「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民大集会」全記録3(2012/09/07)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2012.09.07-3)
■「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民大集会」全記録3
櫻井 どうもありがとうございます。次に、「国民の生活が第一」の幹事長、元
内閣府副大臣拉致問題担当でいらっしゃる東祥三さんにお願いいたします(拍手)。
東祥三 政治は結果でしか評価することができません。本日改めて、拉致被害者
の皆様方の全員の帰国を、不退転の決意をさせていただいたことを表明させてい
ただきたいと思います。
北朝鮮の状況がどうであれ、首謀者は亡くなりました。そして息子さんがその
権力を継承された。その継承者が首謀者が言っていることをどのように踏まえる
か。このきざしがない限り、楽観視できないと思います。
副大臣をしている時に、米国、韓国はもとより、EU議会、そしてまたバチカ
ンにも行き、日本国政府が直接実力行使することができなければ、世界中でこの
拉致問題に対しての共通の認識を持って、北朝鮮が嫌がることをすべてやるとい
うことで戦ってまいりました。残念ながらその結果はまだ出てません。
私たち政治家は2つのバッジを付けています。左に選挙区を代表する国民の代
表として何をすべきなのか、もう一方においてはブルーリボンであります。
先ほど来お話がありますとおり、もし自分自身の家族が、自分自身の娘が、息
子が、兄弟が同じような状況になった時どうするか。ここからしかこの拉致問題
解決という意識は出てこないと思います。
しかし、私たちは政治家でありますから、そのことを政府を動かしながら、個
人としてできることは追求しながら、それを努めていかなければならないと思い
ます。
松原仁さんが拉致問題(対策本部)の事務局長をやっています。どんなに彼が
頑張ったとしても、日本国の総理大臣がきちんとした日本国の意思を、言葉だけ
ではなくて、全世界に向かって、北朝鮮に対してそのことを突きつけていかない
限り、そのきっかけはこないと、このようにも思っています。
全生命を賭して、総理大臣を初めとして、政府に「言った通りちゃんとやって
くれ」ということを常に申し上げ、今後とも皆さん方の意を体して、自分自身で
きる限りのことを追求させていただくことをお誓いさせていただきまして、ご挨
拶に代えさせていただきます。
本日は参加させていただきまして本当にありがとうございます。皆さんととも
どもに戦い抜いていきたいと思います。どうもありがとうございます(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました。次に、「公明党」の拉致問題対策委員長
の竹内譲さんに宜しくお願いいたします(拍手)。
竹内譲 私どもも全員が生きていると確信をいたしておりますし、先ほどの曽我
ひとみさんのお言葉にありますように、絶対あきらめたら終わりだということを、
本当に改めて胸に突き刺さったわけでございます。
今回は例年になく、内閣総理大臣を初め、多くの各党の代表の方々がお集まり
いただきまして、このように熱気に包まれた会合になったことを大変嬉しく思っ
ています。
私どもといたしましては、少し冷静に北朝鮮の情勢をまず分析して、対応する
必要があると思っております。金正日の時代というのは、実は軍に権力を依存し
ていた時代であったと思います。
その意味で、自ら党内での権力を高めるために先軍政治をやり、そして拉致を
やり、核やミサイルをどんどんエスカレートさせていった。ところがこれが倒れ
て、亡くなりました。
金正恩に代わってから明確に変化が現われていると思います。それはこれまで
ないがしろにしてきた党が自らの実験を掌握すべく軍を押さえて、そして李英浩
総参謀長を解任し、そしてまた軍の持っていた利権を剥奪するという行為に出て
いるわけであります。これは明らかに時代が変わってきたという流れと見ていま
す。
その意味で、向こうの中で、党主導、政治主導が出てきたと分析をしておりま
して、今回の日朝協議はたまたま出てきたわけではなくて、必然のものであった
と思っています。従いまして、今回の予備協議からさらに交渉が進展する可能性
が十分にあると私どもは見ております。
先ほどの松原大臣のお話は大変正鵠を射ていると思っておりますし、大いに期
待をしたいと思っております。
私も自民党さんとともにこれまで非常に制裁を強化せよということも申し上げ
ておりました。今回の交渉の中では、政治交渉が成り立つ場面というものが必ず
来ると思っておりますので、どうぞ政府におかれましては、柔軟な交渉をしてい
