国連人権理事会強制的失踪作業部会で陳述(2012/11/10)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2012.11.10)
■国連人権理事会強制的失踪作業部会で陳述
11月10日、家族会・救う会代表は国連人権理事会強制的失踪作業部会に出席し、
同部会4人の委員の前で陳述を行った。出席したのは、家族会飯塚繁雄代表と松木
信宏さん、救う会西岡力会長、そして特定失踪者木村かほるさんの姉である天内み
どりさん、荒木和博調査会代表の5人だ。また、政府を代表して岡田隆大使が同席し
た。
家族会は、2001年4月に同部会に家族の審査申請をし、同月同部会から正式に正式
な調査議題として受理され、現在まで11年間継続して審査がつづいている。具体的
には毎年、同部会から関係政府、すなわち北朝鮮と日本政府に家族会メンバーの所
在確認に関する情報提供が要請される。日本政府はそのたびに代表が部会に出席し
て詳しい情報提供を行ない、拉致被害者がいまだに北朝鮮に不法に抑留されている
と主張し、北朝鮮は当初は拉致などしていないと言っていたが、2002年9月以降は8
人は死亡、それ以外は北朝鮮に入っていないとの嘘を強弁し続けて現在に至っている。
部会の委員の発言は完全非公開とされているためここで10日のやりとりを記すこ
とはひかえるが、各委員は被害者と家族への強い同情と拉致を実行した北朝鮮への
怒りを強く抱きながら審議にあたっていると、強く感じられ心強かった。同部会は
問題解決まで継続して北朝鮮による拉致を扱い続けると約束した。
以下は飯塚代表の陳述内容だ。
国連人権理事会強制的失踪作業部会 陳述 2012.11.9
飯塚繁雄 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表
尊敬する強制的失踪作業部会委員の皆様、本日は北朝鮮によって愛する家族を
不当に拉致された被害者家族の声をきいていただく貴重な機会をいただいたこ
とに、心から感謝いたします。
私たち「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」は、2001年4月に貴部会に申請
をし、同月貴部会から正式に正式な調査議題として受理されました。
それから11年間継続して審査いただいていることにも感謝します。
最近では、7月の第97回作業部会会合に対して、政府認定被害者でないものの特
定失踪者問題調査会が北朝鮮による拉致の可能性が高いとしており、
日本政府としてもその可能性があるとして捜査、調査をし、北朝鮮にも情報の
提供を要請している藤田進さんの家族が所在確認を申請し、正式な調査議題と
して受理されたところです。
本日は、日本政府認定の拉致被害者で2001年4月以降、貴部会で審査いただ
いている拉致被害者田口八重子の兄である私飯塚繁雄がこの間の状況を説明い
たします。この席には、同じく日本政府認定の拉致被害者で2001年4月以降貴
部会で審査をいただいている拉致被害者松木薫の弟、松木信弘さん、先に言及
しました藤田進さんと同じく拉致の可能性が高い木村かおるさんのお姉さん
天内(あまない)みどりさん、現在我々の代理人である「北朝鮮に拉致された
日本人を救出するための全国協議会」会長西岡力さん、「特定失踪者問題調査
会」代表の荒木和博さんほか、政府関係者が同席しています。
北朝鮮は当初、拉致などしていないと否定していましたが、2002年9月、訪朝
した小泉純一郎首相に対して金正日が拉致を認め謝罪し、貴部会で審査をして
いただいた被害者を含む5人を帰国させるという大きな成果がありました。
しかし私の妹、田口八重子をはじめとする8人については一方的に「死亡」し
たと通告し、また、曽我ミヨシさん達4人の日本政府認定の拉致被害者は
「北朝鮮に入ったことがない」と強弁して現在に至っています。
彼らの主張がいかに根拠のないものかという点に関しては、日本政府が提出し
ている資料に詳しく述べられているとおりです。たとえば、私の妹田口八重子
と、ここに同席している松木信弘さんの兄、松木薫さんについては北朝鮮は交
通事故で死亡したと通報してきましたが、彼らがだしてきた「交通事故記録」
の書類は死亡者の名前のところが白く塗りつぶしてあるでたらめなもので、と
ても死亡という主張を裏付けるものとは言えません。
また、田口八重子が拉致されていることが判明したのは、大韓航空機爆破テ
ロの犯人である金賢姫さんが、八重子から日本人に化ける教育を受けたと証言
