小泉に面会、解決を強く要請(2002/09/27)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.09.27-2)
■小泉に面会、解決を強く要請
昨日(27日)午後4時から横田滋家族会代表らご家族30と救う会全国協議会の佐藤勝巳会長・小島晴則副会長・西岡力幹事などが首相官邸を訪れ、総理に拉致問題の早期解決を訴えました。当日総理に手交した要請文書は以下の通りです。なお、この席には松木薫さんと石岡亨さんのご家族も参加されました。また、昨日付けで松木さんのご家族も家族会に加入の意志を明らかにされました。これにより家族会に参加した家族は12家族になりました。
平成14年9月27日
内閣総理大臣 小泉純一郎殿
北朝鮮による拉致
被害者家族連絡会
代表 横田 滋
今回の総理の訪朝は金正日総書記に拉致犯行を認めさせた一点において私たちは評価しています。しかし、「生存」「死亡」を確認しなかったこと、情報の伝達のされ方、平壌浅間の文面に拉致という語が入っていない点など率直に申し上げて拉致家族の立場では不満もございます。また、拉致問題を完全に解決するためには早急に取り組むべき問題が山積みされています。以下具体的にお伺いいいたします。
1、 9月17日午後、私どもは飯倉公館で「死亡」「生存」の通告を断定形で聞かされました。また、一部マスコミは死亡を断定して大きく報じ「ご遺族」「ご冥福を祈る」と言う言葉さえ出ており、われわれは大変心を痛めています。しかし、田中均外務省アジア大洋州局長は9月25日付けで「政府として確認していたわけではない」と回答されました。総理は平壌で田中局長から未確認のものという前提で報告を受けたのですか、あるいは確認されたものとして報告を受けたのですか。明らかにして下されば幸いです。
2、 5人の生存とされている人に対しては警察関係者を派遣するなどして早急に本人確認をし、北朝鮮で出生した子供をふくめて1ヶ月以内に全員日本へ帰国させていただきたい。また、8人の死亡とされている人に対しては、警察の専門家によるDNA鑑定など科学的根拠によって早急に確認していただきたい。
3、 最初の拉致事件からすでに25年が経っています。国家公安委員長が国会で拉致を認めた1988年からでも14年が経っています。この間被害者救出ができなかったことに対して歴代政権、外務省担当者の責任についていかがお考えか明らかにして下さい。
4、 今回北朝鮮は拉致認定以外の曽我ひとみさんの生存を確認してきました。警察庁は11人の他に数十人の可能性のあるリストを作成していると聞いています。救う会ではあと60人程度拉致されている可能性があると見ています。総理は認定以外の拉致被害者救出のため、今後何をなさろうとしているのか明らかにしてください。
5、 私どもは早い時期から安倍晋三官房副長官が拉致問題解決のため尽力下さり、私ども家族の気持ちをよく理解して下さったことに感謝しています。今後も官房副長官を私どもとの窓口として下さるようお願いします。
以上
■外務省アジア局長から公開質問状に回答
去る20日提出した田中均外務省アジア大洋州局長に対する公開質問状について、9月25日に
平成14年9月20日
外務省アジア大洋州局長
田中均様
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会
代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
会長 佐藤勝巳
公開質問状
私たちは今回の小泉総理訪朝でもたらされた拉致被害者8件11人の情報の信憑性について強い疑念を持っています。この情報が北朝鮮側の捏造であった場合、対応によっては現在生きている人が抹殺される可能性もないとは言えません。今回の首脳会談において実務の責任者であったあなたにはその事実関係を明らかにし、誤りがあれば国民の前に直ちに訂正すべきであります。以下の質問への誠意ある回答を求めます。
1、17日飯倉公館で福田官房長官と植竹副大臣は横田・有本・増元・市川4家族に対しそれぞれの被害者が死亡していると告げました。しかし翌18日夕刻、横田・蓮池両家族及び救う会事務局長荒木が梅本公使と会った際、梅本氏は他の被害者についても「死亡を確認したわけではない」「自分は聞いたこと、見たことを東京に伝えただけ」と語っています。平壌の未確認情報が誰の手によって家族のもとに事実として伝えられたのか、明らかにしてください。
2、情報が未確認のものであるのなら、マスコミが死亡を既成事実として報道したのは誤報であるはずです。なぜそのような報道をしたマスコミに対して抗議をしないのか、明らかにしてください。
