救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

中学「公民」「歴史」教科書で増元照明さんがコメント(2005/04/06)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.04.06-2)

 4月5日、来年度から使用される中学「公民」「歴史」教科書の検定結果が、
文部科学省から発表された。平成13年の検定では「拉致問題」を記述したのは
「公民」で扶桑社1社のみであったが、平成14年9月、北朝鮮が拉致を認めた
後の今回は、「歴史」、「公民」とも8社すべてが記述した。今もなお日本人の
人権と日本の主権が侵害されている事件だけに、記述されるのが当然であるが、
それぞれの教科書ではその扱いに差があり、「北朝鮮拉致被害者が帰国」と年表
に加えただけという事例もあった。また、「朝鮮民主主義人民共和国による日本
人拉致事件もあり、同国との国交正常化交渉は進んでいない。また、強制連行な
どで、日本へのアジア諸国のわだかまりも残っている」と、互いに無関係で次元
の異なる問題を続けて記述することで北朝鮮の悪質な国家犯罪との印象を薄めよ
うとするかのような事例もあった。

 以下は4月6日の産経新聞から家族会の増元照明さんのコメント全文を引用。

■中学「公民」「歴史」教科書で増元照明さんがコメント

◆増元照明さん 「拉致」詳述の教科書を
拉致被害者の「家族会」事務局次長

 4年前の中学教科書採択のときは金正日(総書記)が拉致を認める前だったた
めか、拉致事件についてただ一社取り上げた扶桑社の公民教科書がほとんど採択
されず、非常に残念でした。

 今回、公民と歴史の全社に載ったことには複雑な思いがあります。なぜなら、
拉致事件は現在進行形の国家テロであり、過去の歴史上の事件ではないからです。

 そんな中、前回同様、今この瞬間も続いている主権侵害事件として拉致事件に
最も多くのスペースを割くだけでなく、人権問題のページでも「国民的課題」と
位置付けた扶桑社の扱いは画期的です。

 一方で、年表に申し訳程度に書いている社や「拉致問題があるから国交正常化
が実現しない」という趣旨の簡単な記述の社もあります。

 しかし、教科書に書くなら「このような不条理な事件がなぜ起こったのか」
「残る被害者を救出するにはどうすればいいのか」ということについて、子供た
ちが現在進行形の主権侵害、人権侵害として解決策を考えられるようにすること
が重要です。

 被害者家族の一人として、拉致事件について最も詳しく、正しく説明し、国家
主権や防衛、領土問題、家族共同体の意義についての記述量が最も多い公民教科
書が全国の教育委員会や国立中、私立中で選ばれることを強く願っています。

 また、自国の歴史を全否定するのではなく、国を救った偉人たちのことをしっ
かり教え、日本人としての誇りが持てる新しい歴史教科書で子供たちが学ぶこと
も拉致事件を理解する上で必要不可欠だと思います。(寄稿)



 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)


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