したことが契機でした。しかし、北朝鮮は2002年9月に田口八重子を拉致した
ことを認めながらも「大韓航空機テロは韓国のでっち上げ」「金貴姫北朝鮮人
ではない」という従来の主張を変えませんでした。
北朝鮮が生きている田口八重子を死亡したと決め付けた理由は、彼女が帰っ
てくると大韓航空機テロが、金正日の命令で実施された国家テロだという事実
が暴露されることを恐れたためだと、私たちは考えています。拉致もテロです
が、拉致の目的も、テロリストを外国人に化けさせて北朝鮮のテロ犯行を隠そ
うという恐るべきことだったのです。
北朝鮮は2008年8月、拉致問題は解決済だという従来の立場をくつがえして、
「生存者を帰還させるための調査やり直し」を約束しました。ところが一ヶ月
も経たないのちに、その約束履行を中止すると一方的に宣言して現在に至って
います。
田口八重子は34年前に拉致されたとき、1歳と2歳の幼児の母でした。当時2歳
だった長女はいま結婚して子供がいます、八重子の孫です。また1歳だった息子
はいま35歳となり、母親を救出するための国民活動に参加しています。金賢姫
さんの証言によると八重子は北朝鮮の地で子供たちのことを思い泣いていたとい
います。ところが北朝鮮は「本人が北朝鮮に3日程度なら観光がてら行きたいと
いう意向を海岸で示したから連れてきた」と伝えています。これを信じるなら
ば八重子は子供を捨てた薄情な母親になります。2人の子供を愛していた母親が、
どうして北朝鮮に観光に行くなどと言うでしょうか。人間の尊厳を深いところ
で踏みにじる、非人道的で許しがたい主張です。
今この瞬間も、八重子や松木薫さんたちは北朝鮮の地で助けがくるのを待って
います。一日でも早く、八重子たちが日本に戻り愛する肉親と抱き合うことが
出来るように貴部会においても、ご尽力いただければ幸いです。
以上
以上
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■野田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 野田佳彦殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■国連人権理事会強制的失踪作業部会で陳述
11月10日、家族会・救う会代表は国連人権理事会強制的失踪作業部会に出席し、
同部会4人の委員の前で陳述を行った。出席したのは、家族会飯塚繁雄代表と松木
信宏さん、救う会西岡力会長、そして特定失踪者木村かほるさんの姉である天内み
どりさん、荒木和博調査会代表の5人だ。また、政府を代表して岡田隆大使が同席し
た。
家族会は、2001年4月に同部会に家族の審査申請をし、同月同部会から正式に正式
な調査議題として受理され、現在まで11年間継続して審査がつづいている。具体的
には毎年、同部会から関係政府、すなわち北朝鮮と日本政府に家族会メンバーの所
在確認に関する情報提供が要請される。日本政府はそのたびに代表が部会に出席し
て詳しい情報提供を行ない、拉致被害者がいまだに北朝鮮に不法に抑留されている
と主張し、北朝鮮は当初は拉致などしていないと言っていたが、2002年9月以降は8
人は死亡、それ以外は北朝鮮に入っていないとの嘘を強弁し続けて現在に至っている。
部会の委員の発言は完全非公開とされているためここで10日のやりとりを記すこ
とはひかえるが、各委員は被害者と家族への強い同情と拉致を実行した北朝鮮への
怒りを強く抱きながら審議にあたっていると、強く感じられ心強かった。同部会は
問題解決まで継続して北朝鮮による拉致を扱い続けると約束した。
以下は飯塚代表の陳述内容だ。
国連人権理事会強制的失踪作業部会 陳述 2012.11.9
飯塚繁雄 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表
尊敬する強制的失踪作業部会委員の皆様、本日は北朝鮮によって愛する家族を
不当に拉致された被害者家族の声をきいていただく貴重な機会をいただいたこ
とに、心から感謝いたします。
私たち「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」は、2001年4月に貴部会に申請
をし、同月貴部会から正式に正式な調査議題として受理されました。
それから11年間継続して審査いただいていることにも感謝します。
最近では、7月の第97回作業部会会合に対して、政府認定被害者でないものの特
