最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告5(2015/09/18)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.09.18)
■最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告5
西岡 続きまして、松木薫さんの姉、斉藤文代さんにお願いします。
◆母は寝たきりの病床で21年間戦った
斉藤文代(松木薫さん姉)
皆さんこんにちは。熊本から参りました、松木薫の姉の斉藤文代です。今日も
また、たくさんの皆様方がお集まりいただきました。毎回ここに来られている方
は、本当に熱心にお話を聞いていただき、すばらしい応援の方々と思って感謝し
ています。
今日も母のことをふっと思い出しましたが、忘れようと思っているんですが、
やはり母の話が出ますと、思い出すことがたくさんあります。昨年、14年の1
月11日に母は父の元に参りましたが、21年間ベッドに寝たきりで、私が看病
させてもらいました。
わがままも言わないで、素直になんでも受け入れてくれて、介護してくださる
看護師さんたちにも、何かをしてもらう度に、ありがとう、ありがとうと言って
いました。
ある時私に、「お姉ちゃんペンがなあい、ノートがなあい」と言いましたので、
「あるよ、何するの」と言ったら、「総理大臣に手紙を出したい」と言いました。
「書けるの、大丈夫」と聞くと、「大丈夫」と言ったんですが、もう書ける状態
ではなかったんです。
「総理大臣は誰に出すの」と聞いたら、当時の大平さんとかそういう方しか母
は思い浮かばないわけです。その方に出すんだというので、「では書いてちょう
だい」とペンを握らせました。そしたら、松木スナヨと書いて、真ん中に松木薫
と書いて、そして下に「会いたい」と書いたんです。
総理に出すのになんとと思いましたが、こういうように母は、ベッドの中で毎
日、毎日薫の帰りを待っていたんだなと思って、本当にかわいそうでなりません
でした。それでベッドの中で、ものすごく自分も戦って、帰りを待っているんだ
なあと思ったら、何としても1日でも帰ってくるまでは会わせてあげなければい
けないと思って、一生懸命介護をしました。できる限り頑張ってきたんですが、
92歳です。
母は頑張り切って、疲れ切って、亡くなる前に、もう息が荒くなっていました
が、私は、「もう頑張らなくていいよ。お父さんのところに行ってちょうだい。
これだけ頑張ったんだからもういいんだから」ということで、母も涙を流してい
ました。
「私たちがこれから頑張るから上から守っていてちょうだい」と母に伝えまし
たら、母も、「分かった」というように目をつむって静かに息を引き取りました。
先生から「ご臨終です」と聞いた時には、私は「もう一度目を開けてほしいな」
と思ったものですから、耳元で、子どもの頃私たちが言っていたこと、大人になっ
てからは「お母さん」と言っていましたが、「母ちゃん」って言ったんです。そ
したらぱっと目を開けたんです。そして私たちを見て、そして目を閉じました。
こういうことがあるんだなと思って、私たちもできる限り頑張って、兄弟みん
なで薫が帰って来た時には間に合わなかったけれど、代わりに墓前で、もう薫が
母と会うことはないかもしれませんが、なんとしてもみんながこの日本の地に帰っ
てくることを私は願っています。
そして自分の家族だけではありません。みんなが帰ってきて、そして私の母が
そういう苦しみを21年間寝たきりで味わったということを、今元気でもないお
母様方もおられますから、その方々には是非再会させてあげたいなという気持ち
がたくさああります。
私たちが元気なうちに、みなさんが喜んで再会できるように、私も日本政府を
信じて、なんとか頑張っていただきたいと思っています。国民の皆様方も、家族
がみんな再会できることを願って、もう少し応援していただけたら、私も嬉しい
と思います。
私もしっかりと頑張っていきたいと思っていますので、これからもどうぞ宜し
くお願いいたします(拍手)。
西岡 松木家は、弟の信弘さんも来ていらっしゃいます(拍手)。
