衆参両院の決議が、拉致問題の「早期」「早急な」解決を明記(2017/08/30)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.08.30-2)
本日(8月30日)、国会で北朝鮮ミサイル問題をテーマに閉会中審査が開催さ
れ、衆議院安全保障委員会、参議院外交防衛委員会の両方で「北朝鮮による弾道
ミサイル発射に抗議する決議」が採択された。
■衆参両院の決議が、拉致問題の「早期」「早急な」解決を明記
われわれの関心事である拉致問題については、両決議ともこれまでに以上に、
「早期解決」(衆議院)「早急な解決」(参議院)という表現が使われ、切迫感
が表現された。核ミサイルも許しがたいが、日本にとっては全拉致被害者の救出
が最優先で実現されなければならない待ったなしの課題だということが、読む者
に伝わってきた。拉致問題の本質を理解した上で決議文を作製し、委員会で採択
してくださった関係者に感謝したい。
具体的に決議文を見ていこう。衆議院安全保障委員会決議では、拉致問題は政
府への要望を書いた最終段落で言及された。
〈その上で、米国や韓国を始め国際社会と緊密に連携し、中国やロシアにも更
なる役割を求めながら、北朝鮮に対する圧力を強化し、北朝鮮に対して我が国の
最重要課題である拉致問題の早期解決をはじめ諸懸案の包括的な解決に向けた具
体的な行動を強く求めることに政府の総力を挙げ、もって国民の負託に応えるべ
きである。〉(傍点引用者・以下同)
「我が国の最重要課題である拉致問題の早期解決をはじめ諸懸案の包括的な解
決」という部分に注目したい。拉致問題は早期解決されるべき最重要課題である
という基本的認識が明記された。その上で、それ以外の諸懸案との「包括的な解
決」にも言及されているが、早期解決とされたのは拉致問題だけだから他の懸案
も当然最後には解決されるべきだが、拉致問題の先行解決は当たり前だとこの決
議は言っているのだ。これはまさに家族会・救う会の運動方針と一致した考え方
だ。
一方、参議院外交防衛委員会決議でも、やはり拉致問題は政府への要望を書い
た最終段落で言及された。
〈北朝鮮の核・ミサイル問題のみならず、拉致問題も我が国の主権及び国民の
生命と安全に関わる重大な問題であり、国際社会が結束して北朝鮮による核、ミ
サイル、そして、最重要課題である拉致問題の包括的かつ早急な解決を図るべく、
政府の総力を挙げた努力を傾注し、もって国民の負託に応えるべきである。〉
ここでは衆議院決議になかった「我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる
重大な問題」という拉致問題の位置づけが明記された。その上で「最重要課題で
ある拉致問題の包括的かつ早急な解決」とされたことで、衆議院決議と同じく、
拉致問題を他の懸案よりも早急に解決するように政府に努力を求めている。やは
り、私たちの運動方針と一致する認識がここに示されている。
両決議はわが国領土を飛び超えるミサイル発射暴挙に抗議する決議だ。そこで
も、拉致問題の「早期解決」(衆院)、「早急な解決」(参院)という切迫感が
ある表現が入った。これは高く評価できる。拉致議連や各党拉致対策本部のこの
間の活動と私たち国民運動の成果と言えるだろう。
以下両決議の全文をつける。
◆衆議院安全保障委員会 平成29年8月20日
北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議
八月二十九日、北朝鮮は弾道ミサイル一発を発射し、同ミサイルは北海道の上
空を通過し、襟裳岬の東約千百八十キロメートルの太平洋上に落下した。今回の
ミサイルの発射は、これまでにない深刻かつ重大な脅威であり、本年八月に国連
安全保障理事会において全会一致で採択された安保理決議第二三七一号を始めと
する累次の安保理決議や日朝平壌宣言に違反するとともに、六者会合共同声明の
趣旨にも反するものである。我が国の平和と安全を脅かすものであり、断じて容
