北朝鮮の「拉致解決済み」暴言に抗議し政府に毅然たる対応を求める緊急集会報告4(2014/10/23)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.10.23-2)
■北朝鮮の「拉致解決済み」暴言に抗議し政府に毅然たる対応を求める緊急集会報
告4
◆北朝鮮との交渉を望むが、妥協、妥協の交渉を望んでいるわけではない
松木信宏(松木薫さん弟)
お世話になっています。昔話になるかもしれませんが、小泉総理の訪朝(20
02年9月)の後、家族会支援室ができました。当初から中山先生、井上先生も
おられましたが、今の対策本部もそうですが、色々な省庁から来ておられます。
自分のところの省益よりも家族のことを考えてくださっていたように思います。
その後ろに誰がおられたかという話を、元支援室の方に伺ったのですが、当時
の安倍官房副長官です。だから一連の経緯は安倍総理はご承知の筈です。それで
もなお北朝鮮に派遣しようと考えていらっしゃるのであれば、ここでけったら親
の世代も会えなくなるかもしれない、それはしのびないというやさしさなのかも
しれません。
今日は、同じ被害者家族である石岡さん(亨さんの兄の章さん)と電話で話し
たんですが、話していることは中山先生と全く一緒でした。「何で向こうの言わ
れるままに事が進んでいかなければならないのか。おかしいじゃないか」と言っ
ていました。
そこで私が、「ひょっとしてまた10年経ったら、親が会えなくなるかもしれ
ない」と言ってみたんです。そしたら、「そんなことあるわけがない。北朝鮮が
実を求めている。だから日本政府はもっと強く出ればいいんじゃないのか」と言っ
ていました。
普通なら、逆の話をされるような方ですが、少し私もびっくりしました。しか
し、北朝鮮という国は商売人だと思います。だから、どうしたら一番お金を手に
入れられるかを考えている国だと思います。
そうなると、みすみす10年、日本からのお金を棚に上げるのか。私にはそう
は思えません。だからやはり、中山先生がおっしゃっていたように、1回白紙に
戻せばいいんだと思います。そうすればきっと動くのではないかと思います。
ただ、認定されている家族だけの話かと言えば、やはり認定されていない方の
ご家族もおられます。その中に10年待ちたくないという人がいらっしゃるかど
うか定かでない中で、それを押し付けるのは少し気が引ける面はあるんですが、
そういう覚悟をもった方がおられるでしょうか。やはりそこが大事だと思います。
私たちはさんざんやられています。横田家は1回ですが、うちは2回偽の遺骨
を出されて、尊厳を踏みにじられていますから、これ以上ないと思いますが、3
回でも4回でも持ってきなさいという気持ちでいます。
やはりそういう覚悟を持って臨んでいかないと。確かに我々は北朝鮮との交渉
は望んでいますが、それは妥協、妥協の交渉を望んでいるわけではないんです。
だから最低限の節度を持った交渉をしていただきたいと思います。
宋日昊氏が記者団を集めて色々言っていますが、その件について伊原局長は、
「公式の場での発言ではないから正式な外交交渉の場での発言を優先します」と
言っておられました。じゃあ、国連でのあの発言は何なんでしょうか。やはり日
本を馬鹿にした発言をしているわけですから、政府としてきちっとしていただき
たいと考えています。
母は1月に亡くなってしまいましたが、母は頑張って待ち続けました。今姉も
身体を崩していますが、兄に会いたいという気持ちは人一倍あります。ただ、そ
こまで土下座してやることでもないと思います。我々も身体を大事にして兄を待
ち続けますが、兄も頑張って待ち続けていると思います。
政府の方には、そういう気持ちも踏まえながらやっていただけたらなと思いま
す。今後とも宜しくお願いいたします(拍手)。
◆交渉者は第三者になってはいけない
西岡 松木さんは、小泉総理に大変核心に触れる質問をしたことがあります。2
004年に、小泉総理が二度目の訪朝をした時、家族会が大変バッシングを受け
た会見の時ですが、「総理、被害者が生きていると思っていらっしゃいますか」
と質問しました。
私はその時そこにいましたからよく覚えていますが、残念ながら総理の答えは、
