救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!国際セミナー報告9(2014/03/14)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.03.14-2)

■北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!国際セミナー報告9

櫻井よしこ 有本さんの心情は本当によく分かるものがあります。次に横田早紀
江さん、お願いいたします。

◆世界中がよかったと思えるようなことが起こればと

横田早紀江 皆様こんにちは。今日は本当に有意義な国際セミナーに参加させて
いただきました。

 私は、めぐみがいなくなった新潟の11月15日の夕方のことを思い出してい
ました。本当にその瞬間から凍りついたようになった。そして、あの子はどこに
行ったんだろうと、海をさ迷い歩いていました。あおの時は発狂するような時間
を過ごしてきました。どの方も同じように苦しんで、今日までこられたと思いま
す。

 20年もかかってやっと、北朝鮮の平壌に住んでいるようだよということで、
やっとあの子の一つの黒点が見えたんです。20年間も分からなかったので、ど
うしてそんなところにいるんですかというぐらいなことがありました。

 国連人権調査委員会の立ち上げがあり、2月17日に記者会見、ここまでくる
のに17年も様々な活動が展開され、多くの国民の皆さんが参加され、多くの救
う会のみなさんのご尽力で、みんなで力を併せて、やっとこんな大きなところま
で問題が展開されるようになりました。

 夜、暗い船倉に閉じ込められながら、日本海を泣き叫びながら連れて行かれた
めぐみだけでなく、多くの人たちがどんな思いで、向こうで帰りを待ち望んでい
るかということ。そのことが全国民の方々にも分かっていただけるようになりま
した。

 私には奇跡に近いようなことがいろいろ起こって、かわいいヘギョンちゃんと
いう女の子までが元気に育っているという姿を思いもかけず確認することができ
ました。めぐみちゃんにもヘギョンちゃんにも生きている間に会えるのかなあと
いつも思いながら、何か不思議な感じがしています。

 苦しいことがいろいろありますが、一生懸命育てた子どもたちが、何の罪もな
いのに煙のように消えてしまった人生が、どんなに残酷で苦しいものなのか。そ
してどの方も同じようなお父様でありお母様でありますから、もしうちの子がと
思っていただくことが大事なんですと、このことを皆様に訴えたくて一生懸命講
演会に参加させていただいています。

 だんだん力がなくなりまして、体力の衰えを感じますので、世界中がよかった
と思えるようなことが起こればとおもっています。今日はありがとうございまし
た(拍手)。

◆日本国の責任、日本国への期待に応えて

櫻井よしこ 子どもたちがある時いなくなる。突然旅先から帰ってこなくなる。
消息が何もない。まさか、まさか、北朝鮮という国家が国家犯罪としての拉致を
している等誰も知らなかったわけですね。

 日本国の拉致に関する歴史を振り返ってみますと、私たちの国は、本当はもっ
と早く、北朝鮮に拉致されているという事実を認識することができていた。その
情報は明確にあったわけです。

 今考えてみると、なぜあの時に私たちの国のメディアも政治家も、そのことに
真正面から取り組まなかったのかと悔やまれるばかりです。その時の問題という
のは、国家というのは何かということ。誰もが十分には認識していなかった。そ
れが問題なんだろうと思います。

 有本さんが思いのたけを伝えました。日本国は憲法を改正してまともな国になっ
てくれと。早紀江さんがおっしゃったこともそうです。私たちは、国家が何であ
るかということに気が付かなければならない。このことを私は一番最初に早紀江
さんに、頭をなぐられるような形で教えてもらったと思います。

 そうしたことからもう何年もたち、何十年もたっています。ようやく今、国際
社会がここの場所にたどり着きました。国連のジュネーブの北朝鮮の人権に関す
る調査委員会が、さっき土井さんがおっしゃったように、非常に完璧なまでのレ
ポートを出してくれました。

 これは日本国から拉致された人々だけではなく、韓国のいわゆる朝鮮戦争の時
に拉致された人々のことにも詳しく触れています。韓国から戦後拉致された人々
の話も非常に詳しく触れています。その他の国々、国際社会のすべての被害者に
ついて、国連のジュネーブの調査委員会はすばらしい報告を出してくれました。

 ここまで来ることができたこと、それ自体大きな喜びであり、成果です。私た
ちはこれを何とかして、何としてでも、現実の国際政治に反映させ、拉致問題を
解決しなければなりません。

