救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

もう我慢できない!今年こそ結果を!国民大集会ご報告7(2014/05/12)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.05.12)

■もう我慢できない!今年こそ結果を!国民大集会報告

◆まず憲法改正を

有本嘉代子(有本恵子さん母)

 皆様こんにちは。今日は主人が体調を崩し、私だけきたんですけど、主人と心
を同じくしたいと思うことを話させていただきたいと思います。

 私は大正生まれですので、子どもの時分は、日本人はこうあるべきだというこ
とをきっちりと守ってきました。これはいつも日本人に生まれてよかったなとい
う思いを持って過ごしてきました。

 その中で拉致問題が起こりまして、ともかく日本の国は世界中で一つしかない
本当に立派な国だと思っています。その国に、なんとか恵子たちを返してもらう
ように運動を続けております。

 主人が多分今日ここで申し上げることは憲法の話だと思います。この間から耳
にたこができるほど私に言うんですが、憲法を改正してしっかりとものが言える
国にならないとこの問題は解決しないと言うんです(拍手)。

 だからそれをするのにはちょっと暇がいるかも分からないけれど、これをする
のが入口だということをずっと聞かされています。私もそれを聞くたびに、そう
だなという気になりました。だからこの問題を解決するにはどうしても憲法を改
正して、どこの国でもしっかりものが言える国にならないといけないと思ってお
ります(拍手)。

 それには必ず皆さんのお力を借りなければいけないんです。国民投票というの
がありますので、これには皆さんに投票していただかなければいけないと思って
いますので、この時はどうぞご協力をいただき、憲法改正賛成の方に宜しくお願
いいたします。ありがとうございました(拍手)。

◆ウンギョンちゃんとの面会に拍手を

平野フミ子(増元るみ子さん姉)

 みなさんこんにちは(拍手)。私は星陵会館で話させていただいたのが最後に
なっていました。政権交代と、そして中川昭一先生の死に直面して、失意の状態
でした。ここにいらっしゃる方も私の発言を聞いていらっしゃるかもしれません。

 本当にどうしていいか分からない失意の状態の中で、「関係ないだろう」とい
う野次が飛んだんです。私たちは普通のおばちゃんです。応援の野次はいくらで
も私たちは嬉しいなと思います。でも、「関係ないだろう」とおっしゃられる方
もおられるし、民主党にもすばらしい方もおられます。だからそれを分かっておっ
しゃったんだと思いますが、拉致被害者家族にとっては、信頼していた政権と信
頼していた中川先生がなくなり、悲しい思いをしていました。

 でもまたここに立つことができました。もう一回皆様に訴えることができて、
幸せだなあと思っております。

 そのきっかけを作っていただいたのが、横田ご夫妻のウンギョンちゃんとの面
会です。家族会を結成してからもう17年、その間あの笑顔を見たことがなかっ
たんです。早紀江さんと滋さんのあのにこにこした顔を見たことがなかったんで
す。だから本当によかったなと、今まで頑張ってきた褒美だなと私は思いました。

 でも不安がよぎりました。ここにいらっしゃる方はそうは思っていらっしゃら
ないと思います。これで終わってよかった、よかったとは思っておられないと思
います。普通の日本の方は、映像が流れたら、「ああよかった、よかった。これ
で拉致問題は解決した」という風に思われたんじゃないかな。

 それが私はとても怖くて、どう言葉をなげかけていいか分かりませんでした。
その時、横田家の拓也君が、「自分にもいっぱいメールが来た。よかった、とかっ
たというメールが来た」そうです。それを見た時に、「これじゃいけないんだ」
と官邸で言われました。

 私が思っていたことを拓也君が言われたもんですから私も同調しました。日本
人の世論というのはあやふやなものだということをこの戦いの中で何回も味わっ
ております。今まさに横田さん夫妻が勇気をふりしぼって、自分たちのことだけ
考える方ではありません、それは私たちが一番よく知っています。私はあの英断
に拍手を送りたいと思います。

 私たちの代わりに、「拉致被害者を全員返してください」と、ウンギョンちゃ
んの向こうにいる金正恩氏に伝えたかった。それしかなかった。それだけで横田
夫妻は行かれたんだと思います。

