拉致問題セミナー報告6(2020/12/18)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.12.18)
■拉致問題セミナー報告6
櫻井 ではここで、めぐみさんの弟さんでいらっしゃる横田哲也さんに、今考え
ていること、どのようのこの状況を観察してご覧になっているかを中心にお話し
ください。
◆怒りがないと戦えない
横田哲也(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)
皆さん、こんにちは。本論に入る前に、10月24日に、父のお別れ会を実施
していただき、国会議員の先生方や関係者の方々にお出でいただきました。この
場を借りで御礼申し上げます。ありがとうございました。
今西岡先生と古森先生のお話があり、資料にありますように「六重苦」は確か
に北朝鮮に厳しいなという認識があります。しかしながら一方で、何年も前から、
特に金正恩の時代から、「北朝鮮は何年も経たず崩壊するだろう」と言われなが
ら、今現在もしぶとく生き抜いているわけです。
どれくらい食糧やお金の在庫がどのくらいなのか、もっと生き抜けるのか、分
からない所だと思っています。しかし、北朝鮮が追い込まれているのも事実です
し、一方で私たち家族にも時間がないというのも事実です。
時間という問題に関して何人か言及されましたが、有本のお母様が亡くなられ、
私の父が亡くなり、飯塚代表も身体を痛めていて、今日来られている有本のお父
様も92歳になられました。見た感じはお元気そうですが、本当にだれが、いつ
どうなるか分からないのです。そういう意味で時間との勝負は変わらない状況に
あります。
その中で何をしていくかですが、やはり国会議員の先生が、そして日本国民全
体が、主権を侵害されていることに思いをはせることと、同胞の人命が危機にさ
らされて人権が蹂躙されているのは現在進行形なんだという認識がないと怒りも
湧いてこないし、怒りがないと戦えないということになりますので、そういう認
識を政府にどんどん盛り上げてもらいたいと思います。圧力も大事ですし、一方
で水面下での交渉も大事だと思います。
◆政府が北朝鮮と交渉してほしい
北朝鮮問題の専門家で李相哲先生がユーチューブで情報を発信されていますが、
独裁政権が崩壊するプロセスをスタンフォード大学のある教授が分析したところ
によると、外部崩壊の可能性は5%で、クーデターや人民蜂起等内部崩壊の可能
性の方が大きい」ということでした。
この西岡先生の資料にありますように、6重苦の中の「人民の不満」というの
は内部崩壊の原因ですし、コロナに関しても北朝鮮の人民が全く人とは思えない
ような扱いを受けて収容所などに送り込まれている。しかし、なんだという内圧
が高まれば、内部崩壊するかもしれない。色々な可能性にかけてみたいと思って
います。
6重苦の中でも今までと違うのがコロナの蔓延だと思います。各党の先生方も
おっしゃっていましたが、報告では北朝鮮にはコロナはないと宣言していますが、
アマゾンの奥地ですら原住民がコロナにかかっているくらいですから、北朝鮮に
ないわけがないと思います。
先月末のインターネットの情報によれば、北朝鮮がイギリスのアストラゼネカ
やアメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンにサーバー攻撃をかけたことも出
ていました。北朝鮮が非常に(製薬会社の)情報を得たがっているのも事実です。
しかし、ワクチンの情報を取っても物がないから作れない、物が作れたとして
もそれだけで製品化するわけではありませんから、まだまだメディカルな面は弱
く、サイバー攻撃のような卑怯なことをしているのが現実です。
金ファミリーは憎んでも、私たちが北朝鮮の人民を憎んでいるわけではないの
で、敬座制裁やコロナの蔓延によって罪のない国民がバタバタと倒れるようなこ
とは全く望んでいないので、そこをどうするかが作戦戦略としては難しいところ
だと思います。
金正恩は国民の命を何とも思っていませんので、どうしても倒れてしまうのは
やむを得ないといえば可哀そうですが、その辺はなんとかならないかなという感
じを持っています。