認できない。北朝鮮は、昨年一月以降、核実験を二度にわたり実施し、また、三
十発以上の弾道ミサイルを発射するなど、国際社会の強い抗議、警告を無視して、
挑発行動を続けている。こうした北朝鮮による挑発行動は、地域及び国際社会全
体の平和と安全を脅かすものであり、断固として非難する。国際社会は、結束し
た外交努力を展開し、平和的な解決を模索すべきである。
政府は、地域の安全保障環境が厳しくなる中、日米、日米韓の協力を更に進め、
同時に国民の生命と財産を守るべく、万全な警戒体制を維持し、緊張感を持って
我が国の平和と安全の確保に遺漏なきを期すべきである。また、北朝鮮に挑発行
動を自制させるとともに、安保理決議等を遵守するよう促していくため、安保・
理決議の厳格かつ全面的な履行を国際社会に強く働きかけるべきである。併せて、
北朝鮮から非核化に向けた真剣な意思と具体的行動を引き出すため、国際社会が
一致団結して北朝鮮に対する一層厳格な措置を求めるとともに我が国独自の対北
朝鮮措置の徹底及び強化を図るべきである。
その上で、米国や韓国を始め国際社会と緊密に連携し、中国やロシアにも更な
る役割を求めながら、北朝鮮に対する圧力を強化し、北朝鮮に対して我が国の最
重要課題である拉致問題の早期解決をはじめ諸懸案の包括的な解決に向けた具体
的な行動を強く求めることに政府の総力を挙げ、もって国民の負託に応えるべき
である。
右決議する。
◆参議院外交防衛委員会 平成29年8月30日
北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議
昨二十九日、北朝鮮は一発の弾道ミサイルを発射し、発射された弾道ミサイル
は、北海道襟裳岬の上空を通過し、その後、襟裳岬の東約千百八十キロメートル
の太平洋に落下した。これは、今月五日に国連安全保障理事会で採択された安保
理決議第二三七一号を始めとする累次の安保理決議や日朝平壌宣言に違反すると
ともに、六者会合共同声明の趣旨にも反するものであり断じて容認できない。特
に今回の我が国の上空を通過するミサイル発射という暴挙は、我が国にとってこ
れまでにない深刻かつ重大な脅威であり、厳重に抗議する。
北朝鮮は昨年以降、二回の核実験を行い、三十発以上の弾道ミサイルを発射し
ており、これは我が国を含む地域及び国際社会の安全保障に対する明らかな挑発
行為であり、強く非難する。
本委員会は、北朝鮮に対し、更なる挑発行動を控え、核及び弾道ミサイル計画
を放棄するよう強く求める。また、関連する安保理決議を即時かつ完全に履行す
ることを改めて要求する。さらに、国際社会に対して、安保理決議に基づく制裁
措置を完全に履行するよう強く求める。国際社会は、結束した外交努力を展開し、
平和的な解決を模索すべきである。
政府は、国際社会に対して、安保理決議の確実な履行を強く働きかけるととも
に、併せて、米国、韓国、中国、ロシア等関係各国と緊密に連携し、北朝鮮に挑
発行動の自制を強く求めるべきである。また、政府は、安保理を通じて、国際社
会が一致団結して北朝鮮に対する一層厳格な措置をとるよう求めるべきである。
同時に、我が国独自の制裁の徹底及び強化を図るべきである。
加えて、政府は、日米韓の情報共有を含む連携をより一層強化し、国民に対し
て迅速かつ一層的確な情報提供を行うとともに、不測の事態に備えて不断に必要
な態勢をとるほか、我が国の平和と安全の確保、国民の安全と安心の確保に努め、
万全の措置を講ずるべきである。
北朝鮮の核・ミサイル問題のみならず、拉致問題も我が国の主権及び国民の生
命と安全に関わる重大な問題であり、国際社会が結束して北朝鮮による核、ミサ
イル、そして、最重要課題である拉致問題の包括的かつ早急な解決を図るべく、
政府の総力を挙げた努力を傾注し、もって国民の負託に応えるべきである。
右決議する。
以上
