北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!国際セミナー報告8(2014/03/14)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.03.14)
■北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!国際セミナー報告8
◆やがて必ず彼は家族と両親の元に帰ってくる
親愛なる国際拉致解決連合の友人たち、そして2014年東京会議のすべての参加
者の皆様へ
2014年3月3日
私たちの兄弟であり、息子であるデヴィド・ルイス・スネドンが中国の雲南省
で姿を消して、約10年になります。流暢な韓国語を話し、中国語の日常会話も
できたデヴィドは、様々な証拠から、北朝鮮に連れ去られ、そこでネイティブの
英語教師として日を送っていると私たちは考えています。
彼は、まさに人生これからという時に、意に反して拉致されたのです!彼を失っ
て再会を望む私たちの気持ちがどれほどのものか、言葉に表すのは、今日におい
ても容易ではありません。
実際、デヴィドの無事と帰還を毎日祈っている、彼の甥や姪に当たる私の子供
たちのほとんどは、まだデヴィドに会ったことがなく、彼の姿や声の調子、笑う
さまを覚えている者となればおそらく一人もいないと思います。
彼の不在をどうやり過ごしてきたのかと友人や職場の同僚に問われれば、私は
次のように答えたものです。「彼はこの世から去っていったと知る方が、まだ、
彼の置かれた状況や健康、彼を捉えている者たちのこと、そして一体いつ帰って
くるのかと考え続けるより、はるかに楽かも知れない」。しかし、この長い、根
気を要する旅において、私たちは何とか、やがて必ず彼は家族と両親の元に帰っ
てくるという大いなる希望と信念を得るに至りました。
デヴィドの帰還を追求する中で、私たちは幸いにも、日本で拉致被害者救出に
取り組んでいる人々、とりわけ、姿を消した家族に関し、同じ苦痛と心配に耐え
てきた多くの家族会の人々と出会うことができました。
喪失感と痛みを背負いながらも、同じ重荷と心痛に耐えている家族が他にもい
るという事実が、私たち家族の心を軽くしてくれます。私たちが今辿っている道
を既に辿った人たち、しかも多くの場合、悲嘆が私たちを襲うずっと以前から辿っ
てきた人たちがいるという事実に、私たちは大いに力づけられます。
この思い、この心構えを通じて、私たちは、デヴィドのために、そしてすべて
の拉致被害者のために戦い続けるという熱意とたゆまぬ闘志を維持しています。
すべての人がすぐに帰れますように!
さらに私たちは、この凄まじい犯罪に巻き込まれた家族たちが、各国の為政者
に事態を認知させるため、勇気を振り絞り、力を合わせて闘ってきたことに感謝
します。さらに私たちは、すべての責任ある政府当局者に対し、そして中でもア
メリカの当局者に対し、道義的に正しいことのために立ち上がり、状況を変え、
拉致被害者の帰還に資するよう求めます。
しかし、この活動において、わが愛する家族、拉致被害者の帰還を唯一の到達
点と位置づけるなら、あるいは利己的ともなりかねません。私たちは何年も苦し
んできましたが、何百万という罪なき北朝鮮の住民も、政府がもたらす弾圧や迫
害、人権蹂躙、栄養失調、恐怖、言語を絶する拷問などに苦しみ続けています。
彼
らは、この苦痛と弾圧の「冬」を、生涯にわたって、否、何世代にもわたって
耐えてきました。彼らの窮状や受難を忘れ、よりよき日の実現に戦おうとしない
なら、私たちは怠慢の誹りを免れないでしょう。愛する家族を取り戻すという心
からの願いとともに、北朝鮮の打ち捨てられた人々のことも忘れないようにしま
しょう。
