最新の北朝鮮情勢と拉致問題-東京連続集会報告４(2020/01/30)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆（2020.01.30）
■最新の北朝鮮情勢と拉致問題-東京連続集会報告４
◆田中実さん情報は日本への揺さぶり
西岡 そういう中で我々も苦しいし、横田さんのお父さんについて話を聞くと、
何とか早くと思うんですが、北朝鮮に安倍総理がいくために、例えば日本が食糧
支援をまたするとか、朝鮮総連の幼稚園に対する無償化適応をするとか、向こう
の要求を面会をするために呑むということをやれば、みせかけの進展はあるかも
しれない。
しかし、北朝鮮はこれまでいつもそういうことをやって、面会料だけもらって
「拉致被害者はいません」とか言うわけです。食糧支援もずっとそうされてきま
した。
小泉訪朝の時は、今の安倍政権と同じように条件なしで訪朝した。先に食糧支
援をしなかった。それは向こうが苦しくなったから「来い」と言ったわけです。
安倍総理が「条件なしに」と言っているのは、こちらから条件をつけないという
ことはありますが、向こうに対しても面会のために何かをするというのは受け入
れないということです。そうでなければ実質的な話し合いにはならないからです。
しかし、一部のメディアでは、また田中実さんに関する報道が１２月にありま
した。「日本政府が田中実さんの生存情報を隠蔽している」ということを書いた
のですが、隠蔽してないんです。なぜなら隠蔽できないんです。
北朝鮮が、「田中実さんは生きている」と発表したら、隠蔽できないのです。
密室の中で何かそれと似たようなことが行き来したのかもしれませんが、それを
こちらが発表しても、向こうが「嘘だ」と言ったらおしまいんです。
秘密交渉の中で北朝鮮が何かぽろっと言ったことで、向こうが公式に発表しな
いのにこちらが言ったら、交渉自体が成り立たなくなる。北朝鮮がこういうこと
を言ったということは情報として持っていなければならない。しかし、「北が言っ
た」ということと本当に生きているということはイコールではないので、重大な
情報ではありますが、それを公開する時は、北朝鮮が「公開してもいい」と言っ
た時、合意ができた時以外はないのです。
北朝鮮が田中さんを返そうとしているのに、「いらない」というのではないん
です。北朝鮮が、「田中実さんは生きている」と言ったら、「すぐ返してくださ
い」と言えばいいのですが、北朝鮮はただで返さないから見返りの約束をもらな
わないと言わないんです。
日本で揺さぶりをかけるために情報を出すかもしれませんが、拉致は犯罪です
から、言った瞬間に「生きてる人を返せ」ということになり、ただで返すことに
なりますので言ってはいない。
「日本政府にそういう情報があることが分かった。それは隠蔽だ」と。情報が
あるということと隠蔽というのは天と地の差があるのです。それなのに政府が隠
蔽していると言って、政府に対する不信感をあおって、我々の足並みを乱そうと
する人たちがいるということです。
◆一部の被害者だけを返して金をとろうという準備は今もなされている
そういうことが行われているということは、北朝鮮は日本からお金をとること
をあきらめていないということでもあります。お金はとりたいが、残念ながらめ
ぐみさんや田口八重子さんのような一番難しい人は「死んだ」ともう１回言って、
田中さんなどを出して、それだけでは納得しないだろうから合同調査委員会を作
ろうというような準備を今もしているのではないかと思われます。
しかしそれは受け入れられない。２００２年９月に、「５人だけが生存してい
る」と言って「８人死亡」と言った時に、その根拠についてきちんと検証しない
で、提出された紙を受け入れてしまったために、今こういうことになっているわ
けです。
あの時北朝鮮が困って話し合いが始まった時に、「８人死亡は受け入れられな
い。その根拠は何か」と、向こうの指導者に対してきちんと話ができていればよ
かったのですが、向こうが選んだ秘密を知らない何人かで終わらせようというと
いうことがもう一度起きるかもしれない。そういう準備をしている時に、「何人
かでいい」とは言えない。
◆「全員一括帰国」「核は全部廃棄」しかない
北朝鮮が返すというならいいですよ。見返りなしだから。交渉で圧力をかけて、
「圧力を解除してもらいたいなら返しなさい」という時の我々の要求は、「全員
一括帰国」でなければならない。
