救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮産アサリ輸入が激減、国産アサリ絶滅の恐れ(2005/04/12)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.04.12-2)

 救う会が「民間人でもできる経済制裁」として1月19日に開始した「北朝鮮
のアサリを買わない運動」は、既に新聞等で報道されたように、2月の輸入量が
1月の輸入量の10分の1に激減(財務省統計)していました。短期間でこのよ
うな結果が出たのは、日本人が北朝鮮による拉致事件に対する怒りの表れです。
運動を支持し、協力していただいた皆様に心より御礼を申し上げます。

■北朝鮮産アサリ輸入が激減、国産アサリ絶滅の恐れ

 農水省は、3月18日、1月の店頭調査で対象とした商品について2月に流通
段階までさかのぼって調べる遡上調査を行い、14.6%の商品について表示通
りの原産地であるかどうか確認できなかったと、報告した。また、同時に実施し
た店頭調査では、延べ1700点のうち、北朝鮮産と表示されたアサリは2点だ
けで、「北朝鮮産が3分の1を占める国内の流通量から見て不自然さは否定でき
ない」と報告した。

 そこで、農水省は、北朝鮮産アサリが偽装販売されている悪質な事例と判断し、
福岡市の輸入業者「福岡県魚市場」と、佐賀市の小売店「あんくるふじや」の二
業者名を公表した。

 また、財務省統計によれば、1月の輸入量が2,706.78トン、2月の輸
入量が234.76トンで、輸入量が前月比8.7%に激減していることが判明
した。「北朝鮮のアサリを買わない運動」により「民間人でもできる経済制裁」
は大きな成果があったと言えよう。


 さらに、北朝鮮アサリの輸入にも関連し驚くべき事態が各地で起こっている。
近年各地でアサリが絶滅に近い状態となり潮干狩りが中止になっているが、その
原因はアサリの天敵であるサキグロタマツメタという外来種の巻貝が日本各地に
繁殖し、アサリを食べつくそうとしていることである。外来種が繁殖するように
なった原因は、アサリの輸入に際して繁殖力の強いサキグロタマツメタがアサリ
に混入されてきたためと考えられている。まさに河川や湖水のブラックバス同様
で、地元では潮干狩りならぬサキグロ狩りすら始まっている。「サキグロ貝を8
個採取したらジュース1本と交換」などの運動であるが、現時点では人間の手に
よる採取以外に方法がなく、サキグロを減らすことは容易ではないとのこと。

 このサキグロタマツメタは、日本各地で繁殖を始めていたものの、東北地方に
はいなかった貝であるが、ついに宮古市、石巻市万石浦、鳴瀬町東名などでも繁
殖し始め、浜辺を席巻しつつある。サキグロの被害は1997年頃から目立ち始
めており、サキグロタマツメタはアサリにからみつきアサリの殻を溶かす液体を
出して穴を開けて食べる巻貝で5センチほどになる。アサリのほかに在来の貝類
も捕食する。

 侵略的外来種としては、上海ガニなどが知られており、生態系が破壊されるこ
とから、関係学会でも、政府が早急に侵略的外来種の実態を把握し、被害を防止
するよう昨年11月に要望書を提出している。

 北朝鮮産アサリは、輸入後、日本の浜辺で畜養され、鮮度を回復したり出荷時
期を調整してきたと言われるが、その結果、北朝鮮産が国産に化けただけでなく、
現実に国産アサリの減少まで引き起こしていたことになる。


 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)


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