希望と機会と自由に満ちた、暖かく、日の当たる夏の朝を彼らも迎えられるよ
う、その闘いを支援しましょう。すべての拉致被害者と家族に思いを馳せながら、
私たちは、北朝鮮の虐げられた人々のためにも祈っています。彼らも私たち同様
苦しんでいます。彼らも私たち同様、いつの日か痛みから解放されるでしょう。
すべての人々が速やかに解放されること、それが私たちの望み、スネドン家の望
みです。
私たちの声が届く限りの人々がたいまつを掲げ、仮借ない姿勢で、決してひる
むことなく、決して諦めることなく、朝鮮半島の光り輝く日を心待ちにしつつ、
抑圧が終わるその時まで進み続けたいと思います。
敬意を込めて
ジェームズ・スネドン(兄)
ロイ(父)、キャスリーン(母)、そしてスネドン家のすべてを代表して(拍手)
◆外務省は、中国人も拉致されていると言うべき
島田 ドイナ・ブンベアさんについては、国連調査委員会の報告書に実名で出て
いますが、スネドンさんに関しては名前がでてこない。このことに関してスネド
ン家は、アメリカ国務省、オバマ政権に対して、大変不満を持っておられます。
スネドンさんのことは、『ウォールストリート・ジャーナル』、これは日本の
拉致問題対策本部も働きかけて、アメリカの有力紙に拉致疑惑としてちゃんと載っ
ています。なのになぜ国務省が報告書の中に押し込めなかったのか。国務省が要
するに中国に気を使ってまじめにやっていないという印象をスネドン家は強く持っ
ておられます。
さっき西岡さんが話をした、国連安保理決議1441号について一言だけ付け
加えると、これは2002年に、イラクのサダム・フセインに対してなされた決
議で、湾岸戦争中に拉致されたクウェート人、この第三国人に関して「返せ」と
いうものですが、これは全会一致で通っています。
中国、ロシアも賛成し、シリアまで、何を考えたのか賛成しています。このロ
シアですが、ドイナ・ブンベアさんのお父さんはロシア軍人なんです。従って、
ロシアに対して、拒否権を発動するなと日本政府が働きかけ、「ドイナさんのお
父さんは理事吾人ですよ」としっかり言ってもらいたい。
そして、中国人拉致被害者のことも孔令●(ホン・レ ンイン)さん、蘇妙珍
(ソー・ミウチュン)さんの実名をあげて、調査委員会の報告書に書いています。
そして本報告以外に付録があって、調査委員会とジュネーブの中国代表部との往
復書簡をそのまま載せています。●=讐の隹を貝に
調査委員会は、孔令●さん、蘇妙珍さんはどうなっているのかと質問し、中国
側は完全に無視、黙殺で、返答していない状況です。そして孔令●さんは、大韓
航空機爆破事件の金賢姫(キム・ヒョンヒ)に中国語を教えていたことも報告書
に書いてあります。
つまり中国人が拉致されて、テロの手助けまでさせられたと、そこまで指摘さ
れているのに全く黙殺しています。これは国際的な場で厳しく追及していただき
たいと思います。
安保理決議に拉致問題を入れようとすると、さっき西岡さんが言いましたが、
中国が反対する。中国はいつも「拉致は日朝二国間の問題の問題だから多国間の
枠組みで持ち出すな」と主張しているわけですが、それに対して日本政府は、こ
れまで中国に遠慮して言ってこなかったのですが、「中国人の拉致被害者もいる
でしょう」ということを言ってほしいと思います(拍手)。
櫻井よしこ このような話を聞きますと、ありとあらゆる局面で拉致問題の解決
をはばんでいる要素の一つが中国であること、そして大国アメリカが今中国に非
常に気兼ねをして言うべきことを言わない、これは拉致問題に関して決していい
方向に行かないわけで、むしろ足をひっぱるわけです。
そのことを私たちは勇気をもってきちんと公表して、正しいことを主張してい
かなければならないと思います。
次に、有本恵子さんのお父さん、有本明弘さんにお話をお願いします。