続きまして、増元るみ子さんのお姉さん、平野フミ子さんお願いします。
◆めぐみちゃんと早紀江さんがハグする姿を見たい
平野フミ子(増元るみ子さん姉)
いつも、いつも、ありがとうございます。私は、るみ子の笑顔に会いたくて皆
様に訴えさせていただいています。
18年前、家族会を結成しました。1997年3月25日でした。そしてすぐ
に救う会も結成していただき、熊本でも、福岡でも色んな方がサポートしてくだ
さっています。
18年経って、たったまだ5人しか帰ってきていないんです。私は18年前初
めて署名活動をしました。本当にいなかのおばちゃんですから、声を上げるのが
恥ずかしくて、今では堂々とでもないですが、今は歯がゆくて声を上げています。
こんなに私たちが苦しんでいるのに、思いやりのない人たちが増えてきたなと
いうことが悔しくて、悔しくて。昨日も福岡の地で署名活動をさせていただきま
した。天神は若い人たちでいっぱいです。妹たちが拉致されてもう38年目にな
りますが、38歳以下の人たちが8割くらいです。ですから素通りする人たちが
多いんです。
昨日の福岡はアイドルが来ているということで、そのようなかっこうをした子
どもたちが、女の子たちが、関心もなく、私たちの声を聞くでもなく、うるさい
なと耳を押さえて素通りしていきました。
私はそれでもいいと思っています。私たちの声が、「まだ拉致問題は終わって
いないんだなあ」と、誰かがそのような思いでいてくれるんじゃないか。そして、
「ああ、署名をしたかったのよ」と、私の方にまっすぐ向かってくださった人が
一人でもおられれば、私は立ったかいがあったなと思って八代に帰っています。
思い起こしてください。18年前、私たちは、「家族に会いたい、家族を助け
たい」という思いだけで立ち上がりました。でもこの問題は、国家主権が冒され
た大変な問題だと私は知りました。それなのに国会議員の先生たちがどうして声
を上げないんだろうかと、当初は地団駄を踏む思いで政府を追及してきました。
そして小泉さんがやっと訪朝してくださって、5人が帰ってきました。私たち
はあの感動を忘れることはできません。妹に会うことはまだできませんが、妹も
絶対に待っていると思います。「父ちゃん、母ちゃんに会いたい。姉ちゃんに会
いたい、照明に会いたい」、そういう思いで頑張っていると思います。
泣き虫の妹でしたから、「しょっちゅう泣いていた」と蓮池祐木子さんから聞
いています。でもそれにも負けずに、頑張り屋の気性で今でも北の地で頑張って
いると思います。どうぞ皆さん、見捨てないでください。見殺しにしないでくだ
さい。お願いします。
そして私は署名活動の中で、支援者の方たちもいらいらしているんですね。な
かなか前に進まないということで。何とおっしゃったかというと、「家族会の中
で死の抗議をせんといかんなあ」と。死を持って日本政府に訴えるしかない、と。
私たちも考えないわけではなかったんです。でも、それじゃ私は妹に会えない
じゃないですか。そして、私が死を持って抗議したからといって、政府が拉致問
題を解決してくれる保証はないわけです。だから私は、そんなことはできること
じゃないと思いました。でも、そういう人たちもいるんだなあということが分か
りました。
どうしようもない切実な思いだと思います。救う会の人たち、そして支援者の
人たちの中に、一人ではありましたが、そういう思いの人もいるんだということ
です。
さっき、ひとみさんから、「命を大事にして歯をくいしばっても日本に帰るん
だという思いでいた」ということを聞きました。私たちも歯を食いしばって、る
み子の帰りを待ちたいと思います。そして小泉さんを超える安倍総理になってい
ただきたいと思います。突然に訪朝して、拉致被害者を取り戻してきてほしい。
私はそれだけを願っています。その日まで、どうぞ応援宜しくお願いいたします。
私たちは皆様に、めぐみちゃんと早紀江さんがハグする姿を見せたい。私も見た
いんです。皆さんもそのことを願ってください。本当に今日はありがとうござい
ました(拍手)。
西岡 増元るみ子さんの弟の照明さんが来ていらっしゃいます(拍手)。続いて、
松本京子さんのお兄さん、孟(はじめ)さんお願いいたします(拍手)。
