自民党拉致対策本部が会合(2020/10/08)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.10.08)
本日、10月8日、自民党拉致問題対策本部の会合が行われた。救う会から西
岡力会長、平田隆太郎事務局長が参加した。以下はその概要である。
■自民党拉致対策本部が会合
冒頭、山谷えり子本部長(元拉致問題担当大臣)が、「あらゆるチャンスを逃
さず頑張りぬく」と挨拶した。
また、三ツ林裕巳内閣府副大臣が、「先月29日に菅総理が家族会の方々と面
会したが、積年の思いが述べられた。有本嘉代子さん、横田 滋さんが相次いで
亡くなられ、一刻の猶予もない」と述べた。
鷲尾英一郎外務副大臣は、「多くの人が北朝鮮に取り残されている。29日に
は総理の並々ならぬ思いを聞いた。全力で取組む」と挨拶した。
その後、最近の北朝鮮情勢について外務省から、9月26日に菅総理が国連演
説で拉致問題に言及したこと、トランプ米大統領、文在寅韓国大統領、習近平中
国主席と電話会談を行い拉致問題に理解と協力を求めたこと、またポンペオ国務
長官が菅総理を表敬訪問したこと等が説明された。
また、西岡力救う会会長に報告が求められ、「全被害者の即時一括帰国への道」
と題して報告を行った。以下はその概要である。
◆全被害者の即時一括帰国への道
1.救出戦略「先圧力、後交渉」
●圧力を最大限かけて、出口に拉致と核の同時解決を置き、その後に経済支援を
置く。拉致を理由に明記した日本の独自制裁と、核を理由にした国際制裁の結合
が、平成29(2017)年12月に完成した。北朝鮮39号室資金が枯渇しつつある。
●圧力最大化が完成した。日朝首脳会談の条件が整った。
安倍首相は、「拉致を解決しなければ明るい未来ない」と言っていたが、2019
年5月に「解決すれば明るい未来がある」、「無条件で首脳会談に応じる」と述
べた。これは日朝首脳会談の条件が整ったからである。
家族会・救う会は、2019年2月に、金正恩委員長にメッセージを発信し、「全
被害者即時一括帰国が実現すれば、日朝国交正常化に反対しない。帰国被害者を
反朝鮮運動に使わない」と述べていた。
●菅首相も同じ姿勢
9月26日、菅首相は、国連総会演説で、「拉致被害者御家族が御高齢となる中、
拉致問題の解決には一刻の猶予もありません。日本として、日朝平壌宣言に基づ
き、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算し
て、国交正常化を目指す考えに変わりはありません。日本の新しい総理大臣とし
て、私自身、条件をつけずに金正恩委員長と会う用意があります。日朝間の実り
ある関係を樹立していくことは、日朝双方の利益に合致する」と述べた。
2.6重苦により崩壊の危機を迎えた金正恩政権
1.経済制裁による外貨の枯渇
2.コロナの蔓延
3.水害と大雨(黄海道の穀倉地帯が被害)、台風8、9、10号が北朝鮮を襲っ
た(咸鏡道の亜鉛鉱山とミサイル基地で被害)。5か年計画が「未達成」と初め
て認めた。
4.金正恩の健康不安。4月に心臓のステント手術。健康に問題がある場合に備え
妹の金与正を「首領代行者」にした。
金正恩の会議での発言が揺れている。前回と正反対の発言をしている。精神不
安定という噂もある。
5.幹部と人民の不満が蔓延。体制を支える平壌市、軍、治安機関への配給が滞っ
ている→不満充満「核とミサイルでメシが食えるのか」、反体制派の活動が活発
化し、いくつかの平壌の総合大学で「打倒金正恩」の張り紙が一斉に出た。
6.中朝関係悪化。金正恩が8月軍将軍らに「習近平はわれわれを助けない。けし
からん奴」と罵倒した。北朝鮮ハッカーが中国銀行から仮想通貨数億ドルを窃盗
したのに怒った中国が、8月25日から国境を封鎖し、人と物の往来をほぼストッ
プさせた。
3.今後の展望と菅政権の課題
金正恩・与正政権は日本の経済支援をもらいたいが、対米交渉の妥結なしでは
それが実現不可能と認識して、「先アメリカ、後日本戦略」だが、体制危機が深
化すれば「先日本」もあり得るし、内部混乱も起こりうる。拉致被害者の情報を
最大限とりながら、政権中枢との接触を続け、金正恩・与正の決断を迫ることが
必要だ。
以上
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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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本日、10月8日、自民党拉致問題対策本部の会合が行われた。救う会から西
