最近の北朝鮮情勢と拉致問題?東京連続集会報告4(2015/04/09)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.04.09)
■最近の北朝鮮情勢と拉致問題
◆抗議声明で安倍晋三という名前を出せない弱い立場
本間さんが、「これについて北朝鮮はどういう反応を出してきているのか」、
「これが日朝協議にどういう影響を与えるのか関心がある」とおっしゃっていま
したが、私も大変関心があり、ずっと北朝鮮のメディアを見ています。
まず、抗議声明が4本出ました。しかし北朝鮮の公的な機関ではない。低いレ
ベルのものばかりです。まず3月27日、2日後に「朝鮮海外同胞援護委員会」
という聞いたこともないところから声明が出ました。しかし、日本語のものはな
い。サイトに朝鮮語で出ているだけです。日本に「けしからん」というなら、日
本語の声明も準備しろよと思ったのですが、翻訳が間に合わなかったみたいです。
今は日本語のも出ています。
そこで、「朝日関係改善のための信頼醸成が切実に求められている」と抗議声
明にも書いているんです。これは北朝鮮が日朝を動かしたいと思っているという
意味ですね。「この時期に、日本が不信の噴火口を敢えて噴出させた以上、我々
も相応の対応策を講じ、それにより招来するすべての結果を全的に日本政府に問
うことになる」と言っていますが、具体的に何をするとは書いていません。
3月28日には2本抗議声明が出ています。「朝日親善友好協会」、これは宋
日昊が常務委員をやっているんです。私が北京に、平沢勝栄議員、松原仁議員と
一緒に裏交渉に行ったことがあるんですが、その時出ていた宋日昊が持っていた
名刺がこの協会の名刺でした。あと「朝日交流協会」というところが出しました。
でも外務省とか労働党というところじゃない。
その後、「朝鮮対外文化連絡協会」が出しました。これは日本から客が行った
時などに接遇するところです。
その中で目についたのは、「朝日親善友好協会」の声明では、「悪いのはアメ
リカだ」と言っているんですね。日本がそれに便乗した、と。「今日本の反動層
は米国の狂気じみた反共和国策動に便乗する一方、日本社会の右翼化、ファッショ
化を一層促進し、自らの軍事大国化野望の実現に有利な足場を築こうと画策して
いる」と。
朝鮮総連に対する取り調べはけしからんという声明の中で、「アメリカの反共
和国策動に便乗している」と言っています。アメリカが悪く、日本はそれに便乗
している、と。
それから、「朝日交流協会」の声明でも、「法治国家という日本が米国に追随
して、反共和国人権騒動の突撃隊になることにも満足せず、何の法律的妥当性や
科学的根拠もなく、総連をいわゆる事件の容疑とみだりに結びつけてゴロツキ行
為を働いたのは絶対に見逃すことはできない」と言っています。
その特徴は、安倍晋三という名前を出さないんです。警察当局とか日本当局が
けしからんと言っています。「安倍がけしからん」とは言わないんです。オバマ
大統領や朴槿恵大統領は名指しで何回も批判されています。
「厳格な法執行」を作ったのは第1次安倍政権からですし、まさに安倍さんは、
「拉致問題と関係なく違法行為があれば安倍政権の間は厳しく取り締まる」と国
会で言っているわけです。しかし、安倍という名前は出さない。そして「アメリ
カに便乗している」と言っている。
もちろん「朝日交流協会」声明では、「今回の事件で朝日平壌宣言とストック
ホルム合意に取り返しのつかない否定的な結果がもたらされても、それに対する
責任は全的に日本にある」と。仮定形で、「もたらされても」としか言っていま
せん。
その後、「労働新聞」や「民主朝鮮」という北朝鮮の新聞も評論として取り上
げましたが、それ以上強いのは出ていません。
これは2つ考えられると思います。1つは、家宅捜索令状が出たということは、
総連が関与しているという疑いがあることだろうと北朝鮮側も分かるわけです。
これ以上厳しいことをしたら逆に総連幹部逮捕というカードまで使うのではない
かと思って様子を見ているのか。
あるいは今の段階では日朝協議を切れない、まだ取りたいものが残っている。
多分後者の要素の方が強いと思います。
これは、人権問題について、国連総会そして安保理事会で、金正恩を国際刑事
裁判所に訴追する問題が人権を議題として話し合われているわけですが、それに
ついてヒステリックに反対している北朝鮮が、それを積極的に進めている安倍政
権に対して名指しの批判をしていない。人権外交もアメリカのせいにしているこ
とと同じパターンです。彼らの方が、今日本に対して弱い立場なんです。
もちろん、彼らが被害者をずっと握っているわけですから、その被害者が一体
