金正恩「特殊機関のせいで経済が駄目になった」発言で北朝鮮経済大混乱?救う会テレビ(2021/03/08)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.03.08)
皆さんごきげんよう。救う会テレビ、救う会全国協議会会長の西岡力です。一
週間お休みしましたけども、また今日再開いたします。今日は30回目になりま
す。救う会テレビ第30回、令和3年3月6日収録です。金正恩「特殊機関のせい
で経済が駄目になった」発言で北朝鮮経済大混乱と題してお伝えします
動画は救う会のホームページに掲載しています。
■金正恩「特殊機関のせいで経済が駄目になった」発言で北朝鮮経済大混乱
前回この発言についても少し触れましたけれども、前回お話したことを少しお
さらいした上で、今何が起きているかということをお話ししたいと思います。
2月に党の中央委員会総会がありました。1月の党大会で5か年計画を決めた。
そして経済担当者を変えたばかりなのに、1か月経って、「今年5か年計画の1
年目の経済目標はなってない」と言って、会議を開いて担当者を吊るし上げて交
代させたのですけども、そこでも強調したのが内閣主導で経済を再建するという
ことでありました。
現在早急に解決すべき問題は、内閣と国家経済指導機関がその固有な経済組織
的機能と統制機能を復元して、今経済組織的機能と統制機能はないということで、
だから復元してと言ってるのですけども、経済全般に対する指導管理を改善する
と内閣が経済全般を指導管理すると言っているのです。
それから国家的に、全ての生産物と輸入物資を統一的に数字的に掌握し、流通
させる方法を探して具現する。全ての生産物と輸入物資を統一的に数値的に掌握
する、と。
これはまさに計画経済をするということですね。そして自力更生、自給自足を
強調しました。国家的な自力更生、計画的な自力更生、科学的な自力更生と言い
ました。
そして最後に極めつけはですね、法執行機関を使って経済目標を達成する。政
治警察や一般警察を使うと言ったわけですけども、人民経済計画は党の命令であ
り、国家の法であるだけに、いったん建てられた人民経済計画に対しては誰も駆
け引きする権利はなく、もっぱら無条件に遂行する義務しかない、と。経済計画
が法律だと言うのですかね。
法執行部門で今年自民経済計画を法的に強力に手抜かりなく、法的に強力に手
抜かりなく、と3つ言っています。
保証することを中核的な課題に掲げて、計画は法律だと、達成できなかったら
違反だと言って法執行機関で手抜かりなく強力に進めていく、と。「達成できな
かったら捕まれ」と言ってるようにも読める。そういう方針だったのですね。
◆39号室資金なしで金正恩は自分の独裁をどう維持するのか
この方針が北朝鮮の経済の中でどういう意味を持つのか。前回もお話しました
けども、北朝鮮の経済の4重構造です。内閣が指導する計画経済。これは70年
代までは北朝鮮の経済のほとんどすべてを支配していました。
金正日が内閣を主導する計画経済の外に、いわゆる特殊機関とも呼ばれるので
すけど、第2経済委員会を作り軍需経済を回しました。軍事工場を、あるいは核
・ミサイル開発などをするための資金を、第2経済委員会が別途調達する、と。
第2経済委員会に所属する商社などが国家経済とは別に、外貨になるほど輸出し
て、外貨を得るということをやる、と。
その外に、党39号室が主導する宮廷経済、金正恩の統治資金を置いた。朝鮮
総連の送金はここに行っていたという話をしました。
そしてそれらとは関係なく、90年代の半ば以降、市場(チャンマダン)が主
導する庶民経済があった。庶民はそれで食べていたということをお話しました。
この中で2、3、4を排して、1に全部収れんさせようと金正恩は命令したと
いうことであります。
そしてですね、その2、3、4を廃止して、1に収れんするということはある
面で論理的な延長線上ではあるのですが、金正恩が衝撃的な発言をした、という
話も前回しました。
中央委員会総会の後、金正恩が幹部らの前で「特殊機関のために経済がだめに
なった」と発言しました。特殊機関とは先程言いましたけども39号室、第2経
済委員会を指します。また広い意味では国家保衛部や人民軍や工作機関などが運
営する外貨稼ぎ機関も含まれています。