「分かりません」でした。早紀江さんがよくおっしゃるんですが、「子どもが池
に落ちでおぼれている。そしたらみんな飛び込んで助けるじゃないか」と。飛び
込むときに、生きてるか死んでるか分かりませんとは思わないんですね。病院に
運んで脈を取って確認するまでは、助けようと思っている人は、「生存を信じて
います」と言うんですよね。
「分かりません」というのは第三者だなと残念ながら思いました。その時質問
されたのが松木さんだったので思い出しました。今の政府の交渉が第三者になら
ないように。
中山先生が、家族支援室を作った時は、最初から、「全員生存が前提です」と
おっしゃっていましたが、その中心に安倍総理がいたことも間違いありません。
今どうなっているのかなあと思っています。
次に、内田美津夫さんにお願いします。
◆交渉ではなく要求すればいい
寺越昭男(寺越昭二さん長男)
みなさんこんばんは。ものすごく単純なことです。交渉ではなく要求すればい
いんです。北朝鮮に爆弾を持っていって、「返してください。返さなかったら経
済制裁しますよ。日本からは1円たりとも入れません。中国、ロシア、周辺諸国
からも1円も入れさせない」。そういうふうに圧力をかけなければだめだと思い
ます。
外務省が、北朝鮮と交渉するのではなく、周辺諸国と交渉して、北朝鮮に1円
も入れさせないようにすればいいんです。交渉を白紙に戻すだけでは進まないと
思います。圧力をかけて白紙に戻してもらいたいと思います(拍手)。
◆ここで日本が北朝鮮にガツンとやっても日本人は応援してくれる
内田美津夫(寺越昭二さん三男)
こんばんは。外務省の報告会の時に言いました。「今までの北朝鮮は、約束を
破るとか嘘をつくので信用できないと言いたいけれども、今回は心の中に収めて
おきます」と。「今回の交渉は日本も本気だし、北朝鮮も本気だと見えたから」
交渉がうまく進むように願って、敢えて批判はしないで腹の中におさめます」と
言いました。
今ここに来て、根性よしにも過ぎるなあと思います。北朝鮮は今まで通り約束
を破る。ちょっと自分を反省しています。
10月7日に国連で北朝鮮がこういったという話を聞いて、本当にばかなこと
を言っているなあと思いました。こういう北朝鮮に対しては、ここで白紙に戻し
て交渉をやりなおすのは大賛成です。
私たちの方では、「何かい言うても分からんやつだなあ。痛い目にあわないと
分からんのか」とよく言います。本当にこれだけやっても動かない。朝鮮総連の
問題を武器にして脅しをかけてもいいのではと思います。
私は運動に参加させていただいて12年になりますが、当時、横田早紀江さん
の講演会での話を聞いていた女の人たちは、ほとんどハンカチを目にあてていま
した。国民大集会や講演会でみなさんの顔を見ていると、現在、そういう人は一
人もいない。支援してくださる方が強くなったと思います。
最初の頃は悲しくて同情して自分のことのように泣いてくれたんですが、12
年経ってそういう人はいないと思います。国民の方々は、今までの北朝鮮のやり
方を見て、頭に来て、心がすごく強くなったと思います。ここで日本が北朝鮮に
ガツンとやっても日本の方々は応援してくれると思います。
是非ともそういう形で、政府はいままでの形を改めてほしいいと思います(拍
手)。
西岡 この会場に特定失踪者のご家族もおられます。前の方に出てきてください。
一言ずつ、自己紹介を兼ねて、今思っていることをお話し下さい。
◆目撃者の聞き取り調査もしてもらえない
生島馨子(生島孝子さん姉)
今から43年前、新宿の一つ先の笹塚でいなくなりました。そして32年経っ
て、北朝鮮で目撃した人が出てきたんです。それでも政府からは何も対応されて
ないんです。目撃者に聞き取り調査でもしてほしい。目撃者は北朝鮮ではなく韓
国にいるんです。韓国の経済学者です。
その方も、国連にご自分の家族を提訴する時に、「日本人にも私が見た人がい
る」と言って、協力を求めるとは言わなかったけど、心では、きっと一緒にやり
たいと思っておられたと思うんです。それでも対応されませんでした。政府に何
回も、「聞き取り調査でいいから」とお願いしましたが、だめでした。