今どういう生活をしているのか、我々には100%は分からないという根源的な
人質救出作戦の弱みはありますが、「拉致問題は解決した。拉致のにおいもしな
い」と今言えなくなっていることです。
◆拉致抜きの報告は絶対受け入れられない
増元さんは、「もう自分の生きている間には会えないんじゃないか」とおっしゃっ
ていましたが、私はまだ最後の決戦は残っていると思っています。そしてその最
後の決戦をするに当たって、考えておかなければならないことを申し上げたいと
思います。
まず第1に、拉致抜きの報告は絶対受け入れられない。拉致抜きで何か日本か
ら取ろうと思うことはできないんだということを彼らに伝えなくてはならない。
それが制裁を強めることだと思います。
最低限のこととして、日本は制裁の延長を決めましたが、これは当たり前のこ
とです。何も動いていないのに、制裁を追加解除する理由はないわけですが、外
務省などは制裁延長の発表をなるべく遅らせた方がいいんじゃないか、北朝鮮を
刺激するのはよくないんじゃないかと言っていたと、内々に聞いています。
担当者はそう思われるかもしれませんが、何も動いていない、人が帰ってきて
いないのに制裁が延長されることが、あたかも何か大きな政策決定のように言わ
れるのは、我々の立場からすると、ちょっと基準が違うんじゃないかと思います。
つまり、拉致以外のものがいくら進んでも、進むことは悪くないのですが、し
かし報告としては認められない。見返りはそれでは絶対に出さない。
先週、松原仁先生が、予算委員会で、拉致問題だけで1時間質疑をしました。
菅官房長官などに迫ったわけですが、「拉致以外のものが進展しても、制裁解除
したり、支援はしませんよね。それを明言してください」と何回も迫っていまし
た。菅官房長官は、「拉致が動かない限り1ミリも動きません」と言いました。
そしてもう1つ。松原先生が菅官房長官に、「あなたは去年の8月、『週刊文
春』で北朝鮮はすでに拉致被害者の全員を管理していると思っていますと言いま
したよね」と。「その通りだ。今もそう思っている」と答えました。
つまり、管理しているんだったら、再調査委員会なんか必要ないんです。その
必要性は、2002年の回答をくつがえすための口実として使うならこちらも認
めてもいいというだけなんです。官房長官がそう言ったわけです。
週刊誌で言うことと、国会の議事録に残る形で言うこととは重みが違います。
それに比べると安倍さんが、特別調査委員会ができた時に、テレビのぶら下がり
取材で、「大変いい委員会ができた」とか言ったのは勇み足だと思っています。
いい委員会も悪い委員会もないんです。調査しなくても結果が分かっているんだ
から。
◆日本が制裁解除や人道支援を行う最低条件を明示する
だからまず、4月に日朝協議が開かれて、そこで北朝鮮が拉致被害者について
報告するという噂や情報は未だにたくさんあります。「そんなことをしてもだめ
なんだ、1ミリもこちらは動かないんだ。それを1回目の報告とも認めない」と
して1回目の戦いは勝たなければならない。
その上で次に、彼らが何を言ってくるのか。その時、「生存者を全員返すとい
う決断以外ないんだ」と彼の地の独裁者にどう決断させるのか。彼らにはほしい
ものがあるわけですから、ほしいものを出す最低条件を明示すべきだと、私は思っ
ています。
日本が制裁解除や人道支援を行う最低条件、少なくともこれがなければ一切何
もできませんというものを明示する。拉致抜きの報告は論外でありえない。「失
踪者を数人発見した。継続調査をします」と言っても生きている人全員じゃない
からだめ。それも見返りなしと言うべきです。
安倍政権は、聞くところによると、「認定被害者が入っていなければだめだ」
と言って、その線までは主張しているのかもしれません。
◆認定被害者の新たな死亡情報も受け入れられない
第3に、認定被害者の新たな死亡情報も受け入れられないと、はっきりと北朝
鮮に伝えるべきだと思います。
なぜなら生存情報があるからです。生きている人を殺すようなことをしてもだ
めだぞ、と。日本政府は、「全員生存を前提に助ける」と言っているわけです。
この国民大集会のちらしの裏に、「なぜ被害者は生きていると言えるのか」とい
うメモを書いておきました。
横田早紀江さんが先ほど少し触れてくださいましたが、今認定被害者は17人
です。5人帰ってきましたから「死亡・未入境」とされた人は残り12人です。
8人死亡、4人未入境と北は言っています。
我々は最初から生きていると言っていたんですが、日本政府も今、「北朝鮮の
説明は受け入れられない」と言っています。それがこの政府のパンフレットです。
1ページ目には、「北朝鮮側主張の問題点」に、「北朝鮮側は、8名は死亡、4