3、なぜ、北朝鮮から渡された通知書の原本を開示しないのか、明らかにしてください。あるいは口頭で伝えられたものもふくめ、なぜ最初から家族にすべての情報を開示しなかったのか、明らかにして下さい。
4、生存とされた4人についても面会した梅本公使は本人確認のための証拠を確保していません。なぜ、本人の映像ないし写真や音声を記録してこなかったのか、あるいは本人たちが両親に会いたいと言っていたにもかかわらずその場で手紙さえ書かせなかった理由は何なのか、説明してください。
以上の質問事項に対し9月25日水曜までに書面による回答をされるよう求めます。
■平成14年9月27日
内閣総理大臣 小泉純一郎殿
北朝鮮による拉致
被害者家族連絡会
代表 横田 滋
今回の総理の訪朝は金正日総書記に拉致犯行を認めさせた一点において私たちは評価しています。しかし、「生存」「死亡」を確認しなかったこと、情報の伝達のされ方、平壌浅間の文面に拉致という語が入っていない点など率直に申し上げて拉致家族の立場では不満もございます。また、拉致問題を完全に解決するためには早急に取り組むべき問題が山積みされています。以下具体的にお伺いいいたします。
1、 9月17日午後、私どもは飯倉公館で「死亡」「生存」の通告を断定形で聞かされました。また、一部マスコミは死亡を断定して大きく報じ「ご遺族」「ご冥福を祈る」と言う言葉さえ出ており、われわれは大変心を痛めています。しかし、田中均外務省アジア大洋州局長は9月25日付けで「政府として確認していたわけではない」と回答されました。総理は平壌で田中局長から未確認のものという前提で報告を受けたのですか、あるいは確認されたものとして報告を受けたのですか。明らかにして下されば幸いです。
2、 5人の生存とされている人に対しては警察関係者を派遣するなどして早急に本人確認をし、北朝鮮で出生した子供をふくめて1ヶ月以内に全員日本へ帰国させていただきたい。また、8人の死亡とされている人に対しては、警察の専門家によるDNA鑑定など科学的根拠によって早急に確認していただきたい。
3、 最初の拉致事件からすでに25年が経っています。国家公安委員長が国会で拉致を認めた1988年からでも14年が経っています。この間被害者救出ができなかったことに対して歴代政権、外務省担当者の責任についていかがお考えか明らかにして下さい。
4、 今回北朝鮮は拉致認定以外の曽我ひとみさんの生存を確認してきました。警察庁は11人の他に数十人の可能性のあるリストを作成していると聞いています。救う会ではあと60人程度拉致されている可能性があると見ています。総理は認定以外の拉致被害者救出のため、今後何をなさろうとしているのか明らかにしてください。
5、 私どもは早い時期から安倍晋三官房副長官が拉致問題解決のため尽力下さり、私ども家族の気持ちをよく理解して下さったことに感謝しています。今後も官房副長官を私どもとの窓口として下さるようお願いします。
以上
回答-----------------------------------------------------------------
平成14年9月25日
亜北第10556号
「北朝鮮による拉致」被客者家族連絡会
代表 横田 滋 殿
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
会長 佐藤勝巳 殿
外務省アジア大洋州局長
公開質問状について(回答)
平成14年9月20日付貴会からいただきました公開質問状に対しては、以下のとおり回答いたします。小職は、担当局長として拉致問題の解決のため誠心誠意努力してきてているつもりですが、被害者の御家族のお気持ちを思う時、いだたまれぬ気持ちを抱き続けていることを申し添えます。
1 拉致被害者の安否情報の北朝鮮側からの伝達、及び被害者の御家族への伝達の事実関係については以下のとおりです。
(1)日朝首脳会談が行われた17日の午前10時に急遽開かれた事務レベルの準備会合において、北朝鮮側外務省のマ・チョルス局長より小職に対し、朝鮮赤十字会が日本赤十字社に対して行う予定の通報内容につき、口頭にて説明がありました。その際、日本側よりは、徹底的な調査を行うよう要請しました。
(2)その後(16時頃)、朝鮮赤十字会から日本赤十字社への通知の内容を文章の形で事前に入手しましたが、その内容は、午前中の準備会合の場で行われた口頭の説明と同様のものでした。東京への報告は、これを踏まえ行いました。
(3)東京では、上記報告接頭後、直ちに、福田官房長官及ぴ植竹副大臣より飯倉公館で待機中の御家族に対し、その内容を伝達しました。