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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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本日(8月30日)、国会で北朝鮮ミサイル問題をテーマに閉会中審査が開催さ
れ、衆議院安全保障委員会、参議院外交防衛委員会の両方で「北朝鮮による弾道
ミサイル発射に抗議する決議」が採択された。
■衆参両院の決議が、拉致問題の「早期」「早急な」解決を明記
われわれの関心事である拉致問題については、両決議ともこれまでに以上に、
「早期解決」(衆議院)「早急な解決」(参議院)という表現が使われ、切迫感
が表現された。核ミサイルも許しがたいが、日本にとっては全拉致被害者の救出
が最優先で実現されなければならない待ったなしの課題だということが、読む者
に伝わってきた。拉致問題の本質を理解した上で決議文を作製し、委員会で採択
してくださった関係者に感謝したい。
具体的に決議文を見ていこう。衆議院安全保障委員会決議では、拉致問題は政
府への要望を書いた最終段落で言及された。
〈その上で、米国や韓国を始め国際社会と緊密に連携し、中国やロシアにも更
なる役割を求めながら、北朝鮮に対する圧力を強化し、北朝鮮に対して我が国の
最重要課題である拉致問題の早期解決をはじめ諸懸案の包括的な解決に向けた具
体的な行動を強く求めることに政府の総力を挙げ、もって国民の負託に応えるべ
きである。〉(傍点引用者・以下同)
「我が国の最重要課題である拉致問題の早期解決をはじめ諸懸案の包括的な解
決」という部分に注目したい。拉致問題は早期解決されるべき最重要課題である
という基本的認識が明記された。その上で、それ以外の諸懸案との「包括的な解
決」にも言及されているが、早期解決とされたのは拉致問題だけだから他の懸案
も当然最後には解決されるべきだが、拉致問題の先行解決は当たり前だとこの決
議は言っているのだ。これはまさに家族会・救う会の運動方針と一致した考え方
だ。
一方、参議院外交防衛委員会決議でも、やはり拉致問題は政府への要望を書い
た最終段落で言及された。
〈北朝鮮の核・ミサイル問題のみならず、拉致問題も我が国の主権及び国民の
生命と安全に関わる重大な問題であり、国際社会が結束して北朝鮮による核、ミ
サイル、そして、最重要課題である拉致問題の包括的かつ早急な解決を図るべく、
政府の総力を挙げた努力を傾注し、もって国民の負託に応えるべきである。〉
ここでは衆議院決議になかった「我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる
重大な問題」という拉致問題の位置づけが明記された。その上で「最重要課題で
ある拉致問題の包括的かつ早急な解決」とされたことで、衆議院決議と同じく、
拉致問題を他の懸案よりも早急に解決するように政府に努力を求めている。やは
り、私たちの運動方針と一致する認識がここに示されている。
両決議はわが国領土を飛び超えるミサイル発射暴挙に抗議する決議だ。そこで
も、拉致問題の「早期解決」(衆院)、「早急な解決」(参院)という切迫感が
ある表現が入った。これは高く評価できる。拉致議連や各党拉致対策本部のこの
間の活動と私たち国民運動の成果と言えるだろう。
以下両決議の全文をつける。
◆衆議院安全保障委員会 平成29年8月20日
北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議
八月二十九日、北朝鮮は弾道ミサイル一発を発射し、同ミサイルは北海道の上
空を通過し、襟裳岬の東約千百八十キロメートルの太平洋上に落下した。今回の
ミサイルの発射は、これまでにない深刻かつ重大な脅威であり、本年八月に国連
安全保障理事会において全会一致で採択された安保理決議第二三七一号を始めと
する累次の安保理決議や日朝平壌宣言に違反するとともに、六者会合共同声明の
趣旨にも反するものである。我が国の平和と安全を脅かすものであり、断じて容
