救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

外務大事に公開質問状提出(2003/04/28)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2003.04.28)

■ 外務大事に公開質問状提出

本日午後5時半、家族会・救う会を代表して増元照明・家族会事務局次長は外務省を
訪れ、以下の公開質問状を提出しました。


公開質問状

外務大臣 川口順子殿
外務省北東アジア課長 平松賢司殿

平成15年4月 28日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 佐藤勝巳

 4月22日家族会・救う会代表団が国連人権委員会作業部会で陳述を行った。それ
を受けて作業部会議長は「所在が確認できるまで作業を続ける」と明言した。つまり、
国連が「拉致問題は解決済み」とする北朝鮮の主張を明確にしりぞけたということで、
大成果だ。
 しかし、今回の陳述にあたっては、3月17日に日本政府がわずか10行あまりの
ずさんででたらめな回答を提出していたことが明らかになった。関係者の努力で、陳
述の直前に追加回答が提出されたが、3月17日回答では上記の作業部会議長発言を
得ることはできなかったであろう。3月17日回答を作成した外務省北東アジア課平
松賢司課長の責任は重大と判断する。家族会・救う会は3月12日川口外務大臣と面
会し、拉致解決に全力で取り組むという話を聞いたのだが、その場に同席していた平
松課長が5日後にこのような回答を作ったことに対し激しい怒りを覚える。
 家族会・救う会は平松課長本人がきちんとした説明と謝罪を私たちに対してするこ
とと、川口外務大臣はことの重大性に鑑み、平松課長に対して関係者の納得のいく処
分を下すことを強く求める。
 それに先だって、まず以下の点について早急な回答を求める。
1, 国連人権委員会作業部会から日本政府に本件に関して調査依頼が来たのはいつ
か。その書簡を公開していただきたい。
2, 3月17日に日本政府が作業部会に提出した回答文はだれの名義で出されたの
か。その全文を公開していただきたい。
3, 3月17日回答は外務省北東アジア課が作成したのだが、文章はだれが起案し
たのか、なぜ追加回答に入れられた諸事実を入れなかったのか。また、だれの決済が
出ているのか、明らかにしていただきたい。
4, なぜ、3月17日回答作成の際、支援室、専門幹事会と相談しなかったのか。
外務省独自で作成することを決めたのはだれか、明らかにしていただきたい。
5, 前回申請時、平成13年年11月の作業部会は「3回行われた作業部会の会合で
審議を続けたが、当該国からの情報が十分でなく今後審議を継続するのは難しい」と
の結論を下したが、その際日本政府はいかなる回答を提出したのか、全文を明らかに
していただきたい。
以上


■ (参考)福岡の会がニュース発行


福岡救援ニュース 平成15年5月1日号

北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会ニュースレター

編集発行人 青木英実(本会代表)

日本政府のサボタージュは意図的?国連人権委員会への回答から

国連人権委員会強制的失踪問題作業部会への報告については、そのあまりにおざなり
な内容について厳しい批判が寄せられている。政府も誤りを認めてはいるが、単なる
事務上の連絡ミスとしているようである。しかし、すでに150項目に及ぶ疑問点な
ど、報告すべき事項は詳細かつ具体的にまとめられていたわけであり、「家族および
支援団体からこれこれの指摘がある」といった形式で記述するのであれば、事務的に
は何ひとつ煩雑なことはない。支援室との連絡もさほど困難とは思えない。

国連への回答ですら、北東アジア課長が三下り半を書けばすむほど簡略なのに、拉致
問題についてはいつもいつも都合よく連絡ミスや確認ミスとやらが起る。かの被害者
の死亡報告も確認なく家族に伝達された。

当初我々は、これに対して拉致問題を軽視している、人間の命を軽く見るのか、けし
からん、しっかりしろなどと抗議してきた。

だが、それはあくまでも政府・外務省に「熱意がない、無関心だ」という批判であっ
て、「いい加減に仕事する、だから拉致問題が解決しない」という方向での批判であっ
た。