名は北朝鮮に入っていない」と言っている。また、「日本側は、死んだ被害者を
生き返らせろと無理な要求をしている」と言っている、と。
これに対し、「こうした北朝鮮側の主張には以下のように多くの問題点があり、
日本政府は、北朝鮮側の主張を決して受け入れることはできません。そして、被
害者の『死亡』を裏付けるものが一切存在しないため、被害者が生存していると
いう前提に立って被害者の即時帰国と納得のいく説明を行うよう求めています。
日本政府は、決して『無理な要求』をしているのではありません」と、日本政府
の主張として言っています。
※参照 http://www.rachi.go.jp/jp/mondaiten/index.html#mondai1
◆外交交渉ではなく人質解放交渉だ
彼らが「死亡」と言ったのに、一人も「死亡」の証拠を示せなかったんですか
ら生きているんです。そしてもう一つ。確実な生存情報があります。
政府は一切、情報については言いませんが、2006年から毎年、数億円の情
報予算が計上されています。拉致被害者の情報を取るためだけの予算です。私た
ちも様々な生存情報を入手できていますが、その中でこれまでに公開したものを
3つ出しています。
ですから今生きている人については、返してもらわなければだめだ、と。新た
な死亡の証拠と言いうのは、前回出せなかったのですから、その後に捏造すると
しか思えないのです。それではだめなんだ、と。
生きていることが前提で取り戻すのだから、新たな死亡情報も受け入れられな
いと明言すべきだと思います。
一部の報道を見ると、「特別調査委員会は1年をめどに調査をすることになっ
ている。しかし、彼らから報告されたものを検証しなければならないので、検証
には1、2か月はかかるだろうから時間が迫っている」と。
私に言わせれば、「何のために検証をするのか」です。生きている人が出てき
たら、その人が本人かどうか聞けばいいだけです。なぜ1、2か月もかかるのか。
それは、また新たな死亡の証拠として遺骨がでてきて、DNA鑑定をすることを前
提にしているのではないか。
「全員生存」を前提に交渉していて、検証に1、2か月かかると誰が言ってい
るのか。本人かどうかは家族に電話させればすぐ分かることです。大変腹が立ち
ました。
検証が必要なのは、彼らが50人とか80人とか出してきた時です。800人
とは違いがある。これが本当に全員なのかということについては、特定失踪者の
家族の人たちは可能性があると思っているんですから、それについては検証しな
ければならない。
私は、敢えて言いますが800人全員が拉致被害者とは思っていません。違う
人も入っていると思います。それは検証しなければならない。ある塊のひとたち
が帰ってくれば、その人たちに聞き取り調査などをして、拉致の実態をより明ら
かにして、100人なのか150人なのか、80人なのか50人なのか、もっと
200人とかになるのか。
これについては、こちらが納得するまで北朝鮮とやり取りをすべきだと思いま
すが、今こちらが認定していて、北朝鮮が死亡の証拠を出せなかった人について
は、「生きている人を出しなさい」だけです。「それがない限り、あなたたちが
ほしいとしている制裁解除や人道支援はしません」ということを分かりやすく北
朝鮮に伝えるべきです。
ほしいものがあって交渉してきている。こちらは出す条件があると言っている。
金正恩氏を逮捕して引き出しなさいとは言っていないんです。「生きている人を
出しなさい」、「家族の元に返せ」と言っているわけです。
それが人質解放交渉じゃないですか。人質をとって犯人がたてこもっている。
「生きている人を返しなさい」と。「生きている人の内、何人か分かりました。
これからも調査を続けます」ではだめなんです。「ちょっと待ってください。殺
してから遺体を出します」はだめなんです。
外務省も、今北朝鮮に対して、「2004年の12月24日に、北朝鮮から提
示された情報・物証の精査結果」という11ページのペーパーを出しています。
北朝鮮が偽の「遺骨」など、2回目の再調査の時に出してきたものについて、
「全部信用できない」という報告を外務省が出しているんです。
※参照 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/abd/sai_chosa.html
◆交渉の最低条件
外務省が、北朝鮮に交渉すべき基準は、このペーパーであるべきなんです。そ
れをわかりやすくしたのが、先ほど言った拉致問題対策本部のパンフレットです。
「北朝鮮が言っていた『死亡』の根拠はない」というのが外務省の見解である
以上、新たな死亡の証拠を求めるのは危険だ。「生きている人を返しなさい」と
いうことに、こちらの要求を揃えるべきだ。「生きている人を返しなさい」、認