コロナの関連で言えば、私は薬関連の仕事をしていますので、余計そういうこ
とを思うのですが、日本にはアビガンという内服薬もあれば、コロナウイルスを
何とかしようという会社もありますし、そういうところがリークする筈はないと
思っています。
日本人を返すならば、経済支援や薬の支援もできるんだという交渉を総理大臣
や官房長官には申し上げていますが、是非政府や国会が作戦を練って、向こうに
アプローチしてほしいと思います。
日本国内には(朝鮮)総連という非公式団体もあれば、中国の北京にある北朝
鮮大使館、国連にある北朝鮮大使館の大使等に接触はできるはずですから、そう
いう人たちに、金正恩に向けて、日本はこう考えているんだ、日本人を返せばい
いんだということを伝えてほしいと思います。
彼らは謀略を必ずかけてきます。日本政府がそれに乗らないように日本国民は
しっかりと注視しなければならないし、我々もぶれてはいけないので、是非政府
にも交渉をしてほしいと思います(拍手)。
櫻井 今哲也さんがおっしゃったように、一つの国が倒れるのは外国からの働き
かけというよりも、国内事情で倒れるのが圧倒的に多いということを、李相哲さ
んの情報を引いてお話になりましたが、もう金正日の時代から、「北朝鮮は倒れ
る」と、私たちはずっと望みながら言ってきたわけですが、未だに倒れていない
わけです。
そうしたことから考えると、外国からの働きかけというよりは、国内情勢がど
うなるかという方に集中して分析をしていただきたいと思います。今日のタイト
ルが、「北朝鮮の最新情勢をさぐる」ということです。
そして金正恩と金与正の関係ですね、先ほど金聖●(王へんに文)さんは、金
正恩がでたらめな生活をしていて自分の体調管理ができないから自分で死を予測
しているとおっしゃいました。それで金与正を後継者にということを来年の中央
委員会で決めるのではということでした。
この分析についてはどうでしょうか。30代の若さで、暴飲暴食を止められな
いのか、信じられない思いですが。西岡さんその辺はどうですか。
◆金正恩は祖父の金日成に顔つきを似せようとして太った
西岡 北朝鮮はこの前煙草を禁煙される法律を通しました。その後、党の政治局
拡大会議があり、それを北朝鮮のニュース映像で見ました。全国民に禁煙しよう
と言いながら、金正恩氏のテーブルには灰皿が置いてありました。そして発言す
る時、煙草を吸いながら発言しています。これは北朝鮮のニュースです。
彼が後継者になる時は、70、80kgくらいだったが、それ以降太っていった
のは、自分にはカリスマがないので金日成、自分のおじいさんに顔つきを似させ
ようと、そのためには太らなければならないということで始めたんだそうです。
しかし、チーズとかワインとか、藤本さんの本によると、一晩で10本とか2
0本飲んだ、と。そして最後にはコニャック等の強い酒を飲んだそうです。かれ
はチーズが好きで、スイスにいた時にチーズをたくさん食べていたのですが、そ
の後どんどん太って、一時膝を壊して膝の手術をしています。体重を支えられな
くなったのです。
◆いつ発作が出るか分からないので、金与正が代役に
節制がきかないのは確かですし、今年の金日成の誕生日、太陽節の行事には出
席しなかったので、「おかしいのじゃないか」ということでしたが、私が聞いて
いる内部情報では、「心臓手術をしたのは間違いない」ようです。あれだけ太っ
ていると心臓にも影響しますから、持ち直したのでしょうが、いつ発作が出るか
分からないということがあって、金与正の立場を考えていると思います。
◆金与正をワシントンに送るという裏工作があった
拉致問題の関係でですが、金正恩はトランプさんとの関係がすごくいいのだと
いうことが彼にとっては政治的資産なので、トランプ政権を助けようと思ってい
たんですね。だからトランプさんがコロナに感染した時はお見舞いのメッセージ
を出した。
しかし、選挙が不利だという情報がある中で、韓国が間に入って金正恩・トラ
ンプ会談をもう一度やるか、それが、難しいのであれば金与正をワシントンに送
るという裏工作が、韓国の情報機関が間に入って行ったということを「読売新聞」
が書きました。私は北朝鮮側から、「それは事実だ」という情報を聞いています。