定失踪者問題調査会が北朝鮮による拉致の可能性が高いとしており、
日本政府としてもその可能性があるとして捜査、調査をし、北朝鮮にも情報の
提供を要請している藤田進さんの家族が所在確認を申請し、正式な調査議題と
して受理されたところです。
本日は、日本政府認定の拉致被害者で2001年4月以降、貴部会で審査いただ
いている拉致被害者田口八重子の兄である私飯塚繁雄がこの間の状況を説明い
たします。この席には、同じく日本政府認定の拉致被害者で2001年4月以降貴
部会で審査をいただいている拉致被害者松木薫の弟、松木信弘さん、先に言及
しました藤田進さんと同じく拉致の可能性が高い木村かおるさんのお姉さん
天内(あまない)みどりさん、現在我々の代理人である「北朝鮮に拉致された
日本人を救出するための全国協議会」会長西岡力さん、「特定失踪者問題調査
会」代表の荒木和博さんほか、政府関係者が同席しています。
北朝鮮は当初、拉致などしていないと否定していましたが、2002年9月、訪朝
した小泉純一郎首相に対して金正日が拉致を認め謝罪し、貴部会で審査をして
いただいた被害者を含む5人を帰国させるという大きな成果がありました。
しかし私の妹、田口八重子をはじめとする8人については一方的に「死亡」し
たと通告し、また、曽我ミヨシさん達4人の日本政府認定の拉致被害者は
「北朝鮮に入ったことがない」と強弁して現在に至っています。
彼らの主張がいかに根拠のないものかという点に関しては、日本政府が提出し
ている資料に詳しく述べられているとおりです。たとえば、私の妹田口八重子
と、ここに同席している松木信弘さんの兄、松木薫さんについては北朝鮮は交
通事故で死亡したと通報してきましたが、彼らがだしてきた「交通事故記録」
の書類は死亡者の名前のところが白く塗りつぶしてあるでたらめなもので、と
ても死亡という主張を裏付けるものとは言えません。
また、田口八重子が拉致されていることが判明したのは、大韓航空機爆破テ
ロの犯人である金賢姫さんが、八重子から日本人に化ける教育を受けたと証言
したことが契機でした。しかし、北朝鮮は2002年9月に田口八重子を拉致した
ことを認めながらも「大韓航空機テロは韓国のでっち上げ」「金貴姫北朝鮮人
ではない」という従来の主張を変えませんでした。
北朝鮮が生きている田口八重子を死亡したと決め付けた理由は、彼女が帰っ
てくると大韓航空機テロが、金正日の命令で実施された国家テロだという事実
が暴露されることを恐れたためだと、私たちは考えています。拉致もテロです
が、拉致の目的も、テロリストを外国人に化けさせて北朝鮮のテロ犯行を隠そ
うという恐るべきことだったのです。
北朝鮮は2008年8月、拉致問題は解決済だという従来の立場をくつがえして、
「生存者を帰還させるための調査やり直し」を約束しました。ところが一ヶ月
も経たないのちに、その約束履行を中止すると一方的に宣言して現在に至って
います。
田口八重子は34年前に拉致されたとき、1歳と2歳の幼児の母でした。当時2歳
だった長女はいま結婚して子供がいます、八重子の孫です。また1歳だった息子
はいま35歳となり、母親を救出するための国民活動に参加しています。金賢姫
さんの証言によると八重子は北朝鮮の地で子供たちのことを思い泣いていたとい
います。ところが北朝鮮は「本人が北朝鮮に3日程度なら観光がてら行きたいと
いう意向を海岸で示したから連れてきた」と伝えています。これを信じるなら
ば八重子は子供を捨てた薄情な母親になります。2人の子供を愛していた母親が、
どうして北朝鮮に観光に行くなどと言うでしょうか。人間の尊厳を深いところ
で踏みにじる、非人道的で許しがたい主張です。
今この瞬間も、八重子や松木薫さんたちは北朝鮮の地で助けがくるのを待って
います。一日でも早く、八重子たちが日本に戻り愛する肉親と抱き合うことが
出来るように貴部会においても、ご尽力いただければ幸いです。
以上
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TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
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みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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