私は、妹がいなくなったことがあって、結婚していません。子どももいません。
もう一人妹がいるんですが、身体が弱くて今ちょっと危ない状態なんです。です
から私の方が長生きすると思う。
私がもし死んでしまったら、我が家は絶えてしまうんです。そうすると、妹を
救出する人がいなくなってしまうんです。今の12人の方たちのように、認定さ
れていれば、当然ずっと引き継いで取り返すまで国がやってくれると思います。
でも私の場合、政府が別に認定はしてくれなくても、公の場になんらかの足跡
を残してくれれば少しは安心します。そのことが歴史に残るんですから。でも今
の状態だと、うちの妹が北朝鮮に拉致されたらしいという話は消えてしまいます。
そしたら、本人が生きていたら取り返してくれるでしょうが、妹は私と一つ違
いですから、本人が北朝鮮でもし死んでしまったら、ただの北朝鮮の土になって
しまって歴史にそういう話もそこらなくなるんです。
特定失踪者って一体どのように皆さん思っていらっしゃるのか。特定失踪者に
も非常に差があります。対応されている二、三の人もいらっしゃいます。私より
ももっと気づいてもらえない、地域でもあまり認識されていない人もいます。
ですから、特定失踪者と一口で言っても、色んな人がいるんです。こういうこ
とを是非みなさん知ってもらいたいと思います。
私の妹は東京でいなくなったといっても、東京の人たちでもそれを知りません。
日本全国でも知りません。有識者の方でも、「東京でいなくなったの」と、相当
拉致に詳しい方でもおっしゃいます。こういうことをなんとか周囲に広めて、特
定失踪者も、拉致されている人は同じ拉致被害者なんだということを、是非分かっ
てほしいと思います。
是非取り返していただいて、日本で死なせてやりたいと思います。でももう7
3という年齢を考えると無理なのかもしれません。でも、次善の策として、こう
いう無念な日本人もいたんだということが後に残ることを、何か考えてもらえな
いでしょうか。
早く取り返すだけで、それだけで私は死んでいかなければならないのかと思う
と、非常に残念です。長くなってすみません。宜しくお願いいたします(拍手)。
◆日本はこれからの対応を変えていくべき
竹下珠路(古川了子さんの姉)
本日はありがとうございます。妹は42年前に千葉市で失踪しました。宋日昊
が、交渉の場ではないかもしれませんが、公共の場(記者懇)であれだけの発言
をしたこと、それも日本政府の代表と交渉した直後の発言に怒りを覚えました。
また国連の場で次席大使が、あのような暴言をはいたこと。今日のテーマです
が、この二つだけを取っても、日本がどんなに馬鹿にされているか、日本国民が
どんなひどい扱いを北朝鮮から受けているかが分かります。
このことを見ても、日本はこれからの対応を変えていくべきだとの確信を持ち
ました。もっと強い交渉力のある、中山先生のような人をきちんと立てて、外務
省も関わりながら、きちんと取り返すためのこちらの陣容を作り直していただき
たいと思います。そして交渉をし直していただきたいと思います。宜しくお願い
いたします(拍手)。
◆帰国をお袋、親父の墓前で報告したい
早坂勇治(早坂勝男さん兄)
弟は印刷工でした。昭和43年に失踪しましたので、もう46年になります。
年齢は70歳になりました。荒木先生に聞いたのですが、印刷工は昭和43年を
前後して7、8人が失踪しています。おそらく偽札を作らせるために連れていか
れたのではないかと聞いています。
父も母も、弟がどこにいるということは一言も言っていませんでした。最後に
お袋が平成6年に亡くなり、その時妹たちがたんすを整理したら、一番下の引出
しに願をかけたお札があったそうです。それが胸に詰まる思いでした。
是非とも帰国してお袋、親父の墓前で報告したいと思っています。宜しくお願
いいたします(拍手)。
(5につづく)
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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■北朝鮮の「拉致解決済み」暴言に抗議し政府に毅然たる対応を求める緊急集会報
告4