◆制裁強化と総連への手入れで早く解決を
松本孟(松本京子さん兄)
皆さんこんにちは。今日は鳥取から参りました。松本京子の兄です。昨年来か
なり期待はしていたんですが、拉致問題に対して異常なほどの関心を寄せてみて
いましたが、結局何も出てこなかった。このことに関して、再度経済制裁をかけ
なおし、もっと厳しい制裁をと思っています。
もう一つは、総連をどうするのかということです。ここが一番問題ではないか。
総連を解体するのか、存続させるのか。総連の中に拉致に関係した人たちがかな
りいるのではないかとも思っています。是非とも、総連の問題、経済制裁、この
二つのことに今後興味を持ちながら、政府にもここを重点的に抑えていただいて、
一日も早く拉致問題が解決するように是非ともお願いしたいと思っています。
妹も今年で38年になりますので、日本で言えばいいおばあさんです。おばあ
さんのまま帰ってきてくれればいいですが、おばあさんで帰ってこなければ、私
たちは長い間この運動をしてきて、本当にそれでよかったのかなという気もしま
すので、是非ともこの2件について政府にお願いしたいと思います。
総連に手を入れ、厳しい制裁をかけて日本が有利に立つようにしていただけれ
ば、解決もそう遠くはないと思っています。そのためには、あとしばらくのこと
です。皆さんのお力添えを是非お願いいたします。ありがとうございました(拍
手)。
西岡 松本京子さんは、曽我ひとみさんと同じように小泉さんが訪朝した時は認
定されていませんでした。一番最後に認定されたケースです。特定失踪者として
の時期を数年間過ごされています。
安倍政権は、認定の有無に関わらず全員助けると言っていますが、認定のない
人も含めてどう助けるのか。大きな課題に我々は直面しています。そのことを松
本さんの話を聞くたびに感じています。
そして、明らかな拉致事件にも関わらず、残念ながら様々な事情で認定がされ
ていない。しかし、寺越事件の真相究明は拉致問題解決の一部だと古屋大臣が大
臣の時に明言してくださいましたが、この寺越事件のご家族が来ていらっしゃい
ます。寺越昭二さんの長男の寺越昭男さん、お願いします。
◆人間が行った犯罪に人間が解決できないのか
寺越昭男(寺越昭二さん長男)
皆さんこんにちは。石川から来ました寺越です。今日ここに来る時に、隣の野
外音楽堂で若い子がたくさん並んでいて、日本は平和なんだなあと思う一方で、
先日栃木、茨城で大きな水害がありました。被害に遭われた方には頑張っていた
だきたいなあと思います。
最近、火山の噴火とか地震とか自然災害がたくさんあり、本当にどうかしてい
るのかなあと思いますが、自然が相手では人間の力はどうにもならないというと
ころがありますが、拉致問題は自然ではなく、国が、金正日が行った犯罪です。
そして今、金正恩という三代目です。
日本は色々な災害と戦ってきました。しかし、拉致問題という人間が行った行
為に対し、こんなに時間をかけても解決できないのかと、非常に残念でなりませ
ん。
先ほど中山先生が、外国で法人を救出する自衛隊法の改正案で、「当事国の許
可がいる」という案を一部修正するべきとおっしゃいましたが、本当に修正すれ
ばもっとスムーズにいくのではないかと思います。
先生は、難点があると言っていましたが、国会議員の8割9割の先生方が、拉
致問題を解決しようと頑張っているのに、1点の問題なのにどうして賛成ができ
ないのかなという思いがあります。
今年ももうあと3か月あまりです。なんとか今年中に結果が出るように、皆さ
んの力をお借りしたいと思います(拍手)。
西岡 今日は寺越昭二さんの次男の北野政男さんも来てくださっています(拍手)。
櫻井よしこ
以上、ご家族の皆さん方の声を聞いていただきました。本当に胸のつまる話ば
かりで、聞いていて切ないんですが、ご家族の皆さん方の話を聞けば聞くほど、
さっきから色んな方がご指摘になりましたが、私たち一人ひとり、この問題をと
にかく忘れないように、いつも心の中に留めておいて、声を上げ続けるというこ
とが何よりも大事だということを再確認したいと思います。
(6につづく)