2.14.29
◆憲法改正は、拉致被害者救出交渉に不可欠
有本明弘 これを読むと時間が少し伸びますがいいですか。
櫻井よしこ しっかりやってください(拍手)。
有本明 これは昨年の運動方針について私の考え方を述べたものです。(以下朗
読)
家族会・救う会の今後の運動方針案を拝見いたしました。
私達には出来ない事柄を実行して頂き感謝しています。
「勝負の年の延長戦」というのもよくわかりますが、昨年警察は800人以上の
拉致の可能性を排除できない行方不明者を発表し、拉致事件の内容が一変しまし
た。
国民の多くは、政府認定の拉致被害者はもとより、後者の多数に及ぶ行方不明
者の問題も重要だと思う図式が生まれて来ました。
その中で、西岡力さんや荒木和博さんは「拉致被害者救出への道は何か」を見
つけなくてはならないと、私は思っています。
私は当初、拉致被害者救出は、我が国では総理大臣の仕事だと思っていました。
25年前、竹下総理の時に、北朝鮮にいると娘達の手紙が北海道に届きました。
その後海部総理大臣と続き、北海道の石岡家に着いた北朝鮮からの手紙を、総
理宛に書留郵便で送りましたが、何人かの秘書に問い合わせても「知らない知ら
ない」の言葉だけで無視されました。
安倍晋太郎外務大臣当時に私の家内が手紙を持って行った事が、後日安倍晋三
総理の言動になっているのであります。
私は2年前の国民大集会で初めて「憲法改正を唱える先生方を選んで下さる事
をお願いします」と私の気持ちを文章にして読み上げ挨拶としました。
以後の集会でも、私の思いを文章にして読み上げ、書き残しております。
歴代の総理が拉致問題は、他国に主権を侵されていると言いながらも、憲法が
独立国としての憲法でない平和憲法であり他国との争いが出来ないということで、
総理以下外務省、警察等は動こうとしなかったのであります。
そしてそれは、現在までも続いているのです。
東京集会の時だったと思いますが、私が西岡力さんを指さして「運動体は問題
の急所に迫ってもらいたい」と発言しました。
何百人という拉致被害者を助け出すには、外部に対して対抗出来る組織を立ち
上げるしかないのです。
そしてそれを作るためには、憲法を変えるしかないのです。
安倍総理の唱える憲法改正は、拉致被害者救出のための交渉のスタートライン
に立つためには不可欠なのです。
荒木和博さんは、「イージス艦を北朝鮮沖に持っていき自衛隊で救出すべきだ」
等言っていますが、その通りの事が出来る様に憲法を改正しなければならないの
です。
北朝鮮に変化が起これば現憲法下でも話は出来ると思いますが、この様に考え
ていくと、拉致被害者救出はこの先何年かかるかわかりません。
安倍総理は、日米同盟の強化に努め、核とミサイルの問題を米国に早期に解決
するように求め、それと同時期に拉致問題を解決するしか我が国では解決方法が
無いと私は思っています。
それは、安倍内閣総理大臣施政方針演説に「北朝鮮には拉致・核・ミサイルの
諸懸案の包括的な解決に向けて具体的な行動を取るよう強く求めます」と有るよ
うに、これが歴代我が国総理大臣の発言であります。
ただ私の知る25年間の各総理大臣はこの事に関して無言であった総理が目立ち
ました。
家族会が発足し、佐藤勝巳救う会会長の時に初めて私達家族会は、小渕総理と
会いました。
その時、小渕総理から「佐藤さん、この間題はどうしたら良いんでしょうな?」
と言った言葉が出てきています。
小渕総理は、人間的に正直な人であるため思っていることが、そのまま言葉に
なって出て来たと思っています。
この事実を考えて見ますと、日本国総理大臣が「外国に拉致された日本人を救
出せよ」と命令を出す部署が無いのであります。
外務省、警察、自衛隊では何も出来ないのが実情です。
安倍総理は、憲法改正を唱え再度総理の座につきました。
