救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

3団体声明発表、拉致議連も全力対応(2002/10/23)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.10.23)

※原敕晁さん拉致実行犯辛光洙らの釈放署名にサインした政治家について安倍官房副
長官が「マヌケ」と言ったことが国会で問題になっているようですが、私たちや、そ
れ以上にご家族からすれば「マヌケ」どころか、犯罪者と言いたい位です。現在の私
たちの活動ではそれをしている余裕はなかなかありませんが、与野党を問わず北朝鮮
に加担してきた政治家の責任は今後厳しく問わなければならないと思います。(荒木)

■3団体声明発表、拉致議連も全力対応

 家族会・地方議員の会・救う会では本日23日次の声明を発表し、その趣旨に基づき
本日拉致議連及び政府に5人を返さないよう要請を行いました。

 本日午前、都内のホテルで横田家族会代表夫妻・地村保さん、浜本雄幸さんと安倍
晋三官房副長官、中川昭一拉致議連会長をはじめとする議連役員、佐藤勝巳全国協議
会会長らは朝食会を持ちました。その席で下記の声明の内容に基づき要請。拉致議連
側はこれに全面的に賛同して緊急声明を発表しました。
 続いて同じホテルを日朝交渉担当の鈴木勝也大使、中山内閣府参与、斉木外務省ア
ジア局参事官が訪れ、ご家族からの要請を受けました。

(3団体声明)
  私たちは5人の北朝鮮送還に反対し、完全な原状回復を求めます

 私たちは今回帰国を果たした蓮池薫さん、奥土祐木子さん、地村保志さん、浜本富
貴恵さん、曽我ひとみさんの北朝鮮送還に反対し、家族全員の帰国を求めます。もち
ろんそれには曽我さんのご主人であるジェンキンス氏及び横田めぐみさんの娘と言わ
れるキム・ヘギョンさんも同行させ日本政府が責任を持って保護することも含まれま
す。

 北朝鮮はこれまで様々な約束を反故にしてきました。たとえ後に完全帰国ができる
と約束したとしても、何らかの理由をつけてその約束を守らない可能性は少なくあり
ません。もし、北朝鮮に行ってから再度の帰国ができなくなれば取り返しがつきませ
ん。すでに家族の中にはその恐怖から、体調を崩す人までもでています。

 また、拉致された日本人は5人だけではありません。私たちが大部分生存している
と確信している8人に加え福留貴美子さん、田中実さん、小住建蔵さんをはじめとし
た膨大な数の未確認者がいるのです。日本政府は北朝鮮に拉致された人々すべての完
全原状復帰を実現する義務があります。そのためにも、帰国した5人とその家族を守
り抜くことが絶対に必要です。

 政府・議会・報道関係各位、そしてすべての国民の皆様のご協力を切にお願い申し
上げます。

 平成14年10月 23日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会 会長 土屋敬之
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 佐藤勝巳

(上の声明を受けて発表された拉致議連の緊急声明)
            緊急声明

「私たちは5人の北朝鮮送還に反対し、完全な原状回復を求めます」という家族連絡
会等3団体からの率直かつ叫びともいえる強い要請は私たち「北朝鮮に拉致された日
本人を早期に救出するために行動する議員連盟」も当然のことと考え、真摯に受け止
める。

 また就学中を理由に、「11月中の子供たちの帰国は不可能」とし、卑劣な人質外交
を繰り返す北朝鮮の態度にあらためて強い憤りを感じざるをえない。それだけに、政
治の責任としてこの要請を実現すべく、私たちは全力で行動することを表明する。

 平成14年10月23日

北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟 
会長 中川昭一

■「北朝鮮側が提供した情報の矛盾点、疑問点」内閣府に提出

 明日24日10:30から横田滋家族会代表・早紀江夫人・増元照明事務局次長・飯塚繁
雄さんと西岡力全国協議会幹事は内閣府の中山参与室を訪れ、「北朝鮮側が提供した
情報の矛盾点、疑問点」を提出し、次の調査団での徹底究明を求めます。それにして
も、市川さんが電電公社(現NTT)の職員だったので電話を修理していたとか、増元
さんが琴をやっていたので朝鮮琴を要求したとか、何を考えているんでしょう。不謹
慎ながら嘘をつくにしてももうすこしうまくつけばいいように思うのですが…。

★北朝鮮側が提供した情報の矛盾点、疑問点
(ほぼこの内容で提出しますが現在最終確認中の部分があり、実際に提出されるもの
には若干の追加がある可能性があります)

       北朝鮮による拉致被害者家族連絡会

・、生年月日の誤り」

1、市川修一さんと増元るみ子さんの結婚登録申請書の間違い

 同申請書は本人の署名があり、2人自らが作成した形式をとっている。ところが市
川さんと増元さんの生年月日が間違っている。同申請書の生年月日欄は市川さんが「
1954年10月27日」、増元さんが「1953年10月27日」と記載されてい
る。しかし、実際の生年月日は市川さんは「1954年10月20日」、増元さんは
「1953年11月1日」である。したがって、この申請書は本人に関係ないところ
で偽造された疑いが強い。そもそも、招待所にいた期間に結婚登録申請書なるものを
出す必要があるのか疑問だ。自筆とされている同申請書の筆跡鑑定をお願いしたい。

2、市川さんの死亡確認書と「北朝鮮が説明した個別情報(以下、北朝鮮情報とする
)」の間違い

 市川さんの死亡確認書と北朝鮮情報においても生年月日が「1954年10月27
日」とされている。これは上記と同じ間違いで、実際は「1954年10月20日」
である。

