崔銀姫のフランス人拉致被害者に関する証言(2006/03/12)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.03.12)
3月10日の本ニュースで、レバノン人拉致被害者がフランス人、イタリア人、オ
ランダ人拉致被害者を目撃していたという証言情報を、現地の新聞記事から紹介した。
実はフランス女性が拉致されているという情報は、崔銀姫と金賢姫の証言にもある。
本日はその証言を紹介したい。
家族会・救う会はこれらの情報を、英訳や可能なら仏訳し、国際社会に広く訴える
計画だ。
■崔銀姫のフランス人拉致被害者に関する証言
81年にわたしが元興里にいたとき、フランス人の女性を拉致してきた話を聞いて、
大きな衝撃を受けたことがある。北朝鮮が外国人を、特に外国の女性たちを拉致して
くるのは、外国語教師を確保するためのようだ。あまりにも呆れた目的ではないか。
まさに、目的のために手段を選ばず、だ。世界が眼中にないのだろうか。
北朝鮮は、外国人を必要とするたびに、体格のよい美男子の工作員を該当国に潜入
させる。時には整形手術までさせて派遣するという。一つの例として、当時フランス
に派遣されていた工作員は、東洋の富豪の子息のふりをして、これはと思った女性に
接近、物量攻勢で誘惑した。そのフランス女性は虚栄心が強かったのか、誘惑に負け
工作員と婚約するに至った。
工作員は婚約者に婚約記念旅行をしようといって中国に連れて行き観光旅行をさせ
たのち北朝鮮まで連れて来た。両親に挨拶をしてからパリに戻ろうと話して、平壌に
おびき寄せたのである。
平壌空港に到着すると、その工作員はどこかに消えて、代わりに別の工作員が現れ、
その女性を引き受けた。フランス女性が婚約者を探してほしいと頼むと、新しく担当
した工作員が「そんな人はここにはいない」といって、彼女を招待所に軟禁し、洗脳
工作を始めた。
騙されて拉致されたことを知ったフランス女性は、泣き叫んで抗議をし、自分は法
律を専攻しているからどんな経路を通じてでも国際機関に訴えると身悶えしたが、つ
いに彼女はどこかに再び引っぱっていかれ、消息が絶えた。おそらく、彼女もどこか
の村で、北の工作員たちにフランス語を教えているのかもしれない。これが、わたし
に彼女の話を伝えてくれた人の推測だった。
(崔銀姫・申相玉『闇からの谺・下?春文庫31?32頁)
■金賢姫の外国人拉致被害者に関する証言
一、二年でなく長年の間招待所生活する者は、いくつもの招待所を転々としながら
生活することになっており、そのたびごとに食事係のおばさんも替わるようになって
いるのは当然である。そしてその制限された期間に招待所で生活をともにするおばさ
んたちの話の種は、当然自分の家に滞在した工作員の話だった。
「この前拉致されてきたかわいい外国人の女性がいたんだけど、北朝鮮工作員にだま
されて連れてこられたんだって。北朝鮮にくるやその工作員はどこかに消えてしまい、
その外国人女性は自分を連れてきた工作員を探してくれと何回も頼んだけど、たわご
とを言うな、と毎日殴られていたのよ……。私を自分のお母さんだ、と言ってすがり
ついて泣いたりして、私も本当に困ったよ……。生活環境が突然変わって太ると、指
導員がやせろやせろと暇さえあれば責めたてて……。別れるときはあの大きなきれい
な目から大粒の涙をボロボロとこぼして、私と一緒に生活すると言って離れるのをい
やがって……」
そんなふうに話をする招待所のおばさんの純朴な顔には、見るも哀れ、聞くも哀れ
だという同情の表情がうかがえた。
(金賢姫『忘れられない女 李恩恵先生との二十ヵ月』文春文庫248?249頁)
※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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3月10日の本ニュースで、レバノン人拉致被害者がフランス人、イタリア人、オ
ランダ人拉致被害者を目撃していたという証言情報を、現地の新聞記事から紹介した。
実はフランス女性が拉致されているという情報は、崔銀姫と金賢姫の証言にもある。
本日はその証言を紹介したい。
家族会・救う会はこれらの情報を、英訳や可能なら仏訳し、国際社会に広く訴える
計画だ。
■崔銀姫のフランス人拉致被害者に関する証言
81年にわたしが元興里にいたとき、フランス人の女性を拉致してきた話を聞いて、
大きな衝撃を受けたことがある。北朝鮮が外国人を、特に外国の女性たちを拉致して
くるのは、外国語教師を確保するためのようだ。あまりにも呆れた目的ではないか。
まさに、目的のために手段を選ばず、だ。世界が眼中にないのだろうか。
北朝鮮は、外国人を必要とするたびに、体格のよい美男子の工作員を該当国に潜入
させる。時には整形手術までさせて派遣するという。一つの例として、当時フランス
に派遣されていた工作員は、東洋の富豪の子息のふりをして、これはと思った女性に
接近、物量攻勢で誘惑した。そのフランス女性は虚栄心が強かったのか、誘惑に負け
工作員と婚約するに至った。
工作員は婚約者に婚約記念旅行をしようといって中国に連れて行き観光旅行をさせ
たのち北朝鮮まで連れて来た。両親に挨拶をしてからパリに戻ろうと話して、平壌に
おびき寄せたのである。
平壌空港に到着すると、その工作員はどこかに消えて、代わりに別の工作員が現れ、
その女性を引き受けた。フランス女性が婚約者を探してほしいと頼むと、新しく担当
した工作員が「そんな人はここにはいない」といって、彼女を招待所に軟禁し、洗脳
工作を始めた。
騙されて拉致されたことを知ったフランス女性は、泣き叫んで抗議をし、自分は法
律を専攻しているからどんな経路を通じてでも国際機関に訴えると身悶えしたが、つ
いに彼女はどこかに再び引っぱっていかれ、消息が絶えた。おそらく、彼女もどこか
の村で、北の工作員たちにフランス語を教えているのかもしれない。これが、わたし
に彼女の話を伝えてくれた人の推測だった。
(崔銀姫・申相玉『闇からの谺・下?春文庫31?32頁)
■金賢姫の外国人拉致被害者に関する証言
一、二年でなく長年の間招待所生活する者は、いくつもの招待所を転々としながら
生活することになっており、そのたびごとに食事係のおばさんも替わるようになって
いるのは当然である。そしてその制限された期間に招待所で生活をともにするおばさ
んたちの話の種は、当然自分の家に滞在した工作員の話だった。
「この前拉致されてきたかわいい外国人の女性がいたんだけど、北朝鮮工作員にだま
されて連れてこられたんだって。北朝鮮にくるやその工作員はどこかに消えてしまい、
その外国人女性は自分を連れてきた工作員を探してくれと何回も頼んだけど、たわご
とを言うな、と毎日殴られていたのよ……。私を自分のお母さんだ、と言ってすがり
ついて泣いたりして、私も本当に困ったよ……。生活環境が突然変わって太ると、指
導員がやせろやせろと暇さえあれば責めたてて……。別れるときはあの大きなきれい
な目から大粒の涙をボロボロとこぼして、私と一緒に生活すると言って離れるのをい
やがって……」
そんなふうに話をする招待所のおばさんの純朴な顔には、見るも哀れ、聞くも哀れ
だという同情の表情がうかがえた。
(金賢姫『忘れられない女 李恩恵先生との二十ヵ月』文春文庫248?249頁)
※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)
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