ただいて是非ともこの拉致問題の全面解決への前進となるように、しっかりとやっ
ていただきたいと思っております。
結びになりますが、今国会では与野党全面対決をしておりますけれども、私ど
もはこれはまさにオールジャパンで、何としてもこの拉致問題に関しましては超
党派で団結をして北朝鮮に対して戦い抜いていきたいと思っておりますので、我
々もしっかり頑張ります。ご挨拶といたします。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 ありがとうございました。では、「みんなの党」の幹事長代理、議員立法
で北朝鮮制裁法制定に尽力なさいました水野賢一さん、お願いいたします(拍手)。
水野賢一 拉致問題というのは極めて重大な人権の侵害と同時に、極めて重大な
日本国に対する主権の侵害であり、もちろん言うまでもなく極めて重大な犯罪行
為でもあります。
ですから私たちはこれを決して風化させることなく、最後の最後まで生きて生
還をすることが実現すべく、全力で政治の場でも尽くしていかなければいけない
と考えております。
ちょうど10年前を振り返ってみますと、私事になりますが、私は当時自民党
の衆議院議員だったわけですが、その時は政府は、「対話と圧力」という言葉を
掲げていたわけですが、実は圧力というのも、現実にはかけようにもかけること
ができなかった状態だったわけであります。
具体的に言うと、圧力と言うのは例えば送金を止めるとか、貿易に制限を加え
るとか、船・万景峰号の入港を禁止するとか、これができなかったのはなぜかと
考えると、入港を禁止するための法律とか、貿易を制限するための法律とか、そ
ういう法律がなかったからです。
そこで、多くの方々のご協力も得て、2つの経済制裁法、具体的に言うと、特
定船舶入港禁止法という法律と外為法の改正というのが2004年、平成16年
に2本通ったわけです。その時先ほど、安倍総理のお話にもあった通り、色々な
議論がありました。しかし。それを通すことができた大きい原動力になったのは、
やはり国民の声、世論の声だったと思っております。
その前年、2003年、平成15年に、総選挙がありました。その時、救う会
の方々を中心として候補者や各政党に対して、そうした議員立法、そうした制裁
法について賛成ですか、反対ですか、それとも慎重ですかというアンケートもあっ
たわけです。
候補者の人たちは世論に大きく影響を受けますから、ほとんどの人たちが、8
割くらいだったと思いますけど、そういう多くの人たちがだいたい党派を超えて
賛成、少なくとも法律を整備して、圧力をかけようと思えばかけられるようにす
るという法整備については、みんな賛成と答えていて、その後、その勢いで翌年
にその法律が、一部の政党の反対派ありましたが、圧倒的多数で成立をしたわけ
です。
選挙の時の約束に対して、それをないがしろにすると、そういう政党もあるの
かもしれませんが、そうすると大きい国民のしっぺ返しがくるというのは、今ま
さに多くの人が感じていると思います。
近い内に総選挙もあると言われています。そうした中で、皆様方の声を政党に
対して、また候補者に対して、「この拉致問題は絶対に解決するんだ。そのため
に力を尽くすべきじゃないか」という声をみんなに突きつけていかれることを心
から切望します。
私たちは全力を尽くしていくことをお誓いを申し、ご挨拶と決意の表明とさせ
ていただきます。お互いに頑張りましょう(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました。今ご挨拶をいただきました各党の代表の
皆様方に加えて、今日はたくさんの国会議員の皆さん方にお出でいただいていま
す。ここで、民主党議員で、拉致議連事務局長を務めておられます笠浩史さんに、
各議員のご紹介をお願いいたします(拍手)。
笠浩史 今日は皆さん全国からお集まりをいただき、ご苦労様です。今、各党代
表よりご挨拶をいただきましたが、その他の参加議員を私から紹介させていただ
きます。
なお、去る8月30日に、拉致議連として特別総会を開かせていただき、10
0人以上の議員が集まり、今日、後ほど皆様方が決議をされる案文を合わせて確
認をさせていただきましたことも紹介をさせていただきます(拍手)。
それでは紹介をさせていただきます。
長島昭久衆議院議員(拍手)、小池百合子衆議院議員(拍手)、
山谷えり子参議院議員(拍手)、中山恭子参議院議員(拍手)、
榛葉賀津也参議院議員(拍手)、塚田一郎参議院議員(拍手)、
鷲尾英一郎衆議院議員(拍手)、森ゆう子参議院議員(拍手)、
高野 守衆議院議員(拍手)、渡辺義彦衆議院議員(拍手)、
金子洋一参議院議員(拍手)、大野元裕参議院議員(拍手)、
以上でございます。ありがとうございました。
櫻井 どうもありがとうございました。先ほど皆さんの間から期せずして拍手が
