救う会全国協議会

〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
TEL:03-3946-5780 FAX:03-3946-5784 info@sukuukai.jp

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

全国規模の拉致問題国民大集会を開催5(2021/11/24)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.11.24)

■全国規模の拉致問題国民大集会を開催5

西岡 では第3部のミニシンポを開催いたします。家族会で今運動を担っている
横田拓也さん、飯塚耕一郎さんと私とで、今の日本の運動の課題、北朝鮮の状況
についてお話しします。

◆対日交渉を検討しているという情報がある

西岡力(救う会会長)

 まず私から。制裁が効いています。北朝鮮が困っていることは間違いないです。
最新の情報では、先生方かたも話がありましたが、北朝鮮が臨時通貨を発行しま
したが、ぺらぺらの紙で偽札が横行しており、発行中止になりました。

 また、「労働党の最高幹部」というのは書記です。政治局があって書記局があ
ります。その書記の人たちは、「一日供給」と言って、毎日卵、肉、牛乳などを
もらっています。その下の幹部は「三日供給」と言って、三日に1回貰います。
さらにその下は1週間に1回供給されます。金正恩ファミリーは別ですが、最高
幹部の物資供給が今滞っています。こんなことはなかったです。

 90年代に300万人餓死した時も、その人たちは食べていました。今は、書
記クラスでも、主食はありますが、卵、肉、魚などがなくなった。そういう状況
になています。

 そして長くはお話しできませんが、対日交渉を検討しているという情報があり
ます。検討する場合、一度「死んだ」と言った拉致被害者をどうするのかという
議論もあると聞いています。

 逆に言うと、日本が「一括帰国」と言い続けたので、何人かの人だけ返して調
査をするというのではだめだということが権力中枢に伝わっているのかもしれま
せん。情報をやる人は、運動をやってはいけないんです。希望を持ってしまいま
すから。でも、そういう情報があります。

 この機会を逃してはならない。今後のためにそういう状況を作ってきたのです。
苦しくなければ話し合いに応じませんが、応じたらもう取引きしかないです。目
と目を見て、総理大臣にやっていただくしかないと思っています。そういう状況
を作りつつあるのではないかと今思っています。

 そして日本国内の世論は、コロナで色々な運動ができませんでしたが、全然下
がっていません。今署名はなんと1500万筆まで来ました。この間1000万
の署名を並べましたが、さらに500万来ています。

 先程玉木先生がご紹介いただいたUIゼンセン同盟は、去年1年間で80万以
上集めてくださいました。ここにいらっしゃっていない色々な人たちが全国で集
めてくださって1500万筆までいきました。また主要政党の全党が、「全拉致
被害者の一括帰国」に賛成だと言いました。

 ある国会議員の方が、「めぐみさんたちは生きていない」とおっしゃった。そ
して世論の審判を受けられました。その結果、永田町に戻ってきませんでした。

 日本政府の方針は、「死亡の証拠がないから全員生存を前提に助ける」という
ものです。これは日本政府の方針です。全国会議員、そしてみんなが「死亡の証
拠がないから全員生存を前提に助ける。そして一括で帰国させる」ということで
一致しています。そして1500万筆の署名が集まりました。このことを背景に、
岸田総理に何とか談判をしてもらわなければならない。そういう状況にまで来て
いると私は思っています。

 この1年、色々な思いがあったと思います。今までのようにアメリカに行った
り、様々な所で訴えることができなかった。リモートでいろいろなことをやりま
した。まず拓也さん、そして耕一郎さんにこの1年を振り返っていただきたいと
思います。(拍手)。

◆コロナ禍で活動が低下したが米国務・国防長官がバッジを胸に首脳会談に参加

横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)

 皆さん、こんにちは。まず最初に、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、制約
が多い中、皆さんが厚い気持ちと戦う気持ち、闘志を持ってこの場にお集まりい
ただいたことに大変感謝いたします。ありがとうございます。

 この1年を振り返りますと、個人的には私の父、滋が他界し、有本のお母さん
も他界されました。あっという間の1年だったなという気持ちの一方で、1年半
経ってもこの問題が何一つ前進していないという矛盾した現実にいらだちを感じ
ます。これが個人として率直な所です。

 これまで全国各地の集会に2回から3回お邪魔をして、一人でも多くの方にこ
の問題の深刻さ、解決の必要性を訴えてきましたが、それがこの1年半、すべて
中止または延期になったことで、訴える場がなくなったなというのが率直な思い
です。

