救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「めぐみさんも辛光洙が拉致」で会見(2006/01/06)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.01.06-2)
 
 年末から年始にかけて、北朝鮮による拉致の実行犯に関する情報が次々に報道
された件で、家族会・救う会は、本日1月6日、東京・友愛会館で会見した。参
加者と発言の概要は以下の通り。

■「めぐみさんも辛光洙が拉致」で会見

参加者 家族会=横田早紀江さん、増元照明事務局長、横田拓也事務局次長
    救う会=佐藤勝巳会長、平田隆太郎事務局長

発言概要
■横田早紀江さん
 辛光洙がめぐみを拉致したことは一昨年11月末、米軍の座間キャンプで曽我
ひとみさんから聞いていた。ひとみさんもめぐみも辛光洙から学んだこと、また
辛光洙がめぐみを連れていったことを聞いたが、外には出さないでほしいと頼ま
れていた。しかし、NHKからその情報について確認を求められたので、正直に
答えた。ひとみさんは政府や警察には話していたと思う。外交のカードとしてとっ
ているのだろうと思っていた。支援室も「言わないで」と言ってきた。

 また、年末に蓮池さんが、「めぐみの元夫は韓国人」と言ったとの報道を聞い
たが、これは初めて聞いた。

 さらに、ひとみさんが、「めぐみは5、6人の男に拉致された」と言ったとの
報道も、初めて聞いたことだった。聞いてびっくりした。以前にそのことを聞い
た時は「何も聞いていません」という答だった。ひとみさんはあまりしゃべらな
い方で、座間でも、めぐみさんも辛光洙が拉致した、ということをそっと言われ
た。

 めぐみがいない時に、辛光洙がひとみさんに「私がめぐみさんを拉致した」と
言ったとの話は聞いていなかった。

 辛光洙が北朝鮮に返されるかもしれないという時は、韓国大使館や外務省にお
願いにいった。できる限りのことをやった。もう長い時間がたっているのに、国
がどうしてはっきりした態度をとれないのかという思いばかりが強い。

 北朝鮮は何を言うかわからない国だ。交渉でも色々なことを考える国だから本
当のことが分からない。ひとみさんがそう聞いたことは本当でも、本当のことは
分からないだろう。そういう国だからこそ、政府がきちんと糾してほしい。

■増元照明さん
 曽我さんには何回も会っているが、今回の話は初めて聞いた。帰国した5人は、
横田めぐみさんのことは横田家に、うちの姉のことは増元家だけに伝えるという
やり方なので、今回も同じやり方だったのだろうと理解している。

 今回、拉致は組織的・国家的犯罪であったことが益々明らかになった。辛光洙
が指令する立場にあったのなら、拉致を目的とした組織がどれだけあったのかも
解明すべきだ。政府は、実行犯を必ず引き渡すようにしてほしい。今回は拉致認
定を受けている被害者に関する情報だけだったが、特定失踪者についても必ず実
行犯が出てくると思う。

 実行犯の引渡しがなければ全面解決とは言えない。全面解決がなければ国交正
常化もすべきでない。

 今回の証言に関する報道は、いつの証言かが分からない。うす暗い夜に拉致さ
れて実行犯の顔が分かるだろうか。誰が実行犯かを北朝鮮で聞いたのか、帰国し
て写真をみて分かったのか。そこが分からないとなんとも言えない面がある。
 
 
■横田拓也さん
 実行犯の一人が辛光洙であるとの証言については、一昨年の11月の末に、家
族4人で聞いていたが、曽我さんの意向を尊重してきた。2、3日前、地村さん
夫妻の実行犯は辛光洙との情報が出たので、これを追う形で出した方がいいと思っ
ていた時に、NHKの情報について問いかけがなされたので話した。当時は、ジェ
ンキンスさんの裁判の行方がどうなるか不明な時期でもあったし、曽我さんに迷
惑をかけてはいけないと思っていた。北朝鮮はこわれた時計のように「拉致問題
は解決済み」と言ってきたが、(犯人の引渡しまでは)拉致問題は未解決である
ことが判明した。問題は、辛光洙など実行犯だけにとらわれるべきではないとい
うことだ。命令者は金正日であるからだ。

 次に、めぐみの夫(キム・チョルジュン)が韓国人拉致被害者であると蓮池さ
んが話したとの報道については、これまで4人とも聞いていない。11月初旬に
インターネット上に情報があったのは知っている。そこで、いつこの問題を当局
に話したのかを明らかにしてほしい。当局へは証言していて政府が知っていたの
であれば、日朝交渉に活用できていたのかを問い詰める必要がある。キム・チョ
ルジュンは髪の毛や血液の提供を断ったが、もし知っていたなら対抗措置を講じ
られた筈である。

 証言をしていなかったのであれば、それ自体が問題だ。命がかかっている問題
について、国家間でわたりあっている問題なのだから。北朝鮮の主張に対し、
「違う」と言えるかどうかが大事だと思う。今後の日朝交渉で解決に具体的な結
果がでないならば制裁の発動を講じてほしい。

 さらに、1対1で情報を聞くと不合理な問題が発生しかねない。家族会、救う
会、調査会と5人が合同で、情報を交換することが大事だと思う。また、安明進
氏にも会って貰い、情報をつき合わせてほしい。

■佐藤勝巳会長
 一連の報道が事実との前提で言うと、小泉首相と金正日との平壌宣言は何だっ
たのかということになる。辛光洙が日本人拉致の責任者的な立場にあったとすれ
ば、国交正常化を目的とする宣言はうかつな宣言ということになる。日本側は国
益を損なうからだ。

 よく、「誠意ある対応」と言うが、あの政権に「誠意ある対応」を求めること
がどういうことなのか、今回改めて考えさせられた。問題を提起すると、また
「デマだ、でっちあげだ」と言ってくるだろう。そういう時の政府の対応が問わ
れ続けてきたのである。

 ジェンキンスさんの出版をきっかけに、多くの国から拉致していたことが分か
り、拉致問題が一挙に国際化した。これを見て、被害者家族は、5人が証言して
くれればもっと前進があるのではないか、と期待しながら抑えてきたのも事実だ。

 辛光洙が釈放された2000年に、引渡しを求めるよう警視庁、外務省、韓国
大使館に働きかけを行なったが、外事課は日韓間では「犯罪人引渡し条約がない
から要求できない」と言っていた。韓国では、辛光洙は北朝鮮に返すリストに当
初入っていなかったのに、返す直前に大統領府の命令で入れたことが後で分かっ
た。日本側の消極さもあるが、韓国政府が意図的に返した面がある。



 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)


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担当:平田隆太郎(事務局長info@sukuukai.jp)
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カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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