そして、これを実現するために国民投票があるとも聞いています。
私は、憲法改正には長い時間がかかると安倍総理からも聞いています。
1?2年の内には、必ず国民投票は有り、必ず成功させるために総理も全力を尽
くして発言してくれると私は信じています。
私は、憲法を改正し拉致被害者を救出出来る部署を国民合意の上で作り出すこ
とが不可欠と考え、この事を北朝鮮による拉致問題に関心をお持ちの皆様方に知っ
ていただくことが急務であると思っています。
私は、運動方針案3.家族会・救う会の運動戦略にある「日本は死人を生き返
らせろという無理な要求をしている」とする北朝鮮と総連の謀略宣伝とそれに呼
応する国内勢力の動きを打ち破らなければならない」にある国内勢力の動きに一
番関心を持っている一人であります。
憲法改正の国民投票は、この人達との戦いであり「イエス」、「ノー」で二分
するものです。
いつ行われるかわからない国民投票の日が「勝負の日」であることを日本全国
の国民に知って頂くことが、家族会と全国救う会の最大の仕事であると思ってい
ます。
そして、「わが国政府および世論への訴え」にあるよど号グループ関係者に関
する私の考えについて書いておきます。
北海道の石岡家に送られて来た北朝鮮からの手紙等の証拠資料は、金丸・田辺
両氏の訪朝後、我が国の報道機関、週刊文春により明確な証拠として公開されま
した。
北朝鮮に拉致された石岡亨、有本恵子、松木薫の3名は、間違いなくよど号犯
妻たちの犯行とわかっています。
そして北朝鮮が言っている様に死んではいません。
金正日が嘘を言ったことがはっきりした以上、全員が生存していると日本政府
も私も思っています。
この3名は、明らかに北朝鮮工作員の仕業ではないのです。
同じように北朝鮮から手紙が来た寺越さんは、1988年9月石岡家に手紙が来る1
年前のことだったと思います。
私は今まで寺越さんと手紙のことについてお話をしたことは有りませんが、着
いた手紙を取り扱った人でその後の結果が大きく変わってしまったと思っていま
す。
先に書いた様に憲法を変えなければ、安倍総理も北朝鮮に対し強力な交渉をす
ることが出来ません。
日本航空機をハイジャックして北朝鮮に行き、日本国に対する反撃の力をつけ
るための仲間を集めに、ハイジャック犯の妻たちがヨーロッパに出向き日本人獲
得作戦をしたと自ら認めています。
よど号グループ関係者たちと子供の事で争いを起こした八尾恵さんが変心して、
「私が恵子さんを騙して北朝鮮へ送り込んだ」とテレビ朝日で発言しました。
八尾恵等と一緒に行動したよど号グループの妻たちは、日本に子供達と帰国し
て何も発言せず、旅券法違反の罪だけで済んでいます。
私の知人は、八尾恵を逮捕すべきだと言います。
そして大手を振って帰ってきたよど号グループの妻たちも八尾恵と同じく共犯
関係になるのであります。
この日本に帰国したよど号グループの妻及び子供達には支援するグループがい
ます。
このグループのリーダーは誰なのか私は知りませんが、菅直人元総理も大金を
寄付していると報道されています。
こういう事実を知っても私達は何も出来ず、日本の国はおかしいなと思うだけ
であり、彼らには、日本の法律等に熟知している人間がいて、法の網をかいくぐ
りのうのうと生活しているのです。
今北朝鮮で生活しているよど号グループの指名手配犯は、「逮捕しないのであ
れば日本に帰る」と言っているらしいが、それならば今後訪朝する人で人格があ
る人ならば、よど号グループに会って「嘘をつき騙して北朝鮮に連れ込んだ人達
と一緒に帰国してはどうか。それとも一生北朝鮮で死を迎えるのか」と聞き質し
て頂きたい。
いずれ本格的な日朝交渉が始まれば、我が国は拉致実行犯の引渡しが明確に政
府方針の中に書かれており、帰国したよど号グループ及び子供達も人生の晩年は