定被害者は全員生きているということが前提ですから、「全員返しなさい」。
「それ以外の人も返しなさい」と。
そして、「あなたたちが言う全員というのは我々が見る。これで全員かどうか
は我々が検証する。認定被害者について新たな『死亡』の証拠を出してきたら日
朝関係は最悪になりますよ」と、今こそ言わなければならない。
これは外交交渉ではなくて、犯人から被害者を取り戻す人質解放交渉なんだと。
田中均・元外務省局長が、5人の被害者が日本に帰って来た時、「ミスターX
と話し合った。今回は一時帰国だということで10日から2週間日本に送った。
その約束を破ると今後の交渉ができなくなるかもしれません」ということを言っ
たと間接的に効いています。
「ストックホルム合意をしました。そこで戦争直後に亡くなった人の遺骨の問
題と残留日本人の問題も調査をして、受け取ることを決めました。それを受け取
らないと今後の交渉ができなくなるかもしれませんよ」というようなことを考え
ているとすると、それは田中局長がはまった罠にはまることになってしまう。
あくまでも向こうは犯人で、被害者を取り戻すということです。5人は帰って
来た時、本音では日本に残りたいと思っていたと言っていました。洗脳されてい
ませんでした。北朝鮮に子どもたちがいるから残りたいということを公開の席で
言わなかっただけです。
今も北朝鮮にいる人たちは、1週間に1回、生活総和といって、金正恩をたた
える儀式をさせられていますから、そういうことを口ではうまく言えるようになっ
ているでしょうが、心の中は洗脳されてないんです。
13歳のめぐみさんは余計にそうですね。弟さんの名前を何回も紙に書いてい
たということが伝わってきていますから、心の中では日本に帰りたいと思ってい
るんです。北朝鮮が「死亡だ」と言ったのにその証拠を出せなかった。そして、
生存情報がある以上、「新たな死亡通報ではだめだ。生きている人を返さない限
り、あなたたちがほしい、国連の制裁以上にかけている制裁の解除と人道支援は
与えられませんよ」ということを、きちんと言うべきだ。それを最低条件として
交渉の基礎にすべきだ。
それなしに交渉をすると、北朝鮮がいつ、「特別調査委員会をやめるかもしれ
ません。「だからこれをやりましょう、これをやりましょう」ということになっ
て、彼らのペースにはまってしまう。
彼らにほしいものがある以上、我々は彼らに、「そのほしいものを与える最低
条件があるんだ」と、「それは生きている人を全員戻すということだ」と。無理
なことなんか言っていない。先ほど早紀江さんがおっしゃった通り、「家族のも
とに子どもたちを返せ」と。それが実現していない以上、制裁をこれ以上ゆるめ
たり、人道支援をすることはできないということを、北朝鮮に分かるように、島
田さんがいうボディランゲージも使って、少し制裁を上げるとかやるべきです。
当面すぐやってほしいと思うのは、総連本部の家宅捜索です。なぜ自宅だけで
本部をやらないのか。本部は治外法権じゃないんです。許宗萬議長室をなぜやら
ないのか。
最終決戦の時が来ています。様々な変数がありますから、いつになったら全員
取り戻せるかはなかなか簡単には言えない難しい問題ではありますが、「難しい、
難しい」と考えるのはよくない。「生きている被害者が帰ってこない限り、我々
の怒りは解けない。制裁解除や人道支援は始まらない。あなたも人の親だったら、
子どもたちが帰ってこなかったら、その家庭が怒っていると分かるでしょう」と。
中途半端な交渉はしてもらいたくない。これは最後の決戦ですから、そのよう
に強く思っています。総理が今どういうお気持ちで、どういう戦略を持っている
のか、言えないこともあるでしょうが、しかし家族と会われたら本当の心と心の
対話をしてくださると信じます。総理は秘書の時からこの問題をずっとやってこ
られたので。
そして1年前にも、「やっと交渉の扉が開いた。これは制裁の圧力の成果だっ
た」と彼は言いましたが、「しかし今は、小泉訪朝の時より困難だ」とも言いま
した。「それは2002年に、金正日が行った説明をくつがえさせなければなら
ないからだ」と。
「8人死亡、4人未入境、をくつがえそうと思っているということを言って始
めた交渉なのに、まだくつがえすことができていないわけですが、どうするつも
りなんですか」と聞きたいと思いますし、「それをくつがえすことを向うがして
初めて制裁解除や人道支援があるんですよね。そのためにこれを使うんですよね」
と。私は総理からそういう話が出るのではと期待しています。
向こうで待っている人たちがいる以上、我々はあきらめることはできないんで
す。
以上