湧きました。東京都知事石原慎太郎さん、北朝鮮による拉致被害者を救出する知
事の会会長でいらっしゃいます(拍手)。
今回、「知事の会」は、初めてこの国民大集会の主催者に加わってくださいま
した。ありがとうございます(拍手)。石原慎太郎知事宜しくお願いいたします。
石原慎太郎 みなさんこんにちは。9年前、有楽町の国際フォーラムで5千人を
超す方々が集まった。入りきれない人がまだ千数百人いまして、私も仲間といっ
しょに玄関まで出かけていって、路上に立っておられる人たちに色々な挨拶をし
たのを覚えています。
あれからこの拉致問題は一体何が変わったんでしょうかね。わずか数人の方々
が返ってこられはしましたが、そのあと色々な事実が発覚してきて、状況証拠だ
けからいうと200人に近い同胞がさらわれていって帰ってこない。
その間、肉親を失われたご家族の方々の無念さというか、口惜しさ、悲しさと
いうのは、これはもう本当にはかりしれないものがあると思います。
私たちはこの問題を考える時、これからの日本というものの命運を、重ねて考
えていく必要があるんじゃないでしょうか。皆さん、世界の中で、今の日本のよ
うな非常に危うい状況に置かれた国がどこにありますか。
ロシアは、敗戦のどさくさに北方4島を掠め取って返さない。北朝鮮は、状況
証拠から200人を超すかもしれない同胞を拉致し、殺し、かえりみない。隣の
シナは、尖閣諸島を自分たちの領土だと主張して、もっと確実な実効支配をする
ために、もっと過激な行動に出ると表明して、そのための艦船を整えることを今
年2月の「人民日報」に発表して、この間の事件も起こりました。
しかもその3つの国は、私たちの領土、同胞を奪いながら、かつ核兵器を持っ
ている。こういう大きな恫喝力を持った国に囲まれた国が世界中にどこにありま
すか。
そして、残念ながら日本は、それをはね返す力を持てずにきた。私は、皆さん
と一緒に、こういう政治家もいっぱいいるようだけども、考えていきたいのは、
この国の活力を失わしめたものの一つは憲法だと思いますよ(拍手)。
憲法についてすぐ、改正、改正と言うけれどね、日本人というのはなまじ小利
口だから文書にこだわりますが、改正する必要がどこにあるんですか。これは捨
て去ったらいい。廃棄したらいい。
吉田茂という政治家の最高の失敗は、サンフランシスコ条約で日本が独立を果
した時に、占領軍が占領を徹底するために、この国を無力化するために作ったこ
の憲法を廃棄することを忘れて、憲法をそのまま持続した。こんな事実は人間の
歴史にはない。しっかりした政府ができてですね、これは自民党の責任でもあり
ますが、しっかりした総理大臣が出て、「この憲法は認めない」と言った瞬間、
これを拘束する法的理由はどこにもないんですよ。
そういう状況の中で、私たちは60年間、ほとんどアメリカのおめかけさんで
きた。その旦那のアメリカさんが、だんだん力がなくなってきた。そこで色々な
問題が起こってきている。
私はくどくど申しませんが、この拉致問題にしても、政治家が、「お気の毒さ」、
「頑張ります」、「誓います」じゃあね。具体的に何かやってかなくちゃいけな
い。東京は、少なくとも東京の力の限りやりました。今もやっています。
朝総連というものが支配している朝鮮学校への援助金を打ち切りました(拍手)。
それから共産党と社会党が作った美濃部という知事の時代に、朝総連が持ってい
るいくつかの建物を外交関係のものがあるといって外交特権で固定資産税無税に
してきた。こんな馬鹿な話はない。実際そこで行われることは外交問題はまった
くない。
この間、固定資産税を取ると言ったら反発しましたが、私はもう買い手がつい
ているから払わないんだったら競売にかけるぞと言ったら、慌てて持ってきまし
たよ(拍手)。合わせて4千万円くらいのお金を。よほど慌てたんでしょうね。
主税局が、縄で縛った1万円札の束が裏表ばらばらのが2つありました。するこ
とをしたらいい。家族の方々に同情することで、私は政治責任を果したとは思え
ない。
ちょっと話題がそれますが、皆さんにご理解いただきたい。あの尖閣の問題も、
この間私は野田君に会いました。夜中に2時間くらい。「最低限これだけのこと
はやってくれ」、「私は自衛隊を置けとは言いません」。
ただですね、石垣の零細な漁民たちが、わずか数トンの小さな漁船に乗って漁
にいく。船員は一人か二人。あそこは非常にしけの多いところで、しけが来ます
と逃げて帰ってこなければならない。普通の船は、力があったらロープを流して
微速前進で船を支える。私もヨットでよくやっていますが、しけの時は。そして
しけを凌ぐんですが、あそこで密漁している台湾とシナの船は、数十トンの大き
な船で、乗員も20人近くいますから、大きな船なので島影で船を支えながら1
日、2日過ごす。そして次の漁をする。