潔い話で終わらせる事を彼らに伝えて頂きたい。
(9につづく)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!国際セミナー報告8
◆やがて必ず彼は家族と両親の元に帰ってくる
親愛なる国際拉致解決連合の友人たち、そして2014年東京会議のすべての参加
者の皆様へ
2014年3月3日
私たちの兄弟であり、息子であるデヴィド・ルイス・スネドンが中国の雲南省
で姿を消して、約10年になります。流暢な韓国語を話し、中国語の日常会話も
できたデヴィドは、様々な証拠から、北朝鮮に連れ去られ、そこでネイティブの
英語教師として日を送っていると私たちは考えています。
彼は、まさに人生これからという時に、意に反して拉致されたのです!彼を失っ
て再会を望む私たちの気持ちがどれほどのものか、言葉に表すのは、今日におい
ても容易ではありません。
実際、デヴィドの無事と帰還を毎日祈っている、彼の甥や姪に当たる私の子供
たちのほとんどは、まだデヴィドに会ったことがなく、彼の姿や声の調子、笑う
さまを覚えている者となればおそらく一人もいないと思います。
彼の不在をどうやり過ごしてきたのかと友人や職場の同僚に問われれば、私は
次のように答えたものです。「彼はこの世から去っていったと知る方が、まだ、
彼の置かれた状況や健康、彼を捉えている者たちのこと、そして一体いつ帰って
くるのかと考え続けるより、はるかに楽かも知れない」。しかし、この長い、根
気を要する旅において、私たちは何とか、やがて必ず彼は家族と両親の元に帰っ
てくるという大いなる希望と信念を得るに至りました。
デヴィドの帰還を追求する中で、私たちは幸いにも、日本で拉致被害者救出に
取り組んでいる人々、とりわけ、姿を消した家族に関し、同じ苦痛と心配に耐え
てきた多くの家族会の人々と出会うことができました。
喪失感と痛みを背負いながらも、同じ重荷と心痛に耐えている家族が他にもい
るという事実が、私たち家族の心を軽くしてくれます。私たちが今辿っている道
を既に辿った人たち、しかも多くの場合、悲嘆が私たちを襲うずっと以前から辿っ
てきた人たちがいるという事実に、私たちは大いに力づけられます。
この思い、この心構えを通じて、私たちは、デヴィドのために、そしてすべて
の拉致被害者のために戦い続けるという熱意とたゆまぬ闘志を維持しています。
すべての人がすぐに帰れますように!
さらに私たちは、この凄まじい犯罪に巻き込まれた家族たちが、各国の為政者
に事態を認知させるため、勇気を振り絞り、力を合わせて闘ってきたことに感謝
します。さらに私たちは、すべての責任ある政府当局者に対し、そして中でもア
メリカの当局者に対し、道義的に正しいことのために立ち上がり、状況を変え、
拉致被害者の帰還に資するよう求めます。
しかし、この活動において、わが愛する家族、拉致被害者の帰還を唯一の到達
点と位置づけるなら、あるいは利己的ともなりかねません。私たちは何年も苦し
んできましたが、何百万という罪なき北朝鮮の住民も、政府がもたらす弾圧や迫
害、人権蹂躙、栄養失調、恐怖、言語を絶する拷問などに苦しみ続けています。
彼
らは、この苦痛と弾圧の「冬」を、生涯にわたって、否、何世代にもわたって
耐えてきました。彼らの窮状や受難を忘れ、よりよき日の実現に戦おうとしない
なら、私たちは怠慢の誹りを免れないでしょう。愛する家族を取り戻すという心
からの願いとともに、北朝鮮の打ち捨てられた人々のことも忘れないようにしま
しょう。
希望と機会と自由に満ちた、暖かく、日の当たる夏の朝を彼らも迎えられるよ
う、その闘いを支援しましょう。すべての拉致被害者と家族に思いを馳せながら、
私たちは、北朝鮮の虐げられた人々のためにも祈っています。彼らも私たち同様
