救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

9・17を迎えての家族の見解(2005/09/17)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.09.17)

 小泉訪朝より、9月17日で3年目となったが、家族会では以下の見解を公表
した。

■9・17を迎えての家族の見解

 最初の小泉総理の訪朝以降3回目の「9・17」という日を迎えますが、私た
ちにとっては「9・17」という日は、日本政府と北朝鮮政府が未だ帰国してい
ない私たちの家族を葬り去ろうとしたおぞましい日であり、悲嘆にくれ、絶望の
淵に落ちかけた日でもあります。それ以降、私たちは「家族の生存」を信じ、北
朝鮮政府の発表の嘘を暴露し続け、政府の姿勢の変化を要請してきました。更に
国内外に向け活動を展開し、国民の皆さんに「家族の救出」を訴えてきました。
国民の皆様は、北朝鮮の嘘を認識し「被害者救出」の声が大きくなりました。結
果、昨年末「日本政府」は北朝鮮の主張を全面的に否定し、「被害者は生存」と
いう立場での交渉を推進することになりました。私たちにとってはその日(12
月24日)こそ重要な日であり、意味のある日となっています。

 しかし、日本政府は結局何もせずに、3回目の「9・17」を迎えるというこ
とは、私たちにとって「日本政府」の弱さと無責任さを再認識することであり、
弱腰外交から脱却できないだらしなさを苛立ちとともに迎える日となっています。

 かつて、中東の「レバノン」ですら、自国の民を拉致した北朝鮮に対し、厳し
い姿勢を見せることによって、一年半で解決しました。「レバノン」にできたこ
とがわが国に出来ないことの不条理を感じています。レバノンは国民を救出する
という正義を貫き、不退転の意思を示しました。わが国政府においても全面にこ
の姿勢を貫き、被害者の早期救出に向け、いっそうの努力を傾けて欲しいと願い
ます。

 現在、総選挙においても「拉致」が争点にならなかった理由は、多くの候補者
や政党関係者が「被害者の生存」という事実を重く受け止めていないところから
くるものでしょう。そして、国民の命を守るべき国会議員になろうとする方たち
の意識のなさからくるものではなかったでしょうか? 日本政府は昨年末(12
月24日)、「被害者は生存」という立場での交渉を開始する方針を表明してい
るはずです。「厳しい対応」をとることを言明しています。この政府方針に沿っ
て、今後の交渉を強力に進めていただきたいと思います。

 未帰還者の帰国のない「9・17」は絶対に迎えたくないのです。


平成17年9月17日
        北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表    横田 滋
                        他一同

    以上
 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)


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