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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致議連が提言書を採択、新会長は古屋圭司氏に(2018/04/11)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2018.04.11)

■拉致議連が提言書を採択、新会長は古屋圭司氏に

 本日拉致議連の総会が開催され、古屋圭司会長代行が新会長に選出された。

 平沼赳夫前拉致議連会長は、相談役となった。

 総会には拉致議連メンバーの他、関係省庁、家族会・救う会、調査会・特定失
踪者家族会から参加した。

 総会では提言書が採択され、近く安倍総理に手渡すこととなる。

◆決議文(全文)

平成30年4月12日
内閣総理大臣 安倍晋三 殿
外務大臣 河野太郎 殿
拉致問題担当大臣 加藤勝信 殿

北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟
会長 古屋 圭司

全ての拉致被害者の早期帰国に向けての提言

 平昌五輪以降、北朝鮮を巡る情勢は急展開している。今、北朝鮮の側から対話
を求める動きがある。これはまさに我が国が米国や韓国をはじめとする関係国や
国連など国際社会と連携して、圧力を最大限にまで高めてきた成果である。南北
首脳会談が4月27日、米朝首脳会談が5月末までに予定されており、それらに
先駆け先月末、金正恩委員長は電撃的に訪中し、中朝首脳会談を行った。現下の
情勢を拉致被害者御家族は「千載一遇のチャンス」と捉え、このチャンスを拉致
被害者の早期、一括帰国につなげるよう強く求めている。特に、昨年面会した際
に御家族に対する共感を示したトランプ大統領に対する期待が高まっている。こ
のような中、安倍総理は4月17日から訪米し、トランプ大統領との日米首脳会
談に臨む。この機会に安倍総理とトランプ大統領の信頼関係を大いに活かし、米
朝首脳会談において必ず拉致問題を取り上げ、金正恩委員長に対して、全ての拉
致被害者の一日も早い帰国の実現を強く求めるよう、トランプ大統領に働きかけ
ていただきたい。

 去る3月29日、家族会、救う会及び拉致議連の主催により、「チャンス到来、
金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!緊急集会」を開催し、「政府は、南北、米朝首
脳会談を最大限に活用し、全被害者の一括帰国を実現せよ。」等とする決議を採
択した。翌3月30日、家族会、救う会は総理と面会し、同決議を総理に手交の上、
御家族の切実な思いを直接総理に訴えられた。拉致被害者も御家族も高齢化し、
最早一刻の猶予もない。拉致議連としても、この「千載一遇のチャンス」を何と
してでも活かし、全ての拉致被害者の一日も早い帰国の実現つなげるべく、政府
に対して以下のとおり申し入れる。



1.現下の情勢を「千載一遇のチャンス」と捉え、南北首脳会談や日米首脳会談、
更には中朝間において拉致問題を取り上げ、金正恩委員長に全ての拉致被害者の
早期一括帰国の実現を要求するよう、4月の日米首脳会談をはじめ、あらゆる機
会を通じて米国、韓国及び中国に働きかけること。

2.「対話のための対話」では意味がなく、北朝鮮の動向を慎重に見極める必要
がある。南北首脳会談や米朝首脳会談を踏まえ、拉致被害者の早期一括帰国実現
につなげるべく、あらゆる手段を講じること。

3.拉致被害者の早期一括帰国実現につながる具体的な動きを北朝鮮から引き出
すまでは引き続き最大限の圧力を維持し、国際社会と連携して安保理決議の実効
性を確保すること。

4.北朝鮮から具体的な動きが見られない限り、我が国独自の制裁措置について
更なる強化を検討するとともに、国連安全保障理事会において更なる厳しい制裁
決議が採択されるよう米国をはじめとする安保理理事国に働きかけること。

5.拉致、核、ミサイルといった北朝鮮を巡る諸問題の解決は、まずもって平和
的、外交的手段によって達成されるべきであるが、北朝鮮から問題解決に向けた
具体的な動きを引き出すためには、あらゆる選択肢をテーブルの上に載せて、金
正恩委員長に決断を迫っていく必要があることから、政府としては、あらゆる事
態に備えて、拉致被害者を含む邦人の安全確保と保護に万全を期すこと。

以上




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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

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