石垣の零細漁民はそれができないから、そんなことしていたら燃料がなくなる、
今度は帰ってこれなくなる。だから、「最低限零細な漁民が使える船だまりをあ
そこに作ってくれ」、「ちっちゃな堀を作ってくれ」と言ったんです。
そして漁業無線は非常に力が弱いですから、自分の母港の石垣に届かない。だ
から、「前進の中継基地を作ってくれ」と。「考えます。1週間待ってください」。
まったく返事がこない。「もう1回待ってくれ」と言って、この金曜日にも返事
がくる筈のがこない。「週明けまで待って」。もう待てませんわ、これ。待てま
せん、私は。こんな無力な。何を慮ってか、とにかく自分の領土を守れないし、
そこを漁場にしている零細な漁民も守れない政府というのは、私はこれはちょっ
と日本人のためのものじゃない、と思いますな。
ここに民主党の諸君がいるなら、しっかりしてもらいたい。いずれにしろ私た
ちは本気でこの問題を考えていって、それをとにかく獲得しなおす。国の力とい
うものをどうやってこれから作り直していくかということをみんなで考えません
とね。
この間私が、あの宣言をした後、とにかくアメリカの連中が何と言っているか
というと、これは当然のことですが、アーミテージとかアワーズとか、今日も何
とかというのと一緒にテレビに出てきたけれど、同じことを言う。
私たちは日米安保で、石原さんが非難してクビにしたモンデールと同じように、
行動を考えていません。モンデールは、「尖閣は対象にならない」と言った。私
が、「こんなこと大使が言ったら日米関係が危なくなる」と言ったら、彼は5日
後にクビになった。それから1年半、後任大使が来るまで空席でした。
今度のクリントンの女房は、とにかく、「尖閣は防衛の対象になる」と言った。
しかしね、これはアーミテージもアワーズもみんな言う。「石原さん。あなたが
たの国の自分の領土を守るには、体を張ってでも守るという気概を示してくれな
い限り、私たちがあなたを差し置いて日本の領土を守る義理はないですよ」と。
それはありませんわ。これは(拍手)。
自分の家族が強盗に殺されそうになって、犯されようとしている時、主人が体
を張って戦わずに、まずおまわりさんを呼びに逃げて走る。そんなことでね世の
中通りますか。私はまずね、自分のことは自分で始末をつける。そのために着実
に物事を積み上げていく。そういう自覚を取戻しましょう。そうでないと、この
問題は永久に解決しないし、失われた同胞は帰ってこない。
それを私はもう1回自覚しなおして、それを遂行できる政治をみなさんの手で
作り直してください(拍手)。東京はできる限りのことをやります。これからも
やります。皆で一生懸命やりましょう(拍手)。
櫻井 どうも石原知事ありがとうございました(拍手)。国家の基本的な役割と
責任についての明確なお話です。ありがとうございました。では次に、「知事の
会」の会長代行でいらっしゃる新潟県知事泉田裕彦さんにお願いいたします(拍
手)。
泉田裕彦 みなさんこんにちは。石原会長から話がありましたので、私からは一
言とさせていただきたいと思います。
とにかく、同胞を救うため、これが動ける国家、日本が持つということが、拉
致問題解決のために一番重要なことだと思っています(拍手)。先日、安倍元総
理、松原大臣にも新潟にお越しをいただきまして、県民大会をやりました。20
00人を超える方が押しかけ、そして席もないという状況でありました。
絶対に風化をさせない。そして、同胞を取戻すことのできる国家を築いていく。
皆さんと一緒にお約束をして頑張ってまいりたいと思います。どうぞ宜しくお願
いいたします(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました。次に、鳥取県知事の平井伸治さんにお願
いいたします。「知事の会」の発起人の一人でいらっしゃいます(拍手)。
平井伸治 みなさん、こんにちは。いよいよ時来たれりなんです。今、金正恩体
制に変わったところ。この変わり端を捕えない限りは、解決はない。その気持ち
で私たちは進みたいのです。宜しくお願いいたします。
あそこに松本孟さんが来られています。松本孟さんの顔を知らない鳥取県民は
一人もいません。県民は心は一つなんです。是非とも救い出してもらいたい。松
本京子さんを救い出してもらいたい。
今日はここには党派を超えて、県会議員もたくさん来ているんです。みなさん
にこのことを是非お訴えを申し上げたいと思います。お母様の三江さんには、私
はお会いしたことがあります。手編みのセーターを持ってこられました。「京子
が編んだやつですよ、これは」とおっしゃいました。
「30年経ったけど、生きているのか、死んでいるのか分かりません。探しに行
けるものなら行きたいけれども」とおっしゃいました。もうこのお母さんも米寿
を超えておられるわけです。時がないんです。是非宜しくお願いいたします。一