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■最近の北朝鮮情勢と拉致問題
◆抗議声明で安倍晋三という名前を出せない弱い立場
本間さんが、「これについて北朝鮮はどういう反応を出してきているのか」、
「これが日朝協議にどういう影響を与えるのか関心がある」とおっしゃっていま
したが、私も大変関心があり、ずっと北朝鮮のメディアを見ています。
まず、抗議声明が4本出ました。しかし北朝鮮の公的な機関ではない。低いレ
ベルのものばかりです。まず3月27日、2日後に「朝鮮海外同胞援護委員会」
という聞いたこともないところから声明が出ました。しかし、日本語のものはな
い。サイトに朝鮮語で出ているだけです。日本に「けしからん」というなら、日
本語の声明も準備しろよと思ったのですが、翻訳が間に合わなかったみたいです。
今は日本語のも出ています。
そこで、「朝日関係改善のための信頼醸成が切実に求められている」と抗議声
明にも書いているんです。これは北朝鮮が日朝を動かしたいと思っているという
意味ですね。「この時期に、日本が不信の噴火口を敢えて噴出させた以上、我々
も相応の対応策を講じ、それにより招来するすべての結果を全的に日本政府に問
うことになる」と言っていますが、具体的に何をするとは書いていません。
3月28日には2本抗議声明が出ています。「朝日親善友好協会」、これは宋
日昊が常務委員をやっているんです。私が北京に、平沢勝栄議員、松原仁議員と
一緒に裏交渉に行ったことがあるんですが、その時出ていた宋日昊が持っていた
名刺がこの協会の名刺でした。あと「朝日交流協会」というところが出しました。
でも外務省とか労働党というところじゃない。
その後、「朝鮮対外文化連絡協会」が出しました。これは日本から客が行った
時などに接遇するところです。
その中で目についたのは、「朝日親善友好協会」の声明では、「悪いのはアメ
リカだ」と言っているんですね。日本がそれに便乗した、と。「今日本の反動層
は米国の狂気じみた反共和国策動に便乗する一方、日本社会の右翼化、ファッショ
化を一層促進し、自らの軍事大国化野望の実現に有利な足場を築こうと画策して
いる」と。
朝鮮総連に対する取り調べはけしからんという声明の中で、「アメリカの反共
和国策動に便乗している」と言っています。アメリカが悪く、日本はそれに便乗
している、と。
それから、「朝日交流協会」の声明でも、「法治国家という日本が米国に追随
して、反共和国人権騒動の突撃隊になることにも満足せず、何の法律的妥当性や
科学的根拠もなく、総連をいわゆる事件の容疑とみだりに結びつけてゴロツキ行
為を働いたのは絶対に見逃すことはできない」と言っています。
その特徴は、安倍晋三という名前を出さないんです。警察当局とか日本当局が
けしからんと言っています。「安倍がけしからん」とは言わないんです。オバマ
大統領や朴槿恵大統領は名指しで何回も批判されています。
「厳格な法執行」を作ったのは第1次安倍政権からですし、まさに安倍さんは、
「拉致問題と関係なく違法行為があれば安倍政権の間は厳しく取り締まる」と国
会で言っているわけです。しかし、安倍という名前は出さない。そして「アメリ
カに便乗している」と言っている。
もちろん「朝日交流協会」声明では、「今回の事件で朝日平壌宣言とストック
ホルム合意に取り返しのつかない否定的な結果がもたらされても、それに対する
責任は全的に日本にある」と。仮定形で、「もたらされても」としか言っていま
せん。
その後、「労働新聞」や「民主朝鮮」という北朝鮮の新聞も評論として取り上
げましたが、それ以上強いのは出ていません。
これは2つ考えられると思います。1つは、家宅捜索令状が出たということは、
総連が関与しているという疑いがあることだろうと北朝鮮側も分かるわけです。
これ以上厳しいことをしたら逆に総連幹部逮捕というカードまで使うのではない
かと思って様子を見ているのか。
あるいは今の段階では日朝協議を切れない、まだ取りたいものが残っている。
多分後者の要素の方が強いと思います。
これは、人権問題について、国連総会そして安保理事会で、金正恩を国際刑事
裁判所に訴追する問題が人権を議題として話し合われているわけですが、それに
ついてヒステリックに反対している北朝鮮が、それを積極的に進めている安倍政
権に対して名指しの批判をしていない。人権外交もアメリカのせいにしているこ
とと同じパターンです。彼らの方が、今日本に対して弱い立場なんです。
もちろん、彼らが被害者をずっと握っているわけですから、その被害者が一体
今どういう生活をしているのか、我々には100%は分からないという根源的な
人質救出作戦の弱みはありますが、「拉致問題は解決した。拉致のにおいもしな
い」と今言えなくなっていることです。
