救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

平成29年北朝鮮人権週間に想う(2017/12/16)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.12.16)

■平成29年北朝鮮人権週間に想う

西岡力(救う会全国協議会全国協議会会長)

 今年の北朝鮮人権週間は、とても寂しくつらい。2006年にできた「拉致問題そ
の他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律(北朝鮮人権法)」に
より毎年12月10日から16日が北朝鮮人権週間と定められ「国及び地方公共団体は、
北朝鮮人権侵害問題啓発週間の趣旨にふさわしい事業が実施されるよう努めるも
のとする。」とされている。

 ところが12月11日夜、新潟県佐渡町から曽我ひとみさんの夫であるチャールズ・
ジェンキンズさんがご逝去されたという知らせがあり、つづいて12日朝、増元る
み子さんのお母様である増元信子さんのご逝去の報が鹿児島から届いた。

 私たちはいつも、家族の高齢化を強調してきたが、このようにつづいて家族が
お亡くなりになることが続き強い怒りと悲しさを覚えている。

 昨日15日、家族会・救う会・拉致議連は国際セミナーを開催し、全国からまた
家族会メンバーが東京に集まった。本日16日には家族会総会が正午から開催され
る。集まったメンバーの顔を見ながら私は心が痛い。

 拉致は北朝鮮の3代世襲独裁政権による国家テロである。犯人である北朝鮮政
権に許しがたいという怒りを覚える。しかし、40年経っても同胞を救い出せない
我が祖国のあり方にもまた怒りと悲しみを覚える。

 しかし、この瞬間にも彼の地で日本からの助けが来ることを待っている被害者
らがいる。私はこの間繰り返し主張しているが、北朝鮮をめぐる国際情勢は緊迫
の度を増し、その中で被害者救出の最後の機会が近づきつつある。今できること
は何か、やり残していることはないか、1日1日、一瞬一瞬を緊張感を持ち、早期
に全被害者を取り戻すために全力を尽くさなければならないとあらためて心に刻
んでいる。



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