救う会全国協議会

〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
TEL:03-3946-5780 FAX:03-3946-5784 info@sukuukai.jp

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

朝鮮学校への授業料無償化に反対する緊急集会報告?家族の訴え(2010/09/06)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2010.09.06-2)

■朝鮮学校への授業料無償化に反対する緊急集会報告?家族の訴え

◆またこれで帰国が若干延びてしまうのではないかと懸念

飯塚繁雄さん(田口八重子さん兄、家族会代表)

みなさん今日は。物凄い暑さの中、たくさんお集まりいただき、本当にありが
とうございます。今日は、専門家の人たちから朝鮮学校の無償化について解説し
ていただき、私自身もよくわかりました。

その前に、こういうことが何とはなしに決まってしまいそうだという雰囲気を
感じたために、家族会・救う会が相談して、決まる前にはっきりと要請文を出し
て釘を刺そうと、先日、文科省、内閣府へ行ってまいりました。文科省のほうは、
急な話だったので大臣はおりませんでしたけれども、担当の尾崎審議官、和田室
長に要請文を渡しながら意見を質したところですけれども、一応、「要請文は受
け取ります」、そして担当者としての判断はということについては、「これはあ
くまでも大臣が決めることであって、私のコメントは出しません」。最後に、支
援するとしても、「これは学校に出すのではなくて個人、生徒に渡すんだ」とい
うような話をしているんですけれども、これは私たちにとってはどっちにいって
も同じ話で、結局は個人に渡ったお金も取り上げられてテロの工作に使ってしま
うんだということは誰が見ても明らかなのですけれども、敢えてそういうことを
言っているということは文科省だけの論議で決まってしまいそうな恐れがありま
す。

いわゆる専門家委員会で論議していますといっても、どれだけ専門家委員の人
たちが拉致問題を含めた日本の対北朝鮮政策を理解し、それと整合した形で論議
し結論を出してくれるのかなということに関しては、どうも心配です。いわゆる
文科省の範囲内でいろいろ論議があったとしても、今政府がどうやったら拉致問
題が解決するんだということを含めて北朝鮮に制裁をかけている中で、この問題
は別だということにはならないというふうに考えます。

私たちとしても非常に矛盾を感じることでございます。今4人の先生方からい
ろいろ解説があったように、日本がこういう問題を抱えていながら別なところで
は北朝鮮を支援する、まさにテロ国家支援という形にもなりかねないような形を
とるということは、私たち家族としては、北朝鮮で待っている被害者にとって、
またこれで帰国が若干延びてしまうのではないかという懸念さえいたします。そ
ういうわけで、家族会としてもこの問題についてはっきりと無償化はすべきでは
ないという態度をとっています。

難しい話はちょっとわかりませんけれども、誰が見てもこれは矛盾を感じる内
容ですので、皆さんにもご支援をお願いしたいと思います。まさに専門会員の中
に今日の4人の先生方が入れば実のある論議ができたというふうにも考えます。
そういった方たちを呼ばないで、文科省の中で、コップの水をかき回すような論
議の中で自然に決まってしまうことが非常に恐ろしいです。

◆洗脳教育に国がこれにお金を出していいのか

増元照明さん(増元るみ子さん弟、家族会事務局長)

このように大勢の方にご関心を持っていただき、本当にありがとうございます。
今、代表からありましたように、家族会としては、「この問題については積極的
に旗幟を鮮明にすべきでない」という意見もありました。それは、家族会が圧力
団体と見られてまた攻撃される可能性が高い。そうすると世論の家族会への風潮
が変わってしまうのではないかという恐れを持っている方が家族会内部にはいらっ
しゃいました。それはやっぱり2004年にあのバッシングを受けて、あのことから
の恐怖感がまだあるのではないかと思っています。ですから全体的にまとめるこ
とがなかなかできなかったのです。

私は、当然反対の意見をホームページに書いていました。専門家は「現代朝鮮
歴史」を読んで判断していると思っていたのですが、この内容を見て、日本の高
校のカリキュラムと全く同じものを教えていると判断するなんて思っていません
でした。萩原さんがこういうもの(朝鮮学校の教科書)を翻訳していますので、
当然専門家会議の中では読まれてしかるべきだと思っているのですが、読んでい
ないのでしょうか。この前文科相に行った時、「読んでいるんですか」と言った
ら、「私たちは読んでいます」と言っていましたけれど、専門家が読んでいると
は言っておられませんでした。