(4)なお、その際、御家族に伝速したのち、あくまでも北朝鮮側から通報のあった内容であり、政府として関係者の安否を確認していたわけてはありません。御家族への連絡もその前提で行いましたが、この点について.御家族の方々に誤解を与えることになったとすれば残念であると考えています。
2、報道関係者には、上記1、(2)の朝鮮赤十字会から日本赤十字社への通知の内容に基づき、小職が平壌においてブリーフィングを行いましたが.このブリーフィングを踏まえて報道関係者が御指摘のように死亡を既成事実として報道したとすれば残念です。この点につきましては、政府としても、累次の機会に、御家族に伝達したのはあくまでも北朝鮮側から通報のあつた内容である旨言及しています。
3、(1) 17日の準備会合終了後(10時30分)に北朝鮮から非公式なものであり、後刻正式な通知書を手交するとして渡された文書(朝鮮語)は、首脳会談が行われている間に、これを翻訳した結果、被害者の死亡年月日が記載されていることが判明しました。
(2)但し、被害者の死亡年月日に関する構報は、北朝鮮側が非公式な形で伝達してきたものであり、北朝鮮側が正式な通報に含めなかった情報につき、先方と未調整のまま公表することは不適切であり、死亡に係る事実関係等については、今後北朝鮮に確認していくことが適当であると考えました。したがいまして、協議で口頭にて説明があり、その後文書にて正式な通報があった内容に基づき、御家族にお伝えし、またこれを公表することとしたものです。
(3)しかしながら、その後、非公式な情報であれ、やはり御家族には、非公式な情報であり今後確認する必要がある旨明らかにした上で、全ての情報をお伝えすべきだと考え、19日に御家族に伝達しました。結果として、情報の伝達が遅れたことについては、御家族に対し申し訳なく思っており、お詫ぴ申し上げます。
4 生存されていると北朝鮮側から通知を受けた方々と梅本平壌連絡本部長との面会は、北朝鮮側から17日の午後、急遽連絡を受けて行われたものであったため、万全の準備の下に行われなかったことは事実です。もう少し本人確認の手段を尽くすべきであったとの御家族の御指摘を重く受け止めています。
このような状況も踏まえて、今般北朝鮮側より提供された情報については、更に詳細な情報の速やかな提供を北朝鮮側に求めていく考えであり、そのために、9月28日(土)から10月1日(火)の日程で、事実関係を解明するための事実調査チームを北朝鮮に派遣することにしました。その結果の報告を含め、今後御家族への連絡には万全を期す考えです。(了)
■「全国協議会ニュースバックナンバー」ホームページ開設
この間多数のメールニュース送信希望をいただき、対応が遅れてご迷惑をおかけしました。これに対処するため、インターネット救う会(西村元宏代表)の全面的ご協力をえてニュースのバックナンバーを掲載するホームページを立ち上げました。もちろんこのメールの届いている方は関係ないのですが、過去の動きを知る上でもご了承下さい。
http://www.eshirase.net/bn/merumagalist.htm
■中大生救う会から関係者への呼びかけ
以下、渡部一実同会代表幹事からの呼びかけです。
北朝鮮に拉致された中大生を救う会では第13回中央大学ホームカミングデー(中央大学主催のOB会)に際し、情宣を行います。
日時:9月29日(日)
9時30分から10時30分:9号館クレセントホール前
15時メド:9号館クレセントホール前
大学主催の企画についてはこちらを参照願います。
第13回中央大学ホームカミングデー
http://www2.tamacc.chuo-u.ac.jp/gakuinkai/event.html
今年のメインゲストは、昭和27年、52年、57年の卒業者。
蓮池さんは本来昭和55年春卒業予定
今回のホームカミングデーのメインゲストとは
=52年卒業の人=薫さんが1年のとき4年生
=57年卒業の人=薫さんが拉致された3年のとき1年生
なお、当日の挨拶の中で阿部三郎理事長、鈴木康司学長等が蓮池さんについて触れら
れます。
※9月29日は蓮池薫さんの45回目の誕生日です。
お問合せは代表幹事の渡部一実(わたなべかずみ)携帯:090?3689?1026 E-mail: kazmix_w@hotmail.com ※メールでの連絡は時差が生じます。ご了承ください。
北朝鮮に拉致された中大生を救う会
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/2416/
★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
----------------------------------------------------------------------
