救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会の「今後の運動方針」と北朝鮮情勢?連続集会報告1(2018/02/19)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2018.02.19)

 100回目となる東京連続集会は、2月16日、東京・文京区民センターで開催
された。「これ以上待てない!政府に今年中の全被害者救出を再度求める!緊迫
する情勢をてこにして、救出のための実質的協議を行え!」という今後の運動方
針について、飯塚代表、西岡会長から報告した。また、最近の北朝鮮情勢につい
て、西岡力・救う会会長が報告した。

■家族会・救う会の「今後の運動方針」と北朝鮮情勢

◆結果を出すまでは私たちはあきらめない

飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)

 みなさんこんばんは。いつも拉致問題解決のために色々とご心配をしていただ
き、大変ありがとうございます。色々なことを考えて行動し、失敗しとやってき
ましたが、やはり結果がでないとだめというのが当然の判断です。

 私たちは昨年、「本年中の解決を」という大きなスローガンを立てて活動して
きました。今まで北との交渉の中では、お互いの要望をうまく取り出しながらと
いう、いわゆる見返り的な話がなかなかできなかった。しかし、そういうことも
取り入れながら北との実質的協議を引き出すことを狙ってやってきました。

 家族会・救う会ではそういうことも狙いながら、なんとか北を引っ張り出そう
という意気込みでやってきました。昨年後半、終盤には北朝鮮情報がけっこうあっ
たんです。その意味では、その勢いを今年も続けてやっていこうというのが今年
の方針で、「これ以上待てない!政府に今年中の全被害者救出を再度求める!」
と、「再度」という言葉を使いました。

 これでいいということはないわけで、結果を出すまでは私たちはあきらめない
という強い態度を示したものです。もう一つは、「これ以上待てない!」とあり
ますが、これは現実にそういう事態が出てきています。

 人間生きていれば、1年ずつ歳を取ってだんだん衰退していくのは仕方がない
ことですが、我々は救出活動をしており、北朝鮮にいる被害者は助けを待ってい
る。そういう過程の中では酷な1年であるわけです。実際に、ご承知の通り、ジェ
ンキンスさんが亡くなり、増元るみ子さんのお母さん(信子さん)が亡くなりま
した。

 これは誰々が病気したとか亡くなったという単純な問題ではなく、そういうこ
とが起きてしまったということは大変責任がある問題なんです。時の経つ重みは、
国会議員の先生方も政府もそうですが、あらゆる役割を担って頑張っていただい
ている人たちも、この時の重み、過ぎ去っていく重みを感じとってもらいたい。

 40年も家族と離れて平気でいられますか、ということになるわけですよね。
なぜそうなってしまうのかということも、反省点の一つです。「あの時こうやっ
ておけばよかった」という反省点がたくさんあります。そういうことも踏まえて、
「今年はこれ以上待てない!」ということです。

◆動きがある今、それをてこしにして

 北にいる人の状況は、なかなか鮮明にはつかめないですが、あの厳寒の地でど
うしているのかということも、情報が入れば、そういうこともかみしめながら、
もっともっと強く活動につなげていこうということにもなります。

 今年はそういう意味では、「もう後がない」のは当然です。しかし、拉致問題
に関する情報、情勢がけっこうあるんですね。ですから、そういう「緊迫する情
勢をてこにして、救出のための実質的協議を行いなさい」というような要請をし
ました。

 こういう話題がある時こそ拉致問題の解決に結び付けられるような形ができる
はずなんです。2年くらい前は、なんにも動きがなく、なんにも動かない。どう
なっているか分からないという状態でした。そういう状態なら我々もどうやれば
いいか迷ってしまうわけですが、ことが起こればそれをてこにして、拉致問題解
決のための協議にどうやって結び付けていくかという、直接的な対策が打てるわ
けです。

 去年から今年にかけて、日本人拉致問題についての話題はかなり盛り上がって
いました。一つは国連の人権理事会で、はっきりと北朝鮮による拉致が人権問題
の最たるものだとなりました。 アメリカのトランプ大統領も国連の場で大いに
追及してくれました。これはかなりインパクトがあったかなと評価されています
が、あれだけはっきりと言ったことがない状態もありました。

 従って、各国のマスコミも、その影響を受けて色々な動きをしてくれましたし、
何よりも国連としてはっきりとあのような態度をとったことは、北朝鮮に対する
色々な制裁、圧力につながるはずなんです。

 安倍総理が北朝鮮に対して強い制裁をということで今やっていますが、それも
圧力につながると考えています。

 日本国内でも、この問題をもっと具現化しなさいという動きがかなり出てきま
した。色々な啓発活動がありますが、その後どうやって具体的な動きが生まれて
くるのかも見つめながら、進めていきたいと思います。

◆ブルーリボン拡大運動、アニメめぐみ上映運動

 年末には、北朝鮮人権週間という法律で決まっている週間があり、それに伴う
活動がなされました。それも中央だけではなく、地方自治体を通して色々な形で
活動ができる状況です。

 私たちはいつもお願いする側ですが、家族会・救う会の動きは、あきらめては
困る、負けては困る、風化しては困る、もはやその段階に来ています。従って負
けることは絶対にあってはならない。

 そういう意気込みを含めて、今後あらゆる所でこの問題の解決を進めるために
動いておりますが、今年は特にブルーリボンバッジを大々的に広めていこうとい
うことを、政府にも、地方議会にも申し入れてあります。具体的な手配にもう入っ
ています。

 もう一つは、(アニメめぐみなどの)DVDなどを使った若い層への啓発活動も、
全国が一定の条件に乗って自然な形で行いたいということで、これもお願いして
います。題材はもうたくさんあります。それを利用しやすくして、小学校、中学
校、高校を含めた教育の場で是非使っていただきたい。

 こうしたことは、単にやったやったではなくて、学校教育の中でも日本人拉致
についてはきちんと理解してもらう。そしてこういう問題は絶対起こしてはなら
ないという意識の盛り上がりをはかるべきだと考えています。

 日本人の間で、拉致問題が解決しないことについて怒りの声がかなり大きくなっ
てくると感じています。これは政府がやって、政府が自分の尻を叩くことになる
と思いますが、それでもいい。さらに言えば、北朝鮮への直接の影響、国連から
見た日本国民の態度がはっきりと理解されていくのではないかと考えています。

 何かをやればお金がかかりますが、劇もありましたね。「めぐみへの誓い」。
そういうこと含め、中心は政府ですが、自治体が動いてくれないと展開しづらい
と思います。拉致問題の「知事の会」や「地方議連」にもお願いをして、約束も
いただいています。

 この問題は報告書で片付く問題ではありません。被害者本人が生きて帰還する
のが最終目標です。それ以外の話をあまり突っつくと方向を間違えて、別な方向
に行き、その話が独り歩きしてしまう。狙いは被害者の帰国です。そのことを考
えて進めていきたいと考えています。

 今年は1月21日に、家族会・救う会の運動方針を決めました。急がなければ
ならないので、昨年度の引き継ぎを間をおかずに活動をつなげていきたいので少
し早く決めました。私からは以上です。ありがとうございました(拍手)。

(2につづく)




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