5人の北朝鮮行き以前に子供たちの帰国実現を(2002/10/20)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.10.20)
■5人の北朝鮮行き以前に子供たちの帰国実現を
荒木和博
昨今の報道で、帰国した5人のうち何人かが「自分の意志で子供を北朝鮮に残して
きた」と語ったことが伝えられています。当局からは子供も連れていって構わないと
言われたが、自分たちが日本人であることも知らないし、今の状態で日本に帰国させ
ても適応できないのではないかと思い、置いてきたという内容です。
しかし、これが彼らの本心であるとは思えません。日本人同士の、しかも暴力的に
連れてこられた両親が子供にすべてを隠し通すことは不可能だからです。その点から
考えると、「子供を連れていって構わない」というのは北朝鮮当局によるフィクショ
ンの可能性が強いと思われます。
当局はもちろん5人に絶対戻ってこいと言ったでしょう。家族はやはり人質です。
それは北朝鮮が韓国に工作員を派遣する場合でも事前に結婚させ、子供をもうけさせ
てから送り込むことからも分かります。しかし、それを否定するために、北朝鮮当局
は許したが本人の意志で置いてきたというフィクションを作ったのです。そして、そ
の子供がいるから北朝鮮に戻るというのも「本人の意思」ということになります。北
朝鮮当局の考えそうなことです。この種のワンパターンには私も慣れているつもりで
したが、それにしてもいい加減にしてくれという気になってきます。
さて、北朝鮮側がそういう建て前なら、今も子供たちは日本に来ることができるは
ずです。日本政府が「帰国してからのケアについては保証する」と言って、子供たち
（曽我さんの場合はご主人も）全員を帰国させても問題はないはずです。日本に帰国
する方法は親と同様にチャーター機を使う方法もあれば、北京経由の一般便でもかま
いません。その場合中長期的には韓国におけるハナ院のような定着施設を出身地近く
に準備する必要もあるかも知れませんが、もし、その後「本人の意思」で北朝鮮に行
くとしても、まずは家族をすべて日本に帰すことが必要です。また、ジェンキンス氏
については米国に戻った場合脱走兵として罪に問われることがないようにするための
調整も必要でしょう。
外務省の中でも色々意見の違いはあるようですが、田中アジア大洋州局長や新任の
鈴木日朝交渉担当大使は「ともかく5人を北朝鮮に戻したい」という意向と聞いてい
ます。北朝鮮側が「約束を守ったから」というのが理由のようですが、こういう発想
がなされること自体が事件の本質を理解していないことに他なりません。
先の調査団の団長であった斎木外務省アジア大洋州局参事官は机を叩いて北朝鮮側
を叱責し、北朝鮮側が会議場から引きあげる一幕もあったと聞いています。そして得
てきた情報から北朝鮮の報告が嘘であることが明らかになりました。斎木参事官は
15日、中山内閣参与とともに5人を迎えに平壌に行きました。先週の議連の総会で参
事官が報告したときは退席する際大きな拍手が起こったとのこと。平沢勝栄議連事務
局長によれば、「議連を作って以来、総会の席上で外務省の担当者に拍手が巻き起こ
ったのは今回が初めて」だそうです。ともかく政府も、国会も、地方議会も、民間も、
マスコミも、100パーセント理想的な状態はあり得ません。意志ある人々が協力して
切り開いていくしかありません。あらためて各位のご協力をお願い申し上げます。
「返してもいいと言ったのだから子供を返せ、ケアは日本国民の責任でみる」との
強いメッセージを北朝鮮側に与えることが絶対に必要です。5人が北朝鮮に戻り、以
後音信不通になったり、日本での発言を取り上げられて処罰されたりしたら取り返し
がつきません。
■北朝鮮にＦＡＸを
これまでも何度かお知らせしていますが、以下は北朝鮮平壌のＦＡＸ番号です。可
能な方は北朝鮮に拉致被害者とその家族を返せとのＦＡＸをお送り下さい。
届く先がどこかは分かりませんが、日本のように普通のサラリーマンの家にＦＡＸ
があるという国ではありませんから、それなりの重要な部署であることは明らかです。
また、ＦＡＸの場合検閲もなにもありませんから、間違いなく届きます。ただし、こ
の番号の中のいくつかは変更になっていたり、停電などで届かないことがあります。
ＦＡＸを送るときは北朝鮮の国番号850の前に001とか、国際電話の番号をつけて送
ってください。念のため言っておきますと回線は非通知にしてＦＡＸのヘッダも消し
ておいた方が無難です。ちなみに私（荒木）は名前を入れてこれまで約3000回送って
いますが、特に身の危険等はありません。
なお、これと関係はありませんが、現在5人とともにやってきて、都内のホテルに
泊まっている北朝鮮赤十字の2人が持っている携帯電話の番号を探しています。ご存
知の方はお知らせください。
85023812100
85023814007
85023814010
85023814020
85023814021
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発行：北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
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〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13