◆北朝鮮との交渉を望むが、妥協、妥協の交渉を望んでいるわけではない
松木信宏(松木薫さん弟)
お世話になっています。昔話になるかもしれませんが、小泉総理の訪朝(20
02年9月)の後、家族会支援室ができました。当初から中山先生、井上先生も
おられましたが、今の対策本部もそうですが、色々な省庁から来ておられます。
自分のところの省益よりも家族のことを考えてくださっていたように思います。
その後ろに誰がおられたかという話を、元支援室の方に伺ったのですが、当時
の安倍官房副長官です。だから一連の経緯は安倍総理はご承知の筈です。それで
もなお北朝鮮に派遣しようと考えていらっしゃるのであれば、ここでけったら親
の世代も会えなくなるかもしれない、それはしのびないというやさしさなのかも
しれません。
今日は、同じ被害者家族である石岡さん(亨さんの兄の章さん)と電話で話し
たんですが、話していることは中山先生と全く一緒でした。「何で向こうの言わ
れるままに事が進んでいかなければならないのか。おかしいじゃないか」と言っ
ていました。
そこで私が、「ひょっとしてまた10年経ったら、親が会えなくなるかもしれ
ない」と言ってみたんです。そしたら、「そんなことあるわけがない。北朝鮮が
実を求めている。だから日本政府はもっと強く出ればいいんじゃないのか」と言っ
ていました。
普通なら、逆の話をされるような方ですが、少し私もびっくりしました。しか
し、北朝鮮という国は商売人だと思います。だから、どうしたら一番お金を手に
入れられるかを考えている国だと思います。
そうなると、みすみす10年、日本からのお金を棚に上げるのか。私にはそう
は思えません。だからやはり、中山先生がおっしゃっていたように、1回白紙に
戻せばいいんだと思います。そうすればきっと動くのではないかと思います。
ただ、認定されている家族だけの話かと言えば、やはり認定されていない方の
ご家族もおられます。その中に10年待ちたくないという人がいらっしゃるかど
うか定かでない中で、それを押し付けるのは少し気が引ける面はあるんですが、
そういう覚悟をもった方がおられるでしょうか。やはりそこが大事だと思います。
私たちはさんざんやられています。横田家は1回ですが、うちは2回偽の遺骨
を出されて、尊厳を踏みにじられていますから、これ以上ないと思いますが、3
回でも4回でも持ってきなさいという気持ちでいます。
やはりそういう覚悟を持って臨んでいかないと。確かに我々は北朝鮮との交渉
は望んでいますが、それは妥協、妥協の交渉を望んでいるわけではないんです。
だから最低限の節度を持った交渉をしていただきたいと思います。
宋日昊氏が記者団を集めて色々言っていますが、その件について伊原局長は、
「公式の場での発言ではないから正式な外交交渉の場での発言を優先します」と
言っておられました。じゃあ、国連でのあの発言は何なんでしょうか。やはり日
本を馬鹿にした発言をしているわけですから、政府としてきちっとしていただき
たいと考えています。
母は1月に亡くなってしまいましたが、母は頑張って待ち続けました。今姉も
身体を崩していますが、兄に会いたいという気持ちは人一倍あります。ただ、そ
こまで土下座してやることでもないと思います。我々も身体を大事にして兄を待
ち続けますが、兄も頑張って待ち続けていると思います。
政府の方には、そういう気持ちも踏まえながらやっていただけたらなと思いま
す。今後とも宜しくお願いいたします(拍手)。
◆交渉者は第三者になってはいけない
西岡 松木さんは、小泉総理に大変核心に触れる質問をしたことがあります。2
004年に、小泉総理が二度目の訪朝をした時、家族会が大変バッシングを受け
た会見の時ですが、「総理、被害者が生きていると思っていらっしゃいますか」
と質問しました。
私はその時そこにいましたからよく覚えていますが、残念ながら総理の答えは、
「分かりません」でした。早紀江さんがよくおっしゃるんですが、「子どもが池
に落ちでおぼれている。そしたらみんな飛び込んで助けるじゃないか」と。飛び
込むときに、生きてるか死んでるか分かりませんとは思わないんですね。病院に
運んで脈を取って確認するまでは、助けようと思っている人は、「生存を信じて
います」と言うんですよね。