緒に戦いましょう(拍手)。
(4につづく)
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 野田佳彦殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民大集会」全記録3
櫻井 どうもありがとうございます。次に、「国民の生活が第一」の幹事長、元
内閣府副大臣拉致問題担当でいらっしゃる東祥三さんにお願いいたします(拍手)。
東祥三 政治は結果でしか評価することができません。本日改めて、拉致被害者
の皆様方の全員の帰国を、不退転の決意をさせていただいたことを表明させてい
ただきたいと思います。
北朝鮮の状況がどうであれ、首謀者は亡くなりました。そして息子さんがその
権力を継承された。その継承者が首謀者が言っていることをどのように踏まえる
か。このきざしがない限り、楽観視できないと思います。
副大臣をしている時に、米国、韓国はもとより、EU議会、そしてまたバチカ
ンにも行き、日本国政府が直接実力行使することができなければ、世界中でこの
拉致問題に対しての共通の認識を持って、北朝鮮が嫌がることをすべてやるとい
うことで戦ってまいりました。残念ながらその結果はまだ出てません。
私たち政治家は2つのバッジを付けています。左に選挙区を代表する国民の代
表として何をすべきなのか、もう一方においてはブルーリボンであります。
先ほど来お話がありますとおり、もし自分自身の家族が、自分自身の娘が、息
子が、兄弟が同じような状況になった時どうするか。ここからしかこの拉致問題
解決という意識は出てこないと思います。
しかし、私たちは政治家でありますから、そのことを政府を動かしながら、個
人としてできることは追求しながら、それを努めていかなければならないと思い
ます。
松原仁さんが拉致問題(対策本部)の事務局長をやっています。どんなに彼が
頑張ったとしても、日本国の総理大臣がきちんとした日本国の意思を、言葉だけ
ではなくて、全世界に向かって、北朝鮮に対してそのことを突きつけていかない
限り、そのきっかけはこないと、このようにも思っています。
全生命を賭して、総理大臣を初めとして、政府に「言った通りちゃんとやって
くれ」ということを常に申し上げ、今後とも皆さん方の意を体して、自分自身で
きる限りのことを追求させていただくことをお誓いさせていただきまして、ご挨
拶に代えさせていただきます。
本日は参加させていただきまして本当にありがとうございます。皆さんととも
どもに戦い抜いていきたいと思います。どうもありがとうございます(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました。次に、「公明党」の拉致問題対策委員長
の竹内譲さんに宜しくお願いいたします(拍手)。
竹内譲 私どもも全員が生きていると確信をいたしておりますし、先ほどの曽我
ひとみさんのお言葉にありますように、絶対あきらめたら終わりだということを、
本当に改めて胸に突き刺さったわけでございます。
今回は例年になく、内閣総理大臣を初め、多くの各党の代表の方々がお集まり
いただきまして、このように熱気に包まれた会合になったことを大変嬉しく思っ
ています。
私どもといたしましては、少し冷静に北朝鮮の情勢をまず分析して、対応する
必要があると思っております。金正日の時代というのは、実は軍に権力を依存し
ていた時代であったと思います。
その意味で、自ら党内での権力を高めるために先軍政治をやり、そして拉致を
やり、核やミサイルをどんどんエスカレートさせていった。ところがこれが倒れ
て、亡くなりました。
金正恩に代わってから明確に変化が現われていると思います。それはこれまで
ないがしろにしてきた党が自らの実験を掌握すべく軍を押さえて、そして李英浩
総参謀長を解任し、そしてまた軍の持っていた利権を剥奪するという行為に出て
いるわけであります。これは明らかに時代が変わってきたという流れと見ていま
す。
その意味で、向こうの中で、党主導、政治主導が出てきたと分析をしておりま
して、今回の日朝協議はたまたま出てきたわけではなくて、必然のものであった
と思っています。従いまして、今回の予備協議からさらに交渉が進展する可能性
が十分にあると私どもは見ております。
先ほどの松原大臣のお話は大変正鵠を射ていると思っておりますし、大いに期
待をしたいと思っております。
私も自民党さんとともにこれまで非常に制裁を強化せよということも申し上げ
ておりました。今回の交渉の中では、政治交渉が成り立つ場面というものが必ず
来ると思っておりますので、どうぞ政府におかれましては、柔軟な交渉をしてい
ただいて是非ともこの拉致問題の全面解決への前進となるように、しっかりとやっ
ていただきたいと思っております。
結びになりますが、今国会では与野党全面対決をしておりますけれども、私ど