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■小泉に面会、解決を強く要請
昨日(27日)午後4時から横田滋家族会代表らご家族30と救う会全国協議会の佐藤勝巳会長・小島晴則副会長・西岡力幹事などが首相官邸を訪れ、総理に拉致問題の早期解決を訴えました。当日総理に手交した要請文書は以下の通りです。なお、この席には松木薫さんと石岡亨さんのご家族も参加されました。また、昨日付けで松木さんのご家族も家族会に加入の意志を明らかにされました。これにより家族会に参加した家族は12家族になりました。
平成14年9月27日
内閣総理大臣 小泉純一郎殿
北朝鮮による拉致
被害者家族連絡会
代表 横田 滋
今回の総理の訪朝は金正日総書記に拉致犯行を認めさせた一点において私たちは評価しています。しかし、「生存」「死亡」を確認しなかったこと、情報の伝達のされ方、平壌浅間の文面に拉致という語が入っていない点など率直に申し上げて拉致家族の立場では不満もございます。また、拉致問題を完全に解決するためには早急に取り組むべき問題が山積みされています。以下具体的にお伺いいいたします。
1、 9月17日午後、私どもは飯倉公館で「死亡」「生存」の通告を断定形で聞かされました。また、一部マスコミは死亡を断定して大きく報じ「ご遺族」「ご冥福を祈る」と言う言葉さえ出ており、われわれは大変心を痛めています。しかし、田中均外務省アジア大洋州局長は9月25日付けで「政府として確認していたわけではない」と回答されました。総理は平壌で田中局長から未確認のものという前提で報告を受けたのですか、あるいは確認されたものとして報告を受けたのですか。明らかにして下されば幸いです。
2、 5人の生存とされている人に対しては警察関係者を派遣するなどして早急に本人確認をし、北朝鮮で出生した子供をふくめて1ヶ月以内に全員日本へ帰国させていただきたい。また、8人の死亡とされている人に対しては、警察の専門家によるDNA鑑定など科学的根拠によって早急に確認していただきたい。
3、 最初の拉致事件からすでに25年が経っています。国家公安委員長が国会で拉致を認めた1988年からでも14年が経っています。この間被害者救出ができなかったことに対して歴代政権、外務省担当者の責任についていかがお考えか明らかにして下さい。
4、 今回北朝鮮は拉致認定以外の曽我ひとみさんの生存を確認してきました。警察庁は11人の他に数十人の可能性のあるリストを作成していると聞いています。救う会ではあと60人程度拉致されている可能性があると見ています。総理は認定以外の拉致被害者救出のため、今後何をなさろうとしているのか明らかにしてください。
5、 私どもは早い時期から安倍晋三官房副長官が拉致問題解決のため尽力下さり、私ども家族の気持ちをよく理解して下さったことに感謝しています。今後も官房副長官を私どもとの窓口として下さるようお願いします。
以上
■外務省アジア局長から公開質問状に回答
去る20日提出した田中均外務省アジア大洋州局長に対する公開質問状について、9月25日に
平成14年9月20日
外務省アジア大洋州局長
田中均様
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会
代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
会長 佐藤勝巳
公開質問状
私たちは今回の小泉総理訪朝でもたらされた拉致被害者8件11人の情報の信憑性について強い疑念を持っています。この情報が北朝鮮側の捏造であった場合、対応によっては現在生きている人が抹殺される可能性もないとは言えません。今回の首脳会談において実務の責任者であったあなたにはその事実関係を明らかにし、誤りがあれば国民の前に直ちに訂正すべきであります。以下の質問への誠意ある回答を求めます。
1、17日飯倉公館で福田官房長官と植竹副大臣は横田・有本・増元・市川4家族に対しそれぞれの被害者が死亡していると告げました。しかし翌18日夕刻、横田・蓮池両家族及び救う会事務局長荒木が梅本公使と会った際、梅本氏は他の被害者についても「死亡を確認したわけではない」「自分は聞いたこと、見たことを東京に伝えただけ」と語っています。平壌の未確認情報が誰の手によって家族のもとに事実として伝えられたのか、明らかにしてください。
2、情報が未確認のものであるのなら、マスコミが死亡を既成事実として報道したのは誤報であるはずです。なぜそのような報道をしたマスコミに対して抗議をしないのか、明らかにしてください。
3、なぜ、北朝鮮から渡された通知書の原本を開示しないのか、明らかにしてください。あるいは口頭で伝えられたものもふくめ、なぜ最初から家族にすべての情報を開示しなかったのか、明らかにして下さい。