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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告5
西岡 続きまして、松木薫さんの姉、斉藤文代さんにお願いします。
◆母は寝たきりの病床で21年間戦った
斉藤文代(松木薫さん姉)
皆さんこんにちは。熊本から参りました、松木薫の姉の斉藤文代です。今日も
また、たくさんの皆様方がお集まりいただきました。毎回ここに来られている方
は、本当に熱心にお話を聞いていただき、すばらしい応援の方々と思って感謝し
ています。
今日も母のことをふっと思い出しましたが、忘れようと思っているんですが、
やはり母の話が出ますと、思い出すことがたくさんあります。昨年、14年の1
月11日に母は父の元に参りましたが、21年間ベッドに寝たきりで、私が看病
させてもらいました。
わがままも言わないで、素直になんでも受け入れてくれて、介護してくださる
看護師さんたちにも、何かをしてもらう度に、ありがとう、ありがとうと言って
いました。
ある時私に、「お姉ちゃんペンがなあい、ノートがなあい」と言いましたので、
「あるよ、何するの」と言ったら、「総理大臣に手紙を出したい」と言いました。
「書けるの、大丈夫」と聞くと、「大丈夫」と言ったんですが、もう書ける状態
ではなかったんです。
「総理大臣は誰に出すの」と聞いたら、当時の大平さんとかそういう方しか母
は思い浮かばないわけです。その方に出すんだというので、「では書いてちょう
だい」とペンを握らせました。そしたら、松木スナヨと書いて、真ん中に松木薫
と書いて、そして下に「会いたい」と書いたんです。
総理に出すのになんとと思いましたが、こういうように母は、ベッドの中で毎
日、毎日薫の帰りを待っていたんだなと思って、本当にかわいそうでなりません
でした。それでベッドの中で、ものすごく自分も戦って、帰りを待っているんだ
なあと思ったら、何としても1日でも帰ってくるまでは会わせてあげなければい
けないと思って、一生懸命介護をしました。できる限り頑張ってきたんですが、
92歳です。
母は頑張り切って、疲れ切って、亡くなる前に、もう息が荒くなっていました
が、私は、「もう頑張らなくていいよ。お父さんのところに行ってちょうだい。
これだけ頑張ったんだからもういいんだから」ということで、母も涙を流してい
ました。
「私たちがこれから頑張るから上から守っていてちょうだい」と母に伝えまし
たら、母も、「分かった」というように目をつむって静かに息を引き取りました。
先生から「ご臨終です」と聞いた時には、私は「もう一度目を開けてほしいな」
と思ったものですから、耳元で、子どもの頃私たちが言っていたこと、大人になっ
てからは「お母さん」と言っていましたが、「母ちゃん」って言ったんです。そ
したらぱっと目を開けたんです。そして私たちを見て、そして目を閉じました。
こういうことがあるんだなと思って、私たちもできる限り頑張って、兄弟みん
なで薫が帰って来た時には間に合わなかったけれど、代わりに墓前で、もう薫が
母と会うことはないかもしれませんが、なんとしてもみんながこの日本の地に帰っ
てくることを私は願っています。
そして自分の家族だけではありません。みんなが帰ってきて、そして私の母が
そういう苦しみを21年間寝たきりで味わったということを、今元気でもないお
母様方もおられますから、その方々には是非再会させてあげたいなという気持ち
がたくさああります。
私たちが元気なうちに、みなさんが喜んで再会できるように、私も日本政府を
信じて、なんとか頑張っていただきたいと思っています。国民の皆様方も、家族
がみんな再会できることを願って、もう少し応援していただけたら、私も嬉しい
と思います。
私もしっかりと頑張っていきたいと思っていますので、これからもどうぞ宜し
くお願いいたします(拍手)。
西岡 松木家は、弟の信弘さんも来ていらっしゃいます(拍手)。
続きまして、増元るみ子さんのお姉さん、平野フミ子さんお願いします。
◆めぐみちゃんと早紀江さんがハグする姿を見たい
平野フミ子(増元るみ子さん姉)
いつも、いつも、ありがとうございます。私は、るみ子の笑顔に会いたくて皆
様に訴えさせていただいています。