まさか私は通るとは思っていなかったのですが、8月30日には決定だとか言わ
れ、それではまずいだろうということで、救う会とともに文科省に行かせていた
だきました。

現代史の教育内容、高さんはあまり洗脳はされていないとおっしゃっています
が、サブリミナル効果と言いましたか、小さい時から映像の中に何秒か同じもの
を入れるだけで、人間というものは結構洗脳される効果が認められているわけで
すね。小さい時から金日成万歳とか金正日万歳とか、小学校、中学校、高校とずーっ
と続けられると、それが正しいことだと皆思ってしまうのではないか。また、こ
の内容からすると全く嘘を教えてしまっている。子どもたちをおかしい方向に持っ
ていこうとする教育に、人権という名前で国がこれにお金を出していいのかとい
うことだと思います。おかしい方向に持っていこうとする教育に日本国がお金を
出すということはとんでもないことだと思っています。だから私たちは反対して
いるのです。

新潟で私たちは、人道の船と言われた万景峰号が入港してくる姿を、すっと反
対、抗議行動をしてきました。なぜ私たちの家族が帰ってこないのか。北朝鮮は
解決済みだと言う。このような状況の中で、なんで人道の船と言われたあの船が
日本の中に入ってこられるんだと、悲しい思いをしていたんです。日本は最優先
課題で拉致問題を解決すると言いながら、あの船を止めようともしない、北朝鮮
に対して抗議も何もしない。私たちの隣では朝鮮総連の人たちが歓迎の歌を歌っ
たり。最初の頃は大音響で「金日成万歳」とかそんな歌を歌っていました。その
隣で私たちは反対行動をして。本当にあの船が堂々と日本の港に入ってくるあの
姿を本当に悲しい思いで見ていたんです。

今度また朝鮮学校無償化などということを日本国民として皆で認めることは、
もっと悲しいことだと私は思っています。また私たち家族に悲しい思いをさせる
のか。この国はいったい何回私たちに悲しい思いをさせるんだという怒りの気持
ちでいっぱいです。

私たちは専門家ではなくアマチュアですが、私たちが言っているのは感情的な
ものではないんです。本当にあの子供たちのことを考えたら、あの学校で教えて
いることは間違いだということを皆さんが大きな声で言っていただくこと。そし
て朝鮮学校のあり方、そして朝鮮総連のあり方を私たちがもっと真剣に考えてい
くいい機会にしていただきたい。朝鮮総連の機関紙「朝鮮新報」を友人からいた
だいて見るんですけれども、腹立たしいことばかり書いてあります。日本に対す
るむちゃくちゃな言い分、拉致問題に対するむちゃくちゃな言い分、これを朝鮮
総連の機関紙は堂々と書いているわけですよ。その傘下である朝鮮学校に私の払っ
ている税金の一部でも行くわけでしょう。私はそんなことを絶対に許せないと思っ
ています。皆さんの税金も行くわけですから、国民の皆さんにも、真摯に議論を
して、そして結論を出していただきたい。私は反対の立場を明らかにしたいと思っ
ています。

◆人間の価値観を麻痺させる教育

横田早紀江さん(横田めぐみさん母)

皆様こんばんは。いつもお世話になっており、ありがとうございます。

今日は4人の先生方からいろいろなお話をお聞きして、私たちが知らない専門
的なことがたくさん教えられました。本当のことが分かってくることによって国
民の英知が深くなっていく、大変すばらしい会だと感謝しております。私も含め
て一人ひとり、分からせていただいて、そして本当に北朝鮮の本質が分かってき
ます。

こんな自由な国で生まれて育てられた子どもが、一番大事な時期に連れて行か
れたままで、道徳観がないような国の洗脳を受けなければならない。そしてそこ
で、それをきちっと聞いて育っていかなければ、いつ命を断たれるかわからない
というような意味で、精神障害を何回も何回も起こしながら耐え抜いて、この33
年間、生きている日本人がたくさんいるんだということです。本当に恐ろしい国
家が今も厳然とそこにあるのです。

そんなことをやっている国に、私たちが一生懸命働いた汗の固まりのような税
金をあげていっても、そういうふうな教育に使われているんだということは許せ
ないことだと私は思っています。

とにかく私たち家族は、大事な子どもを返してください、私たちのところに早
く返してくださいと願っているんです。それには、北朝鮮という国がいかに大変
な国であるかということ、そして強制収容所の話を私はよく講演でもさせていた
だきます。そこから逃げてこられた人たちが、背中を焼かれて、そして自分の母
やお兄さんが処刑されているのをまっすぐに見なければひどい目にあわされる。
「見なさい」と言われて、泣きながらその姿を見ているという本をこの間読んで、
私は本当に何という国があるんだろうと今でも思います。そういうことをしっか
りと見据えていかなければいけないと思います。