 北朝鮮が一番関心を持っているアメリカに私たちは何年も、繰り返しゴールデ
ンウィークなどに、拉致議連の先生等と訪問してきました。そしてアメリカのキー
マンの方々とタッグを組むことによって、米朝の関係をうまく使うことを私たち
は期待していたわけです。しかし、この1年半それもできなかった。それはある
意味でマイナスになるし、ブレーキがかかってしまったと思います。

 他方、今年3月の日米2プラス2の会談で、ブリンケン国務長官とオースティ
ン国防長官が来日された時に、当時のヤング駐日臨時大使を通じて、家族会がブ
ルーリボンバッジをお渡ししていたところ、会談の席で両長官がバッジを胸に付
けてこられました。私たちの声は確実に伝わっているし、人権問題の解決、拉致
問題解決の重要性ということで日米がしっかりタッグを組んでいるということが
確認できたことは、意義深い1年だったかなと思っています。

 また、シャーマン国務副長官も来日されましたが、その時駐日代理大使もおら
れましたし、国務副長官の首席補佐官、国務省のアジア・太平洋局の上級幹部、
国務次官補代理、国家安全保障会議の幹部の方もおられました。

 私たちがアメリカに行けば順に回るわけですが、副長官が来日された際、皆さ
ん全員がそろっておられて、私たちの切なる思い、問題解決の必要性を訴えるこ
とができました。一つひとつが積みあがっていると思います。なかなか前進して
いるようには見えませんが、確実に日米連携の下、拉致問題の解決の重要性がしっ
かり伝わっていると思います。

 私たちも言葉が武器ですので、訴え続けるしかありません。引くわけにはいき
ません。全員の拉致被害者が帰ってくるまで、あきらめるわけにはいきません。
引き続きのご支援をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします(拍手)。

◆米国では政権交代があっても拉致問題については情報が共有されている

飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)

 皆さん、こんにちは。本日はこのように大勢の方がお集まりいただきまして本
当にありがとうございます。新型コロナ禍において我々の活動が相当狭まれたの
で、再会するにあたって不安な部分もありましたが、変わらないお心で参加いた
だいたことについては何よりも感謝申し上げます。

 私から申し上げたい1点目はアメリカの状況です。トランプ大統領が辞任して
バイデン政権が誕生しました。バイデン政権が北朝鮮と接触しているという気配
等は我々一般人には分からない状況ですが、先ほど拓也さんからのお話もあった
ように、この問題に対しての一定の理解は継続的に共有されていると思います。

 私個人としては、シャーマン副長官と面会させていただいた際に、私から申し
上げたのは、仮に核・ミサイル問題で進展があったとしても、日本は拉致問題が
解決しない限り、日本政府から何か動くことはないし、支援を行うことはないと
私が認識していることについて、理解をいただいたかなということでした。

 また逆に、アメリカ政府としては日本政府に対し、核・ミサイル問題の進展に
関わらず、拉致問題を単独で進めることにつき了承を得る必要があると考えてい
ます。

 2点目は、北朝鮮は西岡先生からお話があったような状況です。私も何回も西
岡先生とお話をさせていただいていますが、北朝鮮における三重苦、食糧問題、
経済制裁、そしてコロナ禍は引き続き変わっていない。というよりより深刻化し
ていると思います。

 このタイミングだからこそ我々が過去に掲げたメッセージ、つまり「全拉致被
害者が即時一括帰国するのであれば我々は帰国した被害者から聞き出した秘密を
暴露することはないし、国交正常化に反対することもない」ということです。
「家族は静かな日常を送ることだけを切望している」というこの気持ちについて、
北朝鮮側に理解をしていただきたいと思っています。

 またこのメッセージについては期限があります。それは我々家族の命の期限で
す。特に有本のお父さんや早紀江さんが存命の内に帰ってこなければ、真の解決
ではないということを改めて北朝鮮に理解してもらいたいと思います。

 3点目ですが、国内のことですが、安倍政権が誕生して終わり、菅政権が誕生
してまた終わり、新たに岸田政権になっている状況ですが、しかし拉致問題は最
優先・最重要と掲げて頑張っていただきましたが、約9年という長い月日の間、
結局帰国に至らなかったという事実を、改めてここにいる全員がちゃんと認識す
る必要があると思っています。

 つまり2002年に5名の被害者が帰られて以降、19年の月日が経っても帰
国者がいないということです。この事実については、政府及び我々家族の動きも
0点と言わざるを得ない。これは我々が強くかみしめるべきことだと考えていま
す(拍手)。