18年前、家族会を結成しました。1997年3月25日でした。そしてすぐ
に救う会も結成していただき、熊本でも、福岡でも色んな方がサポートしてくだ
さっています。
18年経って、たったまだ5人しか帰ってきていないんです。私は18年前初
めて署名活動をしました。本当にいなかのおばちゃんですから、声を上げるのが
恥ずかしくて、今では堂々とでもないですが、今は歯がゆくて声を上げています。
こんなに私たちが苦しんでいるのに、思いやりのない人たちが増えてきたなと
いうことが悔しくて、悔しくて。昨日も福岡の地で署名活動をさせていただきま
した。天神は若い人たちでいっぱいです。妹たちが拉致されてもう38年目にな
りますが、38歳以下の人たちが8割くらいです。ですから素通りする人たちが
多いんです。
昨日の福岡はアイドルが来ているということで、そのようなかっこうをした子
どもたちが、女の子たちが、関心もなく、私たちの声を聞くでもなく、うるさい
なと耳を押さえて素通りしていきました。
私はそれでもいいと思っています。私たちの声が、「まだ拉致問題は終わって
いないんだなあ」と、誰かがそのような思いでいてくれるんじゃないか。そして、
「ああ、署名をしたかったのよ」と、私の方にまっすぐ向かってくださった人が
一人でもおられれば、私は立ったかいがあったなと思って八代に帰っています。
思い起こしてください。18年前、私たちは、「家族に会いたい、家族を助け
たい」という思いだけで立ち上がりました。でもこの問題は、国家主権が冒され
た大変な問題だと私は知りました。それなのに国会議員の先生たちがどうして声
を上げないんだろうかと、当初は地団駄を踏む思いで政府を追及してきました。
そして小泉さんがやっと訪朝してくださって、5人が帰ってきました。私たち
はあの感動を忘れることはできません。妹に会うことはまだできませんが、妹も
絶対に待っていると思います。「父ちゃん、母ちゃんに会いたい。姉ちゃんに会
いたい、照明に会いたい」、そういう思いで頑張っていると思います。
泣き虫の妹でしたから、「しょっちゅう泣いていた」と蓮池祐木子さんから聞
いています。でもそれにも負けずに、頑張り屋の気性で今でも北の地で頑張って
いると思います。どうぞ皆さん、見捨てないでください。見殺しにしないでくだ
さい。お願いします。
そして私は署名活動の中で、支援者の方たちもいらいらしているんですね。な
かなか前に進まないということで。何とおっしゃったかというと、「家族会の中
で死の抗議をせんといかんなあ」と。死を持って日本政府に訴えるしかない、と。
私たちも考えないわけではなかったんです。でも、それじゃ私は妹に会えない
じゃないですか。そして、私が死を持って抗議したからといって、政府が拉致問
題を解決してくれる保証はないわけです。だから私は、そんなことはできること
じゃないと思いました。でも、そういう人たちもいるんだなあということが分か
りました。
どうしようもない切実な思いだと思います。救う会の人たち、そして支援者の
人たちの中に、一人ではありましたが、そういう思いの人もいるんだということ
です。
さっき、ひとみさんから、「命を大事にして歯をくいしばっても日本に帰るん
だという思いでいた」ということを聞きました。私たちも歯を食いしばって、る
み子の帰りを待ちたいと思います。そして小泉さんを超える安倍総理になってい
ただきたいと思います。突然に訪朝して、拉致被害者を取り戻してきてほしい。
私はそれだけを願っています。その日まで、どうぞ応援宜しくお願いいたします。
私たちは皆様に、めぐみちゃんと早紀江さんがハグする姿を見せたい。私も見た
いんです。皆さんもそのことを願ってください。本当に今日はありがとうござい
ました(拍手)。
西岡 増元るみ子さんの弟の照明さんが来ていらっしゃいます(拍手)。続いて、
松本京子さんのお兄さん、孟(はじめ)さんお願いいたします(拍手)。
◆制裁強化と総連への手入れで早く解決を
松本孟(松本京子さん兄)
皆さんこんにちは。今日は鳥取から参りました。松本京子の兄です。昨年来か
なり期待はしていたんですが、拉致問題に対して異常なほどの関心を寄せてみて