「分かりません」というのは第三者だなと残念ながら思いました。その時質問
されたのが松木さんだったので思い出しました。今の政府の交渉が第三者になら
ないように。
中山先生が、家族支援室を作った時は、最初から、「全員生存が前提です」と
おっしゃっていましたが、その中心に安倍総理がいたことも間違いありません。
今どうなっているのかなあと思っています。
次に、内田美津夫さんにお願いします。
◆交渉ではなく要求すればいい
寺越昭男(寺越昭二さん長男)
みなさんこんばんは。ものすごく単純なことです。交渉ではなく要求すればい
いんです。北朝鮮に爆弾を持っていって、「返してください。返さなかったら経
済制裁しますよ。日本からは1円たりとも入れません。中国、ロシア、周辺諸国
からも1円も入れさせない」。そういうふうに圧力をかけなければだめだと思い
ます。
外務省が、北朝鮮と交渉するのではなく、周辺諸国と交渉して、北朝鮮に1円
も入れさせないようにすればいいんです。交渉を白紙に戻すだけでは進まないと
思います。圧力をかけて白紙に戻してもらいたいと思います(拍手)。
◆ここで日本が北朝鮮にガツンとやっても日本人は応援してくれる
内田美津夫(寺越昭二さん三男)
こんばんは。外務省の報告会の時に言いました。「今までの北朝鮮は、約束を
破るとか嘘をつくので信用できないと言いたいけれども、今回は心の中に収めて
おきます」と。「今回の交渉は日本も本気だし、北朝鮮も本気だと見えたから」
交渉がうまく進むように願って、敢えて批判はしないで腹の中におさめます」と
言いました。
今ここに来て、根性よしにも過ぎるなあと思います。北朝鮮は今まで通り約束
を破る。ちょっと自分を反省しています。
10月7日に国連で北朝鮮がこういったという話を聞いて、本当にばかなこと
を言っているなあと思いました。こういう北朝鮮に対しては、ここで白紙に戻し
て交渉をやりなおすのは大賛成です。
私たちの方では、「何かい言うても分からんやつだなあ。痛い目にあわないと
分からんのか」とよく言います。本当にこれだけやっても動かない。朝鮮総連の
問題を武器にして脅しをかけてもいいのではと思います。
私は運動に参加させていただいて12年になりますが、当時、横田早紀江さん
の講演会での話を聞いていた女の人たちは、ほとんどハンカチを目にあてていま
した。国民大集会や講演会でみなさんの顔を見ていると、現在、そういう人は一
人もいない。支援してくださる方が強くなったと思います。
最初の頃は悲しくて同情して自分のことのように泣いてくれたんですが、12
年経ってそういう人はいないと思います。国民の方々は、今までの北朝鮮のやり
方を見て、頭に来て、心がすごく強くなったと思います。ここで日本が北朝鮮に
ガツンとやっても日本の方々は応援してくれると思います。
是非ともそういう形で、政府はいままでの形を改めてほしいいと思います(拍
手)。
西岡 この会場に特定失踪者のご家族もおられます。前の方に出てきてください。
一言ずつ、自己紹介を兼ねて、今思っていることをお話し下さい。
◆目撃者の聞き取り調査もしてもらえない
生島馨子(生島孝子さん姉)
今から43年前、新宿の一つ先の笹塚でいなくなりました。そして32年経っ
て、北朝鮮で目撃した人が出てきたんです。それでも政府からは何も対応されて
ないんです。目撃者に聞き取り調査でもしてほしい。目撃者は北朝鮮ではなく韓
国にいるんです。韓国の経済学者です。
その方も、国連にご自分の家族を提訴する時に、「日本人にも私が見た人がい
る」と言って、協力を求めるとは言わなかったけど、心では、きっと一緒にやり
たいと思っておられたと思うんです。それでも対応されませんでした。政府に何
回も、「聞き取り調査でいいから」とお願いしましたが、だめでした。
私は、妹がいなくなったことがあって、結婚していません。子どももいません。
もう一人妹がいるんですが、身体が弱くて今ちょっと危ない状態なんです。です
から私の方が長生きすると思う。
私がもし死んでしまったら、我が家は絶えてしまうんです。そうすると、妹を
救出する人がいなくなってしまうんです。今の12人の方たちのように、認定さ
れていれば、当然ずっと引き継いで取り返すまで国がやってくれると思います。