39号室、第2経済委員会傘下の外貨稼ぎ会社は、金、銅、マグネシウム、松
茸など高価な輸出品を独占して外貨を稼いでいる。国家保衛部、人民軍、工作機
関などが運営する外貨稼ぎ機関も内閣から予算が来ない中、金正恩の命令で「自
分で食っていけ」と言われて、石炭、鉄鉱石、水産物などを輸出して必要な外貨
を得ていました。
これらの特殊機関が無ければ、金正恩の個人独裁体制を維持できないわけです。
しかし、金正恩はそのことを知ってか、知らずか、「特殊機関のために経済が駄
目になった」と発言した。
そして、「内閣に収れんしよう」と言ったわけですけども、自分の独裁はどう
やって維持するのか、ということになってしまうわけですね。
◆「中朝貿易を再開」ということだが、何の動きもない
3月に入って異常事態が発生しました。ここからは今日お伝えしたいことであ
りますけれども、「3月1日から中朝貿易を再開することで中朝が合意をしてい
た」という情報がありました。様々な情報が3月1日、あれは3月からという情
報がたくさんありました。
ところが今日は3月6日ですけども、昨日3月5日まで中朝貿易を再開してい
ません。丹東と新義州間で汽車もトラックも往来していません。日本の一部ネッ
トメディアが再開したと書きましたけれども、私は丹東にいる知り合いに橋のと
こに見に行って貰って、確認してもらいましたが、今まだ汽車もトラックも往来
していません。
一体何が起きたのだろうか。中国側では北朝鮮に輸出用の小麦粉や食料油など
が積まれてるそうですけども、それが動いてないということです。丹東の税関に
聞いてもらいました。
「どうして貿易が始まらないのですか」、
「俺は知らない」。
「中国側は貿易を再開することにしたのですか」、
「だから中国のせいじゃない」、と。
前この救う会テレビで中国が、北朝鮮のハッカーが中国の銀行を襲ったので怒っ
てると、それで国境を閉めたという話をしましたけど、今回中朝の間でどういう
やり取りがあったかはまだ情報がないのですが、とにかく中国が貿易再開に合意
してると、それは丹東の税関まで降りてきていて、中国側はもう止めろと言われ
ていない、と。
◆特殊機関に貿易を止めさせたら、北朝鮮経済は回っていかない
ただ、なぜ北朝鮮が貿易を止めるのか理由は分からない、と丹東の中国側の税
関が言っていたということであります。
それで今日お伝えしたいのはですね、色々な筋を使って、平壌からの情報を得
たのでありますけれども、先ほど言った金正恩が、「特殊機関のせいで経済が駄
目になった」との発言があったので、今特殊機関が様子を見るために活動を止め
ている、と。
特殊機関のせいだと言われたわけですから、貿易を再開したら粛清されるかも
しれない。全ての輸入物資を一元的に内閣が管理するというルールがあるわけで
す。しかし、特殊機関は内閣の外にあるわけです。
それで、金正恩が特殊機関を名指しにして、「お前らのせいで経済が駄目になっ
た」と言ったのですね。だから、どうすればいいのかという指示が来ないと、お
前らのせいだとは言われたけど、ならば全ての貿易を内閣に移せとも言われてい
ない。一体どうするつもりなのか指示が来ない。
ある人はですね、「金正恩も分からないのじゃないか」と言ってました。特殊
機関に貿易を止めさせたら、北朝鮮経済は回っていかないわけですね。軍が動か
なくなってしまう。自分のお金も無くなって、もうすでに39号室の資金は枯渇
していますけれども、だから当面39号室の資金を集めなくてはいけない。それ
が独裁を維持する道筋なのに、特殊機関を批判してしまって、内閣に集めろと言っ
たのであれば、全面的に70年代以降の経済システムを変えるのか、と。
そういうことも起きてないということで、もうあのチャンマダンと言われる市
場に中国製の工業製品が無くてみんな困ってるわけです。食料油や小麦粉などは
もう値段が高騰していて、いくら払ってももう物は無いという状況ですよね。
それで入れようとして、物があるという状況なのに入ってこない。中国側の話
を聞くとですね、北朝鮮は現金がないものだから、小麦粉や食料油を買うときは、
物々交換でマグネシウムを出しますとか、金を出しますとか、石炭を出しますと
かという契約になっているのだけど、その契約の主体が特殊機関なのですね。
そのせいで経済が駄目になったと言ってしまったために、言ってしまった上に
