総理に北朝鮮への制裁を求める(2002/03/19)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.03.19)
■総理に北朝鮮への制裁を求める
本日横田滋代表ら家族会14名と佐藤勝巳会長ら救う会全国協議会の4名は官
邸を訪れ小泉純一郎総理、安倍晋三官房副長官に拉致被害者の救出について要
請をしました。その内容についてはすでに報道されていますので省きますが、
このとき官邸に届けられた署名は合計24万458人分、これまでの累計で173万
2458人分になります。この間署名活動にご協力いただいた皆様に感謝申し上げ
ます。署名活動は拉致された方々の救出が実現するまで続けますので、今後と
もご協力をよろしくお願い申し上げます。以下は総理及び官房副長官宛提出し
た要請文書です。
ところで、今回総理の面会時間は公式には10分、実際には多少延びましたが
それでも20分程度でした。小渕・森両総理のときは40分から1時間程度は会っ
て下さり、森総理のときは「拉致を北朝鮮がやったことは間違いない」「拉致
問題が解決するまでは国交正常化交渉にサインしない」などと明言されました。
これは大きなインパクトがあったのですが、不思議なのは今回小泉総理がわず
かな時間しか取らず、しかも近くにいても聞きとりにくい蚊の鳴くような声で
二言三言話すだけだったことでした。
報道されているように、この日安倍官房副長官をキャップとする拉致問題の
プロジェクトチームがスタートしています。これは歴代内閣初めてのことで、
私たちも評価し、期待しているのですが、総理の口からはこれについても何も
出ませんでした。体調が悪いようにも見えましたが、たとえ本人が何も考えて
いなかったとしても政治家ですから、「今日からプロジェクトチームもスター
トさせました。全力で頑張ります」とハッタリをかましても不思議ではありま
せん。わざわざ会っておいて、却ってこちらに不信感を募らせるような態度だ
ったのはなぜなのか、もともとパフォーマンスが得意な人だけになおのこと不
思議です。もしマスコミの方などで理由をご存知でしたらお教え下さい。(荒
木)
※前のニュースで浜本富貴恵さんのお名前を誤って富貴「江」と記載してしま
いました。お詫びして訂正します。
内閣総理大臣 小泉純一郎様
拝啓、平素の拉致問題に関する取り組みに敬意を表します。本日はご多忙な
中ご面会の機会を賜り心より御礼申し上げます。
先日の有本恵子さん拉致事件の実行犯の証言により、この事件を北朝鮮によ
る拉致と認め、それまでの「7件10人」を「8件11人」と変更されました。私た
ちは有本さんの拉致を政府が認めるようかねてより求めてきましたので、その
決定を多とするものです。また、私たちが要望してきた対策本部の設置につい
ても安倍晋三官房副長官をキャップとするプロジェクトチームの結成が決定し、
今後の活動に期待を持っています。
しかしこの際、私たちは総理をはじめ政府に次のことを強く申し入れざるを
得ません。それは「制裁をもって金正日政権に圧力をかけ拉致された人々を救
出していただきたい」ということです。
政府関係者のすべての方々が、拉致問題の解決のために「粘り強く話し合い
を続ける」と口をそろえて言われます。しかし、20年以上の間被害者は家族と
引き裂かれているのです。家族が名前を出して立ち上がったのは危険を冒して
もこのような状況を打破するためです。私たちはこれまでコメ支援などの動き
に対して、それが救出に一切効果を上げないどころか却って救出への流れを阻
害するものであると主張し続けてきました。そして拉致された人々を救うため
に、制裁をもって圧力をかけてもらいたいとお願いして参りました。そのたび
に政府の方々の口から出る言葉は「粘り強く」という言葉ばかりです。
今年の1月、福留貴美子さんのお母さんが娘と再開することを夢見つつ他界
されました。他の家族でも病床に伏している者もおり、また親は皆高齢になっ
ています。私たちには「粘り強く」という言葉が「家族や支援者があきらめる
まで粘り強く」とすら聞こえてくるのです。
総理にお願い申し上げます。断固たる制裁をもって拉致された人々を救出し
て下さい。
北朝鮮の金正日政権は日本人のみならず韓国から朝鮮戦争休戦以降だけで
487名、朝鮮戦争当時の民間人被拉致者を入れれば8万余の人々を拉致している
政権です。そして自国民に対し類例を見ない人権侵害を行って何の良心の呵責
も感じない政権であります。このような体制に対して多数の拉致被害者を救出
するためには「粘り強い話し合い」では不可能です。しかも、これまで日本か
ら渡った100万トンを超えるコメ支援も拉致被害者の救出に何の効果も上げて
いないことは明らかです。
重ねて申し上げます。一日も早く拉致された人々を救出するために断固たる
姿勢をもって北朝鮮に対して下さい。総理の決断を心より期待しております。
平成14年3月19日
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会 代表 横田 滋
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内閣官房副長官 安倍晋三様
平素拉致被害者の救出に尽力いただき心より御礼申し上げます。このたび拉
致問題に関するプロジェクトチームのキャップとしてご就任されたことに私共
としても強く期待するものであります。