一つひとつの北朝鮮のやり方、いろんなことを言ったりやったりしてきますけ
ども、そこにあるものは、さっき洪先生がおっしゃいましたけれども人間の価値
観を麻痺させる教育です。そして二重人格になる、嘘を言い続けることを洗脳さ
せているという教育がなされている。そういう国があるんだということに尽きる
と思いますので、どうか私たちの子どもたちを早く救出するために、あの国で苦
しんでいる人たちが本当に幸せになれるように、そこからみんな人間として幸せ
になれるように考えていきたいと私はいつもお祈りしています。

◆万景峰号入港の反対集会を笑って見ていた修学旅行生

本間 勝さん(田口八重子さん兄)

皆さん今晩は。この問題について、私たち家族は、拉致被害者を一刻も早く助
けること、このことを真剣に考えていれば、こんな問題なんか出てこないんです
よ。今の民主党政権というのは予算を捻出するために苦労して、事業仕分けを非
常に強くやっていますよね。なぜこの問題の仕分けを考えないのか。これこそ事
業仕分けの一番の問題だと思います。

私たち家族の人権もあるんですよ。こんな理不尽なことは、私は絶対納得でき
ません。文科省もおかしいですよ。これは国の義務ですよ。拉致問題は国政の最
重要課題と、歴代言っていますが、今は経済状況が悪いから経済が第一問題になっ
ていますけれども、本当に最優先でしょうか。文科省がこの問題を進めるという
ことは、拉致問題はどうのこうのという考えが入っていない証拠なんです。拉致
問題を本当に真剣に考えてほしいということです。

それから増元さんが言われたように、私たちは万景峰号入港の反対集会で新潟
に行きました。その時に乗ってきた人が朝鮮学校高級部の修学旅行生なんです。
私たちが万景峰号の白い船体に向かって、「八重子を返せ」、「拉致被害者を返
せ」、そう言っている時に、修学旅行生が船の窓際で反対集会を見ているんです。
笑っていました。笑って侮辱しているんですよ。

拉致問題については、万景峰号反対集会以外にも、日本国内で色々な反対集会
がやられているということをテレビでも見ているし、学校で言われるまでもなく
学習していると思うんです。それをそういう修学旅行で北の洗脳教育を受けて帰っ
てきた連中は、本当に日本人と平和に一緒に暮らすための教育がなされていない
証拠なんですよ。馬鹿にして笑って見ているんですよ、私たちを。

あれを見て、本当に万景峰号はもちろん二度と入港させてはいけないし、そう
いう修学旅行に行かせるのもいけないと思いましたね。

そういうことで、私が言いたいことは、事業仕分けを真剣にやるのであれば、
この問題を仕分けすべきです。朝鮮総連はバックボーンが北につながっているの
ですから、教育は異常な国なんですから、そういう国の体制が続く限りは、私た
ちは仲良くはできないし、どうして拉致被害者を取り返すか本当に真剣に考えて
ほしいと思います。

西岡 自民党拉致問題特別委員会の山谷えり子氏、拉致議連副会長の衛藤晟一氏
からのメッセージ代読。

決議案の一部を訂正して朗読。拍手で採択。

以上

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■菅首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 菅 直人殿

■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
  
■ サイト内検索 ■


■ メールニュース ■
2024/11/23
「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」決議
2024/10/18
家族会・救う会が石破総理に面会、横田代表挨拶
2024/10/11
拉致問題-新政権に望むこと4
2024/10/11
拉致問題-新政権に望むこと3
2024/10/09
拉致問題-新政権に望むこと2

■過去のメールニュース■

  ■ 2024年
  ■ 2023年
  ■ 2022年
  ■ 2021年
  ■ 2020年
  ■ 2019年
  ■ 2018年
  ■ 2017年
  ■ 2016年
  ■ 2015年
  ■ 2014年
  ■ 2013年
  ■ 2012年
  ■ 2011年
  ■ 2010年
  ■ 2009年
  ■ 2008年
  ■ 2007年
  ■ 2006年
  ■ 2005年
  ■ 2004年
  ■ 2003年
  ■ 2002年
  ■ 2001年
  ■ 2000年
  ■ 1999年
■あなたにも出来る救出運動■
あなたにもできること

 ■ 映画「めぐみ」 ■ 

映画「めぐみ」

■ 書 籍 ■