ようする「やる気がない」という批判であった。

しかしわれわれは、これまでの政府、外務省の態度、姿勢から、あきらかに、意図的
にサボタージュを続けていると判断せざるを得ない。つまり拉致問題を解決する「熱
意がない」のではなく、拉致問題を封殺し消し去ろうとする執拗な悪意が働いている
ということなのである。

支援室など政府関係者には真剣に取り組んでいる人がいることも認める。

しかし被害者家族や国民世論をまったく無視することはできないわけだから、政府全
体の動きの中ではそれらも単なる世論工作、懐柔策というしかないであろう。

イラク戦・北核開発の中で日米同盟において拉致問題追及は日本の主体性発揮の好機

イラク戦争が終結に向かい国際世界の関心の焦点は北朝鮮に移ってきた。その中で、
北朝鮮は米・中・朝三国協議で、核開発を公言した。すでにわれわれが繰り返し繰り
返し指摘してきたように平壌宣言は「あらかじめ空文化」した文書だったのである。

 アメリカは、イラク戦争の勝利に自信を深めている。米英をはじめとした連合軍の
圧倒的な力にフセイン独裁政権は脆くも崩壊した。

 筆者は米英の行動が常に正しいとか賢明であるとは言わない。アメリカはアメリカ
の国家利益で行動するだろう。それでも、テロや大量破壊兵器、人権抑圧を続ける圧
政に歯止めをかけられるのはアメリカを中心とした同盟諸国の政治的、軍事的、経済
的パワーしかないのではないか。

 北朝鮮についても同様である。要はその大きな枠組みの中でいかに日本の主体性を
発揮するかである。その意味で拉致問題はまさに主権国家としての真価が問われる試
金石といって過言ではない。

拉致被害者家族はアメリカの政府、議会関係者に暖かく迎えられた。先の福岡救う会
の集会でも横田夫妻から、なかなか普通なら会えないような高位級の人たちと話すこ
とができ、日本政府のこれまでの冷酷な姿勢とあまりに格差を感じたと述べていた。

先の国連人権委員会でヨーロッパ連合他が提案した北朝鮮の人権状況を非難する決議
も採択された。

拉致問題を含む人権問題と核開発問題を決して切り離さずリンクさせて、常に強く主
張することが、まさに国際社会で、あるいは日米同盟の中で日本の主体性を発揮する
チャンスである。

つねに明確なメッセージを発し続けるべきであり、対北朝鮮制裁もまずは拉致問題で
誠意がないことについて主体的に発動し、続いて核開発については国際社会と歩調を
あわせてさらに制裁を強化しレベルをアップしていくべきである。

 北朝鮮建国に貢献した革命家で、その後、粛清を逃れて日本に亡命した朝鮮民主統
一救国戦線議長朴甲東氏は「北朝鮮との外交交渉はギブ・アンド・テイクではなくテ
イク・アンド・ギブでなければ主導権が握れない」と述べているが、全く正しい。

 鞭を効かせないで飴ばかりなめさせるのは最低の外交術である。桜田淳氏は

産経新聞「正論」欄で、拉致被害者一人帰国でいくら、またひとり帰国でいくらなど
といった身代金交渉のようなことを勧めていたがナンセンスの極みである。日本人妻
帰国や離散家族がそうであったように、気に入らないときは北朝鮮はシャッターを閉
じ、こちらをコントロールすることができる。最悪の選択である。

 まずは、無条件で拉致被害者とその家族を全員帰国させるべきであり、それについ
て一切対価などはない。犯罪には制裁しかなく、対価は絶対払ってはならないからだ。

そうしなければテロ犯罪は得になるとテロ国家やテロ集団に教えることになるだろう。
もちろん全員帰国が実現し、核開発を断念すれば、経済支援について話し合ってもい
いだろう。それ以外に選択肢はない。