認できない。北朝鮮は、昨年一月以降、核実験を二度にわたり実施し、また、三
十発以上の弾道ミサイルを発射するなど、国際社会の強い抗議、警告を無視して、
挑発行動を続けている。こうした北朝鮮による挑発行動は、地域及び国際社会全
体の平和と安全を脅かすものであり、断固として非難する。国際社会は、結束し
た外交努力を展開し、平和的な解決を模索すべきである。
政府は、地域の安全保障環境が厳しくなる中、日米、日米韓の協力を更に進め、
同時に国民の生命と財産を守るべく、万全な警戒体制を維持し、緊張感を持って
我が国の平和と安全の確保に遺漏なきを期すべきである。また、北朝鮮に挑発行
動を自制させるとともに、安保理決議等を遵守するよう促していくため、安保・
理決議の厳格かつ全面的な履行を国際社会に強く働きかけるべきである。併せて、
北朝鮮から非核化に向けた真剣な意思と具体的行動を引き出すため、国際社会が
一致団結して北朝鮮に対する一層厳格な措置を求めるとともに我が国独自の対北
朝鮮措置の徹底及び強化を図るべきである。
その上で、米国や韓国を始め国際社会と緊密に連携し、中国やロシアにも更な
る役割を求めながら、北朝鮮に対する圧力を強化し、北朝鮮に対して我が国の最
重要課題である拉致問題の早期解決をはじめ諸懸案の包括的な解決に向けた具体
的な行動を強く求めることに政府の総力を挙げ、もって国民の負託に応えるべき
である。
右決議する。
◆参議院外交防衛委員会 平成29年8月30日
北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議
昨二十九日、北朝鮮は一発の弾道ミサイルを発射し、発射された弾道ミサイル
は、北海道襟裳岬の上空を通過し、その後、襟裳岬の東約千百八十キロメートル
の太平洋に落下した。これは、今月五日に国連安全保障理事会で採択された安保
理決議第二三七一号を始めとする累次の安保理決議や日朝平壌宣言に違反すると
ともに、六者会合共同声明の趣旨にも反するものであり断じて容認できない。特
に今回の我が国の上空を通過するミサイル発射という暴挙は、我が国にとってこ
れまでにない深刻かつ重大な脅威であり、厳重に抗議する。
北朝鮮は昨年以降、二回の核実験を行い、三十発以上の弾道ミサイルを発射し
ており、これは我が国を含む地域及び国際社会の安全保障に対する明らかな挑発
行為であり、強く非難する。
本委員会は、北朝鮮に対し、更なる挑発行動を控え、核及び弾道ミサイル計画
を放棄するよう強く求める。また、関連する安保理決議を即時かつ完全に履行す
ることを改めて要求する。さらに、国際社会に対して、安保理決議に基づく制裁
措置を完全に履行するよう強く求める。国際社会は、結束した外交努力を展開し、
平和的な解決を模索すべきである。
政府は、国際社会に対して、安保理決議の確実な履行を強く働きかけるととも
に、併せて、米国、韓国、中国、ロシア等関係各国と緊密に連携し、北朝鮮に挑
発行動の自制を強く求めるべきである。また、政府は、安保理を通じて、国際社
会が一致団結して北朝鮮に対する一層厳格な措置をとるよう求めるべきである。
同時に、我が国独自の制裁の徹底及び強化を図るべきである。
加えて、政府は、日米韓の情報共有を含む連携をより一層強化し、国民に対し
て迅速かつ一層的確な情報提供を行うとともに、不測の事態に備えて不断に必要
な態勢をとるほか、我が国の平和と安全の確保、国民の安全と安心の確保に努め、
万全の措置を講ずるべきである。
北朝鮮の核・ミサイル問題のみならず、拉致問題も我が国の主権及び国民の生
命と安全に関わる重大な問題であり、国際社会が結束して北朝鮮による核、ミサ
イル、そして、最重要課題である拉致問題の包括的かつ早急な解決を図るべく、
政府の総力を挙げた努力を傾注し、もって国民の負託に応えるべきである。
右決議する。
以上
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