こちらが今ハードルを降ろしたら、２００２年から１８年間、８人とそれ以外
の認定されていない被害者を取り戻すことはできなかったのですから、同じこと
が起きるかもしれない。あとまた１８年待つのか。
見せかけの進展を求めると取り返しがつかないことが起きるかもしれない。２
００２年は残念だったわけです。あるいは金丸訪朝の時も向こうは困っていたわ
けですから、そういう時しか交渉ができないので、その時に「全員」と言わなけ
ればいけない。
トランプ大統領は金正恩に会って、金正恩が「寧辺の各基地は廃棄する」と言っ
たが、「全部じゃなければだめだ」と言った。「他にもやっているんでしょう」
と言って、昼ご飯の約束もあるのに帰ってしまった。
核も全部でなければだめということです。一部ではだめ。なぜなら核を持ち続
けるからです。北は、「制裁を解除してくれ。しかし核開発は続ける」という交
渉をしてきたわけで、同じことが起きるかもしれない。そういう準備をしている。
実は田中さん情報が出たのは今回が５回目です。向こうもお金をとることをあ
きらめていない徴候でもあります。日本からのお金が必要ないと思ったら工作も
しないわけです。
そうではないから１回だけ勝負の時が来ると思いますが、勝負の時に勝てるか
どうかは、苦しいですけど見せかけの進展を求めないで原則をくずさない。「全
被害者の即時一括帰国」。
もちろん核・ミサイルの解決がなければなりませんが、それなしには絶対に制
裁を緩めない。一部だけ帰ってきたから制裁を緩めるとか、支援をするというこ
とはないという今の政府の姿勢を支持し続けることだと思っています。
◆北朝鮮の中に今反体制派がいる
金正恩も「苦しい」「難局だ」と言っています。難局を突破する方法は自力更
生で、苦しい生活をしている人に「節約しろ」としか言えないところまで追い込
まれていることは間違いないことが、金正恩の７時間の演説で分かったわけです。
しかし、「譲歩しない」と言っている。譲歩させるためには、この苦しさを続
けるしかない。そして北朝鮮の人民たちから、「核で飯が食えるのか」という声
が一部出ているようです。確かに、核を持ったって飯は食えないわけです。アメ
リカはもっと核を持っているわけですから。
今中間幹部たちがどういう反応を見せるのかということと、私は繰り返し言っ
ていますが、北朝鮮の中に今反体制派がいる。もう外交官が買収されているんで
すから。そして買収しているのは、金聖●さんの話では外国の情報機関だと言い
ましたが、それだけでなく、「自由朝鮮」という反体制組織が海外にあるんです
が、この組織も大量の資金を持って買収しているという話があり、北朝鮮は大変
緊張しています。
◆北朝鮮の中にいくつかの反体制派がいる、暗殺未遂もあった
反体制派が北朝鮮の中にいるのも間違いないし、「自由朝鮮」以外にも、２０
１７年５月に、朴槿恵政権の情報機関の関与がある中で金正恩暗殺未遂事件があっ
たのは間違いない。それをやろうとしていたのは国家保衛部の幹部なんですが、
その内一人が海外に出ていて、その人と繰り返し連絡をとっていた韓国のＮＧＯ
のリーダーと私は去年の８月に会って、具体的な話を聞きました。
「お互いに連絡はとらないけれどもいくつかの反体制組織はある」そうですが、
その人たちが目指すのは、「金正恩を除去した後、中国にくっつくのではなく、
韓国が朴正??政権の時にやったような開発経済をやった後、少し北朝鮮の経済を
上に挙げてから統一したいと思っている」と、金正恩暗殺をはかって処刑されて
しまったリーダーが韓国のＮＧＯのリーダーに話していたそうです。
ちょうどその人たちが準備する時と、朴槿恵弾劾の時と同じ頃だったそうです。
どちらがどうなるか分からない。北朝鮮も韓国がもう一度保守政権になって、韓
国の保守政権が北朝鮮の反体制派と組んで自分たちをくつがえしてくることを恐
れて、ミサイルも撃たないで４月の総選挙で保守に勝たせるなということに集中
しています。
北朝鮮のハッキング部隊が１月に出国して、中国、ロシア、ベラルーシに行っ
た。その内５人は逃げちゃった。そういう緊張関係の中で、我々としては制裁を
絶対に緩めない、みせかけの進展は求めない、統治資金が枯渇して金聖●さんが
言う「贈り物統治」ができない状態を続けさせる、内部矛盾を高める、そしてで
きれば政権崩壊の前に安全に全員を取り戻した後、政権の問題は次に解決すると
いうのが順番としてはいいのです。