苦しんでいます。彼らも私たち同様、いつの日か痛みから解放されるでしょう。
すべての人々が速やかに解放されること、それが私たちの望み、スネドン家の望
みです。
私たちの声が届く限りの人々がたいまつを掲げ、仮借ない姿勢で、決してひる
むことなく、決して諦めることなく、朝鮮半島の光り輝く日を心待ちにしつつ、
抑圧が終わるその時まで進み続けたいと思います。
敬意を込めて
ジェームズ・スネドン(兄)
ロイ(父)、キャスリーン(母)、そしてスネドン家のすべてを代表して(拍手)
◆外務省は、中国人も拉致されていると言うべき
島田 ドイナ・ブンベアさんについては、国連調査委員会の報告書に実名で出て
いますが、スネドンさんに関しては名前がでてこない。このことに関してスネド
ン家は、アメリカ国務省、オバマ政権に対して、大変不満を持っておられます。
スネドンさんのことは、『ウォールストリート・ジャーナル』、これは日本の
拉致問題対策本部も働きかけて、アメリカの有力紙に拉致疑惑としてちゃんと載っ
ています。なのになぜ国務省が報告書の中に押し込めなかったのか。国務省が要
するに中国に気を使ってまじめにやっていないという印象をスネドン家は強く持っ
ておられます。
さっき西岡さんが話をした、国連安保理決議1441号について一言だけ付け
加えると、これは2002年に、イラクのサダム・フセインに対してなされた決
議で、湾岸戦争中に拉致されたクウェート人、この第三国人に関して「返せ」と
いうものですが、これは全会一致で通っています。
中国、ロシアも賛成し、シリアまで、何を考えたのか賛成しています。このロ
シアですが、ドイナ・ブンベアさんのお父さんはロシア軍人なんです。従って、
ロシアに対して、拒否権を発動するなと日本政府が働きかけ、「ドイナさんのお
父さんは理事吾人ですよ」としっかり言ってもらいたい。
そして、中国人拉致被害者のことも孔令●(ホン・レ ンイン)さん、蘇妙珍
(ソー・ミウチュン)さんの実名をあげて、調査委員会の報告書に書いています。
そして本報告以外に付録があって、調査委員会とジュネーブの中国代表部との往
復書簡をそのまま載せています。●=讐の隹を貝に
調査委員会は、孔令●さん、蘇妙珍さんはどうなっているのかと質問し、中国
側は完全に無視、黙殺で、返答していない状況です。そして孔令●さんは、大韓
航空機爆破事件の金賢姫(キム・ヒョンヒ)に中国語を教えていたことも報告書
に書いてあります。
つまり中国人が拉致されて、テロの手助けまでさせられたと、そこまで指摘さ
れているのに全く黙殺しています。これは国際的な場で厳しく追及していただき
たいと思います。
安保理決議に拉致問題を入れようとすると、さっき西岡さんが言いましたが、
中国が反対する。中国はいつも「拉致は日朝二国間の問題の問題だから多国間の
枠組みで持ち出すな」と主張しているわけですが、それに対して日本政府は、こ
れまで中国に遠慮して言ってこなかったのですが、「中国人の拉致被害者もいる
でしょう」ということを言ってほしいと思います(拍手)。
櫻井よしこ このような話を聞きますと、ありとあらゆる局面で拉致問題の解決
をはばんでいる要素の一つが中国であること、そして大国アメリカが今中国に非
常に気兼ねをして言うべきことを言わない、これは拉致問題に関して決していい
方向に行かないわけで、むしろ足をひっぱるわけです。
そのことを私たちは勇気をもってきちんと公表して、正しいことを主張してい
かなければならないと思います。
次に、有本恵子さんのお父さん、有本明弘さんにお話をお願いします。
2.14.29
◆憲法改正は、拉致被害者救出交渉に不可欠
有本明弘 これを読むと時間が少し伸びますがいいですか。
櫻井よしこ しっかりやってください(拍手)。