 私は、「めぐみちゃんがかわいそうだから」とおっしゃいました。本当に横田
夫妻は、めぐみちゃんを探して、探して、今まできていらっしゃいます。ウンギョ
ンちゃん、そしてひ孫ちゃんに会えたのは本当によかったとは思っておりますが、
まずはめぐみちゃんにこのお二方にハグさせたい、羽田でハグさせたい、私はい
つもそう思っています。

◆山口代表もブルーリボンバッジを

 私の妹と市川修一君は、創価学会です。だからここにいらっしゃる上田先生に
お願いしたいことがあります。その姿、形、声、三拍子そろった山口代表は、私
の妹、増元るみ子、市川修一君が創価学会だということをご存じなんでしょうか。
女子部と男子部で一生懸命頑張っていたあの二人です。

 どうぞ山口代表に同じ政権与党の一員としてブルーリボンバッジをつけていた
だきたいなあと考えております。どうぞ宜しくお願いいたします。ありがとうご
ざいました(拍手)。

◆「8名死亡」を白紙に戻す命がけの交渉を

飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)

 みなさんこんにちは。本日はいい晴天にもかかわらず、お越しいただきありが
とうございます。

 今年に入って、2月から様々なことが大きく動いています。対北交渉、対北政
策にあたって2点申し上げたいことがあります。

 1点目は本日のスローガンにもある通り、「8名死亡」、これを白紙に戻すと
いう前提の協議で物事を進めない限り、物事は進まないということを、北にも日
本政府にも是非とも理解いただきたい。

 この「8名死亡」を白紙に戻すということは、北朝鮮が誠実に被害者の帰国に
向けて動く態度を示せということです(拍手)。この点を全員が理解しなければ
物事は始まりません。

 仮に、数名が帰ってきましたとか、他の条件を付けられたとしても、それは単
純なごまかしです。ですから、「8名死亡」を白紙に戻すということを絶対ご理
解いただきたいと思います(拍手)。

 もう1点ですが、先月3月28日に、協議が始まる前に外務省の方ともお会い
しましたが、その時、協議結果については「行動対行動」の原則に基づいて進め
るとおっしゃっていました。

 外交上の最低限のルールですので結構ですが、北の行動というのは、被害者の
帰国につながるような行動でなければ日本は何も行動しないということでいって
ほしいと思っています(拍手)。

 皆さん思い出していただきたいと思います。2008年夏にもその協議が行わ
れ、日本が先行して制裁解除を進めようとした時がありました。そんなことでは
いけません。絶対に北朝鮮の行動を引き出した上で日本の行動を行うべきだと思っ
ています(拍手)。

 改めて日本政府の方々、特に協議に従事される方々に理解していただきたいん
ですが、この交渉は核やミサイルとは違うんです。我々の家族の命がかかってい
る交渉なんです。

 ある意味、救えないという言い方はおかしいんですが、交渉如何によっては、
我々の家族の命が踏みつぶされてしまう。もう日本には帰ってこれないという最
悪の事態が待っているかもしれないんです。それほどの緊張感で、命をかけて協
議に従事していただきたいと思っています。以上です(拍手)。

◆八重子はもう59歳

本間勝(田口八重子さん兄)

 みなさん、本日はありがとうございます。八重子が22歳で東京の池袋から拉
致されてからはや37年、もう59歳になります。59歳になるということが頭
の中に整理できない状態になります。

 兄弟は八重子を含めて7人で、八重子は末っ子です。一つ上の姉は昨年9月八
重子に会えずに亡くなりました。そのように、兄弟も会えなくなる事情が出てい
ます。本当に悲しいことです。

 私は八重子を取り戻す、つまり「死亡」とされた8人の中にいるわけですが、
先ほど耕一郎が言ったように、まず「死亡」をくつがえし、そして生存者をすぐ
返すということを即刻やってもらいたい。