西岡 ありがとうございました。今アメリカへの働きかけが出ましたが、本当に
それが課題だったのです。トランプ政権とはうまくいっていたのです。しかしア
メリカでも政権交代がありました。そうしたらコロナになって、たいへんな不自
由があったのですが、それなりのことができてきたという報告でした。

 ではこれから岸田政権になりました。この岸田政権にこれから何を期待したい
のかお願いします。

◆聞こえのいい欺瞞情報が必ずくる

横田 本日の国民大集会においても、冒頭の挨拶を終えた後に、飯塚代表が中座
され、いまこの会場にはいらっしゃいません。体力の限界があるということを知っ
ていただきたいと思います。私の母も、3階から1階に降りてくる時、本人に聞
いたら自然だと言っていますが、私から見ればちょっとびっこをひいているよう
にも見えます。やはり年齢には勝てない。残された時間がないんです。それを日
本政府、岸田総理には身をもって感じてほしいなと思っています。

 10月18日に、官邸で岸田首相と面会をさせていただきました。その場でも
お伝えしましたが、こうした膠着状態の中で、聞こえのいい欺瞞情報が必ずくる
から気を付けてくださいということでした。

 それは何かというと、拉致被害者がどこにいるかを調べるため、日朝双方に連
絡事務所を作ってはどうかとか、調査委員会を作ってはどうかとか、そうしたら
何かが見つかるかもしれないからそうしたことを進めようじゃないかとうことが
あり得るから、そうした聞こえのいい話に絶対に首をふってほしくないと。

 北朝鮮は厳重な監視下で、24時間、拉致被害者がどこで何をしているか分かっ
ています。あたかも「分かっていない」という前提に立った聞こえのいいボール
に絶対に飛びついてはならないということをお伝えしました。

 国内外からこうした工作情報が来ることを私たちも、国民の一人ひとりも気を
付けていく必要があると思います。

 また北朝鮮は、金正恩委員長しか決断ができない国家体制ですから、その意味
では日朝の首脳同士が面会して、この問題に決着をつける必要がありますから、
岸田総理には強い思いを持って金正恩委員長と向き合ってほしいと思います。

 最後に、金正恩委員長と金与正氏に伝えたいと思います。「怖がらずに表に出
てきてください。北朝鮮では2500万人の国民が苦しんでいることを見てくだ
さい。側近たちから真実の声を聞いてください。拉致問題を解決して正しいリー
ダーであったのかと評価されるのか、もしくは邪悪な犯罪国家のリーダーとして
歴史に汚名を残すのか、どちらを選択するのか考えてほしい」ということです。

 あなた方がこの拉致問題を解決すれば、明るい未来を日本も北朝鮮も描くこと
ができるのです。どうか英断をされるよう改めてこの場で伝えたいと思います。
ありがとうございます(拍手)。

◆絶対に拉致問題解決の条件を変えてはならない

飯塚 1点目は、絶対に拉致問題解決の条件を変えてはならないということです。
本日の横断幕に掲げられている通り、「全拉致被害者の即時一括帰国」を絶対に
変えてはならないということです。

 我々がなぜこの言葉にこだわっているかと言うと、2002年に5名の方が帰
られて19年が経っています。仮に一部だけ帰るという形になるとまた20年近
く待たせるんですかということです。我々にはこの先時間がないということで、
「即時一括帰国」は変えてはならないのです。

 拓也さんからも話がありましたが、こういう転換期に進めようとすると、合同
調査とか連絡事務所の設置という話が出てきます。我々は段階的な進捗は求めて
いません。かつて拉致被害者の方々とお話しさせていただいた時、招待所で常に
賄い婦のおばちゃんに監視され、週1回必ず教官が来る。そして教官に1週間の
報告を挙げるということで、常に監視されています。

 すべての被害者が監視下におかれているにも関わらず、行方が分からないから
合同調査再開とか連絡事務所を設置して定期的な報告というような、こんな馬鹿
げた話はないということを、改めてご理解いただければと思います。

 2点目は、先ほども言いましたが、核・ミサイル問題と拉致問題は切り離して
進めていただきたいと思います。両方ともとても重要ですが、拉致問題は日本政
府、岸田総理ですから、日朝首脳会談を早期に開くよう具体的な行動を起こすべ
きではないかと思います。

 個人的な懸念ですが、総理のお話しにもありましたが、「条件をつけずに日朝
首脳会談を行う用意がある」という点です。それは正しいのですが、しかし誤っ
た解釈を向こうに与える懸念もあります。

