救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

もう我慢できない!今年こそ結果を!国民大集会ご報告5(2014/05/08)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.05.08)

■もう我慢できない!今年こそ結果を!国民大集会報告

西岡 次に、いつもは家族会の方々は訴えとしていますが、今回は横田ご夫妻と
増元さんには報告をしていただこうと思っています。横田ご夫妻はモンゴルで行
われたお孫さんとの面会、そしてオバマ大統領との面談について、さらに今思っ
ておられることについてお話いただきます。

 また増元事務局長にはニューヨークで、国連の安保理事会で初めて拉致問題が
取り上げられました。我々は、勝負するとすれば安保理事会だと思っていました。
国際機関で強制力を持っているのは安保理事会だけです。

 2006年に既に安保理事会まで訴えに行きましたが、各国代表部にお願いに
行っただけでした。しかし今回は、国連の安保理事会で非公式ではありますが、
拉致を含む北朝鮮人権問題の会議が開かれました。そこに増元さんに行ってもら
いました。では増元さんからご報告をお願いします。

◆「こんなひどいことをやっている国がある」と認識

増元照明(家族会事務局長、増元るみ子さん弟)

 いつもありがとうございます。

 3月17日にジュネーブで人権理事会があり、日本政府の厚い尽力によって、
その人権理事会の中で、日本政府の代表として発言をする時間を飯塚代表にいた
だいたことは非常に画期的で、私たちにとっても非常に貴重な機会を得たと思っ
ています。

 私も何回か人権理事会の傍聴をさせていただきましたが、あの時とは雰囲気が
全く違いました。英語でCOI(調査委員会)の調査報告が出て、各代表部の方
々はそれを熟読された方が多いんです。

 それまでは、「北朝鮮は変な国だ、人権があまり守られていない、しょうがな
いわね」という感覚しかなかった人たちが、「こんなひどいことをやっている国
はとても放ってはおけない。ただちに国連は人権改善に向けて動かなければなら
ない」という議論をされていたんです。

 そして3月28日には、厳しい決議案が採択されて、それを安保理に付託する、
審議を求める決議があげられました。それを受けて4月17日、ニューヨークの
国連本部の中において報告をさせていただきました。

 日本は今安保理事国ではありません。それでも北朝鮮の人権問題に直接関係す
る国として発言の時間を作っていただきました。

 4月16日には、サイドイベントとしてカナダが主催して、多くの国連の代表
部の方たちが参集して北朝鮮の人権問題に関して、カービー報告書を作られた
(マイケル・)カービーさん、マルヅキ(・ダルスマン)さん、そして(ソーニャ
・)ビセルコさんの3人の報告を受けて、多くの国々が「このままではいけない」、
「今動かなければいけない」という強い意志を表明されました。

 私もその中で話をさせていただく時間をいただきました。私が一番国連の皆様
に訴えたかったのは、「国連の一員である北朝鮮が、このようなひどい人権侵害
をしていること自体を国連として決して許してはならない」、「国連の一員であ
る皆さんが意識していただきたい」ということです。

 さらに翌日の安保理の非公式会合に中国とロシアは欠席しました。15か国の
内13か国、その内3か国は開催に積極的に動いたアメリカ、オーストラリア、
そしてフランスでした。そして13か国の内11か国が北朝鮮の人権問題に関し
て、「このような人権侵害を本当に許してはいけない」、「絶対にこのまま放置
してはいけない」、「国連の一員として安保理で討議しICC、国際刑事裁判所
へ付託し、人道に対する罪について責任をとらせるような結果を生まなければな
らない」という表明をされました。

 これだけ多くの国際社会がようやく北朝鮮内部における人権侵害、そして北朝
鮮による対外的な人権侵害、拉致を含めて、それを意識したということは大きな
力になると思っています。

◆人権問題で全く動かない中国、北朝鮮

 今後、中国が拒否権をもっている国であるということが安保理での会合の中で
北朝鮮による人権侵害問題が審議されるか、さらに次のステップにいけるかの鍵
を握ると私は思っています。参加国の方々もある程度意識されていますが、日本
の国から発することができないでしょうか。

