救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

横田夫妻の制裁要求の背後にある覚悟(2005/06/16)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.06.16)

■横田夫妻の制裁要求の背後にある覚悟

 昨日、本ニュースでは、平成17年6月10日、横田滋・早紀江家族会代表夫妻が、参議院拉致特別委員会で行った参考人としての冒頭発言を紹介しました。
実は、その後の委員会所属議員とのやりとりの中でも、多くの重要なご発言があ
りました。特に制裁をした場合、被害者に不測の事態が起こることを心配してい
ないか、という質問に対して、お二人が毅然とお答えになったことは、ぜひ多く
の皆様に知っていただきたいことですのでその部分を本日はお送りします。

 そこで横田早紀江さんが話されていることですが、繰り返しになりますが、金
正日に対する警告という意味で、どうしてもここで一点強調しておきたいことが
あります。

 それは、もし今後、被害者の「遺骨」があらたに提供された場合、それが被害
者のものかどうかという点だけでなく、亡くなった時期がいつなのかという点も、
日本の最高の科学技術を用いて鑑定されるということです。彼らが被害者に危害
を加えるならば日本は必ずその事実を突き止めるということです。それが判明す
れば、日朝関係は取り返しのつかない状況になり、日本国は責任者処罰を求めつ
づけます。

 私たちはこの警告をこれまでくりかえし様々な形で金正日政権に伝えてきまし
たが、今回横田代表ご夫妻がご自分たちの戦う覚悟を、国会の場ではっきりと話
すことができた点も大変有意義なことでした。一部テレビ番組などでは、横田代
表ご夫妻へ質問をした岡田直樹議員について批判がなされているようですが、横
田代表ご夫妻は「岡田先生が自分たちの考えを分かっていた上で、あえて国会の
場でそのことを家族の口から話すことが大切と判断してあの質問をしてくださっ
たことと思っています。岡田先生には委員会の後に、参考人として発言の機会が与え
られたことに対してお礼しました」と話されています。

★横田滋代表の発言
 そういった懸念はゼロではございません。

 それは平成9年にめぐみのことが明らかになった時に最初に我々が直面しまし
たことは、名前を出して、かつ写真を公表するか、それとも匿名にするかという
ようなことで迷いました。やはり、実名を出して写真を出さなければ証言に信憑
性ということが出てきません。しかし、それを明らかにすることによって、そん
なことはなかったということで殺されてしまうというような心配もございました。

 ですから、最初から、スタートの段階ではやはりそういったリスクというもの
がもうゼロというのではないわけですが、しかし、それを恐れていれば結局その
ままの状況がずっと続いて、一生もう北朝鮮で何もなかったような形で終わって
しまうというようなことになりますので、やはり救出ということになりますと、
そうせざるをえないと思います。

 そして今、経済制裁ということは、一つは日本の姿勢を示すということにもな
りますし、それと、現在、国際的な目がありますから、生きている者をそこでこ
れから殺したというようなことであれば、もう北朝鮮は日本からだけではなくて、
世界からもう、何と言いますかね、交渉は国としてはもう成り立たなくなると私
は思っております。

 ですから、絶対にないとは言えませんけれども、もしそんなことが行われた場
合はもう北朝鮮は崩壊するということになりますから、それは北朝鮮はやらない
と思っております。

★横田早紀枝さんの発言

 今、主人が申しましたように、本当にこのことを公表するかどうかというとこ
ろから私たちはもう覚悟をしておりました。もしものことがあっても、こんなに
長い期間、めぐみの姿が何も分からない。だれにも分からないで、消えたままで
この世を終わってしまうということは許せないことでありましたので、どんなこ
とがあるか分からないけれども、非常に悩みながらも公表するような状況になっ
たわけです。

 そして、今、この間のDNA鑑定のように、日本の鑑定は非常に高度でありま
して、いつごろにこの人は亡くなったのか、いろんなことが全部分かるというく
らい高度なものだとお聞きしています。だから、そういうことをしっかりと日本
は北朝鮮にメッセージを常に送り続けて、そういうことはどんなことがあっても
すべてのことが分かるように日本はできているということを、メッセージを送り
続けていただいて、そして、みんなが元気でいることができるような状況にでき
るだけ努力をしていただきたいと思っています。

★岡田直樹議員
 どうもありがとうございます。

 今、この国会でいただきましたご両親の本当に強い覚悟というものを、この報
道を通じて政府に届くものと思いますし、我々の委員会としても、また我々の党
としても政府に伝えてまいりたいと思います。


 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)


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