トランプ大統領自身がコロナにかかってしまう等色々なことがあって、金与正
の訪米はなかったのですが、トランプ再選があればそのラインでもう一度、核で
もう一歩踏み込んだ譲歩をアメリカに対してする。そういう方向を考えていたの
ではないかと思われます。
対米、対日、対南の責任者が金与正になっているのは間違いないようです。そ
の金与正氏が仕切ったハノイでの会談でアメリカの出方を見誤って、お兄さんに
恥をかかせたのですが、妹にぶつけるわけにはいかないので、外務大臣と党の国
際担当書記の首を切った。
◆北京には頭を下げない
今後も経験のない若い女の子が出てくるんだろうと思いますが、その辺の力関
係をどう見るのかということですが、困っているので、そして常識的に考えたら
北京に頭を下げて、「助けてください。必要な物資を送ってください」というの
が一番生き残りにいいのに、それをしない。
この間韓国の国情委員長が日本に来た時に、彼がもってきた案というのは、韓
国紙に出ているのですが、東京オリンピックで金正恩がここに来る。その時文在
寅大統領も来て、アメリカからも大統領が来て、「南北日米4者会談」をやろう
という提案でした。
でも中国は入っていないんです。中国は怒りますよ。「北朝鮮は今の米中関係
をどう思っているのか。アメリカの側につこうとしているのか」と。そういうこ
との中で中国に行かないとなると、日米しかないんです。
◆「先日本」に変わる可能性も
バイデン政権が整うまで6か月くらいかかるでしょう。担当者が出てきても、
上院の承認を得るなど色々な手続きがあります。その間(北朝鮮が)持つのかど
うかを考えると、金与正訪米をやろうとしていてうまくいかなかったことに対し
て、菅総理が「無条件で会いたい」というメッセージは検討に価すると彼らは思っ
ているのではないか。
先程は、「先アメリカ」を選択したと言いましたが、「先日本」に変わる可能
性がこの6か月くらいの間あるかもしれないと思って、緊張して見ています。
(7につづく)
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■菅首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 菅義偉殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■拉致問題セミナー報告6
櫻井 ではここで、めぐみさんの弟さんでいらっしゃる横田哲也さんに、今考え
ていること、どのようのこの状況を観察してご覧になっているかを中心にお話し
ください。
◆怒りがないと戦えない
横田哲也(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)
皆さん、こんにちは。本論に入る前に、10月24日に、父のお別れ会を実施
していただき、国会議員の先生方や関係者の方々にお出でいただきました。この
場を借りで御礼申し上げます。ありがとうございました。
今西岡先生と古森先生のお話があり、資料にありますように「六重苦」は確か
に北朝鮮に厳しいなという認識があります。しかしながら一方で、何年も前から、
特に金正恩の時代から、「北朝鮮は何年も経たず崩壊するだろう」と言われなが
ら、今現在もしぶとく生き抜いているわけです。
どれくらい食糧やお金の在庫がどのくらいなのか、もっと生き抜けるのか、分
からない所だと思っています。しかし、北朝鮮が追い込まれているのも事実です
し、一方で私たち家族にも時間がないというのも事実です。
時間という問題に関して何人か言及されましたが、有本のお母様が亡くなられ、
私の父が亡くなり、飯塚代表も身体を痛めていて、今日来られている有本のお父
様も92歳になられました。見た感じはお元気そうですが、本当にだれが、いつ
どうなるか分からないのです。そういう意味で時間との勝負は変わらない状況に
あります。
その中で何をしていくかですが、やはり国会議員の先生が、そして日本国民全
体が、主権を侵害されていることに思いをはせることと、同胞の人命が危機にさ
らされて人権が蹂躙されているのは現在進行形なんだという認識がないと怒りも
湧いてこないし、怒りがないと戦えないということになりますので、そういう認