◆被害者の安全確保のための短波放送
しかし、何が起きるか分かりませんので、先に政権が崩壊した場合は、被害者
の安全を確保するために何が必要なのかを、今日私たちにとって大変嬉しいと思っ
たのは、韓国の短波放送の中でも「日本人を守れ」という放送もしてくれるとい
うことです。
日本政府も色々な準備をしていると聞いていますが、色々なルートでやるべき
ことの一つがそういうことで、そういう準備をしつつ、しかし日朝で話し合いを
しなければならないので、我々の口から「崩壊させるぞ」というようなことは言
えないのですが、だから我々は去年金正恩委員長に、「全員を返すならば国交正
常化に反対しない」というメッセージを出しました。
安全に全員を返す決断をすれば、出口として制裁という難局が解除される。節
約なんかしなくてもいいと言ったわけです。まだ今の所、本人が制裁が効いてい
て難局だと言い、「普通なら一日も持ちこたえられない」ことへの答えは「自力
更生」で「耐えろ」と言っているということが、１２月から１月にかけて起きた
状況です。
もう少し早く物事が動いてほしいと強く思いますが、でも今手を放してしまい、
制裁を緩めてしまったら、これまで積み上げてきたものが無駄になってしまいま
すので、歯を食いしばって、条件を降ろさないで、「全員返せ」と言い続けたい
と思います。
家族会の方々は自分の家族のことが心配なのですが、その人たちが「認定の有
無に関わらず全員」と言っているわけですから、それを我々支援者としては強く
感じながら、北朝鮮の苦しい状況を見つめて、できる限りのチャンスを逃がさな
いで行動するしかないと思っています。
今日申し上げたいことは以上です。ありがとうございました（拍手）。
（５につづく）
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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[ＰＣ]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行：北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会（救う会）
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当：平田隆太郎（事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先：郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店（普）5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■最新の北朝鮮情勢と拉致問題-東京連続集会報告４
◆田中実さん情報は日本への揺さぶり
西岡 そういう中で我々も苦しいし、横田さんのお父さんについて話を聞くと、
何とか早くと思うんですが、北朝鮮に安倍総理がいくために、例えば日本が食糧
支援をまたするとか、朝鮮総連の幼稚園に対する無償化適応をするとか、向こう
の要求を面会をするために呑むということをやれば、みせかけの進展はあるかも
しれない。
しかし、北朝鮮はこれまでいつもそういうことをやって、面会料だけもらって
「拉致被害者はいません」とか言うわけです。食糧支援もずっとそうされてきま
した。
小泉訪朝の時は、今の安倍政権と同じように条件なしで訪朝した。先に食糧支
援をしなかった。それは向こうが苦しくなったから「来い」と言ったわけです。
安倍総理が「条件なしに」と言っているのは、こちらから条件をつけないという
ことはありますが、向こうに対しても面会のために何かをするというのは受け入
れないということです。そうでなければ実質的な話し合いにはならないからです。
しかし、一部のメディアでは、また田中実さんに関する報道が１２月にありま
した。「日本政府が田中実さんの生存情報を隠蔽している」ということを書いた
のですが、隠蔽してないんです。なぜなら隠蔽できないんです。
北朝鮮が、「田中実さんは生きている」と発表したら、隠蔽できないのです。
密室の中で何かそれと似たようなことが行き来したのかもしれませんが、それを
こちらが発表しても、向こうが「嘘だ」と言ったらおしまいんです。
秘密交渉の中で北朝鮮が何かぽろっと言ったことで、向こうが公式に発表しな