対策も無いから混乱が起きているということであります。
◆内部矛盾が高まり、何が起きるか分からない平壌の状況
いよいよ本当に何が起きるか分からない平壌の状況だ、と言う話を聞きました。
一体最高指導者は何を考えているのか、と皆が疑い始めてるということです。
しかしこれを大きく見ると、経済制裁が効いてきたということです。経済制裁
が効いて39号室資金が無くなって、そして経済が回っていかなかくなって、じゃ
あ70年代からのシステムを見直さざるを得なくなった。
しかしきちんとその全体の設計もしないで、内閣中心でやれ、全ての物質と輸
入品を一元で管理しろ、目標を達成しないと捕まえるぞ、という命令を出しまし
たが、しかし中国と貿易しなければ回っていかない。
貿易は特殊機関が握ってるということの中で、金正恩氏は一を知って二を知ら
ない。確かに特殊機関ができたので内閣の経済は細くなって回っていかなくなっ
たのは事実です。しかし、それを使って独裁を維持してきたのです。それが二な
のです。
一は知ってるけど二は知らないのではないか。一体この最高指導者は何考えて
るのかと、幹部たちはみんな思っている状況だということです。そういう中で会
議を開いては怒鳴り上げてるというのが今の金正恩氏です。
◆「全拉致被害者を返せば日本が外貨を出す」ともっと発信を
内部矛盾が高まってきた。その内部矛盾を高めた一番の原因は経済制裁ですが、
特に39号室資金を枯渇させる、外貨源を断つという制裁で内部矛盾が高まって
きています。そして外貨が欲しいわけです。
日本は外貨を出すと言っているのです。100億ドルという金額まで既に出て
いるのです。しかしその条件は拉致被害者全員一括して返すことだ、という今の
菅政権の方針を断固として固めて、北朝鮮に話し合いをしろと、外貨が欲しいの
だろう、ということをいろんな所でメッセージを発信し続けていくべき時だと思っ
ています。
以上です。今日はここまでにいたします。
ありがとうございました。
以上
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■菅首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 菅義偉殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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皆さんごきげんよう。救う会テレビ、救う会全国協議会会長の西岡力です。一
週間お休みしましたけども、また今日再開いたします。今日は30回目になりま
す。救う会テレビ第30回、令和3年3月6日収録です。金正恩「特殊機関のせい
で経済が駄目になった」発言で北朝鮮経済大混乱と題してお伝えします
動画は救う会のホームページに掲載しています。
■金正恩「特殊機関のせいで経済が駄目になった」発言で北朝鮮経済大混乱
前回この発言についても少し触れましたけれども、前回お話したことを少しお
さらいした上で、今何が起きているかということをお話ししたいと思います。
2月に党の中央委員会総会がありました。1月の党大会で5か年計画を決めた。
そして経済担当者を変えたばかりなのに、1か月経って、「今年5か年計画の1
年目の経済目標はなってない」と言って、会議を開いて担当者を吊るし上げて交
代させたのですけども、そこでも強調したのが内閣主導で経済を再建するという
ことでありました。
現在早急に解決すべき問題は、内閣と国家経済指導機関がその固有な経済組織
的機能と統制機能を復元して、今経済組織的機能と統制機能はないということで、
だから復元してと言ってるのですけども、経済全般に対する指導管理を改善する
と内閣が経済全般を指導管理すると言っているのです。
それから国家的に、全ての生産物と輸入物資を統一的に数字的に掌握し、流通
させる方法を探して具現する。全ての生産物と輸入物資を統一的に数値的に掌握
する、と。
これはまさに計画経済をするということですね。そして自力更生、自給自足を
強調しました。国家的な自力更生、計画的な自力更生、科学的な自力更生と言い
ました。
そして最後に極めつけはですね、法執行機関を使って経済目標を達成する。政
治警察や一般警察を使うと言ったわけですけども、人民経済計画は党の命令であ