識を政府にどんどん盛り上げてもらいたいと思います。圧力も大事ですし、一方
で水面下での交渉も大事だと思います。
◆政府が北朝鮮と交渉してほしい
北朝鮮問題の専門家で李相哲先生がユーチューブで情報を発信されていますが、
独裁政権が崩壊するプロセスをスタンフォード大学のある教授が分析したところ
によると、外部崩壊の可能性は5%で、クーデターや人民蜂起等内部崩壊の可能
性の方が大きい」ということでした。
この西岡先生の資料にありますように、6重苦の中の「人民の不満」というの
は内部崩壊の原因ですし、コロナに関しても北朝鮮の人民が全く人とは思えない
ような扱いを受けて収容所などに送り込まれている。しかし、なんだという内圧
が高まれば、内部崩壊するかもしれない。色々な可能性にかけてみたいと思って
います。
6重苦の中でも今までと違うのがコロナの蔓延だと思います。各党の先生方も
おっしゃっていましたが、報告では北朝鮮にはコロナはないと宣言していますが、
アマゾンの奥地ですら原住民がコロナにかかっているくらいですから、北朝鮮に
ないわけがないと思います。
先月末のインターネットの情報によれば、北朝鮮がイギリスのアストラゼネカ
やアメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンにサーバー攻撃をかけたことも出
ていました。北朝鮮が非常に(製薬会社の)情報を得たがっているのも事実です。
しかし、ワクチンの情報を取っても物がないから作れない、物が作れたとして
もそれだけで製品化するわけではありませんから、まだまだメディカルな面は弱
く、サイバー攻撃のような卑怯なことをしているのが現実です。
金ファミリーは憎んでも、私たちが北朝鮮の人民を憎んでいるわけではないの
で、敬座制裁やコロナの蔓延によって罪のない国民がバタバタと倒れるようなこ
とは全く望んでいないので、そこをどうするかが作戦戦略としては難しいところ
だと思います。
金正恩は国民の命を何とも思っていませんので、どうしても倒れてしまうのは
やむを得ないといえば可哀そうですが、その辺はなんとかならないかなという感
じを持っています。
コロナの関連で言えば、私は薬関連の仕事をしていますので、余計そういうこ
とを思うのですが、日本にはアビガンという内服薬もあれば、コロナウイルスを
何とかしようという会社もありますし、そういうところがリークする筈はないと
思っています。
日本人を返すならば、経済支援や薬の支援もできるんだという交渉を総理大臣
や官房長官には申し上げていますが、是非政府や国会が作戦を練って、向こうに
アプローチしてほしいと思います。
日本国内には(朝鮮)総連という非公式団体もあれば、中国の北京にある北朝
鮮大使館、国連にある北朝鮮大使館の大使等に接触はできるはずですから、そう
いう人たちに、金正恩に向けて、日本はこう考えているんだ、日本人を返せばい
いんだということを伝えてほしいと思います。
彼らは謀略を必ずかけてきます。日本政府がそれに乗らないように日本国民は
しっかりと注視しなければならないし、我々もぶれてはいけないので、是非政府
にも交渉をしてほしいと思います(拍手)。
櫻井 今哲也さんがおっしゃったように、一つの国が倒れるのは外国からの働き
かけというよりも、国内事情で倒れるのが圧倒的に多いということを、李相哲さ
んの情報を引いてお話になりましたが、もう金正日の時代から、「北朝鮮は倒れ
る」と、私たちはずっと望みながら言ってきたわけですが、未だに倒れていない
わけです。
そうしたことから考えると、外国からの働きかけというよりは、国内情勢がど
うなるかという方に集中して分析をしていただきたいと思います。今日のタイト
ルが、「北朝鮮の最新情勢をさぐる」ということです。
そして金正恩と金与正の関係ですね、先ほど金聖●(王へんに文)さんは、金
正恩がでたらめな生活をしていて自分の体調管理ができないから自分で死を予測
しているとおっしゃいました。それで金与正を後継者にということを来年の中央
委員会で決めるのではということでした。
この分析についてはどうでしょうか。30代の若さで、暴飲暴食を止められな
いのか、信じられない思いですが。西岡さんその辺はどうですか。
◆金正恩は祖父の金日成に顔つきを似せようとして太った