4、生存とされた4人についても面会した梅本公使は本人確認のための証拠を確保していません。なぜ、本人の映像ないし写真や音声を記録してこなかったのか、あるいは本人たちが両親に会いたいと言っていたにもかかわらずその場で手紙さえ書かせなかった理由は何なのか、説明してください。
以上の質問事項に対し9月25日水曜までに書面による回答をされるよう求めます。
■平成14年9月27日
内閣総理大臣 小泉純一郎殿
北朝鮮による拉致
被害者家族連絡会
代表 横田 滋
今回の総理の訪朝は金正日総書記に拉致犯行を認めさせた一点において私たちは評価しています。しかし、「生存」「死亡」を確認しなかったこと、情報の伝達のされ方、平壌浅間の文面に拉致という語が入っていない点など率直に申し上げて拉致家族の立場では不満もございます。また、拉致問題を完全に解決するためには早急に取り組むべき問題が山積みされています。以下具体的にお伺いいいたします。
1、 9月17日午後、私どもは飯倉公館で「死亡」「生存」の通告を断定形で聞かされました。また、一部マスコミは死亡を断定して大きく報じ「ご遺族」「ご冥福を祈る」と言う言葉さえ出ており、われわれは大変心を痛めています。しかし、田中均外務省アジア大洋州局長は9月25日付けで「政府として確認していたわけではない」と回答されました。総理は平壌で田中局長から未確認のものという前提で報告を受けたのですか、あるいは確認されたものとして報告を受けたのですか。明らかにして下されば幸いです。
2、 5人の生存とされている人に対しては警察関係者を派遣するなどして早急に本人確認をし、北朝鮮で出生した子供をふくめて1ヶ月以内に全員日本へ帰国させていただきたい。また、8人の死亡とされている人に対しては、警察の専門家によるDNA鑑定など科学的根拠によって早急に確認していただきたい。
3、 最初の拉致事件からすでに25年が経っています。国家公安委員長が国会で拉致を認めた1988年からでも14年が経っています。この間被害者救出ができなかったことに対して歴代政権、外務省担当者の責任についていかがお考えか明らかにして下さい。
4、 今回北朝鮮は拉致認定以外の曽我ひとみさんの生存を確認してきました。警察庁は11人の他に数十人の可能性のあるリストを作成していると聞いています。救う会ではあと60人程度拉致されている可能性があると見ています。総理は認定以外の拉致被害者救出のため、今後何をなさろうとしているのか明らかにしてください。
5、 私どもは早い時期から安倍晋三官房副長官が拉致問題解決のため尽力下さり、私ども家族の気持ちをよく理解して下さったことに感謝しています。今後も官房副長官を私どもとの窓口として下さるようお願いします。
以上
回答-----------------------------------------------------------------
平成14年9月25日
亜北第10556号
「北朝鮮による拉致」被客者家族連絡会
代表 横田 滋 殿
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
会長 佐藤勝巳 殿
外務省アジア大洋州局長
公開質問状について(回答)
平成14年9月20日付貴会からいただきました公開質問状に対しては、以下のとおり回答いたします。小職は、担当局長として拉致問題の解決のため誠心誠意努力してきてているつもりですが、被害者の御家族のお気持ちを思う時、いだたまれぬ気持ちを抱き続けていることを申し添えます。
1 拉致被害者の安否情報の北朝鮮側からの伝達、及び被害者の御家族への伝達の事実関係については以下のとおりです。
(1)日朝首脳会談が行われた17日の午前10時に急遽開かれた事務レベルの準備会合において、北朝鮮側外務省のマ・チョルス局長より小職に対し、朝鮮赤十字会が日本赤十字社に対して行う予定の通報内容につき、口頭にて説明がありました。その際、日本側よりは、徹底的な調査を行うよう要請しました。
(2)その後(16時頃)、朝鮮赤十字会から日本赤十字社への通知の内容を文章の形で事前に入手しましたが、その内容は、午前中の準備会合の場で行われた口頭の説明と同様のものでした。東京への報告は、これを踏まえ行いました。
(3)東京では、上記報告接頭後、直ちに、福田官房長官及ぴ植竹副大臣より飯倉公館で待機中の御家族に対し、その内容を伝達しました。
(4)なお、その際、御家族に伝速したのち、あくまでも北朝鮮側から通報のあった内容であり、政府として関係者の安否を確認していたわけてはありません。御家族への連絡もその前提で行いましたが、この点について.御家族の方々に誤解を与えることになったとすれば残念であると考えています。