特定失踪者情報

加藤久美子さんについて

 加藤久美子さんについては、全国協議会ならびに特定失踪者問題調査会において、
拉致事件として政府に認定を求める方向で家族と調整、さらに調査を続けることになっ
ています。なお、調査会は荒木代表名で拉致被害者支援室へ正式に、加藤さん、古川
礼子さん、田中実さんについて拉致事件として認定するよう要請していますが、政府
の具体的なアクションはありません。なお下関・北九州周辺は他にも不審な事件があ
り、さらに調査が必要です。なお次号「婦人公論」に家族の思いを語った弟博さんの
インタビュー記事が掲載されます。

松本賢一さんについて

 週刊フライデーで元北朝鮮軍人権革氏が、松本賢一さんに似た日本人を目撃したと

述べています。先の安明進証言に続いて二度目ですが、年齢のずれ、発言の信憑性な
どさらに確認が必要と思われます。

今津淳子さんについて

今津さんについては、周辺状況にかなり不審ものがあるようです。なおその後の調査
で事件直後に不審な無言電話がかかっていたことがわかりました。

波多野幸子さん・三浦和彦さんについて

 三浦さんについては公式には非公表でしたが、今回家族の意思で公表に切り替えら
れました。二人ともラジオの組み立てを仕事としていましたが、三浦さんは自分でも
趣味でラジオを作って聴いていたようです。失踪地と思われる地域では、以前から地
元の人たちが沖によく朝鮮の船が来ていると噂しあっているようです。

他地方の失踪者情報について

 失踪者調査会で公表された、1971年北九州市城野駅前からの「拉致未遂」を疑
われる事件で、女性が連れ出された海岸は周防灘側であることがあきらかになりなし
た。

時期は後ですが1976年8月看護師国広富子さんの失踪事件は周防灘に面した宇部
でした。山口県西部については福岡・北九州の事件と一体で調査を進める予定です。
また、小浜の地村・浜本拉致事件、東北の事件など共通点の多い事例もあるためそれ
らとの接点等についても調査を進めることとなっています。

発足当時のこと?

発足当時のことをさらに書く。当時は身が危ない、危険がある、自分の身は自分で守
るようにと周りからかなり言われたものだ。たしかに以前大阪レンク集会襲撃事件な
ど朝鮮総連による暴力的な集会妨害が何度も起こっており、警戒も当然といえばいえ
よう。それにしても、日本人が日本国で、合法的にかつ日本人の人権を救済するため
の集会や活動をするのにそこまで警戒しなければならない状況というのはいささか異
常である。ところで発足当時1998年春に筆者に抗議に来た「朝鮮総連佐賀本部内、
在日朝鮮人人権擁護委員会委員金清吉」氏のことだが、たまたまある資料で「朝鮮総
連福岡県本部国際部長金清吉」氏という名前を見つけた。1999年1月に「日本労
働党」というミニ政党の旗開きで来賓として「朝鮮人民の戦いへの連帯を訴えた」そ
うだ。同姓同名ということがあるから別人なのであろうか。どうにも不審ではある。
「不審船」ならぬ「不審人物の不審行動」情報については政治家等を含めて続けて書
く。

ホームページアクセス20万件に。

ホームページのアクセスが4月で20万を越えました。これからも充実させていきた
いと考えております。よろしくお願い申し上げます。

                 代表 青木英実

                 事務局長 いかるが卓徳

                 ホームページ担当事務局次長 野田明弘

偶然の一致??

拉致事件が頻発した1977?78年頃、防衛庁長官を務めたのは言うまでもなく金
丸信氏であった。当時防衛庁官房長、調達実施本部本部長という要職を歴任したのは
竹岡勝美氏。岡山、鳥取県警本部長から就任している。竹岡氏は北朝鮮シンパとして
吉田康彦氏らとお仲間らしい。






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