救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

ヨーロッパ、東南アジアからも拉致を行った北朝鮮?曽我ひとみさんが証言(2005/10/07)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.10.07)

■ヨーロッパ、東南アジアからも拉致を行った北朝鮮?曽我ひとみさんが証言

 北朝鮮がレバノン人を拉致していたことは既に判明していたが、今回新たに、
タイ人、ルーマニア人も拉致していたとの曽我ひとみさんの証言につき、家族会
・救う会では本日、増元照明事務局長、西岡力常任副会長が会見し、報告した。
金正日による拉致指令は1976年とされているが、いずれも指令後に発生した
拉致事件で、その対象は日本、韓国のみならず、ヨーロッパ、中東、東南アジア
など国際的な広がりをもっていたことが判明した。家族会・救う会の声明と、曽
我ひとみさんの証言は以下の通り。

◆家族会・救う会声明
「ヨーロッパ、東南アジアからも拉致を行った北朝鮮
  ?全ての拉致被害者を救出するために金正日政権への制裁を発動せよ」

 増元照明・家族会事務局長と西岡力・救う会常任副会長は本年5月28日、佐
渡市にて曽我ひとみさんに面会し、北朝鮮による拉致被害者である3人の外国人
女性に関して証言を聞いた。彼女らは、米国脱走兵と結婚して、ジェンキンス・
曽我さん一家と同じアパートに住んでいた。特に、そのうち2人はタイ人、ルー
マニア人であり、これまで明らかになっていない国からの拉致被害者であった。

 北朝鮮による拉致被害者には日本人、韓国人、レバノン人がいることは分かっ
ていたが、この証言によりヨーロッパ、東南アジアからも拉致が行われていたこ
とが判明した。

 家族会・救う会はこの情報をすぐに日本政府に伝えた。また、曽我さんはすで
に日本政府に同じ情報を伝えていた。この情報は当該国政府に対して外交ルート
で伝達されているという。この間、家族会・救う会は情報の裏付けを取る作業を
進めていたが、ジェンキンスさんが著書を執筆中であるなどの理由で、われわれ
として独自に情報を公開する段階まで至らなかった。

 10月下旬に国連総会が拉致を含む北朝鮮人権問題を審議するのに合わせて家
族会・救う会は訪米団を派遣する予定だが、その機会をも利用し、国連やタイ、
ルーマニア、

 米国、韓国をはじめとする国際社会にこの情報を広く伝え、タイ人拉致被害者
アノチャさんとその家族の救出、すでに客死したルーマニア人拉致被害者ドイナ
さんの家族の救出を求め、拉致問題の深刻さをより強く訴えていく。小泉政権に
は日本人拉致被害者はもちろんのこと、韓国、ヨーロッパ、東南アジアからの拉
致を含めて全ての被害者を救い出すために経済制裁の発動をあらためて強く求め
るものである。

平成17年10月7日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 佐藤勝巳

 
◆曽我ひとみさんが知る外国人拉致被害者3人

1 タイ人女性
名前   アノチャ(ジェンキンスさんの記憶する名前ではアノーチェ)
生年月日 曽我さんより2歳くらい上 8、9、10月生まれ 
拉致経緯 1978年7月に日本で仕事があるといわれ、だまされて来たと本人
     が曽我ひとみさんに話した。なお、ジェンキンスさんは著書の中で、
     マカオの路上で襲われボートに乗せられ拉致された、と書いている。
出身   タイの農村出身 仕事のためマカオに来ていた。
家族   父のみ 母は死亡 兄が一人いる
     80年 元米兵ラリー・アブシャ(LARRY ABSHIER)と結婚
     平壌市勝湖地域立石里(平壌中心部から車で20分)の平屋で暮らす 
     曽我さん夫婦の平屋の近く 行き来ができた
83年7月10日 アブシャが病死 子どもはいない
84年12月 勝湖地域立岩里の2階立てアパート(2階に2世帯、1階に2世
      帯)に引っ越す 2階に一人で住む
     曽我一家も2階の隣に住む  
89年  アノチャが立石里アパートから出ていく 行き先は不明
     その後その部屋は空き屋

2 ルーマニア人女性
名前   ドイナ(ジェンキンスさんの記憶する名前ではドナ)
生年月日 曽我さんより6、7歳上 2月生まれ
拉致経緯 1978年7月 イタリアから絵の勉強、絵を売るため日本に行くと
     だまされた。
出身   イタリアから来たと聞いたので曽我さんはイタリア人と考えていた。
     しかし、ジェンキンスさんは死亡直前のドイナからルーマニア人であ
     ると聞いていた。
家族   父はルーマニア人  母はロシア人 父母はルーマニアにいる
     元米兵ジェイムズ・ドレスノク(JAMES DRESNOK)と結婚 息子が2
     人
84年  立石里の2階立てアパートに引っ越す 1階に住む
1997年 癌で死亡
現在   立石里の2階立てアパート1階に夫ジェイムズ・ドレスノクと息子2
     人が住む。


3 レバノン人女性
名前  シハーム
拉致経緯  1978年7月、レバノンで日本企業「日立」の秘書になるための
      研修
      で日本に行く、と騙され他のレバノン人女性3人とともに拉致され
      る。
      元米兵ジェリー・パリッシュ(JERRY PARRISH)と結婚。
      翌79年11月 レバノン政府の抗議などによりレバノンに帰国。なお、
      他の3人のレバノン人女性も同様に帰国した。ところが、その時す
      でに妊娠4か月で自らの意思で一人北朝鮮に戻る。
 84年  立石里の2階立てアパートに引っ越す 1階に住む(現在も)
97年8月25日 パリッシュ死亡

以上


 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)


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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

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担当:平田隆太郎(事務局長info@sukuukai.jp)
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カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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