救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

韓国メディアが拉致問題を大きく報道?救う会・家族会訪韓(2006/05/23)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.05.23-1)


■韓国メディアが拉致問題を大きく報道?救う会・家族会訪韓

 5月16日(火)、韓国ソウル市で、横田めぐみさんの父滋さん、弟哲也さん
と、金英男さんの母崔桂月さん、姉英子さんの面会が実現した。既に4月11日、
横田めぐみさんの夫の可能性があるとされていた金英男さんが、めぐみさんの夫
である可能性が極めて高いとの鑑定結果が伝えられており、北朝鮮による日韓の
拉致被害者家族が奇しくも親戚として面会することとなった。

 家族会・救う会では、上記面会の他、拉致問題について韓国の世論喚起に役立
てばと、5月15日から17日まで訪韓した。

 参加者と活動概要は以下の通り。

 参加者は、家族会から横田 滋代表、横田哲也さん、増元照明事務局長、平野
フミ子さんが、また救う会から西岡力常任副会長、平田隆太郎事務局長が参加し
た。その他拉致問題連絡・調整室、外務省等の政府関係者にも同行していただい
た。

 15日は、既報の通り自由北朝鮮放送で家族会が日本語での訴えを録音した他、
金聖民自由北朝鮮放送代表(拉北者同士会会長)と西岡力救う会常任副会長が韓
国語で話し合う形で録音を行った。夜は、大島正太郎・駐韓日本大使から大使公
邸に招いていただき夕食会を行った。

 16日は、午前中、韓国・拉致被害者家族協議会(崔 祐英会長)、朝鮮戦争
拉致被害者家族協議会(李 美一代表)の核・ミサイル事務所を訪問し、関係者
と旧交を温め懇談した。午後は、拉北者家族会(崔 成龍代表)の事務所を訪問
した。事務所のある建物の大講堂で上記の両家族会面会が行われたが、約300
人の日韓を中心とする報道陣が集まり、家族会訪韓のニュースが毎日新聞・テレ
ビ等のトップニュースとして大きく取り上げられた。この関心が一時的なことで
はなく、韓国で拉致問題への関心が高まり継続されるきっかけとなれば訪韓の成
果となる。同時に、拉致問題の早期解決が韓国政府においても対応せざるをえな
い課題となることが望まれる。

 また、両家族の面会では、長い年月にわたり家族が引き離された苦悩を共有し
てきた方々ならではの感慨があったと思われた。また両家族は希望の光が差し始
めたことも感じながら、一日も早い解決を願う気持ちも全く同じのようであった。
一刻も早く、すべての拉致被害者を救出し、引き裂かれたすべての家族を再会さ
せることが関係国政府の義務であり、早期に北朝鮮に毅然とした圧力をかけるこ
とが求められる。

 17日は、ハンナラ党本部で、朴槿恵党首などと面会した。訪韓数日前に、朴
槿恵氏より「家族に是非会いたい」とのメッセージが報道を通して伝えられ、2
003年にも会っていただいているので、面会を依頼したところ実現したもので
ある。朴槿恵党首の主な発言は以下の通り。

・北朝鮮の非道な拉致は全世界が注目している重要な問題だ。韓国政府が問題解
決に乗り出すことを強く求める。

・日本政府は数年前から努力し、その結果、北朝鮮に拉致を認めさせ、一部が帰
国した。これをみるにつけ、私には考えることがある。

・ハンナラ党は昨年末、家族会が始めた黄色いリボン運動に参加した。また、北
朝鮮人権法案を提出したが、現在政府は南北会談が最優先で国際協力は行うが、
人権法案の審議に応じていない。また1000万人署名運動も開始した。

・ちゃんとした政府なら国民が拉致されれば、救出せずにはおれないだろう。救
出して再会させるのが政府の義務だ。

 帰国後の会見で、西岡力・救う会常任副会長は以下のことを述べた。

・韓国の対応が今後注目されるが、進展によっては憂慮される可能性を感じた。
今回の訪韓で、「ハンギョレ新聞」の社説は、「拉致家族の痛みをゆるめるため
に先頭に立たねばならない」とのタイトルで、「横田めぐみ問題は、北朝鮮人権
問題と共に、北朝鮮の孤立化政策の一環として利用されることに注意しなければ
ならない」とし、また、被害者に同情しつつ、誰の責任なのか、誰が拉致し何を
されたのかには全く触れていない。韓国人に化ける工作員要請のために拉致され
たことを全く書かない。今後、韓国が拉致問題を北朝鮮援助の口実にしかねない
ことが憂慮される。これは、世界の動向に逆行する動きだ。6月に予定されてい
る金大中訪朝もその一環である。

・また、一部の韓国人被害者のみを帰国させ、他のすべての被害者の救出を終結
させかねない。朴槿恵ハンナラ党首も8万人以上いる朝鮮戦争時の捕虜について
は触れなかった。ハンギョレ新聞も書いていない。朝鮮戦争時の拉致被害者救出
を放棄したから戦後の拉致が行われ、そして日本、世界へと拉致が広がったのだ。
我々は、朝鮮戦争拉致被害者家族協議会(李 美一代表)のメンバーに会ったし、
5月27日の日韓連帯東京集会、28日の国民大集会にも招く予定だ。米国は、
朝鮮戦争時の拉致被害者と脱北者に下院で証言させ、戦後の被害者家族は招かな
かった。米国はそこまで視野に入れている。すべての拉致被害者救出が先で、経
済協力は後の話だ。この原則に同意する人を世界中に増やしたい。
 以下、次回。





 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)



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