いのにこちらが言ったら、交渉自体が成り立たなくなる。北朝鮮がこういうこと
を言ったということは情報として持っていなければならない。しかし、「北が言っ
た」ということと本当に生きているということはイコールではないので、重大な
情報ではありますが、それを公開する時は、北朝鮮が「公開してもいい」と言っ
た時、合意ができた時以外はないのです。
北朝鮮が田中さんを返そうとしているのに、「いらない」というのではないん
です。北朝鮮が、「田中実さんは生きている」と言ったら、「すぐ返してくださ
い」と言えばいいのですが、北朝鮮はただで返さないから見返りの約束をもらな
わないと言わないんです。
日本で揺さぶりをかけるために情報を出すかもしれませんが、拉致は犯罪です
から、言った瞬間に「生きてる人を返せ」ということになり、ただで返すことに
なりますので言ってはいない。
「日本政府にそういう情報があることが分かった。それは隠蔽だ」と。情報が
あるということと隠蔽というのは天と地の差があるのです。それなのに政府が隠
蔽していると言って、政府に対する不信感をあおって、我々の足並みを乱そうと
する人たちがいるということです。
◆一部の被害者だけを返して金をとろうという準備は今もなされている
そういうことが行われているということは、北朝鮮は日本からお金をとること
をあきらめていないということでもあります。お金はとりたいが、残念ながらめ
ぐみさんや田口八重子さんのような一番難しい人は「死んだ」ともう１回言って、
田中さんなどを出して、それだけでは納得しないだろうから合同調査委員会を作
ろうというような準備を今もしているのではないかと思われます。
しかしそれは受け入れられない。２００２年９月に、「５人だけが生存してい
る」と言って「８人死亡」と言った時に、その根拠についてきちんと検証しない
で、提出された紙を受け入れてしまったために、今こういうことになっているわ
けです。
あの時北朝鮮が困って話し合いが始まった時に、「８人死亡は受け入れられな
い。その根拠は何か」と、向こうの指導者に対してきちんと話ができていればよ
かったのですが、向こうが選んだ秘密を知らない何人かで終わらせようというと
いうことがもう一度起きるかもしれない。そういう準備をしている時に、「何人
かでいい」とは言えない。
◆「全員一括帰国」「核は全部廃棄」しかない
北朝鮮が返すというならいいですよ。見返りなしだから。交渉で圧力をかけて、
「圧力を解除してもらいたいなら返しなさい」という時の我々の要求は、「全員
一括帰国」でなければならない。
こちらが今ハードルを降ろしたら、２００２年から１８年間、８人とそれ以外
の認定されていない被害者を取り戻すことはできなかったのですから、同じこと
が起きるかもしれない。あとまた１８年待つのか。
見せかけの進展を求めると取り返しがつかないことが起きるかもしれない。２
００２年は残念だったわけです。あるいは金丸訪朝の時も向こうは困っていたわ
けですから、そういう時しか交渉ができないので、その時に「全員」と言わなけ
ればいけない。
トランプ大統領は金正恩に会って、金正恩が「寧辺の各基地は廃棄する」と言っ
たが、「全部じゃなければだめだ」と言った。「他にもやっているんでしょう」
と言って、昼ご飯の約束もあるのに帰ってしまった。
核も全部でなければだめということです。一部ではだめ。なぜなら核を持ち続
けるからです。北は、「制裁を解除してくれ。しかし核開発は続ける」という交
渉をしてきたわけで、同じことが起きるかもしれない。そういう準備をしている。
実は田中さん情報が出たのは今回が５回目です。向こうもお金をとることをあ
きらめていない徴候でもあります。日本からのお金が必要ないと思ったら工作も
しないわけです。
そうではないから１回だけ勝負の時が来ると思いますが、勝負の時に勝てるか
どうかは、苦しいですけど見せかけの進展を求めないで原則をくずさない。「全
被害者の即時一括帰国」。
もちろん核・ミサイルの解決がなければなりませんが、それなしには絶対に制
裁を緩めない。一部だけ帰ってきたから制裁を緩めるとか、支援をするというこ
とはないという今の政府の姿勢を支持し続けることだと思っています。
◆北朝鮮の中に今反体制派がいる
金正恩も「苦しい」「難局だ」と言っています。難局を突破する方法は自力更
生で、苦しい生活をしている人に「節約しろ」としか言えないところまで追い込
