寺越惠子さんのメッセージ、救う会・救う会兵庫共同声明(2010/10/12)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2010.10.12)
以下は、10月8日に亡くなられた、寺越文雄さんの夫人寺越惠子(えいこ)さ
んのメッセージと救う会・救う会兵庫の共同声明です。北朝鮮に拉致された寺越
外雄さん(文雄さんの弟)の家族の現状については、メールニュース2010.03.10
をご参照ください。
■寺越惠子さんのメッセージ、救う会・救う会兵庫共同声明
10月8日金曜日の夜、私達の手の届かないところへ旅立った寺越文雄につい
て、家族を代表して、ご挨拶申し上げます。
只今告別式を終え、亡き夫の御霊は今まさに天に帰ろうとしています。多くの
人に見送られ、優しいお言葉をたくさん頂戴し、子や孫に見守られた彼は、とて
も幸せだったと思います。先ずは、ご心配して頂き、慰めの御心を頂戴したたく
さんの皆さまに、感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
夫が唯一やり残したこと、それが弟である拉致被害者の故・寺越外雄が、北朝
鮮に残した妻や子、そして孫の将来について、安全を確保して帰国のための目途
をつけるということでした。色々な事情があって、外雄は拉致認定して頂けない
ので、先ずは彼の親族が持っている日本国籍を確認するという作業をすすめてい
る最中でした。
亡き夫は外雄の家族を支援するこれらの活動に携わりつつも、この運動は一代
限り、子供達へ引き継がせる訳にはいかないと、はっきり申しておりました。し
かし私が一人で彼の遺志を引き継ぐのは、明らかに力不足です。
北朝鮮で暮らす外雄の家族とは、今も手紙のやりとりが続いています。しかし、
夫が亡くなったことと、これからのことを、どのように伝えればよいのか、途方
に暮れているというのが、今の偽りなき心境です。
外雄の家族を助けるために奔走した夫を亡くして、あらためて拉致事件の残酷
さを思い知らされています。多くの拉致被害者のご家族が、同じような思いをな
さっておられると想像しただけでも、計り知れない深刻な問題だと思わずには居
られません。
今後は、救う会の方々とよく相談して、私が出来る範囲ではありますが、夫の
やり残したことの続きを出来ないか、答えを出して参ろうと考えております。
今までのようには行かず、ご心配をおかけすることも多いとは存じますが、こ
れまでと変わりなく、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
また、この度の葬儀に際しては、お陰様で穏やかに夫を送ることが出来ました。
ご配慮を頂きました報道関係各社様に、御礼申し上げます。ありがとうございま
した。
平成22年10月11日
寺越 惠子
平成22年10月12日
関係各位 殿
救う会 会長 西岡 力
救う会兵庫 代表 長瀬 猛
寺越文雄さのご逝去に際して
10月8日(金)夕刻、寺越文雄さんは旅立たれました。弟の外雄さんを思い
「どんなに帰りたかっただろうか」と病床で涙を流された御姿が、今も胸を離れ
ません。外雄さんのご家族の日本国籍を確認する作業も緒に就いたばかりで、
「さあ、ここからが五合目やなぁ」と登山に例えて自らを奮い立たせておられた
文雄さんには、頂上までご一緒するはずが、約束を果たすことが出来ず、誠に申
し訳ない思いで一杯です。心からご冥福をお祈り申し上げます。
文雄さんは予ねてから、「この運動は一代限り」と明言しておられました。家
族思いの文雄さんらしいお考えですが、翻って考えれば「頂上までは救う会が登っ
て欲しい」と後を託されたという意味でもあり、私達にとって大変重いものであ
ります。
現在寺越外雄さんは、死亡認定が取り消され、法律上は石川県羽咋郡志賀町に
生存していることになっています。国の指導に基づき、外雄さんの死亡届を提出
しましたが、資料の客観性が乏しいとして、更なる証拠の提出を求められている
のが現状です。
幸いこちらには、文雄さんから託された全ての書簡の写しがあり、外雄さんの
ご家族と文雄さんのご遺族が、手紙を通じて意思の疎通を図ることは可能です。
限られた手だてではありますが、最大限に活用して頂上を目指す所存です。
寺越事件を振り返ってみて、最も罪深いと思えることは、昭和61年12月に
生存を伝える手紙が届いた時点で、何故外務省が全面的に支援して帰国交渉に当
たらなかったのかということです。結果的に社会党の国会議員であった嶋崎譲氏
が特命大使のように振る舞い、その後の寺越家を大きく惑わすことになりました。
文雄さんが語ったお話しの中に、以下のようなものがあります。第3回目の寺
越友枝さんの訪朝は、嶋崎氏を介さずに実施されましたが、彼女の帰国を受けて
彼は「よく帰ってこられたな」と、寺越家の人々を前にして語ったそうです。文
雄さんは「恐ろしい」と感じたと、当時を振り返っておられました。
寺越事件の真相を明らかにして、亡き文雄さんの思いを結実させるということ
は、日朝関係の闇を白日の下に晒すことでもあり、極めて重要な意味があると思
います。私達救う会兵庫は、文雄さんの遺言動画をお預かりしています。ご家族
と相談の上、近日中に公開させて頂きます。これは、私達が文雄さんのご遺志を
しっかりと引き継ぐ闘いの、第二幕の幕開けを意味するものであり、絶対に一歩
たりとも退かないという決意表明の場と致す所存でございます。
最後に改めまして、文雄さんのご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。
以上
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■菅首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]https://www.kantei.go.jp/k/iken/im/goiken_ssl.html?guid=ON