もはこれはまさにオールジャパンで、何としてもこの拉致問題に関しましては超
党派で団結をして北朝鮮に対して戦い抜いていきたいと思っておりますので、我
々もしっかり頑張ります。ご挨拶といたします。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 ありがとうございました。では、「みんなの党」の幹事長代理、議員立法
で北朝鮮制裁法制定に尽力なさいました水野賢一さん、お願いいたします(拍手)。
水野賢一 拉致問題というのは極めて重大な人権の侵害と同時に、極めて重大な
日本国に対する主権の侵害であり、もちろん言うまでもなく極めて重大な犯罪行
為でもあります。
ですから私たちはこれを決して風化させることなく、最後の最後まで生きて生
還をすることが実現すべく、全力で政治の場でも尽くしていかなければいけない
と考えております。
ちょうど10年前を振り返ってみますと、私事になりますが、私は当時自民党
の衆議院議員だったわけですが、その時は政府は、「対話と圧力」という言葉を
掲げていたわけですが、実は圧力というのも、現実にはかけようにもかけること
ができなかった状態だったわけであります。
具体的に言うと、圧力と言うのは例えば送金を止めるとか、貿易に制限を加え
るとか、船・万景峰号の入港を禁止するとか、これができなかったのはなぜかと
考えると、入港を禁止するための法律とか、貿易を制限するための法律とか、そ
ういう法律がなかったからです。
そこで、多くの方々のご協力も得て、2つの経済制裁法、具体的に言うと、特
定船舶入港禁止法という法律と外為法の改正というのが2004年、平成16年
に2本通ったわけです。その時先ほど、安倍総理のお話にもあった通り、色々な
議論がありました。しかし。それを通すことができた大きい原動力になったのは、
やはり国民の声、世論の声だったと思っております。
その前年、2003年、平成15年に、総選挙がありました。その時、救う会
の方々を中心として候補者や各政党に対して、そうした議員立法、そうした制裁
法について賛成ですか、反対ですか、それとも慎重ですかというアンケートもあっ
たわけです。
候補者の人たちは世論に大きく影響を受けますから、ほとんどの人たちが、8
割くらいだったと思いますけど、そういう多くの人たちがだいたい党派を超えて
賛成、少なくとも法律を整備して、圧力をかけようと思えばかけられるようにす
るという法整備については、みんな賛成と答えていて、その後、その勢いで翌年
にその法律が、一部の政党の反対派ありましたが、圧倒的多数で成立をしたわけ
です。
選挙の時の約束に対して、それをないがしろにすると、そういう政党もあるの
かもしれませんが、そうすると大きい国民のしっぺ返しがくるというのは、今ま
さに多くの人が感じていると思います。
近い内に総選挙もあると言われています。そうした中で、皆様方の声を政党に
対して、また候補者に対して、「この拉致問題は絶対に解決するんだ。そのため
に力を尽くすべきじゃないか」という声をみんなに突きつけていかれることを心
から切望します。
私たちは全力を尽くしていくことをお誓いを申し、ご挨拶と決意の表明とさせ
ていただきます。お互いに頑張りましょう(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました。今ご挨拶をいただきました各党の代表の
皆様方に加えて、今日はたくさんの国会議員の皆さん方にお出でいただいていま
す。ここで、民主党議員で、拉致議連事務局長を務めておられます笠浩史さんに、
各議員のご紹介をお願いいたします(拍手)。
笠浩史 今日は皆さん全国からお集まりをいただき、ご苦労様です。今、各党代
表よりご挨拶をいただきましたが、その他の参加議員を私から紹介させていただ
きます。
なお、去る8月30日に、拉致議連として特別総会を開かせていただき、10
0人以上の議員が集まり、今日、後ほど皆様方が決議をされる案文を合わせて確
認をさせていただきましたことも紹介をさせていただきます(拍手)。
それでは紹介をさせていただきます。
長島昭久衆議院議員(拍手)、小池百合子衆議院議員(拍手)、
山谷えり子参議院議員(拍手)、中山恭子参議院議員(拍手)、
榛葉賀津也参議院議員(拍手)、塚田一郎参議院議員(拍手)、
鷲尾英一郎衆議院議員(拍手)、森ゆう子参議院議員(拍手)、
高野 守衆議院議員(拍手)、渡辺義彦衆議院議員(拍手)、
金子洋一参議院議員(拍手)、大野元裕参議院議員(拍手)、
以上でございます。ありがとうございました。
櫻井 どうもありがとうございました。先ほど皆さんの間から期せずして拍手が
湧きました。東京都知事石原慎太郎さん、北朝鮮による拉致被害者を救出する知
事の会会長でいらっしゃいます(拍手)。