2、報道関係者には、上記1、(2)の朝鮮赤十字会から日本赤十字社への通知の内容に基づき、小職が平壌においてブリーフィングを行いましたが.このブリーフィングを踏まえて報道関係者が御指摘のように死亡を既成事実として報道したとすれば残念です。この点につきましては、政府としても、累次の機会に、御家族に伝達したのはあくまでも北朝鮮側から通報のあつた内容である旨言及しています。
3、(1) 17日の準備会合終了後(10時30分)に北朝鮮から非公式なものであり、後刻正式な通知書を手交するとして渡された文書(朝鮮語)は、首脳会談が行われている間に、これを翻訳した結果、被害者の死亡年月日が記載されていることが判明しました。
(2)但し、被害者の死亡年月日に関する構報は、北朝鮮側が非公式な形で伝達してきたものであり、北朝鮮側が正式な通報に含めなかった情報につき、先方と未調整のまま公表することは不適切であり、死亡に係る事実関係等については、今後北朝鮮に確認していくことが適当であると考えました。したがいまして、協議で口頭にて説明があり、その後文書にて正式な通報があった内容に基づき、御家族にお伝えし、またこれを公表することとしたものです。
(3)しかしながら、その後、非公式な情報であれ、やはり御家族には、非公式な情報であり今後確認する必要がある旨明らかにした上で、全ての情報をお伝えすべきだと考え、19日に御家族に伝達しました。結果として、情報の伝達が遅れたことについては、御家族に対し申し訳なく思っており、お詫ぴ申し上げます。
4 生存されていると北朝鮮側から通知を受けた方々と梅本平壌連絡本部長との面会は、北朝鮮側から17日の午後、急遽連絡を受けて行われたものであったため、万全の準備の下に行われなかったことは事実です。もう少し本人確認の手段を尽くすべきであったとの御家族の御指摘を重く受け止めています。
このような状況も踏まえて、今般北朝鮮側より提供された情報については、更に詳細な情報の速やかな提供を北朝鮮側に求めていく考えであり、そのために、9月28日(土)から10月1日(火)の日程で、事実関係を解明するための事実調査チームを北朝鮮に派遣することにしました。その結果の報告を含め、今後御家族への連絡には万全を期す考えです。(了)
■「全国協議会ニュースバックナンバー」ホームページ開設
この間多数のメールニュース送信希望をいただき、対応が遅れてご迷惑をおかけしました。これに対処するため、インターネット救う会(西村元宏代表)の全面的ご協力をえてニュースのバックナンバーを掲載するホームページを立ち上げました。もちろんこのメールの届いている方は関係ないのですが、過去の動きを知る上でもご了承下さい。
http://www.eshirase.net/bn/merumagalist.htm
■中大生救う会から関係者への呼びかけ
以下、渡部一実同会代表幹事からの呼びかけです。
北朝鮮に拉致された中大生を救う会では第13回中央大学ホームカミングデー(中央大学主催のOB会)に際し、情宣を行います。
日時:9月29日(日)
9時30分から10時30分:9号館クレセントホール前
15時メド:9号館クレセントホール前
大学主催の企画についてはこちらを参照願います。
第13回中央大学ホームカミングデー
http://www2.tamacc.chuo-u.ac.jp/gakuinkai/event.html
今年のメインゲストは、昭和27年、52年、57年の卒業者。
蓮池さんは本来昭和55年春卒業予定
今回のホームカミングデーのメインゲストとは
=52年卒業の人=薫さんが1年のとき4年生
=57年卒業の人=薫さんが拉致された3年のとき1年生
なお、当日の挨拶の中で阿部三郎理事長、鈴木康司学長等が蓮池さんについて触れら
れます。
※9月29日は蓮池薫さんの45回目の誕生日です。
お問合せは代表幹事の渡部一実(わたなべかずみ)携帯:090?3689?1026 E-mail: kazmix_w@hotmail.com ※メールでの連絡は時差が生じます。ご了承ください。
北朝鮮に拉致された中大生を救う会
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/2416/
★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
----------------------------------------------------------------------
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