産経新聞掲載の横田早紀江さんの「家族のおもい」(2011/12/28)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2011.12.28)
平壌で金正日告別式が行われ、家族会・救う会はじめ6団体が「金正日による
犠牲者に思いを寄せる東京集会」を行う本日12月28日、産経新聞に、横田早
紀江さんが「家族のおもい」を寄せました。以下に全文をお伝えします。
■産経新聞掲載の横田早紀江さんの「家族のおもい」
今、めぐみちゃんはどうしているのでしょうか。元気でいるのでしょうか。金
正日(総書記)が死ぬのと私たちが死ぬのはどちらが先になるかと、心配してい
た矢先の訃報でした。それほどに疲れていました。
金正恩氏が指導者になったということですが、まだ権力の集中や体制が確立す
るまでに少し時間がかかると思います。この空白の時だからこそ、野田(佳彦)
首相は「被害者の生命の安全を保障し、いまこそ拉致被害者を送還せよ」という
明確なメッセージを自らの言葉で北朝鮮に発信してほしいのです。
まだ若い正恩氏には事件の責任はありません。過去を清算し、新しい未来を築
く絶好の機会です。野田首相はこの好機に口を閉ざさないでください。野田首相
が父親ならば、子を思う親心はわかるはずです。
娘がいたころは、おせちも作りました。お正月は楽しい家族の行事でした。今、
私たち夫婦に新年の喜びは訪れません。娘を奪還する活動をいつまで続けなけれ
ばならないのでしょうか。
私たちにはいろんなことをいう人がいます。「めぐみさんは大切な仕事につい
ている」「めぐみさんは重篤状態だ」「めぐみさんは日本人女性と暮らしている」。
私たちは何を信じ、何を疑えばいいのかわかりません。
めぐみちゃんが元気で生きているのか。めぐみちゃんは病んでいるのか。いつ
も半分、半分で揺れ動いています。どんなときでも心の中の長方形は半分、半分
です。
でも一番、いい情報を頭に思い描くようにしています。暖かい部屋で暮らし、
ちゃんと食事もできて、心優しい仲間に囲まれ、幸せに暮らしている。私の中で
は明るい日差しの下、笑顔があふれているめぐみちゃんが立っています。不思議
と、あのころと変わりません。
時折、謡曲好きの父が好んでいた「隅田川」という曲を思い出します。子供心
に悲しい旋律で、父の通夜の席でも謡曲仲間が謡っていたのを覚えています。人
買いにさらわれた子の悲しい運命と、その子を捜し求める母親の悲嘆がテーマと
最近知りました。その謡曲を父が好んでいたとはこれも運命でしょうか。私はめ
ぐみちゃんが無事に帰ってくると信じています。
拉致被害者を送還してほしい。これは国民全員の願いだと思っています。
北朝鮮の体制が流動的なうちに野田首相に果敢に行動してもらいたいのです。
体制が固まる前に被害者の生命の保障をするようにと、メッセージを発信してく
ださい。若い新指導者に過去の過ちを明白にし、新しい時代を築きましょう、と
呼びかけてください。子を思う私たちの願いは途方もないものでしょうか。野田
首相、教えてください。
以上
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■野田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]https://www.kantei.go.jp/k/iken/im/goiken_ssl.html?guid=ON
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 野田佳彦殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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平壌で金正日告別式が行われ、家族会・救う会はじめ6団体が「金正日による
犠牲者に思いを寄せる東京集会」を行う本日12月28日、産経新聞に、横田早
紀江さんが「家族のおもい」を寄せました。以下に全文をお伝えします。
■産経新聞掲載の横田早紀江さんの「家族のおもい」
今、めぐみちゃんはどうしているのでしょうか。元気でいるのでしょうか。金
正日(総書記)が死ぬのと私たちが死ぬのはどちらが先になるかと、心配してい
た矢先の訃報でした。それほどに疲れていました。
金正恩氏が指導者になったということですが、まだ権力の集中や体制が確立す
るまでに少し時間がかかると思います。この空白の時だからこそ、野田(佳彦)
首相は「被害者の生命の安全を保障し、いまこそ拉致被害者を送還せよ」という
明確なメッセージを自らの言葉で北朝鮮に発信してほしいのです。
まだ若い正恩氏には事件の責任はありません。過去を清算し、新しい未来を築
く絶好の機会です。野田首相はこの好機に口を閉ざさないでください。野田首相
が父親ならば、子を思う親心はわかるはずです。
娘がいたころは、おせちも作りました。お正月は楽しい家族の行事でした。今、
私たち夫婦に新年の喜びは訪れません。娘を奪還する活動をいつまで続けなけれ
ばならないのでしょうか。
私たちにはいろんなことをいう人がいます。「めぐみさんは大切な仕事につい
ている」「めぐみさんは重篤状態だ」「めぐみさんは日本人女性と暮らしている」。
私たちは何を信じ、何を疑えばいいのかわかりません。
めぐみちゃんが元気で生きているのか。めぐみちゃんは病んでいるのか。いつ
も半分、半分で揺れ動いています。どんなときでも心の中の長方形は半分、半分
です。
でも一番、いい情報を頭に思い描くようにしています。暖かい部屋で暮らし、
ちゃんと食事もできて、心優しい仲間に囲まれ、幸せに暮らしている。私の中で
は明るい日差しの下、笑顔があふれているめぐみちゃんが立っています。不思議
と、あのころと変わりません。
時折、謡曲好きの父が好んでいた「隅田川」という曲を思い出します。子供心
に悲しい旋律で、父の通夜の席でも謡曲仲間が謡っていたのを覚えています。人
買いにさらわれた子の悲しい運命と、その子を捜し求める母親の悲嘆がテーマと
最近知りました。その謡曲を父が好んでいたとはこれも運命でしょうか。私はめ
ぐみちゃんが無事に帰ってくると信じています。
拉致被害者を送還してほしい。これは国民全員の願いだと思っています。
北朝鮮の体制が流動的なうちに野田首相に果敢に行動してもらいたいのです。
体制が固まる前に被害者の生命の保障をするようにと、メッセージを発信してく
ださい。若い新指導者に過去の過ちを明白にし、新しい時代を築きましょう、と
呼びかけてください。子を思う私たちの願いは途方もないものでしょうか。野田
首相、教えてください。
以上
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■野田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
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