でも私の場合、政府が別に認定はしてくれなくても、公の場になんらかの足跡
を残してくれれば少しは安心します。そのことが歴史に残るんですから。でも今
の状態だと、うちの妹が北朝鮮に拉致されたらしいという話は消えてしまいます。
そしたら、本人が生きていたら取り返してくれるでしょうが、妹は私と一つ違
いですから、本人が北朝鮮でもし死んでしまったら、ただの北朝鮮の土になって
しまって歴史にそういう話もそこらなくなるんです。
特定失踪者って一体どのように皆さん思っていらっしゃるのか。特定失踪者に
も非常に差があります。対応されている二、三の人もいらっしゃいます。私より
ももっと気づいてもらえない、地域でもあまり認識されていない人もいます。
ですから、特定失踪者と一口で言っても、色んな人がいるんです。こういうこ
とを是非みなさん知ってもらいたいと思います。
私の妹は東京でいなくなったといっても、東京の人たちでもそれを知りません。
日本全国でも知りません。有識者の方でも、「東京でいなくなったの」と、相当
拉致に詳しい方でもおっしゃいます。こういうことをなんとか周囲に広めて、特
定失踪者も、拉致されている人は同じ拉致被害者なんだということを、是非分かっ
てほしいと思います。
是非取り返していただいて、日本で死なせてやりたいと思います。でももう7
3という年齢を考えると無理なのかもしれません。でも、次善の策として、こう
いう無念な日本人もいたんだということが後に残ることを、何か考えてもらえな
いでしょうか。
早く取り返すだけで、それだけで私は死んでいかなければならないのかと思う
と、非常に残念です。長くなってすみません。宜しくお願いいたします(拍手)。
◆日本はこれからの対応を変えていくべき
竹下珠路(古川了子さんの姉)
本日はありがとうございます。妹は42年前に千葉市で失踪しました。宋日昊
が、交渉の場ではないかもしれませんが、公共の場(記者懇)であれだけの発言
をしたこと、それも日本政府の代表と交渉した直後の発言に怒りを覚えました。
また国連の場で次席大使が、あのような暴言をはいたこと。今日のテーマです
が、この二つだけを取っても、日本がどんなに馬鹿にされているか、日本国民が
どんなひどい扱いを北朝鮮から受けているかが分かります。
このことを見ても、日本はこれからの対応を変えていくべきだとの確信を持ち
ました。もっと強い交渉力のある、中山先生のような人をきちんと立てて、外務
省も関わりながら、きちんと取り返すためのこちらの陣容を作り直していただき
たいと思います。そして交渉をし直していただきたいと思います。宜しくお願い
いたします(拍手)。
◆帰国をお袋、親父の墓前で報告したい
早坂勇治(早坂勝男さん兄)
弟は印刷工でした。昭和43年に失踪しましたので、もう46年になります。
年齢は70歳になりました。荒木先生に聞いたのですが、印刷工は昭和43年を
前後して7、8人が失踪しています。おそらく偽札を作らせるために連れていか
れたのではないかと聞いています。
父も母も、弟がどこにいるということは一言も言っていませんでした。最後に
お袋が平成6年に亡くなり、その時妹たちがたんすを整理したら、一番下の引出
しに願をかけたお札があったそうです。それが胸に詰まる思いでした。
是非とも帰国してお袋、親父の墓前で報告したいと思っています。宜しくお願
いいたします(拍手)。
(5につづく)
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■安倍首相にメール・葉書を
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[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
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カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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