さて、私共は総理に対しまして拉致問題の解決のため制裁を含めた断固とし
た対応をしていただきたいと要望しましたが、それを含めて次の各点につきご
協力を賜りたく、お願い申し上げる次第です。
1、北朝鮮に時限つき解決を迫り、応じない場合は次のような制裁を課して下
さい。
・北朝鮮船舶の入港禁止
・在日朝鮮人への再入国許可の停止
・第三国経由も含めた北朝鮮への送金の禁止
2、また、制裁ではありませんが、朝銀の不正に対する徹底的な調査、その他
朝鮮総聯が行ってきた非合法活動の摘発など、徹底した対応を求めます。これ
はもちろん日本の法律を適用するだけのことですが、北朝鮮に強いメッセージ
を与えることになります。
3、3月11日に警視庁はヨーロッパ拉致事件に関する捜査本部を設置しました。
しかし、これまで政府が認めてきた7件10人については捜査本部が設置されて
いません。ぜひ他の事件についても各県警に捜査本部を設置するよう求めます。
4、別紙(省略)3月16日付アピールの通り八尾恵氏以外にも日本国内に拉致
に関わった人間は多数存在します。それらの人々の情報を収集して下さい。ま
た、韓国内には相当数の亡命者が日本人拉致及び拉致された日本人の状況につ
いての情報を持っています。韓国政府に情報の開示を強く求めて下さい。
5、昨年末巡視船に追跡され交戦の後東シナ海に沈没した不審船を早急に引き
揚げ、北朝鮮に対してテロを許さないという強い姿勢を明らかにして下さい。
6、外務省の中にはごく一部ながら拉致問題を棚上げにしても日朝国交正常化
を進めると公言した高官がいると言われています。これらの人々に対しては厳
正なる対処を求めます。
平成14年3月19日
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会 代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会 会長 土屋敬之
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 佐藤勝巳
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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 narkn@hotmail.com http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13
担当:事務局長 荒木和博
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恐縮ですが送信を希望されない方はメールにてお知らせ下さい
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■総理に北朝鮮への制裁を求める
本日横田滋代表ら家族会14名と佐藤勝巳会長ら救う会全国協議会の4名は官
邸を訪れ小泉純一郎総理、安倍晋三官房副長官に拉致被害者の救出について要
請をしました。その内容についてはすでに報道されていますので省きますが、
このとき官邸に届けられた署名は合計24万458人分、これまでの累計で173万
2458人分になります。この間署名活動にご協力いただいた皆様に感謝申し上げ
ます。署名活動は拉致された方々の救出が実現するまで続けますので、今後と
もご協力をよろしくお願い申し上げます。以下は総理及び官房副長官宛提出し
た要請文書です。
ところで、今回総理の面会時間は公式には10分、実際には多少延びましたが
それでも20分程度でした。小渕・森両総理のときは40分から1時間程度は会っ
て下さり、森総理のときは「拉致を北朝鮮がやったことは間違いない」「拉致
問題が解決するまでは国交正常化交渉にサインしない」などと明言されました。
これは大きなインパクトがあったのですが、不思議なのは今回小泉総理がわず
かな時間しか取らず、しかも近くにいても聞きとりにくい蚊の鳴くような声で
二言三言話すだけだったことでした。
報道されているように、この日安倍官房副長官をキャップとする拉致問題の
プロジェクトチームがスタートしています。これは歴代内閣初めてのことで、
私たちも評価し、期待しているのですが、総理の口からはこれについても何も
出ませんでした。体調が悪いようにも見えましたが、たとえ本人が何も考えて
いなかったとしても政治家ですから、「今日からプロジェクトチームもスター
トさせました。全力で頑張ります」とハッタリをかましても不思議ではありま
せん。わざわざ会っておいて、却ってこちらに不信感を募らせるような態度だ
ったのはなぜなのか、もともとパフォーマンスが得意な人だけになおのこと不
思議です。もしマスコミの方などで理由をご存知でしたらお教え下さい。(荒
木)
※前のニュースで浜本富貴恵さんのお名前を誤って富貴「江」と記載してしま
いました。お詫びして訂正します。
内閣総理大臣 小泉純一郎様
拝啓、平素の拉致問題に関する取り組みに敬意を表します。本日はご多忙な
中ご面会の機会を賜り心より御礼申し上げます。
先日の有本恵子さん拉致事件の実行犯の証言により、この事件を北朝鮮によ
る拉致と認め、それまでの「7件10人」を「8件11人」と変更されました。私た
ちは有本さんの拉致を政府が認めるようかねてより求めてきましたので、その