 それと、八重子の母親というのは新潟県の佐渡の相川の出身です。私たちの故
郷にもなっているわけですが、泉田知事がせっかく来ておられますので、申し上
げます。

 知事は、万景峰92号がうるさく入港してきた時に、ラウドスピーカーで、
「そのような対応を取るならば入港を禁止させる」とおっしゃっていただきまし
た(拍手)。新潟港の信濃川の入港に関しては、港を管理する権限は知事にある
わけです。

 そして万景峰92号というのは、多くの工作員に拉致され、私たちと一緒に川
口で戦っている藤田さんの兄、進さんが運ばれたと聞いています。だから拉致被
害者が全員帰国するまでは絶対万景峰92号を入港させないでいただきたいと思
います(拍手)。

 佐渡は曽我ひとみさんのお母さん曽我ミヨシさん、特定失踪者の大沢孝司さん
が失踪されています。新潟はたくさんの拉致被害者が出たということで、その中
で泉田知事が先頭に立って戦っていただいていることは本当に心強いと思います。

 次に拉致被害者が万景峰に乗せられて帰ってこなかったら、ダメよと約束して
ください(拍手)。私たちは戦っている最中なので、心強いお言葉をいただいた
ということは、これからの北朝鮮との交渉でも、拉致被害者を返さなければ新潟
港へ入れない、新潟県との経済的成果も得られないことを頭に入れて、再調査を
今考えていると思います。

 皆さんどうぞ、そういう流れを、関連したことも含めて考えて、私たちの、今
の所尽きない戦いですが、ご支援いただきたいと思います。宜しくお願いいたし
ます(拍手)。

西岡 続いて横田哲也さんお願いします。

◆自由を享受するまで

横田哲也(横田めぐみさん弟)

 みなさんこんにちは。お忙しい中ご来場いただいたことにまず御礼申し上げま
す。

 先般、日朝局長級協議が行われましたが、半歩くらい進むと思いきや、最近の
マスメディア情報によれば、もし核実験を北朝鮮が行うようなことがあれば局長
級協議は凍結、並びに制裁強化をすると書かれていました。

 どうなるか分かりませんが、もしそのようなことになってしまえば、半歩前進
どころかまた元に戻ってしまうということで、我々にとっても非常にマイナスで
あると同時に、北朝鮮の国民にとってもマイナスであることは言うまでもないこ
とです。

 金正恩は国のトップということもありますが、国民の命を預かるものとして、
判断がどれほど重いのか再度認識してほしいと思っていますし、くだらない面子
にこだわることなく何が大事かということを理解してほしいと思います。

 また、先ほど増元さんがおっしゃったように、ここに朝鮮総連の関係者もいらっ
しゃるんでしょう。また工作員もいるのかもしれませんが、本国に、「これはや
ばいぞ。このままでは壊滅するぞ」と是非言ってほしいと思います(拍手)。絶
対私たちは許すつもりはないですし、許しませんから本国に伝えてほしいと思っ
ています。

 一方、我々日本政府においても、代表交渉は命をかけた戦いですから、どうす
ることが解決に向かうのかということを知恵をしぼって望んでほしいのですが、
相手の嫌がることをすることこそが譲歩につながると思っていますので(拍手)、
制裁強化はもちろんですが、朝鮮総連本部の土地売却問題は、外国人が使うこと
は国内法上難しい問題をはらんでいますが、どのような戦略、戦術で効果的な作
戦になるのかを全員で、一丸となって考えてほしいと思います。

 安倍内閣なくして誰も解決する人はいません。安倍総理、古屋大臣であり、ま
た今日国会議員の先生も来てくださっていますが、この問題に関心を示さない国
会議員の先生方に、是非この拉致問題を政治活動の上でお心がけをしていただき
たいと思っています。

 今日は各政党がいらっしゃっていますが、相変わらずですが、共産党と社民党
はいらっしゃっていません。どこの国の政党か分かりませんが、一緒に考えてい
ただける日本人になってほしいと思っています(拍手)。

 最後に、本日ご来場の皆様におかれましては、北朝鮮に幽閉されている日本国
民が、この故郷日本に帰ってくることによって、自由を享受するまで、もう少し
の時間だと思いますが、お力添えを宜しくお願いいたします。宜しくお願いいた
します(拍手)。

(8につづく)


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