り、国家の法であるだけに、いったん建てられた人民経済計画に対しては誰も駆
け引きする権利はなく、もっぱら無条件に遂行する義務しかない、と。経済計画
が法律だと言うのですかね。
法執行部門で今年自民経済計画を法的に強力に手抜かりなく、法的に強力に手
抜かりなく、と3つ言っています。
保証することを中核的な課題に掲げて、計画は法律だと、達成できなかったら
違反だと言って法執行機関で手抜かりなく強力に進めていく、と。「達成できな
かったら捕まれ」と言ってるようにも読める。そういう方針だったのですね。
◆39号室資金なしで金正恩は自分の独裁をどう維持するのか
この方針が北朝鮮の経済の中でどういう意味を持つのか。前回もお話しました
けども、北朝鮮の経済の4重構造です。内閣が指導する計画経済。これは70年
代までは北朝鮮の経済のほとんどすべてを支配していました。
金正日が内閣を主導する計画経済の外に、いわゆる特殊機関とも呼ばれるので
すけど、第2経済委員会を作り軍需経済を回しました。軍事工場を、あるいは核
・ミサイル開発などをするための資金を、第2経済委員会が別途調達する、と。
第2経済委員会に所属する商社などが国家経済とは別に、外貨になるほど輸出し
て、外貨を得るということをやる、と。
その外に、党39号室が主導する宮廷経済、金正恩の統治資金を置いた。朝鮮
総連の送金はここに行っていたという話をしました。
そしてそれらとは関係なく、90年代の半ば以降、市場(チャンマダン)が主
導する庶民経済があった。庶民はそれで食べていたということをお話しました。
この中で2、3、4を排して、1に全部収れんさせようと金正恩は命令したと
いうことであります。
そしてですね、その2、3、4を廃止して、1に収れんするということはある
面で論理的な延長線上ではあるのですが、金正恩が衝撃的な発言をした、という
話も前回しました。
中央委員会総会の後、金正恩が幹部らの前で「特殊機関のために経済がだめに
なった」と発言しました。特殊機関とは先程言いましたけども39号室、第2経
済委員会を指します。また広い意味では国家保衛部や人民軍や工作機関などが運
営する外貨稼ぎ機関も含まれています。
39号室、第2経済委員会傘下の外貨稼ぎ会社は、金、銅、マグネシウム、松
茸など高価な輸出品を独占して外貨を稼いでいる。国家保衛部、人民軍、工作機
関などが運営する外貨稼ぎ機関も内閣から予算が来ない中、金正恩の命令で「自
分で食っていけ」と言われて、石炭、鉄鉱石、水産物などを輸出して必要な外貨
を得ていました。
これらの特殊機関が無ければ、金正恩の個人独裁体制を維持できないわけです。
しかし、金正恩はそのことを知ってか、知らずか、「特殊機関のために経済が駄
目になった」と発言した。
そして、「内閣に収れんしよう」と言ったわけですけども、自分の独裁はどう
やって維持するのか、ということになってしまうわけですね。
◆「中朝貿易を再開」ということだが、何の動きもない
3月に入って異常事態が発生しました。ここからは今日お伝えしたいことであ
りますけれども、「3月1日から中朝貿易を再開することで中朝が合意をしてい
た」という情報がありました。様々な情報が3月1日、あれは3月からという情
報がたくさんありました。
ところが今日は3月6日ですけども、昨日3月5日まで中朝貿易を再開してい
ません。丹東と新義州間で汽車もトラックも往来していません。日本の一部ネッ
トメディアが再開したと書きましたけれども、私は丹東にいる知り合いに橋のと
こに見に行って貰って、確認してもらいましたが、今まだ汽車もトラックも往来
していません。
一体何が起きたのだろうか。中国側では北朝鮮に輸出用の小麦粉や食料油など
が積まれてるそうですけども、それが動いてないということです。丹東の税関に
聞いてもらいました。
「どうして貿易が始まらないのですか」、
「俺は知らない」。
「中国側は貿易を再開することにしたのですか」、
「だから中国のせいじゃない」、と。
前この救う会テレビで中国が、北朝鮮のハッカーが中国の銀行を襲ったので怒っ
てると、それで国境を閉めたという話をしましたけど、今回中朝の間でどういう
やり取りがあったかはまだ情報がないのですが、とにかく中国が貿易再開に合意
してると、それは丹東の税関まで降りてきていて、中国側はもう止めろと言われ
