救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「全員生存の前提の下に早期帰国のために交渉する」?斎木審議官が山谷えり子議員の質問に答弁(2005/10/14)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.10.14)


■「全員生存の前提の下に早期帰国のために交渉する」?斎木審議官が山谷えり子議員の質問に答弁

 「全員生存しておられるという前提の下に先方とその早期帰国のために交渉を
していくという、そういう立場でございます」。10月5日、参議院予算委員会
の場で、山谷えり子議員の質問に斎木昭隆外務相アジア太洋終局審議官が上記の
答弁を行なった。家族会・救う会は、北朝鮮が「死亡」「未入境」などと捏造し
たすべての主張に対し、拉致被害者の生存と早期帰国を要求してきたが、この日、
斎木審議官が改めて、生存を前提に早期帰国を要求することを明言した。

 また、中川昭一・経済産業大臣は、「対話は対話として、北朝鮮は一刻も早く
約束を守るべきだと思いますし、と同時に、現在進行形で拉致、あるいは大量破
壊兵器、ミサイルの、核の問題が現に存在している、し続けているわけでありま
すから、この圧力という手段も、何も対話があるから圧力はいったん引っ込める
という性格のものでは必ずしもない(略)」等と答弁した。
拉致関連部分の議事録は以下の通り。

◆参議院予算委員会  平成17年10月5日議事録
○山谷えり子君
  自由民主党、山谷えり子でございます。

 新憲法制定を望む声が国民の過半数となっております。国の最高法規ではあり
ますが、前文は、日本、言霊幸う国日本の命が感じられるようなものであってほ
しいと思います。小学生が朗々と暗唱できるような、また女たちが台所で大根を
刻みながらもふっと口ずさんでしまうような、そのような前文を望みます。

 私、試みの案を書いてみました。

 「四季のめぐり、恵みあふれる大八洲、豊葦原瑞穂の国に生まれ育ったわたく
したち日本国民は、睦み和らぎ、徳を高め、勤め励んで、平和の国、文化の国、
道義の国として歩んできました。美しい日本の国がらを誇り、喜びとして、これ
からも正直、親切、勤勉、節度、品位、調和、献身、進取の気性をもって、諸国
民との協和の中で輝く自由と民主主義の国として歩みます。長い歴史と伝統、家
族の絆の中で、豊かに育まれたわたくしたちは、一人一人に与えられた賜物に感
謝し、法にしたがい、国を富ませ、心を世界に開いた政治、経済、外交を展開し、
尊い生甲斐を互いに尊重する社会をつくります。人類の恒久平和、自然との共生
に心を一つにして国際社会の中で名誉ある国づくりにつとめます。愛と一致と希
望の中で、力をつくし、誠をつくし、明き清き理想に向かって進んでいくことを
誓います。」というものなんですが、明治時代は様々な方々が起草案を出されま
した。国民各位の具体的な議論の高まりを願うものでございます。

 現憲法の前文は、平和を願う諸国民の公正と信義に信頼して、我らの安全と生
存を保持しようと決意したという文章がございます。いかにもよさそうでござい
ますが、これほどよく考えてみると非現実的な前文もないわけでございまして、
この前文が正しいものであるならば北朝鮮の拉致問題も起こらないわけでござい
ます。

 本日、十月五日、横田めぐみさん四十一歳のお誕生日でございます。両親とと
もに誕生祝いができないことを本当に政治家として申し訳なく思っております。
佐々江アジア大洋州局長、十四日の二国間協議で、生存者の帰国、安否不明者の
真相究明、拉致実行犯の引渡し、三点を強く求め、このままでは厳しい対応を求
める声が強まるという国内状況を説明なさいました。生存者の帰国と言われたの
は初めてではないかと思いますが、生きていらっしゃるということで交渉をなさっ
ているわけですね。

○政府参考人(齋木昭隆君)
 お答え申し上げます。

 政府の立場としては、当然ながら、今北朝鮮にまだ残されておられる方々、拉
致の被害者の方々が生存しておられると、全員生存しておられるという前提の下
に先方とその早期帰国のために交渉をしていくという、そういう立場でございま
す。

○山谷えり子君
 今月中旬の日朝対話、どのような姿勢で臨まれますか。

○政府参考人(齋木昭隆君)
 お答えいたします。

 日朝の政府間対話、この日程、場所、出席者のレベル等々、まだ先方との間で
調整中でございまして、必ずしも報道にありますように十月の中旬ということで
決定したわけではございません。引き続き先方との間では調整を進めてまいりま
すが、今回ようやく、一年ぶり近くにわたって中断しておりました政府レベルの
先方とのやり取り、再開されるということで先方と合意したわけでございますか
ら、是非とも私どもとしては拉致問題の解決につながるような、そしてまた日朝
関係の前進につながるような成果を上げて、きちっとした対応を取ってまいりた
いというふうに思っております。