 中国という国は安保理の常任理事国として席を持っています。その国が北朝鮮
による非常な人権侵害に関して無関心であるとか、「人道に対する罪」に対して
全く黙認するような国家であってはならないという声を、国際社会が強めていく
ことが中国を縛っていくことだと私は思っています。

 人権問題で全く動かない国は世界の一流国ではないという声を世界中に広めて
いくことが必要なのではないでしょうか(拍手)。日本は中国に対してお願いす
るのではなく責めていくべきです。中国は動けと(拍手)。「あんたのところも
拉致被害者がいるじゃないか。なぜ戦わないんだ」と責めていくべきだと思いま
す。

 圧力がなければ中国も動きません。北朝鮮も動きません。この声を日本国から
始めていくことが必要なのではないかと思います。是非皆さんにご協力をお願い
します。

 つい最近まで、国交正常化交渉で事務レベルで交渉がなされていました。3月
28日、私は伊原局長に申し上げました。これはこれまであまり言わなかったん
です。北朝鮮という国は何をするか分からない国です。追いつめられて生存して
いる被害者を殺して、骨を突きつけてくる可能性のある国です。その国に対して、
「決して日本人を傷つけるな。もしそんなことをしたら確実に我々は証明して見
せるし、分かるんだ」と突きつけてくださいと(拍手)。

 そうしなければ私たちの家族を守ることができないから。今もしかしてここに
朝鮮総連の方がいる可能性が強いんですが、本国に言ってください。「日本の医
療技術をなめるんじゃない」と(拍手)。「貴様らがそんなことをやったら我々
は北朝鮮を許すことはしない。最後まで戦ってみせる」(拍手)という日本人の
意志を本国に伝えていただきたいと思います。

 ありがとうございました(拍手)。

西岡 今、外務大臣政務官の石原宏高先生がいらっしゃいました。ありがとうご
ざいます(拍手)。また平井伸治鳥取県知事が来られましたので一言お願いいた
します(拍手)。

平井伸治 もう私たちには時はないと思います。我々鳥取県民も松本京子さんの
お母様三江様がお亡くなりになりました。悲しみにしずんでいます。今こそ取り
戻すべき時です。

 鳥取県の松本京子さんがいなくなった砂浜は弓ヶ浜と呼ばれています。神話の
世界ではこの弓ヶ浜は陸地を引き戻す、そういう綱だったのです。

 皆さん力を併せて、綱を渡して、是非ともあちらにいる未だ取り残された人た
ちを返してほしいと思います。是非とも力を与えてください。宜しくお願いいた
します(拍手)。

西岡 それでは横田さんお願いいたします(拍手)。

◆29歳で死亡したことになっているめぐみは写真では40歳くらい

横田滋(横田めぐみさん父、家族会前代表)

 めぐみは1977年に学校からの帰り道で北朝鮮の工作員に拉致されました。
しかし当初は、そんなことをするはずはないだろうということで国内の身代金目
的の誘拐だろうと言われていましたが、1997年になって北朝鮮の工作員に拉
致されたことが判明しました。

 当初北朝鮮は、「拉致なんかやっていない」と言っていましたが、家族会を1
997年につくりました。当初会員は少なくて8人だけでした。新潟なんかは熱
心にやってくださいましたが、初めの頃は、「拉致なんて本当にあるんですか」
とか、「こんなのに署名しても効きめがあるんですか」と言われまして、あまり
支持を受けることはできませんでした。

 しかし2002年の日朝首脳会談で、5人の方が生存、その他8人が死亡とい
うことになっています。これは非常に不自然な分け方で生存と言われた方は家族
も含めて全部生存しています。死亡とされたところは、めぐみだけは例外で、子
どもがいて夫も生きているということですが、29歳で死亡したことになってい
ます。