今回、「知事の会」は、初めてこの国民大集会の主催者に加わってくださいま
した。ありがとうございます(拍手)。石原慎太郎知事宜しくお願いいたします。
石原慎太郎 みなさんこんにちは。9年前、有楽町の国際フォーラムで5千人を
超す方々が集まった。入りきれない人がまだ千数百人いまして、私も仲間といっ
しょに玄関まで出かけていって、路上に立っておられる人たちに色々な挨拶をし
たのを覚えています。
あれからこの拉致問題は一体何が変わったんでしょうかね。わずか数人の方々
が返ってこられはしましたが、そのあと色々な事実が発覚してきて、状況証拠だ
けからいうと200人に近い同胞がさらわれていって帰ってこない。
その間、肉親を失われたご家族の方々の無念さというか、口惜しさ、悲しさと
いうのは、これはもう本当にはかりしれないものがあると思います。
私たちはこの問題を考える時、これからの日本というものの命運を、重ねて考
えていく必要があるんじゃないでしょうか。皆さん、世界の中で、今の日本のよ
うな非常に危うい状況に置かれた国がどこにありますか。
ロシアは、敗戦のどさくさに北方4島を掠め取って返さない。北朝鮮は、状況
証拠から200人を超すかもしれない同胞を拉致し、殺し、かえりみない。隣の
シナは、尖閣諸島を自分たちの領土だと主張して、もっと確実な実効支配をする
ために、もっと過激な行動に出ると表明して、そのための艦船を整えることを今
年2月の「人民日報」に発表して、この間の事件も起こりました。
しかもその3つの国は、私たちの領土、同胞を奪いながら、かつ核兵器を持っ
ている。こういう大きな恫喝力を持った国に囲まれた国が世界中にどこにありま
すか。
そして、残念ながら日本は、それをはね返す力を持てずにきた。私は、皆さん
と一緒に、こういう政治家もいっぱいいるようだけども、考えていきたいのは、
この国の活力を失わしめたものの一つは憲法だと思いますよ(拍手)。
憲法についてすぐ、改正、改正と言うけれどね、日本人というのはなまじ小利
口だから文書にこだわりますが、改正する必要がどこにあるんですか。これは捨
て去ったらいい。廃棄したらいい。
吉田茂という政治家の最高の失敗は、サンフランシスコ条約で日本が独立を果
した時に、占領軍が占領を徹底するために、この国を無力化するために作ったこ
の憲法を廃棄することを忘れて、憲法をそのまま持続した。こんな事実は人間の
歴史にはない。しっかりした政府ができてですね、これは自民党の責任でもあり
ますが、しっかりした総理大臣が出て、「この憲法は認めない」と言った瞬間、
これを拘束する法的理由はどこにもないんですよ。
そういう状況の中で、私たちは60年間、ほとんどアメリカのおめかけさんで
きた。その旦那のアメリカさんが、だんだん力がなくなってきた。そこで色々な
問題が起こってきている。
私はくどくど申しませんが、この拉致問題にしても、政治家が、「お気の毒さ」、
「頑張ります」、「誓います」じゃあね。具体的に何かやってかなくちゃいけな
い。東京は、少なくとも東京の力の限りやりました。今もやっています。
朝総連というものが支配している朝鮮学校への援助金を打ち切りました(拍手)。
それから共産党と社会党が作った美濃部という知事の時代に、朝総連が持ってい
るいくつかの建物を外交関係のものがあるといって外交特権で固定資産税無税に
してきた。こんな馬鹿な話はない。実際そこで行われることは外交問題はまった
くない。
この間、固定資産税を取ると言ったら反発しましたが、私はもう買い手がつい
ているから払わないんだったら競売にかけるぞと言ったら、慌てて持ってきまし
たよ(拍手)。合わせて4千万円くらいのお金を。よほど慌てたんでしょうね。
主税局が、縄で縛った1万円札の束が裏表ばらばらのが2つありました。するこ
とをしたらいい。家族の方々に同情することで、私は政治責任を果したとは思え
ない。
ちょっと話題がそれますが、皆さんにご理解いただきたい。あの尖閣の問題も、
この間私は野田君に会いました。夜中に2時間くらい。「最低限これだけのこと
はやってくれ」、「私は自衛隊を置けとは言いません」。
ただですね、石垣の零細な漁民たちが、わずか数トンの小さな漁船に乗って漁
にいく。船員は一人か二人。あそこは非常にしけの多いところで、しけが来ます
と逃げて帰ってこなければならない。普通の船は、力があったらロープを流して
微速前進で船を支える。私もヨットでよくやっていますが、しけの時は。そして
しけを凌ぐんですが、あそこで密漁している台湾とシナの船は、数十トンの大き
な船で、乗員も20人近くいますから、大きな船なので島影で船を支えながら1
日、2日過ごす。そして次の漁をする。
石垣の零細漁民はそれができないから、そんなことしていたら燃料がなくなる、
今度は帰ってこれなくなる。だから、「最低限零細な漁民が使える船だまりをあ