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 菅 直人殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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以下は、10月8日に亡くなられた、寺越文雄さんの夫人寺越惠子(えいこ)さ
んのメッセージと救う会・救う会兵庫の共同声明です。北朝鮮に拉致された寺越
外雄さん(文雄さんの弟)の家族の現状については、メールニュース2010.03.10
をご参照ください。
■寺越惠子さんのメッセージ、救う会・救う会兵庫共同声明
10月8日金曜日の夜、私達の手の届かないところへ旅立った寺越文雄につい
て、家族を代表して、ご挨拶申し上げます。
只今告別式を終え、亡き夫の御霊は今まさに天に帰ろうとしています。多くの
人に見送られ、優しいお言葉をたくさん頂戴し、子や孫に見守られた彼は、とて
も幸せだったと思います。先ずは、ご心配して頂き、慰めの御心を頂戴したたく
さんの皆さまに、感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
夫が唯一やり残したこと、それが弟である拉致被害者の故・寺越外雄が、北朝
鮮に残した妻や子、そして孫の将来について、安全を確保して帰国のための目途
をつけるということでした。色々な事情があって、外雄は拉致認定して頂けない
ので、先ずは彼の親族が持っている日本国籍を確認するという作業をすすめてい
る最中でした。
亡き夫は外雄の家族を支援するこれらの活動に携わりつつも、この運動は一代
限り、子供達へ引き継がせる訳にはいかないと、はっきり申しておりました。し
かし私が一人で彼の遺志を引き継ぐのは、明らかに力不足です。
北朝鮮で暮らす外雄の家族とは、今も手紙のやりとりが続いています。しかし、
夫が亡くなったことと、これからのことを、どのように伝えればよいのか、途方
に暮れているというのが、今の偽りなき心境です。
外雄の家族を助けるために奔走した夫を亡くして、あらためて拉致事件の残酷
さを思い知らされています。多くの拉致被害者のご家族が、同じような思いをな
さっておられると想像しただけでも、計り知れない深刻な問題だと思わずには居
られません。
今後は、救う会の方々とよく相談して、私が出来る範囲ではありますが、夫の
やり残したことの続きを出来ないか、答えを出して参ろうと考えております。
今までのようには行かず、ご心配をおかけすることも多いとは存じますが、こ
れまでと変わりなく、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
また、この度の葬儀に際しては、お陰様で穏やかに夫を送ることが出来ました。
ご配慮を頂きました報道関係各社様に、御礼申し上げます。ありがとうございま
した。
平成22年10月11日
寺越 惠子
平成22年10月12日
関係各位 殿
救う会 会長 西岡 力
救う会兵庫 代表 長瀬 猛
寺越文雄さのご逝去に際して
10月8日(金)夕刻、寺越文雄さんは旅立たれました。弟の外雄さんを思い
「どんなに帰りたかっただろうか」と病床で涙を流された御姿が、今も胸を離れ
ません。外雄さんのご家族の日本国籍を確認する作業も緒に就いたばかりで、
「さあ、ここからが五合目やなぁ」と登山に例えて自らを奮い立たせておられた
文雄さんには、頂上までご一緒するはずが、約束を果たすことが出来ず、誠に申
し訳ない思いで一杯です。心からご冥福をお祈り申し上げます。
文雄さんは予ねてから、「この運動は一代限り」と明言しておられました。家
族思いの文雄さんらしいお考えですが、翻って考えれば「頂上までは救う会が登っ
て欲しい」と後を託されたという意味でもあり、私達にとって大変重いものであ
ります。
現在寺越外雄さんは、死亡認定が取り消され、法律上は石川県羽咋郡志賀町に
生存していることになっています。国の指導に基づき、外雄さんの死亡届を提出
しましたが、資料の客観性が乏しいとして、更なる証拠の提出を求められている
のが現状です。
幸いこちらには、文雄さんから託された全ての書簡の写しがあり、外雄さんの
ご家族と文雄さんのご遺族が、手紙を通じて意思の疎通を図ることは可能です。
限られた手だてではありますが、最大限に活用して頂上を目指す所存です。
寺越事件を振り返ってみて、最も罪深いと思えることは、昭和61年12月に
生存を伝える手紙が届いた時点で、何故外務省が全面的に支援して帰国交渉に当
たらなかったのかということです。結果的に社会党の国会議員であった嶋崎譲氏
が特命大使のように振る舞い、その後の寺越家を大きく惑わすことになりました。
文雄さんが語ったお話しの中に、以下のようなものがあります。第3回目の寺
越友枝さんの訪朝は、嶋崎氏を介さずに実施されましたが、彼女の帰国を受けて
彼は「よく帰ってこられたな」と、寺越家の人々を前にして語ったそうです。文
雄さんは「恐ろしい」と感じたと、当時を振り返っておられました。
寺越事件の真相を明らかにして、亡き文雄さんの思いを結実させるということ
は、日朝関係の闇を白日の下に晒すことでもあり、極めて重要な意味があると思
います。私達救う会兵庫は、文雄さんの遺言動画をお預かりしています。ご家族
と相談の上、近日中に公開させて頂きます。これは、私達が文雄さんのご遺志を
しっかりと引き継ぐ闘いの、第二幕の幕開けを意味するものであり、絶対に一歩
たりとも退かないという決意表明の場と致す所存でございます。
最後に改めまして、文雄さんのご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。
以上
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■菅首相にメール・葉書を
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 菅 直人殿
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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
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