 日朝首脳会談を開くには何も条件をつけない、開いても支援等は行わないとい
うことですが、首脳会談を行った後、解決への動きに対して北朝鮮がどういうメ
リットを享受するのかを明確に伝えるべきと思います。その点を混同されると北
朝鮮がなかなか動かいないのではないか、メリットを享受できないからなかなか
動けないのではないかと個人的に懸念しています。

 そしてこれも繰り返しになりますが、親の世代が生きている内に必ず返さなけ
ればいけない。そうでない場合は笑顔で再開できないし、真の解決にはならない
ことを北朝鮮に認識してほしいと思います。

 逆に、これ以上引き延ばすことにはお互いにメリットがないことを認識して、
この問題を早く解決した上で、お互いに未来志向の関係になるようにと考えます。

 さらに、アフターコロナなのか、我々の活動が再開できる形になっています。
一刻も早く救いたいという気持ちが日に日に強くなっています。是非とも遠くな
い未来に、我々の家族が帰国できるように、皆様にご尽力いただければと思いま
す(拍手)。

◆日本の制裁が国連制裁より厳しいのはその隙間を拉致問題解決に使うため

西岡 私の言うことがなくなりました。補足だけします。被害者を把握している。
その通りですが、北朝鮮人全部なんです。1週間に1回、生活総和というのがあ
ります。昔赤軍は「総括」と言いましたが、北朝鮮では「総和」と言います。

 毎週土曜日仕事を休んで、すべての人民が党員は党の細胞で、そうでない人は
職場で、あるいは家庭で、その1週間自分が党の原則に従って正しく生きてきた
かどうかを自己批判する、それから相互批判します。全員がやります。その記録
が党の組織指導部に上がります。拉致被害者もやっていたんです。今もやらされ
ています。どこにいるか分かっていないのなら、そんなことはできないのです。

 「全拉致被害者の即時一括帰国」の実現についてですが、核問題が動かない中
で日本は何ができるのかという話がありましたが、できることはあります。日本
の制裁は世界一厳しいんです。国連制裁と日本の制裁には隙間があります。

 国連制裁は核・ミサイルと人権問題です。日本は拉致があるからより厳しいこ
とをしています。その部分は、拉致が解決すれば当然解除できます。しかし、そ
れは拉致のために使う部分なのです。

 例えば北朝鮮に食糧や肥料を売ることは禁止されていません。しかし日本はす
べての貿易を停止しています。また国際制裁でも、人道支援は禁止されていませ
ん。それは「全拉致被害者の即時一括帰国」が実現すれば、色々なことができま
すよということです。明るい未来があるというのは、そういうことです。

 そして日本政府の拉致問題の定義は3つです。大臣がここに2人いらっしゃい
ますが、皆さんが作ってくださったのですが、1全被害者の帰国、2実行犯の引
き渡し、さらに3真相究明です。本来なら国際法上補償が入ると思いますが、し
かし私たちは、1が先だと言っています。2と3は後でも、私の個人的考えです
が、支援はできると思います。そういうふうに柔軟にしていただきたいと思って
います。しかし、1は絶対譲れない。一括は譲れないということです。二人が言っ
ていることは、私たちの運動方針でもあります。

 ここにいる先生方、そして志を同じくする国民の皆さんと一緒に、「全拉致被
害者の即時一括帰国」を実現しよう。そのために、12月の北朝鮮人権週間中に
みんなでバッジを付けようという運動を進めていきたいと思います。ありがとう
ございました(拍手)。

西岡 ではここで、決議案を朗読していただきます。松原先生お願いいたします。

◆脱北者が、「向こうに親戚もいるが敢えて食糧を支援はするな」と

松原 仁(拉致議連幹事長、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)

 皆さん、お疲れ様です。この間、長い戦いがありました。私もワシントンに何
回も行きましたが、スザン・ショルティさんという人が、冬になる前でしたが、
「北朝鮮は食糧が不足するだろう」と言いました。そして脱北者の一人が、「敢
えて食糧を支援しないでくれ」と言ったので、非常に驚きました。「私の親戚も
苦しんでいるが、食糧を支援しても金正日の倉庫に入るだけで人民には行かない。
心を鬼にして支援しないでくれ」と。北朝鮮の体質について怒りを覚えました。

 私は中山恭子さんと一緒に拉致問題をやってきましたが、共通認識は、北朝鮮
の代弁者のような宋日昊(ソン・イルホ)等に申請してもだめということです。
それは今横田さんや飯塚さんが言った通りです。

 ストックホルム合意に関して言えば、核・ミサイル・拉致という問題があるに
も関わらず、「遺骨問題」や「日本人妻問題」が進捗したらあたかも経済制裁を
緩和するような印象を北朝鮮側が持っていたということです。私たちはとうてい
これを共有できないことです。