そこに作ってくれ」、「ちっちゃな堀を作ってくれ」と言ったんです。
そして漁業無線は非常に力が弱いですから、自分の母港の石垣に届かない。だ
から、「前進の中継基地を作ってくれ」と。「考えます。1週間待ってください」。
まったく返事がこない。「もう1回待ってくれ」と言って、この金曜日にも返事
がくる筈のがこない。「週明けまで待って」。もう待てませんわ、これ。待てま
せん、私は。こんな無力な。何を慮ってか、とにかく自分の領土を守れないし、
そこを漁場にしている零細な漁民も守れない政府というのは、私はこれはちょっ
と日本人のためのものじゃない、と思いますな。
ここに民主党の諸君がいるなら、しっかりしてもらいたい。いずれにしろ私た
ちは本気でこの問題を考えていって、それをとにかく獲得しなおす。国の力とい
うものをどうやってこれから作り直していくかということをみんなで考えません
とね。
この間私が、あの宣言をした後、とにかくアメリカの連中が何と言っているか
というと、これは当然のことですが、アーミテージとかアワーズとか、今日も何
とかというのと一緒にテレビに出てきたけれど、同じことを言う。
私たちは日米安保で、石原さんが非難してクビにしたモンデールと同じように、
行動を考えていません。モンデールは、「尖閣は対象にならない」と言った。私
が、「こんなこと大使が言ったら日米関係が危なくなる」と言ったら、彼は5日
後にクビになった。それから1年半、後任大使が来るまで空席でした。
今度のクリントンの女房は、とにかく、「尖閣は防衛の対象になる」と言った。
しかしね、これはアーミテージもアワーズもみんな言う。「石原さん。あなたが
たの国の自分の領土を守るには、体を張ってでも守るという気概を示してくれな
い限り、私たちがあなたを差し置いて日本の領土を守る義理はないですよ」と。
それはありませんわ。これは(拍手)。
自分の家族が強盗に殺されそうになって、犯されようとしている時、主人が体
を張って戦わずに、まずおまわりさんを呼びに逃げて走る。そんなことでね世の
中通りますか。私はまずね、自分のことは自分で始末をつける。そのために着実
に物事を積み上げていく。そういう自覚を取戻しましょう。そうでないと、この
問題は永久に解決しないし、失われた同胞は帰ってこない。
それを私はもう1回自覚しなおして、それを遂行できる政治をみなさんの手で
作り直してください(拍手)。東京はできる限りのことをやります。これからも
やります。皆で一生懸命やりましょう(拍手)。
櫻井 どうも石原知事ありがとうございました(拍手)。国家の基本的な役割と
責任についての明確なお話です。ありがとうございました。では次に、「知事の
会」の会長代行でいらっしゃる新潟県知事泉田裕彦さんにお願いいたします(拍
手)。
泉田裕彦 みなさんこんにちは。石原会長から話がありましたので、私からは一
言とさせていただきたいと思います。
とにかく、同胞を救うため、これが動ける国家、日本が持つということが、拉
致問題解決のために一番重要なことだと思っています(拍手)。先日、安倍元総
理、松原大臣にも新潟にお越しをいただきまして、県民大会をやりました。20
00人を超える方が押しかけ、そして席もないという状況でありました。
絶対に風化をさせない。そして、同胞を取戻すことのできる国家を築いていく。
皆さんと一緒にお約束をして頑張ってまいりたいと思います。どうぞ宜しくお願
いいたします(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました。次に、鳥取県知事の平井伸治さんにお願
いいたします。「知事の会」の発起人の一人でいらっしゃいます(拍手)。
平井伸治 みなさん、こんにちは。いよいよ時来たれりなんです。今、金正恩体
制に変わったところ。この変わり端を捕えない限りは、解決はない。その気持ち
で私たちは進みたいのです。宜しくお願いいたします。
あそこに松本孟さんが来られています。松本孟さんの顔を知らない鳥取県民は
一人もいません。県民は心は一つなんです。是非とも救い出してもらいたい。松
本京子さんを救い出してもらいたい。
今日はここには党派を超えて、県会議員もたくさん来ているんです。みなさん
にこのことを是非お訴えを申し上げたいと思います。お母様の三江さんには、私
はお会いしたことがあります。手編みのセーターを持ってこられました。「京子
が編んだやつですよ、これは」とおっしゃいました。
「30年経ったけど、生きているのか、死んでいるのか分かりません。探しに行
けるものなら行きたいけれども」とおっしゃいました。もうこのお母さんも米寿
を超えておられるわけです。時がないんです。是非宜しくお願いいたします。一
緒に戦いましょう(拍手)。
(4につづく)
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