◆拉致抜きの報告は絶対受け入れられない
増元さんは、「もう自分の生きている間には会えないんじゃないか」とおっしゃっ
ていましたが、私はまだ最後の決戦は残っていると思っています。そしてその最
後の決戦をするに当たって、考えておかなければならないことを申し上げたいと
思います。
まず第1に、拉致抜きの報告は絶対受け入れられない。拉致抜きで何か日本か
ら取ろうと思うことはできないんだということを彼らに伝えなくてはならない。
それが制裁を強めることだと思います。
最低限のこととして、日本は制裁の延長を決めましたが、これは当たり前のこ
とです。何も動いていないのに、制裁を追加解除する理由はないわけですが、外
務省などは制裁延長の発表をなるべく遅らせた方がいいんじゃないか、北朝鮮を
刺激するのはよくないんじゃないかと言っていたと、内々に聞いています。
担当者はそう思われるかもしれませんが、何も動いていない、人が帰ってきて
いないのに制裁が延長されることが、あたかも何か大きな政策決定のように言わ
れるのは、我々の立場からすると、ちょっと基準が違うんじゃないかと思います。
つまり、拉致以外のものがいくら進んでも、進むことは悪くないのですが、し
かし報告としては認められない。見返りはそれでは絶対に出さない。
先週、松原仁先生が、予算委員会で、拉致問題だけで1時間質疑をしました。
菅官房長官などに迫ったわけですが、「拉致以外のものが進展しても、制裁解除
したり、支援はしませんよね。それを明言してください」と何回も迫っていまし
た。菅官房長官は、「拉致が動かない限り1ミリも動きません」と言いました。
そしてもう1つ。松原先生が菅官房長官に、「あなたは去年の8月、『週刊文
春』で北朝鮮はすでに拉致被害者の全員を管理していると思っていますと言いま
したよね」と。「その通りだ。今もそう思っている」と答えました。
つまり、管理しているんだったら、再調査委員会なんか必要ないんです。その
必要性は、2002年の回答をくつがえすための口実として使うならこちらも認
めてもいいというだけなんです。官房長官がそう言ったわけです。
週刊誌で言うことと、国会の議事録に残る形で言うこととは重みが違います。
それに比べると安倍さんが、特別調査委員会ができた時に、テレビのぶら下がり
取材で、「大変いい委員会ができた」とか言ったのは勇み足だと思っています。
いい委員会も悪い委員会もないんです。調査しなくても結果が分かっているんだ
から。
◆日本が制裁解除や人道支援を行う最低条件を明示する
だからまず、4月に日朝協議が開かれて、そこで北朝鮮が拉致被害者について
報告するという噂や情報は未だにたくさんあります。「そんなことをしてもだめ
なんだ、1ミリもこちらは動かないんだ。それを1回目の報告とも認めない」と
して1回目の戦いは勝たなければならない。
その上で次に、彼らが何を言ってくるのか。その時、「生存者を全員返すとい
う決断以外ないんだ」と彼の地の独裁者にどう決断させるのか。彼らにはほしい
ものがあるわけですから、ほしいものを出す最低条件を明示すべきだと、私は思っ
ています。
日本が制裁解除や人道支援を行う最低条件、少なくともこれがなければ一切何
もできませんというものを明示する。拉致抜きの報告は論外でありえない。「失
踪者を数人発見した。継続調査をします」と言っても生きている人全員じゃない
からだめ。それも見返りなしと言うべきです。
安倍政権は、聞くところによると、「認定被害者が入っていなければだめだ」
と言って、その線までは主張しているのかもしれません。
◆認定被害者の新たな死亡情報も受け入れられない
第3に、認定被害者の新たな死亡情報も受け入れられないと、はっきりと北朝
鮮に伝えるべきだと思います。
なぜなら生存情報があるからです。生きている人を殺すようなことをしてもだ
めだぞ、と。日本政府は、「全員生存を前提に助ける」と言っているわけです。
この国民大集会のちらしの裏に、「なぜ被害者は生きていると言えるのか」とい
うメモを書いておきました。
横田早紀江さんが先ほど少し触れてくださいましたが、今認定被害者は17人
です。5人帰ってきましたから「死亡・未入境」とされた人は残り12人です。
8人死亡、4人未入境と北は言っています。
我々は最初から生きていると言っていたんですが、日本政府も今、「北朝鮮の
説明は受け入れられない」と言っています。それがこの政府のパンフレットです。
1ページ目には、「北朝鮮側主張の問題点」に、「北朝鮮側は、8名は死亡、4
名は北朝鮮に入っていない」と言っている。また、「日本側は、死んだ被害者を
生き返らせろと無理な要求をしている」と言っている、と。
これに対し、「こうした北朝鮮側の主張には以下のように多くの問題点があり、
