救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

カンタティー・タイ外相と面会?家族会・救う会(2006/05/13)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.05.13-1)


■カンタティー・タイ外相と面会?家族会・救う会

 家族会・救う会は、来日中の大国カンタティー外相の要望を受け、東京・目黒
区のホテルにて面会、約90分間懇談した。参加者は、家族会の横田滋・早紀江
代表夫妻、飯塚繁雄副代表、増元照明事務局長、救う会の佐藤勝巳会長、平田隆
太郎事務局長、山岸丈良事務局次長の6人。横田代表より招きへのお礼とともに
家族会の活動経過やアノチャさん家族との接触のいきさつなどについて説明、ま
た、家族会出席者はそれぞれの拉致被害について手短に報告した。また、外相か
らは、北朝鮮が外国人を拉致した意図等について質問があり、家族会・救う会か
ら詳しい説明を行った。カンタティー外相の発言の概要は以下の通り。

カンタティー外相の発言概要
 面会に来てくださってありがとう。今タイ政府が大変心配しているのは、人が
いなくなって北朝鮮からの情報が出てくるということだ。タイと北朝鮮は去年、
国交樹立30周年を迎えた。長い国交関係がある。私は2回北朝鮮を訪問したこ
とがある。1回目は与党の代表者として、そして2回目が国交30周年のとき外
相として訪問した。2回ともジェンキンスさんの本が出版される前のことだ。

 タイ政府がわかっているのは、アノーチャーがマカオで78年に行方不明にな
り、その後音信不通ということ。ジェンキンスさんの本にはアノーチャーと思わ
れる写真が載っている。これが分かった後、すぐアノーチャーの家族を外務省に
呼び、家族からどういうふうにアノーチャーが行方不明になったか具体的に話し
てもらった。この件はタイでもニュースになり新聞にもアノーチャーの写真が載っ
た。

 アノーチャーの家族の一人から次のように聞いた。アノーチャーがマカオで働
いていたときの友達が、「アノーチャーは、『ある男性とお茶・ご飯に行って1
時間程度で帰ってくる。もし1時間経って帰ってこなかったら警察に通報してく
れ』と言って出かけた。それっきりアノーチャーは帰ってこなかった」と、2、
3ヵ月後にタイに戻ってアノーチャーの家族に伝えた。その友達はマカオで警察
に通報したが、家族は通報しなかった。それ以降アノーチャーからの連絡はなかっ
た。

 私は、北朝鮮政府に、真実を知りたいという書簡を出した。タイ政府は行方不
明者としており、拉致という結論は出していないが、一番の決め手はアノーチャー
の写真だった。それをもとに北朝鮮政府に要請した。北朝鮮政府からの返事は、
アノーチャーは北朝鮮にいない、アノーチャーに似た人もいない、というものだっ
た。

 この件は非常に難しいと考えている。最初に日本人が感じた気持ちと似ている
のではないかと思う。タイ政府の方針としては、しばらくの間は二国間関係を使っ
てアノーチャーと家族が会える、あるいは連絡がとれるようにすること。その後
アノーチャーがタイに帰ってくるか北朝鮮に残るかどうか彼女自身が決断するこ
とになる。

 タイ政府としては、日本の、このような問題に直面している家族に同情するし、
ぜひがんばっていただきたい。

 日本側にアノーチャーに関する追加情報があったら伝えてほしい。その情報に
基づいて今後の対応を決めていく。私自身、西独で育ったこともあり、肉親が離
れ離れになっていることの心の痛みが充分分かる。

 家族会・救う会の皆さんとは情報交換・意見交換を続けていって、一緒にがんば
ろう。


 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)



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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

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担当:平田隆太郎(事務局長info@sukuukai.jp)
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