 しかし、2004年の小泉総理の二度目の訪朝で北朝鮮に再調査を依頼したら、
結局その年の11月に写真とか色々なものを持ってきましたが、決定的なものは
遺骨です。しかしこれは、DNA鑑定の結果別人のものと判明しています。

 29歳で死亡したことになっていますが、北朝鮮が出してきた写真はもう40
くらいの顔の写真ですから、それは安明進さんに言わせれば、「ウンギョンさん
が歳とっている写真があるんだよ」というのは今でも生きていると言うために出
してきたのではないかと言われています。正確なことはもちろん分かりません。

 ウンギョンさんはテレビに出演して、「おじいちゃん、おばあちゃんこちらに
来てください。自分たちは国内だって自由に旅行ができないんだから日本で旅行
ができるおじいちゃん、おばあちゃんが来てください」と言いました。

 この時は、もし北朝鮮に行ったら(元)夫が出てきて、「めぐみは完全に死ん
でいるんだから間違いない」と。子どもは5歳くらいの時に亡くなったことになっ
ていますから、そういうことになるかもしれませんから行くことは遠慮しました。

◆1歳の誕生パーティで北朝鮮に来れますか

 しかし、段々親族は高年齢になってきており、親の世代で一番若いのが早紀江
で78歳、私は81歳ですがそれでも親の世代では二番目に若いわけです。です
からみんな非常に高齢化していて、早く会わなければ会えないんじゃないかと思
い今回は希望しました。

 マスコミに知れ渡るとうまくいかなくなるので気を使ってもらいました。また、
北朝鮮に行くと夫が出てきて「死亡」ということになると思いますので行かなかっ
たのですが、今回は北朝鮮でなければだめとは言っていませんので、生きている
可能性も十分にあると思います。

 モンゴルのウランバートルでは、迎賓館に入ったわけで、他の人は全然近づい
てきませんし、我々も家族同士水入らずで楽しむことができました。

 しかし日本とモンゴルというのは飛行機が1週間に2便しか飛んでいませんか
ら、行くときは夕方に出て夜11時くらいに着きました。今回は偏西風が強くて
飛行機の速力がでなかったこともあります。それでもウンギョンさんはちゃんと
チマ・チョゴリを着て迎えに来てくれましたし、帰る時は金曜日ですからそれも
8時前に出て行ってこちらに早く帰ってくるんですが、正味で言えば3泊4日の
ような形にしかなりませんが十分に話し合うことができました。

 孫が26歳ですが、そのこどもだからひ孫になる女の子は10か月ですが、1
1キロも体重があるがっしりした子で、非常に愛想がいいかわいい子でした。韓
国では子どもが1歳の時パーティを開くそうです。ウンギョンさんが1歳との時
の写真が北朝鮮から来ていますが、「5月になったらこちらに来れますか」と聞
かれましたが、「自由往来ができるようになれば行くけど、今はむずかしいだろ
う」と話しておきました。

 つい最近、アメリカのオバマ大統領が日本に来ていましたが、迎賓館でお目に
かかることになっていましたが、なかなかそれが決まらなくて、前の日の23時
30分付けのFAXがきて、それで明日ということで行きました。

 しかし、非常に忙しいらしくて向こうに行ってからも50分くらい待っていま
した。入ってくる時は緊張した感じで入ってこられましたが、中に来ましたらに
こにこされて、立ったまま話をしました。

 飯塚さんが全般的なことを、国連の決議等について話をして、我々はめぐみが
いなくなってからずいぶん経つということで写真を見ていただきました。そした
ら「これがお孫さんですか」と写真の話をして、「私にも女の子が二人いるから、
食料とかそういうことではなくて、非常に人権が犯されているので何とかしなけ
ればならない」ということと、大統領としては「協力する」ということをおっしゃっ
て下さいました。

 ですから非常に運がよかったというか訴えることができて、大統領からも自分
たちも協力するということをおっしゃってくださいましたので、お目にかかれて
よかったと思っています(拍手)。

(6につづく)

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