西岡 北朝鮮はこの前煙草を禁煙される法律を通しました。その後、党の政治局
拡大会議があり、それを北朝鮮のニュース映像で見ました。全国民に禁煙しよう
と言いながら、金正恩氏のテーブルには灰皿が置いてありました。そして発言す
る時、煙草を吸いながら発言しています。これは北朝鮮のニュースです。
彼が後継者になる時は、70、80kgくらいだったが、それ以降太っていった
のは、自分にはカリスマがないので金日成、自分のおじいさんに顔つきを似させ
ようと、そのためには太らなければならないということで始めたんだそうです。
しかし、チーズとかワインとか、藤本さんの本によると、一晩で10本とか2
0本飲んだ、と。そして最後にはコニャック等の強い酒を飲んだそうです。かれ
はチーズが好きで、スイスにいた時にチーズをたくさん食べていたのですが、そ
の後どんどん太って、一時膝を壊して膝の手術をしています。体重を支えられな
くなったのです。
◆いつ発作が出るか分からないので、金与正が代役に
節制がきかないのは確かですし、今年の金日成の誕生日、太陽節の行事には出
席しなかったので、「おかしいのじゃないか」ということでしたが、私が聞いて
いる内部情報では、「心臓手術をしたのは間違いない」ようです。あれだけ太っ
ていると心臓にも影響しますから、持ち直したのでしょうが、いつ発作が出るか
分からないということがあって、金与正の立場を考えていると思います。
◆金与正をワシントンに送るという裏工作があった
拉致問題の関係でですが、金正恩はトランプさんとの関係がすごくいいのだと
いうことが彼にとっては政治的資産なので、トランプ政権を助けようと思ってい
たんですね。だからトランプさんがコロナに感染した時はお見舞いのメッセージ
を出した。
しかし、選挙が不利だという情報がある中で、韓国が間に入って金正恩・トラ
ンプ会談をもう一度やるか、それが、難しいのであれば金与正をワシントンに送
るという裏工作が、韓国の情報機関が間に入って行ったということを「読売新聞」
が書きました。私は北朝鮮側から、「それは事実だ」という情報を聞いています。
トランプ大統領自身がコロナにかかってしまう等色々なことがあって、金与正
の訪米はなかったのですが、トランプ再選があればそのラインでもう一度、核で
もう一歩踏み込んだ譲歩をアメリカに対してする。そういう方向を考えていたの
ではないかと思われます。
対米、対日、対南の責任者が金与正になっているのは間違いないようです。そ
の金与正氏が仕切ったハノイでの会談でアメリカの出方を見誤って、お兄さんに
恥をかかせたのですが、妹にぶつけるわけにはいかないので、外務大臣と党の国
際担当書記の首を切った。
◆北京には頭を下げない
今後も経験のない若い女の子が出てくるんだろうと思いますが、その辺の力関
係をどう見るのかということですが、困っているので、そして常識的に考えたら
北京に頭を下げて、「助けてください。必要な物資を送ってください」というの
が一番生き残りにいいのに、それをしない。
この間韓国の国情委員長が日本に来た時に、彼がもってきた案というのは、韓
国紙に出ているのですが、東京オリンピックで金正恩がここに来る。その時文在
寅大統領も来て、アメリカからも大統領が来て、「南北日米4者会談」をやろう
という提案でした。
でも中国は入っていないんです。中国は怒りますよ。「北朝鮮は今の米中関係
をどう思っているのか。アメリカの側につこうとしているのか」と。そういうこ
との中で中国に行かないとなると、日米しかないんです。
◆「先日本」に変わる可能性も
バイデン政権が整うまで6か月くらいかかるでしょう。担当者が出てきても、
上院の承認を得るなど色々な手続きがあります。その間(北朝鮮が)持つのかど
うかを考えると、金与正訪米をやろうとしていてうまくいかなかったことに対し
て、菅総理が「無条件で会いたい」というメッセージは検討に価すると彼らは思っ
ているのではないか。
先程は、「先アメリカ」を選択したと言いましたが、「先日本」に変わる可能
性がこの6か月くらいの間あるかもしれないと思って、緊張して見ています。
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