日本政府は、北朝鮮側の主張を決して受け入れることはできません。そして、被
害者の『死亡』を裏付けるものが一切存在しないため、被害者が生存していると
いう前提に立って被害者の即時帰国と納得のいく説明を行うよう求めています。
日本政府は、決して『無理な要求』をしているのではありません」と、日本政府
の主張として言っています。
※参照 http://www.rachi.go.jp/jp/mondaiten/index.html#mondai1
◆外交交渉ではなく人質解放交渉だ
彼らが「死亡」と言ったのに、一人も「死亡」の証拠を示せなかったんですか
ら生きているんです。そしてもう一つ。確実な生存情報があります。
政府は一切、情報については言いませんが、2006年から毎年、数億円の情
報予算が計上されています。拉致被害者の情報を取るためだけの予算です。私た
ちも様々な生存情報を入手できていますが、その中でこれまでに公開したものを
3つ出しています。
ですから今生きている人については、返してもらわなければだめだ、と。新た
な死亡の証拠と言いうのは、前回出せなかったのですから、その後に捏造すると
しか思えないのです。それではだめなんだ、と。
生きていることが前提で取り戻すのだから、新たな死亡情報も受け入れられな
いと明言すべきだと思います。
一部の報道を見ると、「特別調査委員会は1年をめどに調査をすることになっ
ている。しかし、彼らから報告されたものを検証しなければならないので、検証
には1、2か月はかかるだろうから時間が迫っている」と。
私に言わせれば、「何のために検証をするのか」です。生きている人が出てき
たら、その人が本人かどうか聞けばいいだけです。なぜ1、2か月もかかるのか。
それは、また新たな死亡の証拠として遺骨がでてきて、DNA鑑定をすることを前
提にしているのではないか。
「全員生存」を前提に交渉していて、検証に1、2か月かかると誰が言ってい
るのか。本人かどうかは家族に電話させればすぐ分かることです。大変腹が立ち
ました。
検証が必要なのは、彼らが50人とか80人とか出してきた時です。800人
とは違いがある。これが本当に全員なのかということについては、特定失踪者の
家族の人たちは可能性があると思っているんですから、それについては検証しな
ければならない。
私は、敢えて言いますが800人全員が拉致被害者とは思っていません。違う
人も入っていると思います。それは検証しなければならない。ある塊のひとたち
が帰ってくれば、その人たちに聞き取り調査などをして、拉致の実態をより明ら
かにして、100人なのか150人なのか、80人なのか50人なのか、もっと
200人とかになるのか。
これについては、こちらが納得するまで北朝鮮とやり取りをすべきだと思いま
すが、今こちらが認定していて、北朝鮮が死亡の証拠を出せなかった人について
は、「生きている人を出しなさい」だけです。「それがない限り、あなたたちが
ほしいとしている制裁解除や人道支援はしません」ということを分かりやすく北
朝鮮に伝えるべきです。
ほしいものがあって交渉してきている。こちらは出す条件があると言っている。
金正恩氏を逮捕して引き出しなさいとは言っていないんです。「生きている人を
出しなさい」、「家族の元に返せ」と言っているわけです。
それが人質解放交渉じゃないですか。人質をとって犯人がたてこもっている。
「生きている人を返しなさい」と。「生きている人の内、何人か分かりました。
これからも調査を続けます」ではだめなんです。「ちょっと待ってください。殺
してから遺体を出します」はだめなんです。
外務省も、今北朝鮮に対して、「2004年の12月24日に、北朝鮮から提
示された情報・物証の精査結果」という11ページのペーパーを出しています。
北朝鮮が偽の「遺骨」など、2回目の再調査の時に出してきたものについて、
「全部信用できない」という報告を外務省が出しているんです。
※参照 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/abd/sai_chosa.html
◆交渉の最低条件
外務省が、北朝鮮に交渉すべき基準は、このペーパーであるべきなんです。そ
れをわかりやすくしたのが、先ほど言った拉致問題対策本部のパンフレットです。
「北朝鮮が言っていた『死亡』の根拠はない」というのが外務省の見解である
以上、新たな死亡の証拠を求めるのは危険だ。「生きている人を返しなさい」と
いうことに、こちらの要求を揃えるべきだ。「生きている人を返しなさい」、認
定被害者は全員生きているということが前提ですから、「全員返しなさい」。
「それ以外の人も返しなさい」と。
