってお願いしていただいて、早く取戻せますようにご協力宜し
くお願いいたします。ありがとうございます。
松本 孟 松本京子さん兄
お暑い中、大勢の方にお集まりいただいて本当にありがとうございます。妹が
拉致されて今年で33年目になります。なぜ助からないのか、なぜ日本に帰れない
のか。日本の政府がやる気がないからです。北朝鮮と喧嘩をし、血を流して、命
を懸けてやる人物が今の所いません。やろうと思えばできるんです。日本にも立
派な軍隊があるんです。日本の政府を動かすのは、本日ここに集まっている皆さ
ん方の力です。是非その力を私どもにお貸しください。そして一日も早く、北朝
鮮に拉致された皆さん全員がこの日本に帰れるようにしたいと思いますので、ど
うぞ宜しくお願いいたします。
内田美津夫 寺越昭二さん三男
皆様こんにちは。今日は本当にお忙しい中、暑い中を参加していただきありが
とうございます。私は深夜の仕事をしておりまして、深夜1時から朝9時まで仕事
をして、12時の飛行機で石川県からやってきました。まだぼっとしていますが、
「応援してくださる皆様が一生懸命やってくださるのに、行かないわけには行か
ない、身体張って行ってやるわい」と思ってやってきました。
鳩山さんに家族会が最初にお願いしに行った時に、「前政権と違うようなこと
をするから見ていてください」と。帰りに部屋から出るとき、両手で私の手を握っ
て、「頑張りましょう」と。本当に期待をしましたけど残念ながら何の進展もな
く交代されました。
今度菅さんが総理になられましたが、私今まで拉致の「ら」の字も聞いたこと
がないし、今日はその菅さんに対して精一杯私たちの思いが、声が届くように頑
張りたいと思います。皆さんも一緒に頑張ってください。今日は、嫁さんと兄貴
も頑張りますので宜しくお願いいたします。
西岡 ありがとうございました。それでは来賓の方をご紹介します。(特定失踪
者の家族、各地方議会の拉致議連メンバー、救う会役員・幹事等紹介)
松原仁・拉致議連事務局長(参加の議連議員を紹介)
平沼赳夫 衆議院 たちあがれ、古屋圭司 衆議院 自民、松原 仁 衆議院
民主、高木 毅 衆議院 自民、大西孝典 衆議院 民主、木内孝胤 衆議院
民主、高橋英行 衆議院 民主、横光克彦 衆議院 民主、川島智太郎衆議院
民主、勝又恒一郎衆議院 民主、本村賢太郎衆議院 民主、谷田川元 衆議院
民主、衛藤晟一 衆議院 自民、稲田朋美 衆議院 自民、西村康稔 衆議院
自民、竹内 譲 衆議院 公明
徳永久志 参議院 民主、山根隆治 参議院 民主、松浦大悟 参議院 民主
中山恭子 参議院 自民
以上20名(民主13、自民5、たちあがれ1、公明1)
(その後の、請願行進では、衆議院議員面会所に漆原良夫氏、森ゆう子氏など約
10名がかけつけた)
その後、シュプレヒコールを行い集会を閉じ、大行進に移った。
以上
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■菅首相にメール・葉書を
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