3、有本恵子さんの死亡確認書の間違い

 同確認書では有本さんの生年月日が「1957年6月29日」と記載されているが、
実際は「1960年1月12日」である。ちなみに、「1957年6月29日」は有
本さんと結婚していた石岡亨さんの生年月日である。

・、住所・本籍に関する誤り、疑問

1、松木薫さんの北朝鮮情報の誤り

 北朝鮮情報では住所が「熊本県健軍」されているが、この住所は松木さんが拉致さ
れたあとに家族が引っ越したもので、本人は知り得ないものだ。

2、増元るみ子さんの北朝鮮情報の誤り

 北朝鮮情報では住所が「鹿児島県上本町13?14」とされているが、拉致された
当時の住所は「鹿児島県池之上町13?14」である。

3、横田めぐみさんの北朝鮮情報の疑問

 北朝鮮情報では本籍が「東京都品川区大井(ユゲ)6?2985」とされている。
実際の本籍にはない「(ユゲ)」という意味不明の語がなぜ入っているか疑問だ。そ
して、両親によれば通常は「大井6?17?21」という現行の住所表記を使ってい
たので、めぐみさん本人は本籍を知らない。

・、死亡確認書の発行病院が7人同じ

 横田めぐみさん以外の7人の死亡確認書はすべて「695病院」から発行されてい
る。受け入れチームの翻訳では一部が別の数字の病院になっているが、原版をよく見
ると7人の死亡証明書がすべて同じ病院のもので、書式も同一と判明した。「死亡」
場所は北朝鮮情報によると、松木薫さんは咸鏡南道高原郡と北西郡の境界、石岡亨さ
んと有本恵子さんは慈江道煕川市、原敕晁さんと田口八重子さんと増元るみ子さんは
黄海北道麟山郡、市川修一さんは江原道元山市とばらばらなのに同じ病院から証明書
が出ている点は納得しがたい。死亡証明書は偽造されたものである可能性が高い。

・、目撃情報の矛盾

1、市川修一さんと増元るみ子さんの目撃証言の矛盾

 目撃者ムン・チョルスは「78年3月にここで初めて後方支援の仕事をしたときの
宴会が、キム・ヨンチョルたちのものであったので、覚えている」と語っている。キ
ム・ヨンチョルは市川さんにつけられた朝鮮名だという。しかし、市川さんと増元さ
んが拉致されたのは1978年8月であり、78年3月には日本にいた。

2、市川修一さんの目撃証言の矛盾

 同じくムンは「男は電話修理をしていた」と証言しているが、市川さんは電電公社
に勤めてはいたが、技術者ではないから修理は専門でない。

3、増元るみ子さんの目撃証言の疑問

 同じくムンは「奥さんの要求には朝鮮琴の要求があった」と証言しているが、増元
さんは日本の琴を好んでいたが、それで朝鮮琴とはあまりに短絡過ぎる。これをわざ
わざ記載していることが不自然である。

4、田口八重子さんの目撃証言の矛盾

 目撃者ムン・チョルスは「女性には日本に子供が一人いると本人から聞いた」と証
言しているが、田口さんは日本に二人の子供をおいたまま拉致された。

・、それ以外で家族が指摘する不審点

1、市川さんの死因の疑問

 市川さんは1979年9月4日、元山海水浴場で溺死とされている。しかし、本人
は水泳が好きではなかったのに9月に入って寒くなる時期にわざわざ海水浴をするこ
と自体が不自然である。そもそも、招待所にいた時期に監視抜きで泳ぐことができる
か疑問だ。

2、増元さんの死因の疑問

 増元さんは1981年8月17日、心臓病で死亡とされている。本人はいたって健
康体であって、27歳の若さで心臓病により死ぬなど考えにくい。

3、田口八重子さんの北朝鮮情報で不審な点

(1)日本政府が認知していた内容とまったく異なる。
(2)「李恩恵」と呼ばれる日本人化教育教師とは別人物とされたのはなぜか。
(3)拉致当時、2人の子供を東京においた状態だったから、工作員に北朝鮮に「3日
程度なら観光がてら行きたい」などと言うはずがない。
(4)交通事故の調書がない。
(5)結婚登録申請書の内容が不明確である。国籍が「朝鮮」とされている。婚姻前の
住所の記述がない。

5、横田めぐみさんの北朝鮮情報などで不審な点

(1)入国経緯の欄に「実行犯は、職務停止処分を受けている」と記載されているが、
それは誰なのかが不明。
(2)入国後の生活の欄に「現実研究」「現実体験」をさせられたとあるが、その中味
は何か。
(3)キム・ヘギョンが持参した横田めぐみさんとされる女性の写真をよく見ると、背
景のグリーン色が髪や洋服に食い込んでいて不自然。別の人が写っていたのを塗りつ
ぶしたり、場所を特定されないよう修正したのではないか。
(4)入退院台帳の横田めぐみさんとされる女性の欄は4行目だが、通し番号が「3?
239」とされているが、次の行の男性も「3?239」と同番号となっている。他
には重複はない。また、台帳ではめぐみさんとされる女性の年齢が29歳となってい
るが、誕生日前なので28歳が正しい。

★報道関係各位

 明日の取材関係は次の通りです。

 内閣府での要請冒頭の頭撮り・要請終了後内閣府中庭でのぶら下がり
 
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