○山谷えり子君
 必ず成果を上げるという御覚悟で臨まれるわけですね。

○政府参考人(齋木昭隆君)
 お答えいたします。

 私どもとしては、交渉には真剣に臨みたいと思っておりますし、何とか成果を
上げるべく全力を尽くしたいと思っております。

○山谷えり子君
 昨年十二月二十四日、細田官房長官は、誠意ある回答がない場合、厳しい対応
を取ると言われました。

 中川経済産業大臣にお伺いいたします。経済制裁についての御所見、お伺いし
ます。

○国務大臣(中川昭一君)
 私もこの拉致という問題は、一人の人間あるいは一人の政治家として、一刻も
早く普通に暮らしていらっしゃった人たちが普通に日本で御家族と暮らすように、
政治として、あるいはまた行政として、最大限努力していかなければならない喫
緊の課題だというふうに思っております。

 そういう中で、昨年、参議院の本会議で可決、成立していただきました改正外
為法、これは我が国の平和及び安全の維持のために特に必要があるときは、輸出
入等の停止を閣議において、ここは主務大臣じゃなくて閣議ということになって
おりますけれども、閣議において決定できるようにすると。主務大臣は財務大臣、
経済産業大臣、私が行うということを追加をしていただきました。これは当然、
拉致問題あるいは北朝鮮の核、大量破壊兵器を念頭に置いたものだというふうに
考えております。拉致問題を始めとして状況は何にも変わっていないというふう
に私は認識をしております。

 対話と圧力というのが北朝鮮に対する交渉の基本姿勢でございまして、対話に
つきましては先日も長期間にわたって行われたわけでありますけれども、対話と
圧力という中の一つの手法として、この輸出入の停止と、輸出入等の停止という
ことは現に法律にあるわけでございますから、私はこの拉致問題解決、一日も早
い解決のためにこういう法律を作っていただいたわけでございますので、これを
早く発動しろという声は拉致家族の皆さん、あるいは多くの国民の皆さん、ある
いは山谷議員も同じお考えではないかと思いますけれども、多くの国会の先生方
もそういうお考えの方が多いというふうに私は理解をしております。

 したがいまして、拉致問題解決のためにあらゆる手段を使う、対話、圧力、あ
らゆる手段を使っていくという中でこの法律があるわけでございますから、主務
大臣といたしまして、この拉致問題、一日も早い解決のためにこの法律が機能す
るということであれば、一刻も早くこの法律も発動すべきではないかというのが
私の考えであります。

 しかし、あくまでもこれは閣議決定ということでございますので、総理始め、
閣議決定という手続が必要だということももう言うまでもないことでございます
けれども、ともに拉致問題解決のために私も全力を尽くしていきたいというふう
に考えております。

○山谷えり子君
 できるだけ早くというのは、今回の日朝対話ということでございますか、後と
いう、その成果によってということですか。

○国務大臣(中川昭一君)
 今外務省から御答弁ありましたように、今、日朝対話をするということになっ
ているわけで、これは一つの成果だというふうに御家族も会見でおっしゃってお
られました。

 対話と圧力というのは、この対話があるから圧力は待つという性格のものでは
必ずしもない。対話と圧力、両方あってもいいという判断もあり得ると思います。
ですから、対話は対話として、北朝鮮は一刻も早く約束を守るべきだと思います
し、と同時に、現在進行形で拉致、あるいは大量破壊兵器、ミサイルの、核の問
題が現に存在している、し続けているわけでありますから、この圧力という手段
も、何も対話があるから圧力はいったん引っ込めるという性格のものでは必ずし
もないというふうに理解しております。

○山谷えり子君
 特定失踪者問題調査会は三十日、国井えり子さんについて拉致濃厚と発表しま
した。これで拉致濃厚としたのは三十四人でございます。この三十四人、きちん
と一応ヒアリングをしたり調査したりして濃厚ということを言っているわけでご
ざいますが、拉致問題連絡・調整室が対策本部にならないがゆえに全く調べがで
きないと。この状況をどうお考えでございますか。

○委員長(小野清子君)
 どなたがお答えになりますか。

○山谷えり子君
 齋木審議官。

○政府参考人(齋木昭隆君)
 必ずしも私がお答え申し上げるのが適当かどうか分かりませんけれども、内閣
全般にかかわることでございますし、今内閣の中に拉致の御家族も含めた被害者
の方々に対する支援、連絡調整等を行う部屋というのが設けられております。ま
た、当然のことながら、この内閣の中に、一体となって関係の省庁、多岐にわた
りますけれども、これらが緊密に、局長レベルも含めて随時情報交換、また対応
について協議をしておる、そういう体制を取っておりますので、今後とも関係各
省庁、より緊密に、連絡の効果を上げながらこの拉致問題の解決に向けて取り組
んでまいりたいと考えております。

○山谷えり子君
 これは本当に対策本部に格上げしてきちんと取り組んでいただきたいというふ
うに思います。







 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)


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