ていない、と。
◆特殊機関に貿易を止めさせたら、北朝鮮経済は回っていかない
ただ、なぜ北朝鮮が貿易を止めるのか理由は分からない、と丹東の中国側の税
関が言っていたということであります。
それで今日お伝えしたいのはですね、色々な筋を使って、平壌からの情報を得
たのでありますけれども、先ほど言った金正恩が、「特殊機関のせいで経済が駄
目になった」との発言があったので、今特殊機関が様子を見るために活動を止め
ている、と。
特殊機関のせいだと言われたわけですから、貿易を再開したら粛清されるかも
しれない。全ての輸入物資を一元的に内閣が管理するというルールがあるわけで
す。しかし、特殊機関は内閣の外にあるわけです。
それで、金正恩が特殊機関を名指しにして、「お前らのせいで経済が駄目になっ
た」と言ったのですね。だから、どうすればいいのかという指示が来ないと、お
前らのせいだとは言われたけど、ならば全ての貿易を内閣に移せとも言われてい
ない。一体どうするつもりなのか指示が来ない。
ある人はですね、「金正恩も分からないのじゃないか」と言ってました。特殊
機関に貿易を止めさせたら、北朝鮮経済は回っていかないわけですね。軍が動か
なくなってしまう。自分のお金も無くなって、もうすでに39号室の資金は枯渇
していますけれども、だから当面39号室の資金を集めなくてはいけない。それ
が独裁を維持する道筋なのに、特殊機関を批判してしまって、内閣に集めろと言っ
たのであれば、全面的に70年代以降の経済システムを変えるのか、と。
そういうことも起きてないということで、もうあのチャンマダンと言われる市
場に中国製の工業製品が無くてみんな困ってるわけです。食料油や小麦粉などは
もう値段が高騰していて、いくら払ってももう物は無いという状況ですよね。
それで入れようとして、物があるという状況なのに入ってこない。中国側の話
を聞くとですね、北朝鮮は現金がないものだから、小麦粉や食料油を買うときは、
物々交換でマグネシウムを出しますとか、金を出しますとか、石炭を出しますと
かという契約になっているのだけど、その契約の主体が特殊機関なのですね。
そのせいで経済が駄目になったと言ってしまったために、言ってしまった上に
対策も無いから混乱が起きているということであります。
◆内部矛盾が高まり、何が起きるか分からない平壌の状況
いよいよ本当に何が起きるか分からない平壌の状況だ、と言う話を聞きました。
一体最高指導者は何を考えているのか、と皆が疑い始めてるということです。
しかしこれを大きく見ると、経済制裁が効いてきたということです。経済制裁
が効いて39号室資金が無くなって、そして経済が回っていかなかくなって、じゃ
あ70年代からのシステムを見直さざるを得なくなった。
しかしきちんとその全体の設計もしないで、内閣中心でやれ、全ての物質と輸
入品を一元で管理しろ、目標を達成しないと捕まえるぞ、という命令を出しまし
たが、しかし中国と貿易しなければ回っていかない。
貿易は特殊機関が握ってるということの中で、金正恩氏は一を知って二を知ら
ない。確かに特殊機関ができたので内閣の経済は細くなって回っていかなくなっ
たのは事実です。しかし、それを使って独裁を維持してきたのです。それが二な
のです。
一は知ってるけど二は知らないのではないか。一体この最高指導者は何考えて
るのかと、幹部たちはみんな思っている状況だということです。そういう中で会
議を開いては怒鳴り上げてるというのが今の金正恩氏です。
◆「全拉致被害者を返せば日本が外貨を出す」ともっと発信を
内部矛盾が高まってきた。その内部矛盾を高めた一番の原因は経済制裁ですが、
特に39号室資金を枯渇させる、外貨源を断つという制裁で内部矛盾が高まって
きています。そして外貨が欲しいわけです。
日本は外貨を出すと言っているのです。100億ドルという金額まで既に出て
いるのです。しかしその条件は拉致被害者全員一括して返すことだ、という今の
菅政権の方針を断固として固めて、北朝鮮に話し合いをしろと、外貨が欲しいの
だろう、ということをいろんな所でメッセージを発信し続けていくべき時だと思っ
ています。
以上です。今日はここまでにいたします。
ありがとうございました。
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