そして、「あなたたちが言う全員というのは我々が見る。これで全員かどうか
は我々が検証する。認定被害者について新たな『死亡』の証拠を出してきたら日
朝関係は最悪になりますよ」と、今こそ言わなければならない。
これは外交交渉ではなくて、犯人から被害者を取り戻す人質解放交渉なんだと。
田中均・元外務省局長が、5人の被害者が日本に帰って来た時、「ミスターX
と話し合った。今回は一時帰国だということで10日から2週間日本に送った。
その約束を破ると今後の交渉ができなくなるかもしれません」ということを言っ
たと間接的に効いています。
「ストックホルム合意をしました。そこで戦争直後に亡くなった人の遺骨の問
題と残留日本人の問題も調査をして、受け取ることを決めました。それを受け取
らないと今後の交渉ができなくなるかもしれませんよ」というようなことを考え
ているとすると、それは田中局長がはまった罠にはまることになってしまう。
あくまでも向こうは犯人で、被害者を取り戻すということです。5人は帰って
来た時、本音では日本に残りたいと思っていたと言っていました。洗脳されてい
ませんでした。北朝鮮に子どもたちがいるから残りたいということを公開の席で
言わなかっただけです。
今も北朝鮮にいる人たちは、1週間に1回、生活総和といって、金正恩をたた
える儀式をさせられていますから、そういうことを口ではうまく言えるようになっ
ているでしょうが、心の中は洗脳されてないんです。
13歳のめぐみさんは余計にそうですね。弟さんの名前を何回も紙に書いてい
たということが伝わってきていますから、心の中では日本に帰りたいと思ってい
るんです。北朝鮮が「死亡だ」と言ったのにその証拠を出せなかった。そして、
生存情報がある以上、「新たな死亡通報ではだめだ。生きている人を返さない限
り、あなたたちがほしい、国連の制裁以上にかけている制裁の解除と人道支援は
与えられませんよ」ということを、きちんと言うべきだ。それを最低条件として
交渉の基礎にすべきだ。
それなしに交渉をすると、北朝鮮がいつ、「特別調査委員会をやめるかもしれ
ません。「だからこれをやりましょう、これをやりましょう」ということになっ
て、彼らのペースにはまってしまう。
彼らにほしいものがある以上、我々は彼らに、「そのほしいものを与える最低
条件があるんだ」と、「それは生きている人を全員戻すということだ」と。無理
なことなんか言っていない。先ほど早紀江さんがおっしゃった通り、「家族のも
とに子どもたちを返せ」と。それが実現していない以上、制裁をこれ以上ゆるめ
たり、人道支援をすることはできないということを、北朝鮮に分かるように、島
田さんがいうボディランゲージも使って、少し制裁を上げるとかやるべきです。
当面すぐやってほしいと思うのは、総連本部の家宅捜索です。なぜ自宅だけで
本部をやらないのか。本部は治外法権じゃないんです。許宗萬議長室をなぜやら
ないのか。
最終決戦の時が来ています。様々な変数がありますから、いつになったら全員
取り戻せるかはなかなか簡単には言えない難しい問題ではありますが、「難しい、
難しい」と考えるのはよくない。「生きている被害者が帰ってこない限り、我々
の怒りは解けない。制裁解除や人道支援は始まらない。あなたも人の親だったら、
子どもたちが帰ってこなかったら、その家庭が怒っていると分かるでしょう」と。
中途半端な交渉はしてもらいたくない。これは最後の決戦ですから、そのよう
に強く思っています。総理が今どういうお気持ちで、どういう戦略を持っている
のか、言えないこともあるでしょうが、しかし家族と会われたら本当の心と心の
対話をしてくださると信じます。総理は秘書の時からこの問題をずっとやってこ
られたので。
そして1年前にも、「やっと交渉の扉が開いた。これは制裁の圧力の成果だっ
た」と彼は言いましたが、「しかし今は、小泉訪朝の時より困難だ」とも言いま
した。「それは2002年に、金正日が行った説明をくつがえさせなければなら
ないからだ」と。
「8人死亡、4人未入境、をくつがえそうと思っているということを言って始
めた交渉なのに、まだくつがえすことができていないわけですが、どうするつも
りなんですか」と聞きたいと思いますし、「それをくつがえすことを向うがして
初めて制裁解除や人道支援があるんですよね。そのためにこれを使うんですよね」
と。私は総理からそういう話が出るのではと期待しています。
向こうで待っている人たちがいる以上、我々はあきらめることはできないんで
す。
以上
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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