担当：荒木和博（事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp）
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恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のＩＤ宛メールをお送り下さい。
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■5人の北朝鮮行き以前に子供たちの帰国実現を
荒木和博
昨今の報道で、帰国した5人のうち何人かが「自分の意志で子供を北朝鮮に残して
きた」と語ったことが伝えられています。当局からは子供も連れていって構わないと
言われたが、自分たちが日本人であることも知らないし、今の状態で日本に帰国させ
ても適応できないのではないかと思い、置いてきたという内容です。
しかし、これが彼らの本心であるとは思えません。日本人同士の、しかも暴力的に
連れてこられた両親が子供にすべてを隠し通すことは不可能だからです。その点から
考えると、「子供を連れていって構わない」というのは北朝鮮当局によるフィクショ
ンの可能性が強いと思われます。
当局はもちろん5人に絶対戻ってこいと言ったでしょう。家族はやはり人質です。
それは北朝鮮が韓国に工作員を派遣する場合でも事前に結婚させ、子供をもうけさせ
てから送り込むことからも分かります。しかし、それを否定するために、北朝鮮当局
は許したが本人の意志で置いてきたというフィクションを作ったのです。そして、そ
の子供がいるから北朝鮮に戻るというのも「本人の意思」ということになります。北
朝鮮当局の考えそうなことです。この種のワンパターンには私も慣れているつもりで
したが、それにしてもいい加減にしてくれという気になってきます。
さて、北朝鮮側がそういう建て前なら、今も子供たちは日本に来ることができるは
ずです。日本政府が「帰国してからのケアについては保証する」と言って、子供たち
（曽我さんの場合はご主人も）全員を帰国させても問題はないはずです。日本に帰国
する方法は親と同様にチャーター機を使う方法もあれば、北京経由の一般便でもかま
いません。その場合中長期的には韓国におけるハナ院のような定着施設を出身地近く
に準備する必要もあるかも知れませんが、もし、その後「本人の意思」で北朝鮮に行
くとしても、まずは家族をすべて日本に帰すことが必要です。また、ジェンキンス氏
については米国に戻った場合脱走兵として罪に問われることがないようにするための
調整も必要でしょう。
外務省の中でも色々意見の違いはあるようですが、田中アジア大洋州局長や新任の
鈴木日朝交渉担当大使は「ともかく5人を北朝鮮に戻したい」という意向と聞いてい
ます。北朝鮮側が「約束を守ったから」というのが理由のようですが、こういう発想
がなされること自体が事件の本質を理解していないことに他なりません。
先の調査団の団長であった斎木外務省アジア大洋州局参事官は机を叩いて北朝鮮側
を叱責し、北朝鮮側が会議場から引きあげる一幕もあったと聞いています。そして得
てきた情報から北朝鮮の報告が嘘であることが明らかになりました。斎木参事官は
15日、中山内閣参与とともに5人を迎えに平壌に行きました。先週の議連の総会で参
事官が報告したときは退席する際大きな拍手が起こったとのこと。平沢勝栄議連事務
局長によれば、「議連を作って以来、総会の席上で外務省の担当者に拍手が巻き起こ
ったのは今回が初めて」だそうです。ともかく政府も、国会も、地方議会も、民間も、
マスコミも、100パーセント理想的な状態はあり得ません。意志ある人々が協力して
切り開いていくしかありません。あらためて各位のご協力をお願い申し上げます。
「返してもいいと言ったのだから子供を返せ、ケアは日本国民の責任でみる」との
強いメッセージを北朝鮮側に与えることが絶対に必要です。5人が北朝鮮に戻り、以
後音信不通になったり、日本での発言を取り上げられて処罰されたりしたら取り返し
がつきません。
■北朝鮮にＦＡＸを
これまでも何度かお知らせしていますが、以下は北朝鮮平壌のＦＡＸ番号です。可
能な方は北朝鮮に拉致被害者とその家族を返せとのＦＡＸをお送り下さい。
届く先がどこかは分かりませんが、日本のように普通のサラリーマンの家にＦＡＸ
があるという国ではありませんから、それなりの重要な部署であることは明らかです。
また、ＦＡＸの場合検閲もなにもありませんから、間違いなく届きます。ただし、こ
の番号の中のいくつかは変更になっていたり、停電などで届かないことがあります。
ＦＡＸを送るときは北朝鮮の国番号850の前に001とか、国際電話の番号をつけて送
ってください。念のため言っておきますと回線は非通知にしてＦＡＸのヘッダも消し
ておいた方が無難です。ちなみに私（荒木）は名前を入れてこれまで約3000回送って
いますが、特に身の危険等はありません。
なお、これと関係はありませんが、現在5人とともにやってきて、都内のホテルに
泊まっている北朝鮮赤十字の2人が持っている携帯電話の番号を探しています。ご存
知の方はお知らせください。
85023812100
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