救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

レバノン、英国の各国連代表部、国連事務局にて面談(2006/11/03)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.11.03)

■レバノン、英国の各国連代表部、国連事務局にて面談

 家族会・救う会訪米団は、11月3日、レバノン、英国の各国連代表部を訪問。その
後大島国連日本代表主催昼食会に出席。さらに国連事務局を訪問するなど、精力的に
活動しました。

★レバノン代表部を訪問

 家族会・救う会訪米団は、11月2日午前10時30分、ニューヨークにて、レバノ
ン国連代表部を訪問してシアーデ次席代表と面会。シアーデ次席代表は以下のとおり
述べました。

 訪問に感謝します。拉致被害者のご家族の悲しみに同情します。愛する家族を失っ
て長い期間が経っていることは大変つらいことと思います。昨年、日本などが提案し
た北朝鮮人権非難決議では拉致も制裁理由と述べていますが、国連総会でレバノン代
表部も賛成しました。そしてその後、この問題に関する変化がないので新たな非難決
議に賛成します。レバノン政府と日本政府の関係は大変良好です。レバノン拉致被害
者の関係に対しても明らかにしてほしいという皆様の要請はレバノン政府に伝えま
す。これは重要な問題で、なるべく早く解決することを望みます。

 一つ核実験の問題があります。日本代表部からレバノン政府に同じ要請をして下さ
れば、我々がレバノン政府に対して行う要請と並行して行われることになるので効果
があがると思います。

 ニューヨークの国連日本代表部とは緊密な関係を維持しています。今後も代表部を
通じて面会の要請があったり情報提供の要請があったりすれば応じます。

 レバノン政府は先の戦争でシリアとイスラエルによって民間人が拉致されたり、生
存する拉致被害者が死亡と通告されたりすることがありました。したがって、皆様方
の要請をよく理解することができます。


★英国代表部を訪問

 正午、イギリス代表部でピアーセ次席代表と面会。同次席代表の発言は以下のとお
り。

 英国代表部への訪問を歓迎します。皆様方拉致家族に同情します。このような拉致
は基本的人権尊重を超える状況です。国連安全保障理事会は北朝鮮に対する制裁決議
の中で拉致問題を意味する「人道上の懸念」について議決しました。国連安全保障理
事会が全会一致で採択したことが圧力になり、北朝鮮はアメリカが経済制裁を譲るこ
となく6者協議に戻ると約束しました。再開する6者協議で拉致問題解決への進展が
あることを期待します。これらの対話の中で拉致問題の解決がなされることを心から
お祈りします。

 イギリスの外相は本件について個人的な関心を持っています。国連日本代表部が本
件に関して充分に満足できる決議になるようにしろという指示を受けています。今般
英国を含むEUと日本が共同提案国になって国連総会に北朝鮮人権非難決議を出すこ
とになったことは明白なメッセージになりました。同決議案には拉致問題が明記され
ています。国際社会全体が拉致問題の関心を高めることを期待します。


★大島大使公邸昼食会に各国代表が出席

 午後1時30分から日本国連代表部大島大使公邸にて大使主催昼食会に参加。同昼
食会には、ルーマニア代表、オランダ次席代表、タイ次席代表、イタリア参事官、シ
ンガポール、フランス、フィンランド、英国の各国一等書記官か参加しました。フィ
ンランドはEU議長国。その席でも日本人拉致問題の実情、世界12か国に広がる拉
致被害の状況と国連安全保障理事会の次回決議で外国人拉致問題が明記されるべきこ
と等が話題になりました。


★国連事務局で政務局長と面会

 その後午後3時30分に、国連内で、ガンバリ国連事務局政務局長と面会。同局長
は訪米団の話を聞いた後、次のように話しました。

 面会に来て下さったことに感謝します。北朝鮮拉致被害者家族の話を直接聞けるこ
とは刺激となりました。拉致被害者は通常の人生を歩んでいたのに、家族が引き裂か
れたのは許せないことです。アナン国連事務総長に代わって心から皆様方の痛みに同
情します。ここに来られなかった家族の方にも同情の言葉をお伝え下さい。拉致問題
は日朝二国間の問題ではなく、国際社会全体が取り組むべき問題だといえます。皆様
方の意見に全面的に賛成です。家族と一緒に住むことができないということは基本的
人権の侵害です。国連安全保障理事会は、1718号決議で核実験の中止、核開発計
画の廃棄、朝鮮半島の非核化を盛り込みましたが、北朝鮮は人権、人道問題にも対処
していかなければなりません。


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