有本明 これは昨年の運動方針について私の考え方を述べたものです。(以下朗
読)
家族会・救う会の今後の運動方針案を拝見いたしました。
私達には出来ない事柄を実行して頂き感謝しています。
「勝負の年の延長戦」というのもよくわかりますが、昨年警察は800人以上の
拉致の可能性を排除できない行方不明者を発表し、拉致事件の内容が一変しまし
た。
国民の多くは、政府認定の拉致被害者はもとより、後者の多数に及ぶ行方不明
者の問題も重要だと思う図式が生まれて来ました。
その中で、西岡力さんや荒木和博さんは「拉致被害者救出への道は何か」を見
つけなくてはならないと、私は思っています。
私は当初、拉致被害者救出は、我が国では総理大臣の仕事だと思っていました。
25年前、竹下総理の時に、北朝鮮にいると娘達の手紙が北海道に届きました。
その後海部総理大臣と続き、北海道の石岡家に着いた北朝鮮からの手紙を、総
理宛に書留郵便で送りましたが、何人かの秘書に問い合わせても「知らない知ら
ない」の言葉だけで無視されました。
安倍晋太郎外務大臣当時に私の家内が手紙を持って行った事が、後日安倍晋三
総理の言動になっているのであります。
私は2年前の国民大集会で初めて「憲法改正を唱える先生方を選んで下さる事
をお願いします」と私の気持ちを文章にして読み上げ挨拶としました。
以後の集会でも、私の思いを文章にして読み上げ、書き残しております。
歴代の総理が拉致問題は、他国に主権を侵されていると言いながらも、憲法が
独立国としての憲法でない平和憲法であり他国との争いが出来ないということで、
総理以下外務省、警察等は動こうとしなかったのであります。
そしてそれは、現在までも続いているのです。
東京集会の時だったと思いますが、私が西岡力さんを指さして「運動体は問題
の急所に迫ってもらいたい」と発言しました。
何百人という拉致被害者を助け出すには、外部に対して対抗出来る組織を立ち
上げるしかないのです。
そしてそれを作るためには、憲法を変えるしかないのです。
安倍総理の唱える憲法改正は、拉致被害者救出のための交渉のスタートライン
に立つためには不可欠なのです。
荒木和博さんは、「イージス艦を北朝鮮沖に持っていき自衛隊で救出すべきだ」
等言っていますが、その通りの事が出来る様に憲法を改正しなければならないの
です。
北朝鮮に変化が起これば現憲法下でも話は出来ると思いますが、この様に考え
ていくと、拉致被害者救出はこの先何年かかるかわかりません。
安倍総理は、日米同盟の強化に努め、核とミサイルの問題を米国に早期に解決
するように求め、それと同時期に拉致問題を解決するしか我が国では解決方法が
無いと私は思っています。
それは、安倍内閣総理大臣施政方針演説に「北朝鮮には拉致・核・ミサイルの
諸懸案の包括的な解決に向けて具体的な行動を取るよう強く求めます」と有るよ
うに、これが歴代我が国総理大臣の発言であります。
ただ私の知る25年間の各総理大臣はこの事に関して無言であった総理が目立ち
ました。
家族会が発足し、佐藤勝巳救う会会長の時に初めて私達家族会は、小渕総理と
会いました。
その時、小渕総理から「佐藤さん、この間題はどうしたら良いんでしょうな?」
と言った言葉が出てきています。
小渕総理は、人間的に正直な人であるため思っていることが、そのまま言葉に
なって出て来たと思っています。
この事実を考えて見ますと、日本国総理大臣が「外国に拉致された日本人を救
出せよ」と命令を出す部署が無いのであります。
外務省、警察、自衛隊では何も出来ないのが実情です。
安倍総理は、憲法改正を唱え再度総理の座につきました。
そして、これを実現するために国民投票があるとも聞いています。
私は、憲法改正には長い時間がかかると安倍総理からも聞いています。
1?2年の内には、必ず国民投票は有り、必ず成功させるために総理も全力を尽