まれていることは間違いないことが、金正恩の７時間の演説で分かったわけです。
しかし、「譲歩しない」と言っている。譲歩させるためには、この苦しさを続
けるしかない。そして北朝鮮の人民たちから、「核で飯が食えるのか」という声
が一部出ているようです。確かに、核を持ったって飯は食えないわけです。アメ
リカはもっと核を持っているわけですから。
今中間幹部たちがどういう反応を見せるのかということと、私は繰り返し言っ
ていますが、北朝鮮の中に今反体制派がいる。もう外交官が買収されているんで
すから。そして買収しているのは、金聖●さんの話では外国の情報機関だと言い
ましたが、それだけでなく、「自由朝鮮」という反体制組織が海外にあるんです
が、この組織も大量の資金を持って買収しているという話があり、北朝鮮は大変
緊張しています。
◆北朝鮮の中にいくつかの反体制派がいる、暗殺未遂もあった
反体制派が北朝鮮の中にいるのも間違いないし、「自由朝鮮」以外にも、２０
１７年５月に、朴槿恵政権の情報機関の関与がある中で金正恩暗殺未遂事件があっ
たのは間違いない。それをやろうとしていたのは国家保衛部の幹部なんですが、
その内一人が海外に出ていて、その人と繰り返し連絡をとっていた韓国のＮＧＯ
のリーダーと私は去年の８月に会って、具体的な話を聞きました。
「お互いに連絡はとらないけれどもいくつかの反体制組織はある」そうですが、
その人たちが目指すのは、「金正恩を除去した後、中国にくっつくのではなく、
韓国が朴正??政権の時にやったような開発経済をやった後、少し北朝鮮の経済を
上に挙げてから統一したいと思っている」と、金正恩暗殺をはかって処刑されて
しまったリーダーが韓国のＮＧＯのリーダーに話していたそうです。
ちょうどその人たちが準備する時と、朴槿恵弾劾の時と同じ頃だったそうです。
どちらがどうなるか分からない。北朝鮮も韓国がもう一度保守政権になって、韓
国の保守政権が北朝鮮の反体制派と組んで自分たちをくつがえしてくることを恐
れて、ミサイルも撃たないで４月の総選挙で保守に勝たせるなということに集中
しています。
北朝鮮のハッキング部隊が１月に出国して、中国、ロシア、ベラルーシに行っ
た。その内５人は逃げちゃった。そういう緊張関係の中で、我々としては制裁を
絶対に緩めない、みせかけの進展は求めない、統治資金が枯渇して金聖●さんが
言う「贈り物統治」ができない状態を続けさせる、内部矛盾を高める、そしてで
きれば政権崩壊の前に安全に全員を取り戻した後、政権の問題は次に解決すると
いうのが順番としてはいいのです。
◆被害者の安全確保のための短波放送
しかし、何が起きるか分かりませんので、先に政権が崩壊した場合は、被害者
の安全を確保するために何が必要なのかを、今日私たちにとって大変嬉しいと思っ
たのは、韓国の短波放送の中でも「日本人を守れ」という放送もしてくれるとい
うことです。
日本政府も色々な準備をしていると聞いていますが、色々なルートでやるべき
ことの一つがそういうことで、そういう準備をしつつ、しかし日朝で話し合いを
しなければならないので、我々の口から「崩壊させるぞ」というようなことは言
えないのですが、だから我々は去年金正恩委員長に、「全員を返すならば国交正
常化に反対しない」というメッセージを出しました。
安全に全員を返す決断をすれば、出口として制裁という難局が解除される。節
約なんかしなくてもいいと言ったわけです。まだ今の所、本人が制裁が効いてい
て難局だと言い、「普通なら一日も持ちこたえられない」ことへの答えは「自力
更生」で「耐えろ」と言っているということが、１２月から１月にかけて起きた
状況です。
もう少し早く物事が動いてほしいと強く思いますが、でも今手を放してしまい、
制裁を緩めてしまったら、これまで積み上げてきたものが無駄になってしまいま
すので、歯を食いしばって、条件を降ろさないで、「全員返せ」と言い続けたい
と思います。
家族会の方々は自分の家族のことが心配なのですが、その人たちが「認定の有
無に関わらず全員」と言っているわけですから、それを我々支援者としては強く
感じながら、北朝鮮の苦しい状況を見つめて、できる限りのチャンスを逃がさな
いで行動するしかないと思っています。
今日申し上げたいことは以上です。ありがとうございました（拍手）。
（５につづく）
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