決定を多とするものです。また、私たちが要望してきた対策本部の設置につい
ても安倍晋三官房副長官をキャップとするプロジェクトチームの結成が決定し、
今後の活動に期待を持っています。
しかしこの際、私たちは総理をはじめ政府に次のことを強く申し入れざるを
得ません。それは「制裁をもって金正日政権に圧力をかけ拉致された人々を救
出していただきたい」ということです。
政府関係者のすべての方々が、拉致問題の解決のために「粘り強く話し合い
を続ける」と口をそろえて言われます。しかし、20年以上の間被害者は家族と
引き裂かれているのです。家族が名前を出して立ち上がったのは危険を冒して
もこのような状況を打破するためです。私たちはこれまでコメ支援などの動き
に対して、それが救出に一切効果を上げないどころか却って救出への流れを阻
害するものであると主張し続けてきました。そして拉致された人々を救うため
に、制裁をもって圧力をかけてもらいたいとお願いして参りました。そのたび
に政府の方々の口から出る言葉は「粘り強く」という言葉ばかりです。
今年の1月、福留貴美子さんのお母さんが娘と再開することを夢見つつ他界
されました。他の家族でも病床に伏している者もおり、また親は皆高齢になっ
ています。私たちには「粘り強く」という言葉が「家族や支援者があきらめる
まで粘り強く」とすら聞こえてくるのです。
総理にお願い申し上げます。断固たる制裁をもって拉致された人々を救出し
て下さい。
北朝鮮の金正日政権は日本人のみならず韓国から朝鮮戦争休戦以降だけで
487名、朝鮮戦争当時の民間人被拉致者を入れれば8万余の人々を拉致している
政権です。そして自国民に対し類例を見ない人権侵害を行って何の良心の呵責
も感じない政権であります。このような体制に対して多数の拉致被害者を救出
するためには「粘り強い話し合い」では不可能です。しかも、これまで日本か
ら渡った100万トンを超えるコメ支援も拉致被害者の救出に何の効果も上げて
いないことは明らかです。
重ねて申し上げます。一日も早く拉致された人々を救出するために断固たる
姿勢をもって北朝鮮に対して下さい。総理の決断を心より期待しております。
平成14年3月19日
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会 代表 横田 滋
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内閣官房副長官 安倍晋三様
平素拉致被害者の救出に尽力いただき心より御礼申し上げます。このたび拉
致問題に関するプロジェクトチームのキャップとしてご就任されたことに私共
としても強く期待するものであります。
さて、私共は総理に対しまして拉致問題の解決のため制裁を含めた断固とし
た対応をしていただきたいと要望しましたが、それを含めて次の各点につきご
協力を賜りたく、お願い申し上げる次第です。
1、北朝鮮に時限つき解決を迫り、応じない場合は次のような制裁を課して下
さい。
・北朝鮮船舶の入港禁止
・在日朝鮮人への再入国許可の停止
・第三国経由も含めた北朝鮮への送金の禁止
2、また、制裁ではありませんが、朝銀の不正に対する徹底的な調査、その他
朝鮮総聯が行ってきた非合法活動の摘発など、徹底した対応を求めます。これ
はもちろん日本の法律を適用するだけのことですが、北朝鮮に強いメッセージ
を与えることになります。
3、3月11日に警視庁はヨーロッパ拉致事件に関する捜査本部を設置しました。
しかし、これまで政府が認めてきた7件10人については捜査本部が設置されて
いません。ぜひ他の事件についても各県警に捜査本部を設置するよう求めます。
4、別紙(省略)3月16日付アピールの通り八尾恵氏以外にも日本国内に拉致
に関わった人間は多数存在します。それらの人々の情報を収集して下さい。ま
た、韓国内には相当数の亡命者が日本人拉致及び拉致された日本人の状況につ
いての情報を持っています。韓国政府に情報の開示を強く求めて下さい。
5、昨年末巡視船に追跡され交戦の後東シナ海に沈没した不審船を早急に引き
揚げ、北朝鮮に対してテロを許さないという強い姿勢を明らかにして下さい。
6、外務省の中にはごく一部ながら拉致問題を棚上げにしても日朝国交正常化
を進めると公言した高官がいると言われています。これらの人々に対しては厳
正なる対処を求めます。
平成14年3月19日
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会 代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会 会長 土屋敬之
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 佐藤勝巳
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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 narkn@hotmail.com http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13
担当:事務局長 荒木和博
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