くして発言してくれると私は信じています。
私は、憲法を改正し拉致被害者を救出出来る部署を国民合意の上で作り出すこ
とが不可欠と考え、この事を北朝鮮による拉致問題に関心をお持ちの皆様方に知っ
ていただくことが急務であると思っています。
私は、運動方針案3.家族会・救う会の運動戦略にある「日本は死人を生き返
らせろという無理な要求をしている」とする北朝鮮と総連の謀略宣伝とそれに呼
応する国内勢力の動きを打ち破らなければならない」にある国内勢力の動きに一
番関心を持っている一人であります。
憲法改正の国民投票は、この人達との戦いであり「イエス」、「ノー」で二分
するものです。
いつ行われるかわからない国民投票の日が「勝負の日」であることを日本全国
の国民に知って頂くことが、家族会と全国救う会の最大の仕事であると思ってい
ます。
そして、「わが国政府および世論への訴え」にあるよど号グループ関係者に関
する私の考えについて書いておきます。
北海道の石岡家に送られて来た北朝鮮からの手紙等の証拠資料は、金丸・田辺
両氏の訪朝後、我が国の報道機関、週刊文春により明確な証拠として公開されま
した。
北朝鮮に拉致された石岡亨、有本恵子、松木薫の3名は、間違いなくよど号犯
妻たちの犯行とわかっています。
そして北朝鮮が言っている様に死んではいません。
金正日が嘘を言ったことがはっきりした以上、全員が生存していると日本政府
も私も思っています。
この3名は、明らかに北朝鮮工作員の仕業ではないのです。
同じように北朝鮮から手紙が来た寺越さんは、1988年9月石岡家に手紙が来る1
年前のことだったと思います。
私は今まで寺越さんと手紙のことについてお話をしたことは有りませんが、着
いた手紙を取り扱った人でその後の結果が大きく変わってしまったと思っていま
す。
先に書いた様に憲法を変えなければ、安倍総理も北朝鮮に対し強力な交渉をす
ることが出来ません。
日本航空機をハイジャックして北朝鮮に行き、日本国に対する反撃の力をつけ
るための仲間を集めに、ハイジャック犯の妻たちがヨーロッパに出向き日本人獲
得作戦をしたと自ら認めています。
よど号グループ関係者たちと子供の事で争いを起こした八尾恵さんが変心して、
「私が恵子さんを騙して北朝鮮へ送り込んだ」とテレビ朝日で発言しました。
八尾恵等と一緒に行動したよど号グループの妻たちは、日本に子供達と帰国し
て何も発言せず、旅券法違反の罪だけで済んでいます。
私の知人は、八尾恵を逮捕すべきだと言います。
そして大手を振って帰ってきたよど号グループの妻たちも八尾恵と同じく共犯
関係になるのであります。
この日本に帰国したよど号グループの妻及び子供達には支援するグループがい
ます。
このグループのリーダーは誰なのか私は知りませんが、菅直人元総理も大金を
寄付していると報道されています。
こういう事実を知っても私達は何も出来ず、日本の国はおかしいなと思うだけ
であり、彼らには、日本の法律等に熟知している人間がいて、法の網をかいくぐ
りのうのうと生活しているのです。
今北朝鮮で生活しているよど号グループの指名手配犯は、「逮捕しないのであ
れば日本に帰る」と言っているらしいが、それならば今後訪朝する人で人格があ
る人ならば、よど号グループに会って「嘘をつき騙して北朝鮮に連れ込んだ人達
と一緒に帰国してはどうか。それとも一生北朝鮮で死を迎えるのか」と聞き質し
て頂きたい。
いずれ本格的な日朝交渉が始まれば、我が国は拉致実行犯の引渡しが明確に政
府方針の中に書かれており、帰国したよど号グループ及び子供達も人生の晩年は
潔い話で終わらせる事を彼らに伝えて頂きたい。
(9につづく)
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