いましたが、結局何も出てこなかった。このことに関して、再度経済制裁をかけ
なおし、もっと厳しい制裁をと思っています。
もう一つは、総連をどうするのかということです。ここが一番問題ではないか。
総連を解体するのか、存続させるのか。総連の中に拉致に関係した人たちがかな
りいるのではないかとも思っています。是非とも、総連の問題、経済制裁、この
二つのことに今後興味を持ちながら、政府にもここを重点的に抑えていただいて、
一日も早く拉致問題が解決するように是非ともお願いしたいと思っています。
妹も今年で38年になりますので、日本で言えばいいおばあさんです。おばあ
さんのまま帰ってきてくれればいいですが、おばあさんで帰ってこなければ、私
たちは長い間この運動をしてきて、本当にそれでよかったのかなという気もしま
すので、是非ともこの2件について政府にお願いしたいと思います。
総連に手を入れ、厳しい制裁をかけて日本が有利に立つようにしていただけれ
ば、解決もそう遠くはないと思っています。そのためには、あとしばらくのこと
です。皆さんのお力添えを是非お願いいたします。ありがとうございました(拍
手)。
西岡 松本京子さんは、曽我ひとみさんと同じように小泉さんが訪朝した時は認
定されていませんでした。一番最後に認定されたケースです。特定失踪者として
の時期を数年間過ごされています。
安倍政権は、認定の有無に関わらず全員助けると言っていますが、認定のない
人も含めてどう助けるのか。大きな課題に我々は直面しています。そのことを松
本さんの話を聞くたびに感じています。
そして、明らかな拉致事件にも関わらず、残念ながら様々な事情で認定がされ
ていない。しかし、寺越事件の真相究明は拉致問題解決の一部だと古屋大臣が大
臣の時に明言してくださいましたが、この寺越事件のご家族が来ていらっしゃい
ます。寺越昭二さんの長男の寺越昭男さん、お願いします。
◆人間が行った犯罪に人間が解決できないのか
寺越昭男(寺越昭二さん長男)
皆さんこんにちは。石川から来ました寺越です。今日ここに来る時に、隣の野
外音楽堂で若い子がたくさん並んでいて、日本は平和なんだなあと思う一方で、
先日栃木、茨城で大きな水害がありました。被害に遭われた方には頑張っていた
だきたいなあと思います。
最近、火山の噴火とか地震とか自然災害がたくさんあり、本当にどうかしてい
るのかなあと思いますが、自然が相手では人間の力はどうにもならないというと
ころがありますが、拉致問題は自然ではなく、国が、金正日が行った犯罪です。
そして今、金正恩という三代目です。
日本は色々な災害と戦ってきました。しかし、拉致問題という人間が行った行
為に対し、こんなに時間をかけても解決できないのかと、非常に残念でなりませ
ん。
先ほど中山先生が、外国で法人を救出する自衛隊法の改正案で、「当事国の許
可がいる」という案を一部修正するべきとおっしゃいましたが、本当に修正すれ
ばもっとスムーズにいくのではないかと思います。
先生は、難点があると言っていましたが、国会議員の8割9割の先生方が、拉
致問題を解決しようと頑張っているのに、1点の問題なのにどうして賛成ができ
ないのかなという思いがあります。
今年ももうあと3か月あまりです。なんとか今年中に結果が出るように、皆さ
んの力をお借りしたいと思います(拍手)。
西岡 今日は寺越昭二さんの次男の北野政男さんも来てくださっています(拍手)。
櫻井よしこ
以上、ご家族の皆さん方の声を聞いていただきました。本当に胸のつまる話ば
かりで、聞いていて切ないんですが、ご家族の皆さん方の話を聞けば聞くほど、
さっきから色んな方がご指摘になりましたが、私たち一人ひとり、この問題をと
にかく忘れないように、いつも心の中に留めておいて、声を上げ続けるというこ
とが何よりも大事だということを再確認したいと思います。
(6につづく)
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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
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