 日朝平壌宣言もそうですが、北朝鮮の代弁者を退場させない限り真相は明らか
にならないと思います。金正恩も今宋日昊などの声を聞かざるをえない。それら
を排除してこそ初めて我々は拉致の真相と対峙できると思います。

 政府はそういう方向で、毅然とした態度を取るべきだし、そうしなければ、私
も時々北朝鮮のエージェントと関係していますが、彼らは日本が怒っていると思っ
ていないわけです。だからこういう集会も大事だし、1千万を超える署名も大事
で、日本人は怒っているということを知らせなければならないと思っています。

 それでは決議文を読ませていただきます。

◆決議案

 本日、1年ぶりに「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」を開い
た。新型コロナウィルスの蔓延のため、昨年10月に国民大集会を開いた後、救
出のための多くの活動を控えざるを得ない日々が続いた。また1年、被害者を取
り戻せない月日を重ねてしまった。彼の地で助けを待っている被害者たちに申し
訳なく、悲しさと怒りがわいてくる。

 しかし、被害者救出を願う国民の声はコロナ禍でもより一層強まっている。救
出実現を求める署名は1500万筆を超えた。総選挙では「被害者の生存を前提
に救出する」という政府方針に反する妄言を吐いた候補が国民の審判を受けて落
選し、主要政党すべてが「全拉致被害者の即時一括帰国」という私たちの方針に
賛意を表明した。

 岸田文雄首相は就任直後に家族会と面会し「変わりなく、拉致問題(解決)は
最重要課題」「私自身先頭に立って取り組んでいかなくてはならない」と力強く
語った。

 北朝鮮の経済危機は悪化し、兵士らは食料が枯渇して強盗化し、党と政府の最
高幹部らへの物資供給が止まり、中央銀行は紙幣が刷れなくなりペラペラ紙の臨
時紙幣を発行するも偽造が横行してその発行を止めるという体制危機が深刻化し
ている。動揺を抑えるためミサイル発射など挑発を続けているが、国際社会は最
高度の制裁を維持している。「先圧力、後交渉」にもとづき何としてもこの厳し
い制裁を背景にして、日朝首脳会談で「全拉致被害者の即時一括帰国」を決断さ
せなければならない。

 北朝鮮が日本から多額の経済支援を得るためには親の世代の拉致被害者家族が
健在のうちに全被害者を一括して帰すしか道はない。親の世代が被害者と抱き合
うことなしには、日本の怒りは解けず、支援はあり得ないことを、北朝鮮の最高
指導者に伝えることが、今大切だ。救出のシンボルのブルーリボンをつけて日本
中で「全拉致被害者の即時一括帰国」を求める声を上げようではないか。以下決
議する。

1.政府は、国民が切望する全拉致被害者の即時一括帰国を早急に実現せよ。

2.北朝鮮は、全拉致被害者の即時一括帰国をすぐに決断せよ。

3.12月の北朝鮮人権週間に、閣僚、国会議員、地方自治体首長、地方議員の
全員、また多くの国民がブルーリボンをつけて救出への意思を示そう。

令和3年11月13日

「全拉致被害者の即時一括帰国を求める 国民大集会」参加者一同(拍手)

西岡 拍手を持って決議文を採択したいと思います(拍手)。ありがとうござい
ました。

以上


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿

■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
  
■ サイト内検索 ■


■ メールニュース ■
2024/11/23
「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」決議
2024/10/18
家族会・救う会が石破総理に面会、横田代表挨拶
2024/10/11
拉致問題-新政権に望むこと4
2024/10/11
拉致問題-新政権に望むこと3
2024/10/09
拉致問題-新政権に望むこと2

■過去のメールニュース■

  ■ 2024年
  ■ 2023年
  ■ 2022年
  ■ 2021年
  ■ 2020年
  ■ 2019年
  ■ 2018年
  ■ 2017年
  ■ 2016年
  ■ 2015年
  ■ 2014年
  ■ 2013年
  ■ 2012年
  ■ 2011年
  ■ 2010年
  ■ 2009年
  ■ 2008年
  ■ 2007年
  ■ 2006年
  ■ 2005年
  ■ 2004年
  ■ 2003年
  ■ 2002年
  ■ 2001年
  ■ 2000年
  ■ 1999年
■あなたにも出来る救出運動■
あなたにもできること

 ■ 映画「めぐみ」 ■ 

映画「めぐみ」

■ 書 籍 ■