 そしてその局面にあって、2時から始まったこの国際セミナで、幾度も指摘さ
れたのは、その中における日本国の責任、日本国への期待なんです。もちろんア
メリカ、中国にも動いてもらわなければなりません。ロシアを動かすことも大事
です。でも今、日本国が頑張れば、日本人が頑張れば、何とかこの報告書を形に
することができるのではないかと思います。

 ぜひそのようにしたいと思います。そのための家族の皆さんも、政治家の皆さ
んも、国民の私たちも、もう1回力をこめてこの拉致問題に関わっていき、支え
続けていきたいと思います。

 この3時間のセッションの中で、私たちはこれから何をすべきかということを
決めたいと思います。国際拉致解決連合の声明を読み上げていただきたいと思い
ます。増元照明さん宜しくお願いいたします。

西岡 家族の方は全員、壇上に上がってください。

◆声明朗読
増元 本日はこのように大勢の皆様に来ていただきありがとうございます。午前
中、この壇上におられる拉致被害者の方々と日本の家族会、救う会で国際拉致解
決連合の第3回総会を開いて声明をまとめました。読ませていただきます。


■第3回国際拉致解決連合声明

  国連人権理事会の決議を受けて設置された北朝鮮の人権に関する調査委員会
が2月17日、最終報告書を発表した。それを受けて私たち全世界の拉致被害家
族と支援組織で構成される国際拉致解決連合は3月3日、東京で第3回総会を開
催して、報告書の内容を歓迎しそれをどう活用するのかについて議論した。総会
には韓国から朝鮮戦争中の拉致の家族代表、戦後拉致の家族代表、タイ人家族、
が日本人家族と支援組織関係者と共に参加した。ルーマニア人家族と米国人家族
からはメッセージが届いた。

 報告書は拉致問題について重大な人権侵害と位置づけて以下のように詳述した。
拉致は朝鮮戦争中に民間人が約10万人拉致され、その後韓国では漁民拉致など
で約500人が拉致された。70年代に入り日本人拉致が多発し、2002年に
北朝鮮が伝達した日本人拉致被害者8人に関する死亡には根拠がなく、少なくと
も日本人100人が拉致されている可能性がある。また、レバノン人、タイ人、
ルーマニア人、マカオの中国人、シンガポール人、マレーシア人拉致について実
名を挙げて記述し、フランス人、イタリア人、オランダ人拉致に関する有力な情
報があると明記した。90年代から現在まで中国で多数の脱北者や脱北者を支援
していた韓国人、中国人らが拉致された。拉致の命令者は政権の最高権力者であ
る金日成、金正日であると断定した。

 報告書は北朝鮮に対して、生存拉致被害者とその子どもを即時帰国させること、
正確な情報を提供すること、もし亡くなっている場合はその遺骨を返還すること
などを北朝鮮に要求した。

 これらは私たちがこの間、繰り返し訴えてきた内容と一致している。国連調査
委員会が私たちの主張を全面的に支持したことを意味し、大いに勇気づけられる。
カービン委員長や各国政府関係者、関係NGOなどの努力に心から敬意を表する。

 国連および国際社会そして特に自国民が拉致被害にあっている関係国政府はこ
の報告書を最大限活用して拉致問題とそれ以外の北朝鮮住民への人権侵害問題が
1日でも早く解決するように全力で取り組んで頂きたい。

2014年3月3日 東京
国際拉致解決連合
代表 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 飯塚繁雄
共同代表 6.25戦争拉北人士家族協議会理事長 李美一代理 金聖浩名誉理
事長
共同代表 韓国拉北者家族協議会会長 李玉哲 代理 安炳●事務局長
共同代表 タイ人拉致被害者アノチャーさん甥 バンジョン・パンジョイ
共同代表 北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 西岡力
●=王へんに睿

(拍手)

櫻井よしこ みなさん本当にありがとうございました。この声明を私たちは心に
刻んで、何よりも国際社会に訴えるための十分な力を日々確認しながら、この問
題解決に向けて共に歩んでいきたいと思います。

 そのためには、みなさんのご支援と各メディアの本当にこの問題に精通した記
者の方たちの応援の記事と、そして何よりも国会議員の皆さん方、政府の皆さん
方、そして土井さんに代表されるような国際社会で活躍する、人権を尊重する価
値観を持っているすべての人々の力を結集していきたいと思います。

 今日は本当にありがとうございました(拍手)。これからもどうぞ宜しくお願
いいたします(拍手)。

以上



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