岡力会長、平田隆太郎事務局長が参加した。以下はその概要である。
■自民党拉致対策本部が会合
冒頭、山谷えり子本部長(元拉致問題担当大臣)が、「あらゆるチャンスを逃
さず頑張りぬく」と挨拶した。
また、三ツ林裕巳内閣府副大臣が、「先月29日に菅総理が家族会の方々と面
会したが、積年の思いが述べられた。有本嘉代子さん、横田 滋さんが相次いで
亡くなられ、一刻の猶予もない」と述べた。
鷲尾英一郎外務副大臣は、「多くの人が北朝鮮に取り残されている。29日に
は総理の並々ならぬ思いを聞いた。全力で取組む」と挨拶した。
その後、最近の北朝鮮情勢について外務省から、9月26日に菅総理が国連演
説で拉致問題に言及したこと、トランプ米大統領、文在寅韓国大統領、習近平中
国主席と電話会談を行い拉致問題に理解と協力を求めたこと、またポンペオ国務
長官が菅総理を表敬訪問したこと等が説明された。
また、西岡力救う会会長に報告が求められ、「全被害者の即時一括帰国への道」
と題して報告を行った。以下はその概要である。
◆全被害者の即時一括帰国への道
1.救出戦略「先圧力、後交渉」
●圧力を最大限かけて、出口に拉致と核の同時解決を置き、その後に経済支援を
置く。拉致を理由に明記した日本の独自制裁と、核を理由にした国際制裁の結合
が、平成29(2017)年12月に完成した。北朝鮮39号室資金が枯渇しつつある。
●圧力最大化が完成した。日朝首脳会談の条件が整った。
安倍首相は、「拉致を解決しなければ明るい未来ない」と言っていたが、2019
年5月に「解決すれば明るい未来がある」、「無条件で首脳会談に応じる」と述
べた。これは日朝首脳会談の条件が整ったからである。
家族会・救う会は、2019年2月に、金正恩委員長にメッセージを発信し、「全
被害者即時一括帰国が実現すれば、日朝国交正常化に反対しない。帰国被害者を
反朝鮮運動に使わない」と述べていた。
●菅首相も同じ姿勢
9月26日、菅首相は、国連総会演説で、「拉致被害者御家族が御高齢となる中、
拉致問題の解決には一刻の猶予もありません。日本として、日朝平壌宣言に基づ
き、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算し
て、国交正常化を目指す考えに変わりはありません。日本の新しい総理大臣とし
て、私自身、条件をつけずに金正恩委員長と会う用意があります。日朝間の実り
ある関係を樹立していくことは、日朝双方の利益に合致する」と述べた。
2.6重苦により崩壊の危機を迎えた金正恩政権
1.経済制裁による外貨の枯渇
2.コロナの蔓延
3.水害と大雨(黄海道の穀倉地帯が被害)、台風8、9、10号が北朝鮮を襲っ
た(咸鏡道の亜鉛鉱山とミサイル基地で被害)。5か年計画が「未達成」と初め
て認めた。
4.金正恩の健康不安。4月に心臓のステント手術。健康に問題がある場合に備え
妹の金与正を「首領代行者」にした。
金正恩の会議での発言が揺れている。前回と正反対の発言をしている。精神不
安定という噂もある。
5.幹部と人民の不満が蔓延。体制を支える平壌市、軍、治安機関への配給が滞っ
ている→不満充満「核とミサイルでメシが食えるのか」、反体制派の活動が活発
化し、いくつかの平壌の総合大学で「打倒金正恩」の張り紙が一斉に出た。
6.中朝関係悪化。金正恩が8月軍将軍らに「習近平はわれわれを助けない。けし
からん奴」と罵倒した。北朝鮮ハッカーが中国銀行から仮想通貨数億ドルを窃盗
したのに怒った中国が、8月25日から国境を封鎖し、人と物の往来をほぼストッ
プさせた。
3.今後の展望と菅政権の課題
金正恩・与正政権は日本の経済支援をもらいたいが、対米交渉の妥結なしでは
それが実現不可能と認識して、「先アメリカ、後日本戦略」だが、体制危機が深
化すれば「先日本」もあり得るし、内部混乱も起こりうる。拉致被害者の情報を
最大限とりながら、政権中枢との接触を続け、金正恩・与正の決断を迫ることが
必要だ。
以上
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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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